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本当の居場所編

Loli13.二人と一匹のお祝い⑤

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ベロベロになったリーシャたんに抱きつかれながら宿へ戻ると、受付の人に信じられないものを見たような顔をされ、「え?ドワーフに飲み勝ったんですか?人間ですか?」とか言われたが、俺が強いんじゃなくてリーシャたんが弱すぎるだけだとおもう。

ドワーフなのに。

いつものリーシャたんも可愛いが、酔ってるリーシャたんは、スキンシップが多くなる上に、蕩けた顔になって心貫かれるので、酒が弱いのは願ったり、叶ったりだ。

だから今後もぜひ飲ませていきたいと思う所存。もちろん二日酔いにならん範囲でね!

リーシャたん、そんなに無防備だと送り狼になっちゃうぞ!!グヘヘ!!
送り狼というか、そもそも住んでるとこ一緒だけどな!!

リーシャたんが酔ってフラフラになってるので、ベッドにそっと寝かせて、俺は風呂に入ることにした。シャワーを浴びて髪の毛と体を洗っている間に風呂を溜める。

頭を洗っていると、今日の出来事が頭をよぎった。

今日は色々あった。
ミスリル売ったら、とんでもない金額でついて、ランク2つも上がっちまったし、その帰りは絡まれるし、貴族様と知己を得ることが出来たし、お祝いは楽しくて美味しかったなぁ。

出来れは明日からは穏やかな日々を送りたいものだ。

ーガラガラ

今日の事や今後の事を考えながら、体を洗う段になった時、後ろから扉が開く音が聞こえた。

え?一体誰が?
この部屋に鍵掛かってる。
俺とリーシャしかいない。
となると、必然的にリーシャになる訳なんだけど、リーシャは寝てるし。
リーシャじゃなければ敵襲か!?
部屋には許可なく入れないはず。
そんなバカな!?

ありえない可能性に不安を抱きながら、サッと後ろを振り返ると、そこに居たのは敵などではなく、順当にリーシャたんだった。

しかし、服装が普通では無かった。

風呂なら真っ裸が当たり前だろうが、リーシャたんはこの前アキハバーラで買った、『スクミーズ』という紺色のワンピース型の水着を着ていた。

旧型と新型があったが、俺は迷わずに縁と肩紐の部分が白い物を選択した。戦争になっても構わない俺は新型派だ!

それよりもなぜここにリーシャたんがいるのか?

「な、なんでリーシャがここにいるんだ?寝てたんじゃないのか?」

疑問に思った俺は聞いてみる。

「そんなことよりぃ~……先に言うことありませんかぁ~?」

リーシャはぷく~っと頰膨らませて、椅子に座る俺見下ろしていた。

怒ったリーシャたん可愛い。ハァハァ。

ん?それより、俺は何を見落とした?
リーシャたんがここいる理由よりも大切なこと。
うーむ。

リーシャたんは風呂なのにスクミーズを着てきた。
スクミーズに意味があるということ。
スクミーズは試着室以外で着たことがない上に、俺はスクミーズを着たリーシャたんを見ていない。
つまり新しい服?ということだ。

ぐはっ!?俺は何をしていたんだ!?
幼女が新しい服を着ていたらまず褒めるのが紳士だろう!?
バカか俺は!?
紳士失格だ!!

「ごめん。忘れてた。スクミーズとっても似合ってるよ。リーシャのために作られた水着みたいだ。」
「えへへ~……トーマさんはしょうがないですね~。……でもとっても嬉しいです!!」

俺の答えに満足したのか、既に赤い顔をさらに朱に染めてモジモジしながらはにかんだ。

ズキューーーーーーン!!

全身を貫かれるような衝撃が走った。
ダメだよリーシャたん。
リーシャたんで俺の心は雁字搦めだよ!!

少し鼻の奥がツーンとした。

「そ、それで、ど、どうしたんだ?」
「えっとですね~……感謝を込めて……背中を流しに来ました。」

にへら~と笑みを浮かべつつジリジリとこちらに近づいてくるリーシャ。

「いやいやいや、俺は男でリーシャは女の子。一緒に入っちゃ駄目だよ!!」

断腸の思いで俺は断る。

いや、入りたいよ?
入りたいけど、紳士としてどうなのか?
俺の中の紳士魂が迷っている。

「私奴隷ですし~……ご主人様にご奉仕したいな~。……トーマさんとなら……恥ずかしくないし~。」
「ど、奴隷とか関係ないし!?好きでもない男と一緒に入るのは駄目だって!?」

リーシャの攻めに、俺は慌ててしどろもどろになってしまう。徐々にリーシャとの距離は埋まり、あと数十センチの距離。

リーシャよ、俺を誘惑しないでくれ!!
また鼻血出ちゃう!!

「私~……トーマさんのこと~……好きですよ~?だから……いい……ですよね?」

とうとうお互い距離なくなり、後ろから抱きついてトロッとした顔で上目遣いで俺を見つめる。

背中には膨らみかけのような柔らかを感じる。しかし、決して足りないということはなく、そこにはしっかりと女の子の柔らかさがあった。

ウホホホホ~。
それはマズイし、ズルいよ、リーシャたん!!

紳士なんて言っても、所詮は幼女の掌の上でコロコロされるだけの哀れな傀儡なんだ。
その、サキュバスも教えを請いに来そうなほどの誘惑に抗うことなど出来ようもない。

もっとコロコロされたい。

「いい……です。」

俺が言えたのはそれだけだった。

「やった~♪……まずは背中を~……洗い~…ますね~……。」
「分かった。」

俺は前を向いてジッと待つ。

なにやらリーシャたん後ろもぞもぞと準備している模様。俺はこの後どうなってしまうのだろうか?

「じゃあ~……洗いますね~?」
「頼む。」

準備が終わったのかリーシャが声を掛けてきたので、了承した。

すると、やってきたのは柔らさとヌルッとした感触。そして首に巻きつけられた細い腕。

おほ~、これは気持ちいい!!

「うんしょ……んん……んしょ…あっ…んんしょ…あん!……ひん!」

こ、これは!?

耳元で一生懸命頑張ってる掛け声の中に、女を強烈に感じさせる声が混じっている。
さらに、背中には柔らかさとは別に二箇所コリコリとした感触の部分が出始めた。

いかん!!いかんぞこれは!!
理性の線がもう99%は持ってかれてる!!

一体誰だこんないたいけな幼女にこんな技を教えたのは!?
あ、でもリーシャたん成人してたは合法合法。
なにも問題ないね!!

「奴隷商館の~……あぁ!!……お姉さんが~……あっあっ!……教えて~……んぁ!…くれました~…あん。」

リーシャが俺の心の声に応える。

なんでわかるの?心読めるの?
リーシャたん恐ろしい子!!
それにしてもこの技をリーシャたんに教えた人はグッジョブ!!

でも、血液が一点に集まりすぎて苦しいです!!

そうこうしてるうちに背中を洗い終わったようだ。

「今度は~……前洗いますね~?」
「ま、前はいいから!!ホントに!!」

リーシャが前の方に回り込んで来ようとする。

今見られたらあかんよ!!
ここだけは最後の砦なんや!!

俺は、タオルで下半身を隠しつつ、なけなしの理性でお断りした。

「ぶー……しょうがないですね~……。……前は~……また今度に~……しましょうか。」

最後の方はぼそぼそと呟いていたため、聞こえなかったけど、今日のところはこれで勘弁してくれるらしい。

ふぅ~助かった。

リーシャはシャワーを浴びて泡を洗い落とすと、湯船に浸かって、蕩け顔になった。

多分次は逃してはくれない。
酒は飲ませる時と場合を考えよう。
俺はそう心に決めた。

体を洗い終わったので俺も湯船に浸かる。
リーシャを見ると、スー、スーと寝息を立てていた。

「あ゛あ゛あ゛ぁぁ」

俺はリーシャが溺れないように隣に座って支えつつ、おっさんらしい声を上げた。

風呂はやっぱりいいな。
癒されるし、疲れが取れる。
今まで入ることはほとんどなかったけど、ここでは毎日入れるし、いい身分になったものだ。

体が温まった後、風呂から上がると、疲れからか、体の一部が収まらないにも関わらず、夢の世界へと旅った。 



◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎


ームク

私は上半身を起こして辺りを見回す。

「ここは~……ベッドの~……上です。」

ベッドの上で隣にトーマさんが寝ていた。全体を見回した後、どうしても目を離せないものがあった。

それはトーマさんの下半身の辺りの布団が驚異的に盛り上がっていたのだ。

あれは一体なに!?

私は布団の中に潜りこんで、その部分を目指した。見えてきたの下の寝間着の一部分が不自然に張っていた。

これはどうにかしないと!!
トーマさんが死んでしまうかもしれない!!

ーボロン

寝間着を脱がすと、そこにあったのは腫れ上がった体の一部。

ビクビクと痙攣し、ドクドクと脈を打っていて、とても正常な状態とは思えなかった。

「うぅ……」

トーマさんから苦悶の声が漏れる。

物凄く腫れてる。
痛そう。

ご主人様の下半身に腫れてる部分があったら優しくこすってあげなさい。
もっと腫れてきたらすぐに膿が出るから周りを汚さないように先を口で塞いで全部飲みなさい。
最後に膿が残ると大変だからきちんと吸い出すこと。

と奴隷商館のお姉さんに教えてもらった。意味が分からなかったけど、このことなんだって分かった。

私がトーマさんを助ける。

強い意思を持って両手優しく包んで擦った。

少ししたら物凄くパンパンになってきたから口で塞いだ。

「ゔっ!!」

そしたら、トーマさんの堪えるような声とともに、先から膿が物凄い勢いで出てきた。
余程悪いものが溜まっていたんだと思う。

美味しくなかったけど、トーマさんのなら嫌じゃなかった。それから十数回膿を出すと、やっと腫れが引いていった。

これで大丈夫かな?

周りを綺麗にして寝間着を着せた後、トーマさんの顔を覗くと、安らかな寝顔になっていた。

トーマさんの腕と胸を枕にしっかり抱きつくと、お姉さんありがとう、お陰で私はトーマさんを助けることが出来ました、と感謝しながら私の意識は眠りへと落ちていった。
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