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第三試合タイタンのレックス対精霊姫エーテル 第四試合ラーメンクィーン対リナリア・フォン・グラナダ

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 第一回戦はSSS組5大英雄のニーアとクリスタが順調に勝利をおさめ、続いて第3試合タイタンのレックスと精霊姫エーテルの試合が始まろうとしていた。 
 
 「さぁ第一試合と第二試合を一回振り返ってみましょう。黄金のレオン対暴虐姫ニーアの戦いは、ギムレットさんの予想通りニーア選手がレオン選手の渾身の一撃を受け止めての反撃の一撃でおわりましたが」 
 
 「ニーアはまず相手の実力を知るために先手を譲る傾向にありますからね。実戦ではあまりよろしくない悪癖ですね。原神天仙波動もよく練れていたのですが、ニーアが何故同じ原神天仙波動を使えたかは、以前同じ技を使える人間と戦った事があったからですね。それでいてあのニーアは戦いの天才ですから、気に入った技をすぐ盗むんですね。相手の力量を超えて実践レベルに技をまねる、これをやられる対戦相手はたまったもんじゃありませんよ」 
 
 「対戦相手の技を盗む、恐ろしい事実が判明しました!だから原神天仙波動を使えたんですねぇ、さて第二試合ガウェイン対クリスタ戦、惜しくも負けてしまったガウェイン選手ですが、どうでしょう?」 
 
 「そもそも最初のクリスタの拳の雨をノーガードで笑って受けている所に驚きを隠せませんね。攻撃も早く重い一撃を繰り広げ実に惜しかった印象を受けます。ニーアもクリスタも実は似たようなタイプで本気の本気では一撃で相手をノックアウトする事を得意としていますから、それを言ったらガウェイン選手も一撃に全てをかけるタイプなのにあえて手数の多い技で相手を追い詰めたあたり、やはり本気の闘争と言うより試合を意識した戦い方をみんながしている感じですね」 
 
 「さぁそして次が第三試合、タイタンのレックス対精霊姫エーテルの戦いが始まろうとしています。さぁ始まりのゴングがなり、レックス選手動きません!先手を譲る気の様です」 
 
 レックスは仁王立ちして動かない。 
 
 「先手は譲るって決めてるんだ。存分にかかってきな」 
 
 「あら、レディーファースト?まだ坊やなのにおませさんね。それじゃあ遠慮なく行かせてもらうわ!雷の精霊よ!!」 
 
 エーテルを包む雷が高らかな音を鳴り響かせながらエーテルを守る鎧に変化していく。 
 
 「精霊武装、ライトニングブレイブ」 
 
 「エーテル選手、武舞台を駆け回る!雷の如く四方八方に飛び回る!」 
 
 そして空高く飛びあがると、もっているランスをレックスに向けてたたきつけた。 
 
 「ライトニング!!ボルト!!!」 
 
 雷特融のズガンとした轟音が響きわたる。 
 
 直撃させたレックスを確認して二歩三歩後退する。 
 
 「いい攻撃だ、俺を倒すには届かないが。今度はこちらからいくぞ!アナザーナックル!」 
 
 エーテルの後方から拳が飛んでくる、レックスが拳を振るうたびに上下左右と空間が歪んで、最後は無数の拳に挟まれてしまう。 
 
 「なんという攻撃だ!遠距離にいながら空間を超えて拳が四方八方から襲い掛かる!最後は拳に押しつぶされてしまった!エーテル選手は無事なのか!」 
 
 拳に押しつぶされたエーテル、その拳を跳ね除け空に飛びあがる。 
 
 「大精霊・・・神罰執行、雷神認定 ライトニングノヴァ!!」 
 
 「いいぞ!こい!おおおおおおおおおおおおおおおおお!終末の始祖!スルト!!グラウンドノヴァ!!」 
 
 「エーテル選手!大精霊モードに変身!一方レックス選手!終末の巨人スルトのモード!雷の新生と大地の新生爆発がぶつかり合う!いったい何が起こるんだああああ!!」 
 
 雷の巨大な球体が空から落ち、大地から発せられる爆発とぶつかり合い、武舞台はもうめちゃくちゃな状況になっていた。 
 
 爆発の衝撃を受け立ち尽くす二人、倒れたのはレックスだった。 
 
 「爆発の衝撃をもろに受けた二人!視界が真っ白になる程の爆発と轟音!霧が晴れて立っていたのはエーテル選手!レックス選手を降したのはエーテル選手だぁ!」 
 
 全てを出し尽くして笑顔で気絶したレックス、エーテルも力を使い果たしたのかその場に座り込んだ。 
 
 「さぁ続いて第四試合!誰が呼んだかラーメンクィーン!認識阻害の魔法がかかってあるが一体誰なんだ!?そして実力の程は!」 
 
 「お~ほっほっほっほ!もちろん勝つのはこのわたくしですわ!誰よりもラーメンを愛しているわたくしの美技お見せしましょう!!」 
 
 「やる気まんまんだぁ!相手は最近ウェールズに引っ越して来た。グラナダファミリアの女棟梁!女傑!リナリア・フォン・グラナダだぁ!」 
 
 「対人戦は久しぶりだな!手加減はせんぞ!」 
 
 「さぁ開始の合図と共に二人とも飛び出した!これは!四つ手だぁ!!」 
 
 力比べもそこそこに、ラーメンクィーンがリナリアの背後に周り、バックドロップを決める! 
 
 「バックドロップ!!おっと驚くべきはその威力だぁ!新しくした武舞台がバッキバキに割れたぁ!毎回簡単に壊すが治すの大変なんだぞ!」 
 
 「お~ほっほっほ!沈みなさい!」 
 
 地面に深々と突き刺さった形となったリナリア嬢、あるまじき醜態に怒りを抑える様にゆっくりと立ち上がる。 
 
 「ぶっっっっころす!ファルシオン!剣舞海龍の舞!」 
 
 「お相手いたしますわ!舞踏第四番セレナーデ!!」 
 
 「剣舞と体舞の鬩ぎあいだ!ぶつかり合ってははじけ飛ぶ!高レベルな舞のぶつかり合い!!!」 
 
 グラナダ嬢が段々と押され始める。 
 
 「くぅうううこいつうううう!海神剣!一刀海切り!!」 
 
 「おっほっほ!輪舞カサブランカ!!」 
 
 「思った以上にしたたかな戦い方をするぞ!ラーメンクィーン!グラナダ嬢の表情が焦りの表情にみえてくる!押され始めたグラナダ嬢さぁどうする!」 
 
 苦々しい表情のグラナダ嬢、完全に場を支配しているのはラーメンクィーンだった。 
 
 「認めるよ、ふざけた格好してるけどあんたは強い!多分あたしよりな!だから奥の手を出させてもらうよ・・・・・グラナダの血脈!強制限界強化!」 
 
 「貴方もわたくしほどではありませんでしたが、輝いていましたわ!そう・・・・全開でくるのね。それならわたくしも全開でなくってはねえええええええええ!!やだ!わたくし輝いてる以上に煌めいてる!星々も瞼を閉じるかのように!星の終わりの一瞬の様に!わたくし達今煌めいていますわ!!」 
 
 二人の闘気が爆発して息苦しい空気が会場を包み込み、そしてその闘気が高まり続け天に爆発していく。 
 
 「恐ろしい程の闘気が空高く空中で爆発する!ラーメンクィーンのランクはわからないが、グラナダ嬢の冒険者ランクはS!SからSSSまでは戦闘能力は関係ないが、これがSランクの戦いなのかと戦慄してしまうほどだぁ!飛び入り参加の無名のラーメンクィーンが勝利を手にするのか!?それともグラナダファミリア否!歴代のグラナダを継ぐ者としての意地をみせるのかぁ!両者最後の技だぁ!」 
 
 「これが防げればアンタの勝ちだよ!・・・・・・・・・・海神流 海砕き!!!」 
 
 天まで伸びた剣は優に闘技場自体を切断できる距離だが、そこは流石の空間のエスメラルダ、観客に一切被害が出ない様に空間を歪めて攻撃もその余波すら観客には届かない、それでもグラナダ嬢の一撃は歓声が沸き上がるほどの強力な一撃だと観客が見て思わず沸いてしまうほどだった。 
 
 「なんて!なんて!素敵な一撃!避ける事も出来ない圧迫感!それが貴方の最後の煌めきなのね!?だから私も全身全霊で答えてあげる!・・・・・幻想葬送曲第零楽章・・・・・絶葬・・・・・」 
 
 「海神流の海砕きが!!!ラーメンクィーンの絶葬なる技で砕かれたぁ!!!」 
 
 砕かれた海砕きの威力に空間がバリバリに裂けた、ガラスの様になってラーメンクィーンに降り注ぐ、両手を広げ天を仰ぐラーメンクィーンを避ける様に空間のガラス達は降り注ぎ、ガシャン、パリンと音を立てる。 
 
 全てのガラスが降り終わると、最後の気力で立っていたグラナダ嬢は倒れ、ラーメンクィーンが演奏が終わった後の様に一礼した。
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