上 下
14 / 27

回復祝いのパーティー

しおりを挟む
 料理を提供していこう、リリス・ルシフェルもフェリア・ガルディアも体の調子は良く、大々的にパーティーを開く事になり、そのパーティーに参加する事に 
 
 魔国と獣王国からの団の人たちは、姿かたちが物凄く変わったグランディルにいったいどんな工事や法整備をしたのかが気になって仕方なかった。 
 
 汚物で臭くない街、精密に陳列した建物に道、各家だけでなく集合住宅にまで配備された水管に風呂、魔石に刻まれた冷水とお湯の出る装置、屈強だったが魔物を完全に防ぐには邪間の不安のあった城壁が、巨大で分厚く頑丈な物にかわり、城壁の上部を通路の様に移動でき、対巨大、対空撃様の充実した兵器に結界、壁が高くなる事で暗くなる壁際の住宅への明かりや熱に対するケア、夜でも明るく人が安全にあるける街灯ある街、スラムがなくごろつきは真っ当に稼ぎ、孤児までもが勉強して合間に仕事の訓練をしている。 
 
 この自国とのあまりの違いに多いに驚いた。 
 
 まずは水が美味い!真夏に氷が当たり前!夏は涼しく、冬あったかいなど本当にあまりにも違い過ぎたのだ。 
 
 そして以前は半分悩みの種でもあり、稼ぎ頭でもあったダンジョン、ダンジョンは確かに金の生る気、金を生み出す装置といってもいいがそう都合良くいかないのがだんじょんでもある。 
 
 魔物は狩らなければ、自分達で争い強くなり、外に出てこようと群れをなすが、初級の冒険者が潜れるのは良くて20階層、中級冒険者の縄張りが30階層から40階層、40階層から下は高レベル冒険者の領域になるが、高レベルの冒険者達の死亡や怪我、不測の事態や事故などよりも、20階層から40階層、そう初級から中級冒険者の死亡率、引退率は非常に高かった。 
 
 この国は高レベル者の冒険者のおかげで、いい経済が回っている状態で初級から中級は安定しないジレンマを抱えていたが、今回50階層までは死亡しないダンジョンに変貌したおかげで、冒険者、人間としての位階をあげる、つまりレベルアップして強力なスキルを得る事が出来る人間が多く増えた。 
 
 それまでも市場にたりなかった中層の素材や肉が大量に市場に流れ、多少値崩れは起きた物のそれも一時の話ですぐに安定、グランディルの国庫は爆発的に潤った。 
 
 水道、電気なども王家が握っているので自然と金が王家に集まるシステムが構築され、それが民に還元される好循環と好景気にあまりの順調さに使節団は唸った。 
 
 そんなパーティーのど真ん中で睨みあう三人の姫、そうグランディル王女シルフィと魔国の王女リリス 銃国の王女フィリアの三人であった。 
 
 三人ともに大体同じ年齢で、しかも三人とも妖精の様に美しいはたから見れば妖精の姫のお茶会パーティーでもやっているいかのようだったのだが、会話が・・・・・・。 
 
 「いつき様がわたしの為にだしてくれた料理が一番ですわ!コースとしても素晴らしかったし!是非いつき様には魔国においでいただかないと」 
 
 「あら?料理でいったら私の最高の料理をいただきましたわ!これ以上にない味、食べた事のない表現力、生命の源の様な味!最高でした!それにいつき様はこうもおっしゃったのです。こんな醜い姿で申し訳ありません。と私がいうと、いつき様は貴方ほど勇敢で美しい女性を私はしりません。今日はどうか食事を楽しんでいっていくださいっと・・・・・・・その時の素敵な笑顔が忘れられませんわあああああああああああ!!!これはもう是非獣王国にお招きいたしませんと!それとグランディルのトイレ!あれもいつき様の作だと聞きます!わたしはあれなしではもうトイレにいけません!いっそグランディルに住もうかしら?」 
 
 「トイレね、私もあれじゃないともう無理だわ。おいそれと他国にいけない体になってしまった。・・・・・・・料理で言うなら私が一番いつきの料理を食べているわ。だって食の使徒様の担当官は私だもの、こちらの世界にいる間問題なく生活してもらう為に、補佐するのが私の役目だもの!グランディルからそう簡単に他国にはだせないわ」 
 
 なんの会話しているかよくわからんが、中良さそうなのはいい事だ。 
 
 こちらの世界のおやつをかじるが、マフィン?ドーナッツ?の様な揚げ菓子に焼き菓子系が多く、果物を使ったものもあるのだが、チョコや生クリームなんかが使われたお菓子は一つも見る事がなかった。 
 
 お菓子をもっと作ってみるのもいいかもしれないが、コースのデザート一品だけでも精一杯だ。 
 
 それだけ普通の料理とは違い、感覚やセンスに頼る事よりもレシピの分量を間違えず、正確な調理が必要になってくる。 
 
 独自のコース料理と言うが、今はどこまで日本の料理がこっちの世界で通用するか試してみたくもある。 
 
 日本の料理は一般的といっていい料理も多いが、コースに入っていてもおかしくない料理なんかも多いはずだ。 
 
 能力があっても僕の感性は普通の人間のものだから、料理で治癒されていくその姿には胸を打つ事が多い。 
 
 それと同じだけの感動を与えられたら嬉しいのだけれど、と考えていると、王宮側から緊急の報が入り、何千年ぶりかわからないが、龍族がグランディルの食の使徒に助けをもとめていると言う話を聞いた。
 
 
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?

闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。 しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。 幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。 お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。 しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。 『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』 さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。 〈念の為〉 稚拙→ちせつ 愚父→ぐふ ⚠︎注意⚠︎ 不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。

理想とは違うけど魔法の収納庫は稼げるから良しとします

水野忍舞
ファンタジー
英雄になるのを誓い合った幼馴染たちがそれぞれ戦闘向きのスキルを身に付けるなか、俺は魔法の収納庫を手に入れた。 わりと便利なスキルで喜んでいたのだが幼馴染たちは不満だったらしく色々言ってきたのでその場から立ち去った。 お金を稼ぐならとても便利なスキルじゃないかと今は思っています。 ***** ざまぁ要素はないです

【本編完結】転生令嬢は自覚なしに無双する

ベル
ファンタジー
ふと目を開けると、私は7歳くらいの女の子の姿になっていた。 きらびやかな装飾が施された部屋に、ふかふかのベット。忠実な使用人に溺愛する両親と兄。 私は戸惑いながら鏡に映る顔に驚愕することになる。 この顔って、マルスティア伯爵令嬢の幼少期じゃない? 私さっきまで確か映画館にいたはずなんだけど、どうして見ていた映画の中の脇役になってしまっているの?! 映画化された漫画の物語の中に転生してしまった女の子が、実はとてつもない魔力を隠し持った裏ボスキャラであることを自覚しないまま、どんどん怪物を倒して無双していくお話。 設定はゆるいです

令嬢キャスリーンの困惑 【完結】

あくの
ファンタジー
「あなたは平民になるの」 そんなことを実の母親に言われながら育ったミドルトン公爵令嬢キャスリーン。 14歳で一年早く貴族の子女が通う『学院』に入学し、従兄のエイドリアンや第二王子ジェリーらとともに貴族社会の大人達の意図を砕くべく行動を開始する羽目になったのだが…。 すこし鈍くて気持ちを表明するのに一拍必要なキャスリーンはちゃんと自分の希望をかなえられるのか?!

【一時完結】スキル調味料は最強⁉︎ 外れスキルと笑われた少年は、スキル調味料で無双します‼︎

アノマロカリス
ファンタジー
調味料…それは、料理の味付けに使う為のスパイスである。 この世界では、10歳の子供達には神殿に行き…神託の儀を受ける義務がある。 ただし、特別な理由があれば、断る事も出来る。 少年テッドが神託の儀を受けると、神から与えられたスキルは【調味料】だった。 更にどんなに料理の練習をしても上達しないという追加の神託も授かったのだ。 そんな話を聞いた周りの子供達からは大爆笑され…一緒に付き添っていた大人達も一緒に笑っていた。 少年テッドには、両親を亡くしていて妹達の面倒を見なければならない。 どんな仕事に着きたくて、頭を下げて頼んでいるのに「調味料には必要ない!」と言って断られる始末。 少年テッドの最後に取った行動は、冒険者になる事だった。 冒険者になってから、薬草採取の仕事をこなしていってったある時、魔物に襲われて咄嗟に調味料を魔物に放った。 すると、意外な効果があり…その後テッドはスキル調味料の可能性に気付く… 果たして、その可能性とは⁉ HOTランキングは、最高は2位でした。 皆様、ありがとうございます.°(ಗдಗ。)°. でも、欲を言えば、1位になりたかった(⌒-⌒; )

ぬいぐるみばかり作っていたら実家を追い出された件〜だけど作ったぬいぐるみが意志を持ったので何も不自由してません〜

望月かれん
ファンタジー
 中流貴族シーラ・カロンは、ある日勘当された。理由はぬいぐるみ作りしかしないから。 戸惑いながらも少量の荷物と作りかけのぬいぐるみ1つを持って家を出たシーラは1番近い町を目指すが、その日のうちに辿り着けず野宿をすることに。 暇だったので、ぬいぐるみを完成させようと意気込み、ついに夜更けに完成させる。  疲れから眠りこけていると聞き慣れない低い声。 なんと、ぬいぐるみが喋っていた。 しかもぬいぐるみには帰りたい場所があるようで……。     天真爛漫娘✕ワケアリぬいぐるみのドタバタ冒険ファンタジー。  ※この作品は小説家になろう・ノベルアップ+にも掲載しています。

階段落ちたら異世界に落ちてました!

織原深雪
ファンタジー
どこにでも居る普通の女子高生、鈴木まどか17歳。 その日も普通に学校に行くべく電車に乗って学校の最寄り駅で下りて階段を登っていたはずでした。 混むのが嫌いなので少し待ってから階段を登っていたのに何の因果かふざけながら登っていた男子高校生の鞄が激突してきて階段から落ちるハメに。 ちょっと!! と思いながら衝撃に備えて目を瞑る。 いくら待っても衝撃が来ず次に目を開けたらよく分かんないけど、空を落下してる所でした。 意外にも冷静ですって?内心慌ててますよ? これ、このままぺちゃんこでサヨナラですか?とか思ってました。 そしたら地上の方から何だか分かんない植物が伸びてきて手足と胴に巻きついたと思ったら優しく運ばれました。 はてさて、運ばれた先に待ってたものは・・・ ベリーズカフェ投稿作です。 各話は約500文字と少なめです。 毎日更新して行きます。 コピペは完了しておりますので。 作者の性格によりざっくりほのぼのしております。 一応人型で進行しておりますが、獣人が出てくる恋愛ファンタジーです。 合わない方は読むの辞めましょう。 お楽しみ頂けると嬉しいです。 大丈夫な気がするけれども一応のR18からR15に変更しています。 トータル約6万字程の中編?くらいの長さです。 予約投稿設定完了。 完結予定日9月2日です。 毎日4話更新です。 ちょっとファンタジー大賞に応募してみたいと思ってカテゴリー変えてみました。

異世界でネットショッピングをして商いをしました。

ss
ファンタジー
異世界に飛ばされた主人公、アキラが使えたスキルは「ネットショッピング」だった。 それは、地球の物を買えるというスキルだった。アキラはこれを駆使して異世界で荒稼ぎする。 これはそんなアキラの爽快で時には苦難ありの異世界生活の一端である。(ハーレムはないよ) よければお気に入り、感想よろしくお願いしますm(_ _)m hotランキング23位(18日11時時点) 本当にありがとうございます 誤字指摘などありがとうございます!スキルの「作者の権限」で直していこうと思いますが、発動条件がたくさんあるので直すのに時間がかかりますので気長にお待ちください。

処理中です...