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第9章 中間テスト編
第56話 恋愛戦国時代の始まり
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「はーい、皆さーん……今回の中間テストよく頑張りましたねぇ? クラス平均で一組が一番になりましたよぉぉ!! それに一組から『学年ベストテン』に三名も入るだなんて先生、とても嬉しいです」
そうである。
俺達一年一組からベストテンに三名が入ったのだ。
学年二位が徳川伊緒奈……
学年五位が本多太鳳……
そして学園十位が俺、竹中颯だ。
俺は第一目標を達成する事ができたのだ。
徳川の家で勉強会をしたメンバーがベストテンに入ったという事も俺はやはり嬉しかった。
「は、颯……す、凄いよな!? いきなり目標達成だもんなぁ……俺なんて五十位だぞ……はぁ……俺も伊緒奈ちゃん達の勉強会に参加すれば良かったよ……」
「俊哉も四百人中で五十位なんだから凄いじゃないか……」
しかし気になるのは徳川だ。
さっきからあまり元気が無い様に見える。
やはり学年一位になれなかったのがショックなのだろうか?
いつもなら俺が徳川の方を見るとよく目が合うのだが今日は全然、目が合わないというか俺の方を一度も見ていない様な気がする……
ま、まぁ俺も頻繁に徳川の方を見ている訳では無いから実際のところよく分からないんだけどな!!
しかし中等部の頃から頭の良かった伊達だけど、まさか学年一位になるほど頭が良かったとは……
徳川のことだから伊達の情報だって知っているはずだしな。
「皆さん、この調子で次の期末テストも頑張ってくださいね~? あっ、それと一学期後半には『学年人気投票』もありますから、それに向けても皆さん頑張って『良い人ぶって』くださいね~?」
ハッキリ言い過ぎだろ、黒田先生!?
しかし未だによく分からないのは何故、この学園には『人気投票制』なんてのがあるのだろうか?
人気が高いからって何だってんだ?
何か特典があるのか?
そろそろ黒田先生に聞いてみようかな……
それによって二学期には『クラス副委員長』にならなくて済む様な作戦を考えないといけないからな……
あともう一つ……あの三人からの告白をどうやって断るのか……
はぁ……問題山積みだな……
【その日の放課後の生徒会室】
「さぁ、遂に解禁よ……いよいよ竹中君に再アタックする事ができるわ!!」
「そうね。でも武田さんや上杉さんも動き出すわよ」
「あの二人には絶対に負けないわ!! でも平手さんも陽菜ちゃんも応援してよね?」
「いいけど、私みたいなのが役に立てるのかな……?」
「う、うん……応援はするわよ……でも私も今回、やっと学年一位を取れたから少しだけ『恋愛』を頑張ってみようかなって思っているのよ……」
「へぇ、そうなのね!? 私も陽菜ちゃんの『恋愛』を応援するわよ!! お互いに頑張りましょうね!?」
「……うん……頑張りましょう……」
【三年二組 武田静香陣営】
「か、か、カンナ!? つ、遂にこの時が来たわ!!」
「はぁ……そうねぇ……良かったわねぇ……頑張ってねぇ、静香……」
「いや、待ってよカンナ!? アンタは昔から私の参謀役なんだから、ちゃんと私の『恋愛』の参謀役も務めてよね!?」
「えーっ!? 私だって恋愛の経験なんて無いのに、静香のお役には立てないと思うわ。それよりも野々花や麻美子の方が適任じゃないかなぁ……?」
「 「カンナ、私達に振らないでよ!?」 」
「でも麻美子はギャルで見た目もエロイし、恋愛経験は豊富じゃないの!?」
「野々花!! アンタ、裏切るつもりなの? わ、私のギャルファッションは見た目だけよ!! 野々花の方が一部の『メガネ女子好き男子』に人気があるんだから、アンタが静香の手伝いをすればいいんじゃない!?」
「はぁ……もういいわ……アンタ達には頼らないわ。自分の力で何とかしてみせるから……」
「し、静香! じょ、冗談よ!! 私達が出来る事は全てやるから。それに一組の真優と真樹にもちゃんと手伝わせるから……ねっ!?」
【三年三組 上杉ケイト陣営】
「ねぇ、ケイト? 本当にあんな『地味な子』が良いの? 私は未だに信じられないんだけど……」
「沙耶、それは颯君に失礼よ!! 彼には内から出てくる『何か』があるのよ!! それを気付けないアナタはまだまだ子供ね……」
「ケイトも失礼ね!? 子供って何よ!? わ、私は彼氏もいるし、あんな事やこんな事の経験だって済んでるし……それに『何か』って何よ!?」
「だったら経験豊富な沙耶がケイトの手伝いをしてよねぇ? 私は面倒なのはゴメンだし……」
「嫌よ!! こういう時こそ、ケイトの事を崇拝しているカノンの出番じゃないの!?」
「カノンねぇ……」
「どうしたの、ケイト? カノンがどうかしたの?」
「うーん、それがね……今回の中間テストで羽柴副会長に学年一位の座を奪われたみたいで現在、絶賛凹み中なのよ……」
【その日の放課後の投票部 部室内】
「やっぱ、毛利副部長がダントツで学年一位だったなぁ!! それに比べて部長の俺が三十五位っていうのは恥ずかしいな!!」
「え~? そんな事無いわよ、郷君……私が毎回一位なのは偶然でしか無いんだからね~」
「イヤイヤイヤッ、中等部の時からずっーと一位なのに偶然なんてある訳ないだろう!?」
「そういえば一年の天海ちゃんは何位だったのかな~?」
「えっ、私ですか? 私は十一位でした……」
「へぇ、そうなんだ~惜しかったわね~? あともう少しで名前が貼り出されていたのにね~? あっ、それとも天海ちゃんは名前を貼り出されるのは嫌なタイプかな~?」
「そ、そんな事はないですが……期末テストでは十位以内に入れるように頑張ります……」
「フフフ……そうね、頑張ってちょうだいね~? それに『他の人達』も『色々』と頑張ってもらわないとね~?」
―――――――――――――――――――
お読みいただきありがとうございました。
中間テスト編はこれで終了です。
次回は『恋愛戦国』キャラ一覧をお送りします。
そして新章開始!
颯争奪戦の始まり?です(^-^)/
ということで新章もよろしくです。
そうである。
俺達一年一組からベストテンに三名が入ったのだ。
学年二位が徳川伊緒奈……
学年五位が本多太鳳……
そして学園十位が俺、竹中颯だ。
俺は第一目標を達成する事ができたのだ。
徳川の家で勉強会をしたメンバーがベストテンに入ったという事も俺はやはり嬉しかった。
「は、颯……す、凄いよな!? いきなり目標達成だもんなぁ……俺なんて五十位だぞ……はぁ……俺も伊緒奈ちゃん達の勉強会に参加すれば良かったよ……」
「俊哉も四百人中で五十位なんだから凄いじゃないか……」
しかし気になるのは徳川だ。
さっきからあまり元気が無い様に見える。
やはり学年一位になれなかったのがショックなのだろうか?
いつもなら俺が徳川の方を見るとよく目が合うのだが今日は全然、目が合わないというか俺の方を一度も見ていない様な気がする……
ま、まぁ俺も頻繁に徳川の方を見ている訳では無いから実際のところよく分からないんだけどな!!
しかし中等部の頃から頭の良かった伊達だけど、まさか学年一位になるほど頭が良かったとは……
徳川のことだから伊達の情報だって知っているはずだしな。
「皆さん、この調子で次の期末テストも頑張ってくださいね~? あっ、それと一学期後半には『学年人気投票』もありますから、それに向けても皆さん頑張って『良い人ぶって』くださいね~?」
ハッキリ言い過ぎだろ、黒田先生!?
しかし未だによく分からないのは何故、この学園には『人気投票制』なんてのがあるのだろうか?
人気が高いからって何だってんだ?
何か特典があるのか?
そろそろ黒田先生に聞いてみようかな……
それによって二学期には『クラス副委員長』にならなくて済む様な作戦を考えないといけないからな……
あともう一つ……あの三人からの告白をどうやって断るのか……
はぁ……問題山積みだな……
【その日の放課後の生徒会室】
「さぁ、遂に解禁よ……いよいよ竹中君に再アタックする事ができるわ!!」
「そうね。でも武田さんや上杉さんも動き出すわよ」
「あの二人には絶対に負けないわ!! でも平手さんも陽菜ちゃんも応援してよね?」
「いいけど、私みたいなのが役に立てるのかな……?」
「う、うん……応援はするわよ……でも私も今回、やっと学年一位を取れたから少しだけ『恋愛』を頑張ってみようかなって思っているのよ……」
「へぇ、そうなのね!? 私も陽菜ちゃんの『恋愛』を応援するわよ!! お互いに頑張りましょうね!?」
「……うん……頑張りましょう……」
【三年二組 武田静香陣営】
「か、か、カンナ!? つ、遂にこの時が来たわ!!」
「はぁ……そうねぇ……良かったわねぇ……頑張ってねぇ、静香……」
「いや、待ってよカンナ!? アンタは昔から私の参謀役なんだから、ちゃんと私の『恋愛』の参謀役も務めてよね!?」
「えーっ!? 私だって恋愛の経験なんて無いのに、静香のお役には立てないと思うわ。それよりも野々花や麻美子の方が適任じゃないかなぁ……?」
「 「カンナ、私達に振らないでよ!?」 」
「でも麻美子はギャルで見た目もエロイし、恋愛経験は豊富じゃないの!?」
「野々花!! アンタ、裏切るつもりなの? わ、私のギャルファッションは見た目だけよ!! 野々花の方が一部の『メガネ女子好き男子』に人気があるんだから、アンタが静香の手伝いをすればいいんじゃない!?」
「はぁ……もういいわ……アンタ達には頼らないわ。自分の力で何とかしてみせるから……」
「し、静香! じょ、冗談よ!! 私達が出来る事は全てやるから。それに一組の真優と真樹にもちゃんと手伝わせるから……ねっ!?」
【三年三組 上杉ケイト陣営】
「ねぇ、ケイト? 本当にあんな『地味な子』が良いの? 私は未だに信じられないんだけど……」
「沙耶、それは颯君に失礼よ!! 彼には内から出てくる『何か』があるのよ!! それを気付けないアナタはまだまだ子供ね……」
「ケイトも失礼ね!? 子供って何よ!? わ、私は彼氏もいるし、あんな事やこんな事の経験だって済んでるし……それに『何か』って何よ!?」
「だったら経験豊富な沙耶がケイトの手伝いをしてよねぇ? 私は面倒なのはゴメンだし……」
「嫌よ!! こういう時こそ、ケイトの事を崇拝しているカノンの出番じゃないの!?」
「カノンねぇ……」
「どうしたの、ケイト? カノンがどうかしたの?」
「うーん、それがね……今回の中間テストで羽柴副会長に学年一位の座を奪われたみたいで現在、絶賛凹み中なのよ……」
【その日の放課後の投票部 部室内】
「やっぱ、毛利副部長がダントツで学年一位だったなぁ!! それに比べて部長の俺が三十五位っていうのは恥ずかしいな!!」
「え~? そんな事無いわよ、郷君……私が毎回一位なのは偶然でしか無いんだからね~」
「イヤイヤイヤッ、中等部の時からずっーと一位なのに偶然なんてある訳ないだろう!?」
「そういえば一年の天海ちゃんは何位だったのかな~?」
「えっ、私ですか? 私は十一位でした……」
「へぇ、そうなんだ~惜しかったわね~? あともう少しで名前が貼り出されていたのにね~? あっ、それとも天海ちゃんは名前を貼り出されるのは嫌なタイプかな~?」
「そ、そんな事はないですが……期末テストでは十位以内に入れるように頑張ります……」
「フフフ……そうね、頑張ってちょうだいね~? それに『他の人達』も『色々』と頑張ってもらわないとね~?」
―――――――――――――――――――
お読みいただきありがとうございました。
中間テスト編はこれで終了です。
次回は『恋愛戦国』キャラ一覧をお送りします。
そして新章開始!
颯争奪戦の始まり?です(^-^)/
ということで新章もよろしくです。
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