45 / 133
第8章 逆戻り編
第45話 初恋の人と結婚したいんだ!!
しおりを挟む
【五月二日】
俺が『元の世界』に戻ってから一ヶ月余りが経った。
この間、俺はほぼ毎日『ハローワーク』に通っている。
しかし今年で五十歳になる俺にはなかなかコレといった職が見つからないでいた。
今日も朝から『ハローワーク』へ行ったがサッパリだった。
「はぁぁ……今日もダメだったな。せっかく前向きに職を探して一からやり直そうと思っているのに……このままだとまたやる気が無くなってしまう気がするな……」
俺は帰りの電車の中でブツブツ独り言を言っていた。
そう言えば今日は五月二日だよな?
『つねちゃん』と初めて『遊園地デート』をしたのがこの時期だったな。
実際にはあれからまだ半年も経っていないのだが、何だか凄く懐かしく感じてしまう……
そうだ。今日はまだ家に帰らずにそのまま『あの場所』にでも行ってみるかな……
俺は最寄りの駅で降りず、そのまま『遊園地跡地』がある駅まで行く事にした。
『この世界』にはもう俺達の思い出の『遊園地』は存在していない。
何年か前に取り壊され今は新しい『商業施設』が出来ている。
ただこの場所には『大観覧車』だけは今もある。
まぁ俺の中ではこの『観覧車』は『三代目』なんだが……
『あの世界』で俺と『つねちゃん』が乗ったのは普通の『観覧車』で名前は『ホップ・スター』……
そして次の年に完成したのが、当時は『日本一』『世界一』大きいと言われていた『大観覧車』で名前は『ステップ・スター』……
そして今、俺の目の前にそびえ立っているのが数年前に新しく造られた『大観覧車』で名前は予想通り『ジャンプ・スター』……
元からコレを造るつもりでいたんじゃないのか!?
と心の中で突っ込みながら俺は料金表を見る。
「えっ? この大観覧車は千円もするのか? 結構高いよな……」
俺はブツブツ文句を言いながらもチケットを購入し、カップルばかりが並んでいる列に並んだ。
かなり居心地が悪い。
俺だけが凄く浮いている感じだ。
なんか他の客にジロジロ見られている様な視線も感じる。
まぁ乗ってしまえば周りの目など気にする必要は無いと心の中で何度も呟きないていると後ろのカップルが何やら不思議な話をしている。
「ねぇねぇ、知ってる? っこジャンプ・スターって凄い有名な話があるんだよ」
「え、そうなのかい? それで有名な話しって何なんだい?」
「実はね、ジャンプ・スター開業初日に凄い奇跡が起こったんだって」
「奇跡? どんな奇跡なんだい?」
「男女のカップルが乗っていたんだけど、男性の方は記憶喪失だったらしいのよ。それがジャンプ・スターを乗っている途中で記憶が戻ったんだって。そしてその男性はそのまま彼女にプロポーズをしたとかなんとかで……」
「へぇ、そうなんだ。それは凄い話だね? でもまぁ、俺は記憶とか関係無しに今日は君に……って、ヤバイヤバイ、今言いかけちゃったよ……ハ、ハハハ……」
「ええ? 今、何を言いかけたのよぉ?」
「そ、それは俺達も乗った後でってことで……」
フン、リア充め……と思いながら会話を聞いていたが、へぇ、そんな事があったのかぁ……でもホップ・スターで俺もある意味、奇跡というか事故というか、一生忘れられない経験をしているからなぁ……そういうことがあっても不思議ではないよな。
そんな事を想いながら俺は約三十分程並ぶと、ようやく俺の順番が来た。
俺がゴンドラに乗り込もうとすると学生アルバイト風の若いスタッフの一人が俺の方を見て少しニヤッとした。
今、絶対こいつは俺をバカにしたよな?
こんなおっさんが一人で観覧車に乗るんだから仕方が無いかもしれないが、ここのスタッフはしっかりと教育されてないな……
俺が昔、遊園地でアルバイトをしていた時なんかは客をバカにするような言動、態度は絶対にしない様に気を付けたものだが……
ズキンッ
ウッ!?
俺は少し頭が痛くなったがそれはスタッフに対してイラッとしたせいだろうと思いながら少しムッとした顔をしながらゴンドラに乗り込んだ。
この『大観覧車』は一周するのに約十五分かかる。
昔あった『ステップ・スター』と大して変わらない大きさだな。
という事はてっぺんに着くのは約七分半後か……
まぁ、ゆっくりと景色を眺めるとしよう……
七分後……
あと少しでゴンドラがてっぺんに来る……
『つねちゃん』と一緒に乗った『観覧車』ではゴンドラがてっぺんに来る頃にアクシデントが起こった。
『つねちゃん』にプレゼントをしたネックレスを俺が首にかけてあげようとした時に急に強い風が吹き、そしてゴンドラが大きく揺れてしまい、俺はバランスを失いそのまま『つねちゃん』の方へ倒れ込んだんだよな……
そして俺の両手は『つねちゃん』が座っていた席の後ろの壁についたんだが、俺の顔……俺の唇は『つねちゃん』の唇に触れていた……
今思い出しただけでも身体中が熱くなってくる。
ズキンッ
ウッ!!
まだ頭が痛くなってきたぞ……風邪でも引いたのか?
もしかしたら身体中が熱いのも実はそのせいだったりしてな……フフフ
俺は何故か笑いながら目を閉じ顔を上に向けていた。
俺は『この世界』に戻ってから今まで知らなかった事を知る事が出来た。
昇さんや志保姉ちゃんの思い……
そして『つねちゃん』の真実、俺に対する思いも知る事が出来た。
しかし、それを知った俺はどうすれば良いんだ?
『この世界』で一からやり直そうとは思っている。
でもこの先俺は一体何を目標に頑張れば良いんだ?
一生、俺は独身のまま生きて行くのか?
まぁ独身のままでもそれはそれで良いんだが……でも……
出来る事なら『あの世界』に帰りたい……
本当は『つねちゃん』にもう一度会いたい……
俺は『つねちゃん』と結婚したいんだ……
ビリッ ビリビリッ ビリーッ
ゴンドラがてっぺんに来た瞬間、突然俺の身体に電流の様なものが走る。
ズキンズキンッ
「ウグッ!! なっ…何だ!? この痛みはもしかして!!??」
「うわぁぁぁああああ!!!!」
俺は叫びながら立ち上がった。
そして目を開けるとそこはゴンドラの中ではない。
さっきまで見ていた景色が無い。
それどころか……
俺の目の前には大きな黒板が見える。
そしてその黒板の前には驚いた表情をした『教師』と思われる人が立っている。
席に座っている『生徒』と思われる人達が俺の方を不思議そうな顔をしながら見つめている。
「えっ、ここはどこなんだ……?」
――――――――――――――――――――――――
お読みいただきありがとうございました。
観覧車の中で頭痛が起こり、そして目を開けると隆の目の前には違う景色が!?
ここは一体どこなのか!?
『逆戻り編』は今回で終了です。
次回から『新章』開始!!
どうぞ次回もお楽しみに(≧▽≦)
俺が『元の世界』に戻ってから一ヶ月余りが経った。
この間、俺はほぼ毎日『ハローワーク』に通っている。
しかし今年で五十歳になる俺にはなかなかコレといった職が見つからないでいた。
今日も朝から『ハローワーク』へ行ったがサッパリだった。
「はぁぁ……今日もダメだったな。せっかく前向きに職を探して一からやり直そうと思っているのに……このままだとまたやる気が無くなってしまう気がするな……」
俺は帰りの電車の中でブツブツ独り言を言っていた。
そう言えば今日は五月二日だよな?
『つねちゃん』と初めて『遊園地デート』をしたのがこの時期だったな。
実際にはあれからまだ半年も経っていないのだが、何だか凄く懐かしく感じてしまう……
そうだ。今日はまだ家に帰らずにそのまま『あの場所』にでも行ってみるかな……
俺は最寄りの駅で降りず、そのまま『遊園地跡地』がある駅まで行く事にした。
『この世界』にはもう俺達の思い出の『遊園地』は存在していない。
何年か前に取り壊され今は新しい『商業施設』が出来ている。
ただこの場所には『大観覧車』だけは今もある。
まぁ俺の中ではこの『観覧車』は『三代目』なんだが……
『あの世界』で俺と『つねちゃん』が乗ったのは普通の『観覧車』で名前は『ホップ・スター』……
そして次の年に完成したのが、当時は『日本一』『世界一』大きいと言われていた『大観覧車』で名前は『ステップ・スター』……
そして今、俺の目の前にそびえ立っているのが数年前に新しく造られた『大観覧車』で名前は予想通り『ジャンプ・スター』……
元からコレを造るつもりでいたんじゃないのか!?
と心の中で突っ込みながら俺は料金表を見る。
「えっ? この大観覧車は千円もするのか? 結構高いよな……」
俺はブツブツ文句を言いながらもチケットを購入し、カップルばかりが並んでいる列に並んだ。
かなり居心地が悪い。
俺だけが凄く浮いている感じだ。
なんか他の客にジロジロ見られている様な視線も感じる。
まぁ乗ってしまえば周りの目など気にする必要は無いと心の中で何度も呟きないていると後ろのカップルが何やら不思議な話をしている。
「ねぇねぇ、知ってる? っこジャンプ・スターって凄い有名な話があるんだよ」
「え、そうなのかい? それで有名な話しって何なんだい?」
「実はね、ジャンプ・スター開業初日に凄い奇跡が起こったんだって」
「奇跡? どんな奇跡なんだい?」
「男女のカップルが乗っていたんだけど、男性の方は記憶喪失だったらしいのよ。それがジャンプ・スターを乗っている途中で記憶が戻ったんだって。そしてその男性はそのまま彼女にプロポーズをしたとかなんとかで……」
「へぇ、そうなんだ。それは凄い話だね? でもまぁ、俺は記憶とか関係無しに今日は君に……って、ヤバイヤバイ、今言いかけちゃったよ……ハ、ハハハ……」
「ええ? 今、何を言いかけたのよぉ?」
「そ、それは俺達も乗った後でってことで……」
フン、リア充め……と思いながら会話を聞いていたが、へぇ、そんな事があったのかぁ……でもホップ・スターで俺もある意味、奇跡というか事故というか、一生忘れられない経験をしているからなぁ……そういうことがあっても不思議ではないよな。
そんな事を想いながら俺は約三十分程並ぶと、ようやく俺の順番が来た。
俺がゴンドラに乗り込もうとすると学生アルバイト風の若いスタッフの一人が俺の方を見て少しニヤッとした。
今、絶対こいつは俺をバカにしたよな?
こんなおっさんが一人で観覧車に乗るんだから仕方が無いかもしれないが、ここのスタッフはしっかりと教育されてないな……
俺が昔、遊園地でアルバイトをしていた時なんかは客をバカにするような言動、態度は絶対にしない様に気を付けたものだが……
ズキンッ
ウッ!?
俺は少し頭が痛くなったがそれはスタッフに対してイラッとしたせいだろうと思いながら少しムッとした顔をしながらゴンドラに乗り込んだ。
この『大観覧車』は一周するのに約十五分かかる。
昔あった『ステップ・スター』と大して変わらない大きさだな。
という事はてっぺんに着くのは約七分半後か……
まぁ、ゆっくりと景色を眺めるとしよう……
七分後……
あと少しでゴンドラがてっぺんに来る……
『つねちゃん』と一緒に乗った『観覧車』ではゴンドラがてっぺんに来る頃にアクシデントが起こった。
『つねちゃん』にプレゼントをしたネックレスを俺が首にかけてあげようとした時に急に強い風が吹き、そしてゴンドラが大きく揺れてしまい、俺はバランスを失いそのまま『つねちゃん』の方へ倒れ込んだんだよな……
そして俺の両手は『つねちゃん』が座っていた席の後ろの壁についたんだが、俺の顔……俺の唇は『つねちゃん』の唇に触れていた……
今思い出しただけでも身体中が熱くなってくる。
ズキンッ
ウッ!!
まだ頭が痛くなってきたぞ……風邪でも引いたのか?
もしかしたら身体中が熱いのも実はそのせいだったりしてな……フフフ
俺は何故か笑いながら目を閉じ顔を上に向けていた。
俺は『この世界』に戻ってから今まで知らなかった事を知る事が出来た。
昇さんや志保姉ちゃんの思い……
そして『つねちゃん』の真実、俺に対する思いも知る事が出来た。
しかし、それを知った俺はどうすれば良いんだ?
『この世界』で一からやり直そうとは思っている。
でもこの先俺は一体何を目標に頑張れば良いんだ?
一生、俺は独身のまま生きて行くのか?
まぁ独身のままでもそれはそれで良いんだが……でも……
出来る事なら『あの世界』に帰りたい……
本当は『つねちゃん』にもう一度会いたい……
俺は『つねちゃん』と結婚したいんだ……
ビリッ ビリビリッ ビリーッ
ゴンドラがてっぺんに来た瞬間、突然俺の身体に電流の様なものが走る。
ズキンズキンッ
「ウグッ!! なっ…何だ!? この痛みはもしかして!!??」
「うわぁぁぁああああ!!!!」
俺は叫びながら立ち上がった。
そして目を開けるとそこはゴンドラの中ではない。
さっきまで見ていた景色が無い。
それどころか……
俺の目の前には大きな黒板が見える。
そしてその黒板の前には驚いた表情をした『教師』と思われる人が立っている。
席に座っている『生徒』と思われる人達が俺の方を不思議そうな顔をしながら見つめている。
「えっ、ここはどこなんだ……?」
――――――――――――――――――――――――
お読みいただきありがとうございました。
観覧車の中で頭痛が起こり、そして目を開けると隆の目の前には違う景色が!?
ここは一体どこなのか!?
『逆戻り編』は今回で終了です。
次回から『新章』開始!!
どうぞ次回もお楽しみに(≧▽≦)
0
お気に入りに追加
19
あなたにおすすめの小説
私のドレスを奪った異母妹に、もう大事なものは奪わせない
文野多咲
恋愛
優月(ゆづき)が自宅屋敷に帰ると、異母妹が優月のウェディングドレスを試着していた。その日縫い上がったばかりで、優月もまだ袖を通していなかった。
使用人たちが「まるで、異母妹のためにあつらえたドレスのよう」と褒め称えており、優月の婚約者まで「異母妹の方が似合う」と褒めている。
優月が異母妹に「どうして勝手に着たの?」と訊けば「ちょっと着てみただけよ」と言う。
婚約者は「異母妹なんだから、ちょっとくらいいじゃないか」と言う。
「ちょっとじゃないわ。私はドレスを盗られたも同じよ!」と言えば、父の後妻は「悪気があったわけじゃないのに、心が狭い」と優月の頬をぶった。
優月は父親に婚約解消を願い出た。婚約者は父親が決めた相手で、優月にはもう彼を信頼できない。
父親に事情を説明すると、「大げさだなあ」と取り合わず、「優月は異母妹に嫉妬しているだけだ、婚約者には異母妹を褒めないように言っておく」と言われる。
嫉妬じゃないのに、どうしてわかってくれないの?
優月は父親をも信頼できなくなる。
婚約者は優月を手に入れるために、優月を襲おうとした。絶体絶命の優月の前に現れたのは、叔父だった。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
人違いラブレターに慣れていたので今回の手紙もスルーしたら、片思いしていた男の子に告白されました。この手紙が、間違いじゃないって本当ですか?
石河 翠
恋愛
クラス内に「ワタナベ」がふたりいるため、「可愛いほうのワタナベさん」宛のラブレターをしょっちゅう受け取ってしまう「そうじゃないほうのワタナベさん」こと主人公の「わたし」。
ある日「わたし」は下駄箱で、万年筆で丁寧に宛名を書いたラブレターを見つける。またかとがっかりした「わたし」は、その手紙をもうひとりの「ワタナベ」の下駄箱へ入れる。
ところが、その話を聞いた隣のクラスのサイトウくんは、「わたし」が驚くほど動揺してしまう。 実はその手紙は本当に彼女宛だったことが判明する。そしてその手紙を書いた「地味なほうのサイトウくん」にも大きな秘密があって……。
「真面目」以外にとりえがないと思っている「わたし」と、そんな彼女を見守るサイトウくんの少女マンガのような恋のおはなし。
小説家になろう及びエブリスタにも投稿しています。
扉絵は汐の音さまに描いていただきました。
淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
一夜限りのお相手は
栗原さとみ
恋愛
私は大学3年の倉持ひより。サークルにも属さず、いたって地味にキャンパスライフを送っている。大学の図書館で一人読書をしたり、好きな写真のスタジオでバイトをして過ごす毎日だ。ある日、アニメサークルに入っている友達の亜美に頼みごとを懇願されて、私はそれを引き受けてしまう。その事がきっかけで思いがけない人と思わぬ展開に……。『その人』は、私が尊敬する写真家で憧れの人だった。R5.1月
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる