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第4章 勉強会編
第46話 神の舌?
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今日は勉強会なんだよな!?
それなのに何でこんな展開になるんだ!?
しかし、これでテルマ先輩も黙っているはずが無いよな?
「ひ、一矢君……」
ほら来たぁっ!!
「な、何ですか、テルマ先輩?」
「私は皆と違って料理は苦手なの……でもね、味見は得意なの……」
「は? はぁ……」
どんどん話が違う方向に……
「私は小さい頃から家族や周りの人達に『神の舌』と言われて恐れられてきた女なの……」
か、『神の舌』だと!?
どっかの漫画か何かで聞いた事あるような異名だな。
テルマ先輩、パクッてませんか?
「だから私が夕飯の味見役をして、マズければ捨てて再度、作ってもらい……」
いや、捨てちゃったりしたら『もったいないお化け』が出てきますよ!!
「神の舌を唸らせるような最高の味のものを一矢君には食べてもらいたいから……だから私も夕飯のお手伝いに行っても良いかなぁ?」(ニコッ)
ドキッ!!
テ、テルマ先輩の可愛らしいさと怪しさが入り混ざったこの表情……
そしてこの何とも言えない位置からの上目遣い!!
うう……この表情にまたしてもやられてしまったぜ……
こ、この『小悪魔天使』めぇ……力が吸い取られた感じがしたぞ。
「テ、テルマ先輩もお願いします……その神の舌を期待しています」
「フフフ……任せておいて……」
「ひ、一矢君僕も……」
「子龍先輩は手伝わなくて良いです!!」
「え―――っ!? 僕はダメなのかい? それは残念過ぎるよぉぉ……僕も料理は得意なんだけどなぁ……でも、まぁいっか~夕飯の支度をしている間、この部屋には僕と一矢君の二人きりだけになっちゃうし、誰に遠慮することなく二人でゆっくり話も出来るし、色々とできるからねぇ……」
色々って何だよ!?
「お願いです!! どうか子龍先輩も台所に行って、思う存分、母さん達を手伝ってきて下さい!!」
「えっ!? どうこと?? ぼ、僕も手伝いに行っても良いのかい?」
「はい、1秒で俺の気は変わりました!!」
「気が変わるの早過ぎない? でも分かったよ。一矢君と2人きりで話をするのも楽しみではあるけどさ、僕も喜んで夕飯の手伝いをさせてもらうよ」
「よろしくお願いします!!」
はぁぁぁぁ……危ないところだったぜぇぇ……
俺の部屋に子龍先輩と二人きりだなんて、想像しただけで恐ろし過ぎるぜ!!
別に何かある訳ではないと思うけど、念には念を……万が一って事があるからな!! それに、作者が違うファン層を増やす為に急に路線を変える可能性もあるし、油断大敵だぜ!!
あっ?
それじゃぁ、皆が夕飯の手伝いをしている間、俺は何をすれば良いんだよ?
「あのぉ、皆さんが夕飯のお手伝いをしてくれている間、俺は自習って事になるんですか?」
「そ、そうですねぇ……一矢君には自習をしていただくしかないですね……」
「そうね、自習しかないわね? 一矢君、しっかり自習しといてね? ところでテルマ、今何時かな?」
「5時半よ……」
「え、もうそんな時間なの? それじゃぁ私達は……」
「ですよね。どおりでさっきからお腹の虫が鳴っているなぁって思っていたんです。じゃあそろそろ夕飯のお手伝いをするから一矢は1人でちゃんと自習しといてね?」
オイッ!?
オイオイオイオイッ!?
俺、まだ何の勉強もしてないんですけど!!
ていうかあなた達、俺んちに何しに来たんだよ!!??
――――――――――――――――――――――――
はぁぁぁ、何で勉強会なのに自習なんだよ?
元はと言えば誰のせいでこうなってしまったんだ?
・・・・・・
俺じゃねぇか!!
ピンポーン……
ピンポーン……
ん?
ピンポーピンポーピンポーン!!
だ、誰か来たみたいだぞ?
母さん出てくれないのかな?
なっ、何だ、インターホンが壊れそうな勢いで押しているぞ!!
一体、誰が来たんだ!?
母さんは何で出てくれないんだよ?
ガチャッ……
「母さん、誰か来たぞーっ!!」
キャッキャ キャッキャ キャッキャ
はぁぁぁ……台所は女子トークをしているのかめちゃくちゃ騒がしいな。あんなに激しいインターホンの音が聞こえていないなんてどれだけ盛り上がっているんだ?
きっと母さんのことだから先輩達や舞奈に色んな質問をしているんだろうな?
絶対そうに違いない。母さん、頼むから変な質問はしないでくれよ。
しかし子龍先輩も女子トークに参加しているのか? いやあの人なら入りそうだな。
ってか、皆ちゃんと料理の手伝いをしているのかよ?
ピンポーンピンポーンピンポーンピンポーン!!
うるせぇな!!
はぁぁ……仕方ないな。俺が出て行くとしようか……
でもインターホンをあんなに激しく推す様な人だし、ちょっと怖いから、まずはモニターから見るだけにしよう……
!!??
て、て、天翔部長!!
なんかモニター越しに大声で叫んでいるぞ。
「ミヨミヨ~っ!! この家に居るんだろう~っ!? 君に会いに来たよ~っ!! 放課後にネガティ部の部室に行ったら誰も居なくてさ~僕、超心配したんだよ~っ!! ここに居るのは分かっているから、さぁ早くそのドアを開けてくれないかなぁ~!? そして君の心のドアも開けてくれないか~っ!?」
上手いこと言いやがるな!!
って、感心している場合じゃないよな!?
でも何で……何で……
天翔部長がウチを知ってるんだ――――――――――――っ!!??
それなのに何でこんな展開になるんだ!?
しかし、これでテルマ先輩も黙っているはずが無いよな?
「ひ、一矢君……」
ほら来たぁっ!!
「な、何ですか、テルマ先輩?」
「私は皆と違って料理は苦手なの……でもね、味見は得意なの……」
「は? はぁ……」
どんどん話が違う方向に……
「私は小さい頃から家族や周りの人達に『神の舌』と言われて恐れられてきた女なの……」
か、『神の舌』だと!?
どっかの漫画か何かで聞いた事あるような異名だな。
テルマ先輩、パクッてませんか?
「だから私が夕飯の味見役をして、マズければ捨てて再度、作ってもらい……」
いや、捨てちゃったりしたら『もったいないお化け』が出てきますよ!!
「神の舌を唸らせるような最高の味のものを一矢君には食べてもらいたいから……だから私も夕飯のお手伝いに行っても良いかなぁ?」(ニコッ)
ドキッ!!
テ、テルマ先輩の可愛らしいさと怪しさが入り混ざったこの表情……
そしてこの何とも言えない位置からの上目遣い!!
うう……この表情にまたしてもやられてしまったぜ……
こ、この『小悪魔天使』めぇ……力が吸い取られた感じがしたぞ。
「テ、テルマ先輩もお願いします……その神の舌を期待しています」
「フフフ……任せておいて……」
「ひ、一矢君僕も……」
「子龍先輩は手伝わなくて良いです!!」
「え―――っ!? 僕はダメなのかい? それは残念過ぎるよぉぉ……僕も料理は得意なんだけどなぁ……でも、まぁいっか~夕飯の支度をしている間、この部屋には僕と一矢君の二人きりだけになっちゃうし、誰に遠慮することなく二人でゆっくり話も出来るし、色々とできるからねぇ……」
色々って何だよ!?
「お願いです!! どうか子龍先輩も台所に行って、思う存分、母さん達を手伝ってきて下さい!!」
「えっ!? どうこと?? ぼ、僕も手伝いに行っても良いのかい?」
「はい、1秒で俺の気は変わりました!!」
「気が変わるの早過ぎない? でも分かったよ。一矢君と2人きりで話をするのも楽しみではあるけどさ、僕も喜んで夕飯の手伝いをさせてもらうよ」
「よろしくお願いします!!」
はぁぁぁぁ……危ないところだったぜぇぇ……
俺の部屋に子龍先輩と二人きりだなんて、想像しただけで恐ろし過ぎるぜ!!
別に何かある訳ではないと思うけど、念には念を……万が一って事があるからな!! それに、作者が違うファン層を増やす為に急に路線を変える可能性もあるし、油断大敵だぜ!!
あっ?
それじゃぁ、皆が夕飯の手伝いをしている間、俺は何をすれば良いんだよ?
「あのぉ、皆さんが夕飯のお手伝いをしてくれている間、俺は自習って事になるんですか?」
「そ、そうですねぇ……一矢君には自習をしていただくしかないですね……」
「そうね、自習しかないわね? 一矢君、しっかり自習しといてね? ところでテルマ、今何時かな?」
「5時半よ……」
「え、もうそんな時間なの? それじゃぁ私達は……」
「ですよね。どおりでさっきからお腹の虫が鳴っているなぁって思っていたんです。じゃあそろそろ夕飯のお手伝いをするから一矢は1人でちゃんと自習しといてね?」
オイッ!?
オイオイオイオイッ!?
俺、まだ何の勉強もしてないんですけど!!
ていうかあなた達、俺んちに何しに来たんだよ!!??
――――――――――――――――――――――――
はぁぁぁ、何で勉強会なのに自習なんだよ?
元はと言えば誰のせいでこうなってしまったんだ?
・・・・・・
俺じゃねぇか!!
ピンポーン……
ピンポーン……
ん?
ピンポーピンポーピンポーン!!
だ、誰か来たみたいだぞ?
母さん出てくれないのかな?
なっ、何だ、インターホンが壊れそうな勢いで押しているぞ!!
一体、誰が来たんだ!?
母さんは何で出てくれないんだよ?
ガチャッ……
「母さん、誰か来たぞーっ!!」
キャッキャ キャッキャ キャッキャ
はぁぁぁ……台所は女子トークをしているのかめちゃくちゃ騒がしいな。あんなに激しいインターホンの音が聞こえていないなんてどれだけ盛り上がっているんだ?
きっと母さんのことだから先輩達や舞奈に色んな質問をしているんだろうな?
絶対そうに違いない。母さん、頼むから変な質問はしないでくれよ。
しかし子龍先輩も女子トークに参加しているのか? いやあの人なら入りそうだな。
ってか、皆ちゃんと料理の手伝いをしているのかよ?
ピンポーンピンポーンピンポーンピンポーン!!
うるせぇな!!
はぁぁ……仕方ないな。俺が出て行くとしようか……
でもインターホンをあんなに激しく推す様な人だし、ちょっと怖いから、まずはモニターから見るだけにしよう……
!!??
て、て、天翔部長!!
なんかモニター越しに大声で叫んでいるぞ。
「ミヨミヨ~っ!! この家に居るんだろう~っ!? 君に会いに来たよ~っ!! 放課後にネガティ部の部室に行ったら誰も居なくてさ~僕、超心配したんだよ~っ!! ここに居るのは分かっているから、さぁ早くそのドアを開けてくれないかなぁ~!? そして君の心のドアも開けてくれないか~っ!?」
上手いこと言いやがるな!!
って、感心している場合じゃないよな!?
でも何で……何で……
天翔部長がウチを知ってるんだ――――――――――――っ!!??
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