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第1章 ネガティ部の仲間達編
第9話 青髪イケメン男子
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はぁぁああ……
な~んか一気に疲れたなぁ……俺が変に期待していたのが悪いんだけど、でもなんだかなぁ……普通5人目も女子だろ!!? って、先輩達に言っても仕方ないしなぁ……言えば逆に恐ろしいことになりそうだし……
「一矢君、本当にどうされたのですか? 大丈夫ですか? なんだか先程から顔色悪いですよ?」
「ほ、ほんとだ一矢君!! 保健室に行った方が良いんじゃない? もし良ければ、私が一緒に付いて行くけど……」
するとテルマ先輩も、
「私が一緒に保健室に付いて行くわ。菜弥美と美代部長は部室にいてくれていいから」
オイオイ!? なんか先輩達が凄く俺の事を心配してくれてるぞ。
それもこんな超絶美少女達に心配してもらえるなんて、俺の期待感が再び舞い降りてきそうだぜ!!
これなら3人でもいっかって思ってしまう。って、俺はなんという上から目線なんだ!? ほんと、俺って身の程を知らないよな!!
「一矢君、もし私があまりにも楽しいお話ができなくて、体調崩されたんだとしたら……それが原因で一矢君が大きな病気になってしまったら……そして『ネガティ部』辞めちゃうって事になってしまったら……私、責任を取って学校を退学してでも一矢君の看病をさせていただきます」
美代部長、それは考え過ぎです!!
「一矢君が体調悪くて、このまま部活に来なくなってしまったらと思うと……私の悩み事が3倍に増えてしまってどうにかなりそうだわ!!」
いやいや菜弥美先輩!!
さっきより悩みが一つ増えるだけで3倍増っておかしいでしょ!?
「せっかく私と同じ、名前のコンプレックスがある人と出会えたのになぁ……もしこのまま一矢君が消えてしまったら……を私は一体誰とコンプレックスを分かち合えばいいのかしら?」
いやいやテルマ先輩!!
いつの間に俺とコンプレックスを分かち合ってたんですか!?
っていうか、俺は消えませんから!!
「えっ!? せ、先輩達、俺なんかの心配をして頂き有難うございます。でも俺は全っ然大丈夫ですから!! ほら、この通り、ピンピンしてるでしょ!? イチニーサンシー」
はぁあ、何で俺がこの人達に、こんなに気を使ってラジオ体操の真似事をやらなきゃいけないんだ!?
それはあまりにも先輩達が美人過ぎるからかなのか!?
これも男の悲しい佐賀県…いや…性《さが》ってやつか?
……やはり俺ってボケは下手くそだな。
ガラッ、ガラガラーーーッ
ん? 部室の戸が開いたぞ。
誰か来たみたいだな?
あっ!! 戸の前に長身の男性が顔を横に向けながら立っている。
も、もしかしてこの人が『ネガティ部』最後の一人の……
「あら? しりゅう君、こんにちは~」
「よっ、しりゅう、遅かったじゃない?」
「しりゅう、遅過ぎよ。新入部員が待ちくたびれて保健室に行くところだったわよ」
いや、待ちくたびれただけで保健室には行きませんから。
「ゴ、ゴメン……教室を出ようとしたら担任の先生に呼ばれてしまって……それで職員室に行ってたもんだから遅くなっちゃったんだ」
うわぁあ、この人、横顔しか見えないけど聞いていた通りのイケメンだわーっ!!
いや、イケメンの更に上をいく『スーパーイケメン』だな!!
同性の俺が見てもそう思うんだから、きっと学園中の女子達なんかは皆、この人のファンじゃないのか?
ってことはやはり先輩達もこの人の事を……
はぁあ……俺のハーレム展開どころかこの人が学園中の女子を総取りしてハーレム状態になっているんじゃないのか!?
なんだか一気にテンションが下がってきたけど、この人も部活の先輩だし一応、挨拶はしないといけないよな?
「は、初めまして、しりゅう先輩。今日からお世話になります『布津野一矢』と言います。今は仮入部の身ですけど、これからどうぞ宜しくお願いします。それにしても『しりゅう』って、カッコイイ名前ですね!?」
俺が挨拶を終えてもしりゅう先輩は顔を横に向けていて俺と目を合わせないが、無視をする訳ではなさそうだ。
「あ、あぁ……よ、宜しくね? 僕の名前を褒めてくれて有難う……これから何でも分からない事があれば、いつでも……いや、たまになら聞いてくれても良いから……」
た、たまにって何だよ!?
それと何でこの人はさっきから横を向いたまま話をしてるんだろうか?
さっきから一度もこっちを向いてくれないぞ!!
しかし、あれだな。『しりゅう』先輩はイケメンだけでなく身長もめちゃくちゃ高いよなぁ。180センチ以上あるんじゃないのか?
俺みたいに実際は168センチしか無いのに、サバをよんで170センチと言いまくっているのとは訳が違うぞっ!!
あぁ~、羨ましい!!
「ところでしりゅう君。職員室には何の理由で行かれていたのですか?」
「えっ? ま、まぁ……先生が僕の事を心配してくれての事なんですが……」
「心配? あぁ、そういう事ですか……1年の時の事があるからですね?」
「は、はい……そういう事みたいです……」
「あの~、どうかされたんですか? 1年の時に何かあったんですか?」
俺は気になって聞いてみたけど、しりゅう先輩はいつになったら顔をこっちに向けてくれるのだろうか?
すると菜弥美先輩が俺に話しかける。
「まぁ、一矢君にも知って貰った方がいいかもね。これから一緒に部活をする上で知っていた方が良い思うし、私が説明しよっかな。実はねぇ、しりゅうはテルマと少しだけ似たところがあるんだけど……」
「チョ、チョット待ってよ、菜弥美!? 私としりゅうとを一緒にしないでよ!! 私とは全然、種類が違うんだから!!」
「分かってるって。『最初だけが同じで、後の結果は全然違う』だよね?」
「まぁ、それを分かってくれているなら良いんだけど……」
い、一体、しりゅう先輩に何があったんだろうか!?
菜弥美先輩、早く教えてくださーい!! と思っていると美代部長が弱々しい声で俺に話しかけてきた。
「ひ、一矢君すみません……本当は部長である私が、しりゅう君の事を説明しないといけないのに、私はいざとなったら説明が『ヘタクソ』で、『ブス』で、『ノロマ』で、『面白い話も出来ない』女で……」
「み、美代部長、何もそこまで自分を落とさなくても!!」
それに、そのセリフを言う度に自虐ネタ増えてませんか?
あっ、ネタにしてしまってすみません!!
それにしてもしりゅう先輩について周りが話をしているのに未だに顔を横に向けたままだよなぁ?
何で顔を横に向けているのか聞いてみたいというよりも……
またしても俺の中の突っ込み魂が顔を出しかけているんですよ。
何とかして心の中で処理しないと……
まずは深呼吸をして……
スー ハー
しりゅう先輩、寝違えでもしたのかよ!?
もし寝違えだったら『右向け右』したらどうなんだ!?
体を横に向けたら顔はこっち向くだろ―――――――っ!!!!
ああ、スッキリした……
スッキリしたところで菜弥美先輩、説明をお願いします。
な~んか一気に疲れたなぁ……俺が変に期待していたのが悪いんだけど、でもなんだかなぁ……普通5人目も女子だろ!!? って、先輩達に言っても仕方ないしなぁ……言えば逆に恐ろしいことになりそうだし……
「一矢君、本当にどうされたのですか? 大丈夫ですか? なんだか先程から顔色悪いですよ?」
「ほ、ほんとだ一矢君!! 保健室に行った方が良いんじゃない? もし良ければ、私が一緒に付いて行くけど……」
するとテルマ先輩も、
「私が一緒に保健室に付いて行くわ。菜弥美と美代部長は部室にいてくれていいから」
オイオイ!? なんか先輩達が凄く俺の事を心配してくれてるぞ。
それもこんな超絶美少女達に心配してもらえるなんて、俺の期待感が再び舞い降りてきそうだぜ!!
これなら3人でもいっかって思ってしまう。って、俺はなんという上から目線なんだ!? ほんと、俺って身の程を知らないよな!!
「一矢君、もし私があまりにも楽しいお話ができなくて、体調崩されたんだとしたら……それが原因で一矢君が大きな病気になってしまったら……そして『ネガティ部』辞めちゃうって事になってしまったら……私、責任を取って学校を退学してでも一矢君の看病をさせていただきます」
美代部長、それは考え過ぎです!!
「一矢君が体調悪くて、このまま部活に来なくなってしまったらと思うと……私の悩み事が3倍に増えてしまってどうにかなりそうだわ!!」
いやいや菜弥美先輩!!
さっきより悩みが一つ増えるだけで3倍増っておかしいでしょ!?
「せっかく私と同じ、名前のコンプレックスがある人と出会えたのになぁ……もしこのまま一矢君が消えてしまったら……を私は一体誰とコンプレックスを分かち合えばいいのかしら?」
いやいやテルマ先輩!!
いつの間に俺とコンプレックスを分かち合ってたんですか!?
っていうか、俺は消えませんから!!
「えっ!? せ、先輩達、俺なんかの心配をして頂き有難うございます。でも俺は全っ然大丈夫ですから!! ほら、この通り、ピンピンしてるでしょ!? イチニーサンシー」
はぁあ、何で俺がこの人達に、こんなに気を使ってラジオ体操の真似事をやらなきゃいけないんだ!?
それはあまりにも先輩達が美人過ぎるからかなのか!?
これも男の悲しい佐賀県…いや…性《さが》ってやつか?
……やはり俺ってボケは下手くそだな。
ガラッ、ガラガラーーーッ
ん? 部室の戸が開いたぞ。
誰か来たみたいだな?
あっ!! 戸の前に長身の男性が顔を横に向けながら立っている。
も、もしかしてこの人が『ネガティ部』最後の一人の……
「あら? しりゅう君、こんにちは~」
「よっ、しりゅう、遅かったじゃない?」
「しりゅう、遅過ぎよ。新入部員が待ちくたびれて保健室に行くところだったわよ」
いや、待ちくたびれただけで保健室には行きませんから。
「ゴ、ゴメン……教室を出ようとしたら担任の先生に呼ばれてしまって……それで職員室に行ってたもんだから遅くなっちゃったんだ」
うわぁあ、この人、横顔しか見えないけど聞いていた通りのイケメンだわーっ!!
いや、イケメンの更に上をいく『スーパーイケメン』だな!!
同性の俺が見てもそう思うんだから、きっと学園中の女子達なんかは皆、この人のファンじゃないのか?
ってことはやはり先輩達もこの人の事を……
はぁあ……俺のハーレム展開どころかこの人が学園中の女子を総取りしてハーレム状態になっているんじゃないのか!?
なんだか一気にテンションが下がってきたけど、この人も部活の先輩だし一応、挨拶はしないといけないよな?
「は、初めまして、しりゅう先輩。今日からお世話になります『布津野一矢』と言います。今は仮入部の身ですけど、これからどうぞ宜しくお願いします。それにしても『しりゅう』って、カッコイイ名前ですね!?」
俺が挨拶を終えてもしりゅう先輩は顔を横に向けていて俺と目を合わせないが、無視をする訳ではなさそうだ。
「あ、あぁ……よ、宜しくね? 僕の名前を褒めてくれて有難う……これから何でも分からない事があれば、いつでも……いや、たまになら聞いてくれても良いから……」
た、たまにって何だよ!?
それと何でこの人はさっきから横を向いたまま話をしてるんだろうか?
さっきから一度もこっちを向いてくれないぞ!!
しかし、あれだな。『しりゅう』先輩はイケメンだけでなく身長もめちゃくちゃ高いよなぁ。180センチ以上あるんじゃないのか?
俺みたいに実際は168センチしか無いのに、サバをよんで170センチと言いまくっているのとは訳が違うぞっ!!
あぁ~、羨ましい!!
「ところでしりゅう君。職員室には何の理由で行かれていたのですか?」
「えっ? ま、まぁ……先生が僕の事を心配してくれての事なんですが……」
「心配? あぁ、そういう事ですか……1年の時の事があるからですね?」
「は、はい……そういう事みたいです……」
「あの~、どうかされたんですか? 1年の時に何かあったんですか?」
俺は気になって聞いてみたけど、しりゅう先輩はいつになったら顔をこっちに向けてくれるのだろうか?
すると菜弥美先輩が俺に話しかける。
「まぁ、一矢君にも知って貰った方がいいかもね。これから一緒に部活をする上で知っていた方が良い思うし、私が説明しよっかな。実はねぇ、しりゅうはテルマと少しだけ似たところがあるんだけど……」
「チョ、チョット待ってよ、菜弥美!? 私としりゅうとを一緒にしないでよ!! 私とは全然、種類が違うんだから!!」
「分かってるって。『最初だけが同じで、後の結果は全然違う』だよね?」
「まぁ、それを分かってくれているなら良いんだけど……」
い、一体、しりゅう先輩に何があったんだろうか!?
菜弥美先輩、早く教えてくださーい!! と思っていると美代部長が弱々しい声で俺に話しかけてきた。
「ひ、一矢君すみません……本当は部長である私が、しりゅう君の事を説明しないといけないのに、私はいざとなったら説明が『ヘタクソ』で、『ブス』で、『ノロマ』で、『面白い話も出来ない』女で……」
「み、美代部長、何もそこまで自分を落とさなくても!!」
それに、そのセリフを言う度に自虐ネタ増えてませんか?
あっ、ネタにしてしまってすみません!!
それにしてもしりゅう先輩について周りが話をしているのに未だに顔を横に向けたままだよなぁ?
何で顔を横に向けているのか聞いてみたいというよりも……
またしても俺の中の突っ込み魂が顔を出しかけているんですよ。
何とかして心の中で処理しないと……
まずは深呼吸をして……
スー ハー
しりゅう先輩、寝違えでもしたのかよ!?
もし寝違えだったら『右向け右』したらどうなんだ!?
体を横に向けたら顔はこっち向くだろ―――――――っ!!!!
ああ、スッキリした……
スッキリしたところで菜弥美先輩、説明をお願いします。
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