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第1章 ネガティ部の仲間達編
第6話 金髪ハーフ美少女
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や、やばいなぁ……
俺の鋭い突っ込みのせいで、部室の雰囲気がおかしくなってるぞ。
先輩達はさっきからうつむいて一言も話さないし……
俺の突っ込みがキツ過ぎたのかな?
それとも『茶』の部分は絶対触れてはいけない領域だったとか?
このままではマズイなぁ……
サラッと聞き流すべきだったかのかな?
「あ、あのぉ先輩達、さっきの俺の突っ込みは全然気にしなくて良いですから。思わず突っ込んでしまっただけなんで、ねっ? 気を取り直して部活を再開しましょうよ?」
なっ、何で仮入部の俺がこんなに先輩達に気を使わないといけないんだ!?
ホント疲れる人達だぜっ!!
でもこう言っちゃアレなんだけど、落ち込んでる二人の表情もたまらないくらい素敵で美人なんだけどな。
「そ、そうですね……一矢君のまさかの突っ込みに少し驚きましたけど、そんなに気にする事ではないですよね? なっ、菜弥美ちゃん……そろそろ、ネ……『ネガティ~部』の部活動再開しましょうか?」
「そ、そうですね、再開しましょう!! ネ……『ネガティ~部』を!!」
二人ともめちゃくちゃ気にしてるじゃないか!!
『ネガティ~部』って逆に違和感ありまくりだし!!
「せ、先輩達、別にわざわざ『ネガティ~部』って無理やり言わなくても良いですよ。今まで通りネガティ部って言ってもらっても俺全然構いませんから、ね?」
っていうか、俺に言われたからってこの歴史ある……あるのか? いやそんな事はどうでもいい。いずれにしても部の名前を仮入部野郎ごときの突っ込みで変えないでくれよ。もっと信念を持ってくれというか……うーん、この二人の性格では難しいのかもしれないな。
それに『ネガティ部』っていう名前自体がすでにおかしいんだから気にする必要なんて無いってもんだ。
「えっ、良いんですか? 私達、今まで通り『ネガティ部』って言って良いんですか!?」
「あっ、当たり前じゃないですか!! 俺は元々何でも突っ込むクセがあるんで、あまり俺の言う事は気にしないで下さい。ホントお願いしますよぉ」
「ほ、本当に良いのかい? 私はさっきから『ネガティ~部』っていう呼び名にどう慣れようかという気持ちと、できれば元の『ネガティ部』の方が呼びやすいから、どうやって一矢君に説得しようかという気持ちが入り乱れて2つも悩み事が追加されてしまって……そうしたら2つも悩み事が増えてしまった事にも悩みだしてさ……」
ややこしいわ!!
「いやいや菜弥美先輩マジで悩み事の追加はしないでください!! 今まで通りで良いですから!! ねっ、ねっ!?」
「一矢君がそう言ってくれてホッとしたよ。これで私の悩み事はまた一桁に戻れたし。一矢君、ありがとう……」
ひっ、一桁っ?
結局9つも悩み事は抱えたままなんですね?
もしかしたら、この人は常に悩み事が10前後無いと逆にダメな人だったりして……
まぁ、そんな事は無いか?
悩み事は無いに越した事はないもんな。
あと、お礼言われるのも何かおかしいし恥ずかしいぜ。
「あのぉ、先輩達?」
「一矢君! そこは下の名前で呼んでもらえないでしょうか!?」
「はっ、はい、すみません!! 美代部長に菜弥美先輩っ!!」
あぁ、めんどくせぇぇ……
そこだけは二人共絶対に譲らないんだもんなぁ……
「で、一矢君。何だい? 他に何か聞きたい事があるんじゃないの?」
「そ、そうなんです。たしか俺がこの部の5人目だと聞いてるんで他に2名の部員がいらっしゃるんですよね? あとの2名はどんな方達なんでしょうか?」
しかし部室に来てからまだ数十分しか経ってないのかよ!?
この2人の相手だけでも疲れ切っているのに残りの2人はどんな人なのか不安になってきたぞ。
少しはマシな人達だといいんだけどなぁ……
それともこの2人よりも更にネガティブな性格だとか……
うーん、とても気になるぞぉ。
「あっ、そうですね。残りの2人も一矢君に紹介しないといけませんね? でもあと少しでテルマちゃんはもうすぐ部室に来ると思いますから待っていてくださいね?」
「テ、テルマ? 珍しい名前ですね??」
「そうでしょう? テルマは私と同じ2年生でハーフなのよ。色白の金髪なんだけど身長は凄く低くてさ、同性の私から見ても『見た目』はとても可愛らしい女の子だよぉ」
いやぁ、あなた達お2人もどう考えても可愛いというか、めっちゃ美人だし……
ん? 待てよ。今、『見た目は』って言わなかったか?
「どうかしたのかい、一矢君?」
「え? いえ、何でもありません……」
でもまぁ、そんな美人の菜弥美先輩が可愛いって言うんだから、さぞかし可愛いんだろうし、早く会ってみたいよな。
ただ、こんな美人の2人がネガティブな性格なんだから、そのテルマっていう人も性格はネガティブじゃないのか!?
どうかネガティブな性格でもこの2人よりはマシでありますように……
ブツブツブツブツ……
ん?
なんか部室の外から何やらブツブツ言っている人の声がする。
そしてその声がだんだん部室に近づいてきてるぞ。
も、もしかして!?
「あっ、テルマちゃん来たみたいですね?」
遂にテルマ先輩が来たのか!?
ガラガラーッ……
部室の戸が開き、そこに立っているのは、さっき菜弥美先輩が言ってた通りの色白で、とてもキレイな金髪ショート、青い瞳をしためちゃくちゃ可愛いハーフの女の子だった。
しかし、この部は一体何なんだ!?
ネガティ部は美人しか入部出来ないのか!?
一応、言っておくがテルマ先輩は小柄だけど胸は小さいわけではない。他の二人が大き過ぎるだけだ。
「テルマちゃんいらっしゃい。お待ちしてましたよ」
「おーっす、テルマ~!!」
お、俺はあまりの可愛さに挨拶も忘れ、口を開けながらテルマ先輩をジッと見つめていた。すると俺の視線に気づいたテルマ先輩は何故か俺の方に近づいて来る。
え?
オイオイ、何、近付いて来てるんですか!?
俺に何か言いたげな可愛らしい表情……これはもしかして……
テルマ先輩は、俺とずっと目を合わせながら段々と近づいて来る。そして遂に俺の目の前で立ち止まる。そしてゆっくりと小さな口を開いていく。
ゴクッ……
俺は緊張してしまい唾を飲み込んだのだが……
「ちょ、ちょっとアンタ!! 何さっきから私のことジロジロ見てるのよ!? 気持ち悪いわね、変質者なの!? 私の事をジロジロ見ないでちょうだい!!」
「??????」
俺はあまりの衝撃で身体が硬直し、そして天を見上げながらいつもの様に心の中で叫ぶのだった。
「いっ、いきなり洗礼か――――――――――――いっ!!??」
俺の鋭い突っ込みのせいで、部室の雰囲気がおかしくなってるぞ。
先輩達はさっきからうつむいて一言も話さないし……
俺の突っ込みがキツ過ぎたのかな?
それとも『茶』の部分は絶対触れてはいけない領域だったとか?
このままではマズイなぁ……
サラッと聞き流すべきだったかのかな?
「あ、あのぉ先輩達、さっきの俺の突っ込みは全然気にしなくて良いですから。思わず突っ込んでしまっただけなんで、ねっ? 気を取り直して部活を再開しましょうよ?」
なっ、何で仮入部の俺がこんなに先輩達に気を使わないといけないんだ!?
ホント疲れる人達だぜっ!!
でもこう言っちゃアレなんだけど、落ち込んでる二人の表情もたまらないくらい素敵で美人なんだけどな。
「そ、そうですね……一矢君のまさかの突っ込みに少し驚きましたけど、そんなに気にする事ではないですよね? なっ、菜弥美ちゃん……そろそろ、ネ……『ネガティ~部』の部活動再開しましょうか?」
「そ、そうですね、再開しましょう!! ネ……『ネガティ~部』を!!」
二人ともめちゃくちゃ気にしてるじゃないか!!
『ネガティ~部』って逆に違和感ありまくりだし!!
「せ、先輩達、別にわざわざ『ネガティ~部』って無理やり言わなくても良いですよ。今まで通りネガティ部って言ってもらっても俺全然構いませんから、ね?」
っていうか、俺に言われたからってこの歴史ある……あるのか? いやそんな事はどうでもいい。いずれにしても部の名前を仮入部野郎ごときの突っ込みで変えないでくれよ。もっと信念を持ってくれというか……うーん、この二人の性格では難しいのかもしれないな。
それに『ネガティ部』っていう名前自体がすでにおかしいんだから気にする必要なんて無いってもんだ。
「えっ、良いんですか? 私達、今まで通り『ネガティ部』って言って良いんですか!?」
「あっ、当たり前じゃないですか!! 俺は元々何でも突っ込むクセがあるんで、あまり俺の言う事は気にしないで下さい。ホントお願いしますよぉ」
「ほ、本当に良いのかい? 私はさっきから『ネガティ~部』っていう呼び名にどう慣れようかという気持ちと、できれば元の『ネガティ部』の方が呼びやすいから、どうやって一矢君に説得しようかという気持ちが入り乱れて2つも悩み事が追加されてしまって……そうしたら2つも悩み事が増えてしまった事にも悩みだしてさ……」
ややこしいわ!!
「いやいや菜弥美先輩マジで悩み事の追加はしないでください!! 今まで通りで良いですから!! ねっ、ねっ!?」
「一矢君がそう言ってくれてホッとしたよ。これで私の悩み事はまた一桁に戻れたし。一矢君、ありがとう……」
ひっ、一桁っ?
結局9つも悩み事は抱えたままなんですね?
もしかしたら、この人は常に悩み事が10前後無いと逆にダメな人だったりして……
まぁ、そんな事は無いか?
悩み事は無いに越した事はないもんな。
あと、お礼言われるのも何かおかしいし恥ずかしいぜ。
「あのぉ、先輩達?」
「一矢君! そこは下の名前で呼んでもらえないでしょうか!?」
「はっ、はい、すみません!! 美代部長に菜弥美先輩っ!!」
あぁ、めんどくせぇぇ……
そこだけは二人共絶対に譲らないんだもんなぁ……
「で、一矢君。何だい? 他に何か聞きたい事があるんじゃないの?」
「そ、そうなんです。たしか俺がこの部の5人目だと聞いてるんで他に2名の部員がいらっしゃるんですよね? あとの2名はどんな方達なんでしょうか?」
しかし部室に来てからまだ数十分しか経ってないのかよ!?
この2人の相手だけでも疲れ切っているのに残りの2人はどんな人なのか不安になってきたぞ。
少しはマシな人達だといいんだけどなぁ……
それともこの2人よりも更にネガティブな性格だとか……
うーん、とても気になるぞぉ。
「あっ、そうですね。残りの2人も一矢君に紹介しないといけませんね? でもあと少しでテルマちゃんはもうすぐ部室に来ると思いますから待っていてくださいね?」
「テ、テルマ? 珍しい名前ですね??」
「そうでしょう? テルマは私と同じ2年生でハーフなのよ。色白の金髪なんだけど身長は凄く低くてさ、同性の私から見ても『見た目』はとても可愛らしい女の子だよぉ」
いやぁ、あなた達お2人もどう考えても可愛いというか、めっちゃ美人だし……
ん? 待てよ。今、『見た目は』って言わなかったか?
「どうかしたのかい、一矢君?」
「え? いえ、何でもありません……」
でもまぁ、そんな美人の菜弥美先輩が可愛いって言うんだから、さぞかし可愛いんだろうし、早く会ってみたいよな。
ただ、こんな美人の2人がネガティブな性格なんだから、そのテルマっていう人も性格はネガティブじゃないのか!?
どうかネガティブな性格でもこの2人よりはマシでありますように……
ブツブツブツブツ……
ん?
なんか部室の外から何やらブツブツ言っている人の声がする。
そしてその声がだんだん部室に近づいてきてるぞ。
も、もしかして!?
「あっ、テルマちゃん来たみたいですね?」
遂にテルマ先輩が来たのか!?
ガラガラーッ……
部室の戸が開き、そこに立っているのは、さっき菜弥美先輩が言ってた通りの色白で、とてもキレイな金髪ショート、青い瞳をしためちゃくちゃ可愛いハーフの女の子だった。
しかし、この部は一体何なんだ!?
ネガティ部は美人しか入部出来ないのか!?
一応、言っておくがテルマ先輩は小柄だけど胸は小さいわけではない。他の二人が大き過ぎるだけだ。
「テルマちゃんいらっしゃい。お待ちしてましたよ」
「おーっす、テルマ~!!」
お、俺はあまりの可愛さに挨拶も忘れ、口を開けながらテルマ先輩をジッと見つめていた。すると俺の視線に気づいたテルマ先輩は何故か俺の方に近づいて来る。
え?
オイオイ、何、近付いて来てるんですか!?
俺に何か言いたげな可愛らしい表情……これはもしかして……
テルマ先輩は、俺とずっと目を合わせながら段々と近づいて来る。そして遂に俺の目の前で立ち止まる。そしてゆっくりと小さな口を開いていく。
ゴクッ……
俺は緊張してしまい唾を飲み込んだのだが……
「ちょ、ちょっとアンタ!! 何さっきから私のことジロジロ見てるのよ!? 気持ち悪いわね、変質者なの!? 私の事をジロジロ見ないでちょうだい!!」
「??????」
俺はあまりの衝撃で身体が硬直し、そして天を見上げながらいつもの様に心の中で叫ぶのだった。
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