26 / 34
2.ヨドの街
よん、トイレ
しおりを挟む
あら、またいつの間に寝てたのかしら。ここは最初にいた部屋ね。食べたまま寝ちゃって口の中が気持ち悪いわ。時間はんー、07:03ね、朝だわ。たっぷり寝たわね。
横を見ると荷物がおいてある。魔王様かシーツおばけさんが運んでくれたのかもしれないわ。水差しもおいてあるわね、いただきましょう。
あ、そうだわ、荷物の確認!家族に写真を送らなきゃ。心配しているかしらね。
水差しから置いてあるコップに水をうつし、飲みながら写真を撮ってアルバムに載せる。
「そうねえ、あとはもしかしたら連絡が数日つかないこともいっておこうかしら。それと親切な方に会ったので衣食住を手に入れられたことも伝えましょう」
子どもの持ち物にあったノートを使い、手紙を書く。
-------------------------------------------
地球にいる大好きなみんなへ
るみです。魔王様という方に拾ってもらい、お部屋をもらいました。(魔王っていっても悪の大魔王みたいな感じではなさそうよ、安心してね)衣食住をもらえるのと家庭教師がつくみたいです。この屋敷のようなおうちには、温泉もあります。まだ人のような方には二人しか出会えてないけど優しくしてもらっています。
こんなにも優しいとなにか企んでいるのでは、と誠さんは疑うでしょう?対価のようなものとして私との毎日1回食事(多分これは業務連絡ね!)と3日に1回何処かに行ってきてほしいみたい(これも危険がないかとかはきちんと聞いたわよ!)です。
みんなお母さんは危機管理能力がないんだから、やら騙されやすい、ちょろいっていうけど、最低限は聞いているから安心してね。
早く帰れる何かを探すわ。みんなも元気で過ごしてね。
追伸
英会話に役立つ何かを送ってくださいな。英語はどこに行っても大切ね、異世界でも話すみたい。子どもたちが英語の勉強嫌がったら異世界でお母さんは使えなくて苦労してるっていっておいてほしいわ。
さらに追伸
毎日アルバムを更新する予定だったけど、もしかしたら写真の更新ができないかもしれないわ。1ヶ月連絡がなかったら何かがあったと思ってね。そちらでの扱いは失踪になっているのかしら。死亡にはならないわよね。7年以内には帰れるといいのだけど。
異世界より愛を込めて るみ
-------------------------------------------
こんなもんかしら。よし、写真を撮ったしこれでいいわね。にしてもどうしてあんなにも眠くなったのかしら。困るわね。
あら、地球のアルバムにたくさん写真があがってるわ。ふふ、元気そうね。日にちが違うみたいね、後ろの時計とあがってる時間がずれて、いえ、ここを考えたらだめよ、異世界パワーね。
にしても、どうしてこんなにも眠くなるのかしら。魔王様はなにか知ってそうだったわね、教えてもらいましょう。
あと、お手洗いに行きたいわ。場所を聞いておけばよかったわ。パサランはどこかしら。
「パサランいるー?」
…コートのポケットにもいないわね。うーん、この時間は寝てるし分からないわね。魔王様のところかしら。
カチャ
「Goodmorning!よく寝られタですネ」
あら、シーツおばけさんが来てくれたわ。英語も喋れるようね、というより英語のが得意なのかしら。ちょうどいいタイミングできてくれて良かったわ。この年でお漏らしは避けたいところよ。
「おはようございます。運んでいただいてありがとうございます。昨日聞き忘れてしまったのですが、お手洗いの場所ってどこですか」
「オテアライ…?」
あ、だめね、伝わってないわ。
「えーっと、Toilet、Restroom、Bathroom…うーん、お手洗いに行きたいという英文はなんていうんだっけ、May I use the Restroom?いえ、これはトイレをお借りしても、だったわ。トイレの場所を聞くんだから、、」
「Okey!オテアライ、こっちデスネ」
あああ、助かったわ。本当に英語の勉強をしなきゃなのかしら。逃げられないのね、共通語からは。誰よ、英語を広めたの、日本語を広めてちょうだい。
「ありがとうございます」
・・・・・
なんとお手洗いは洋式だったわ!平屋っぽいから和式かもしれないわと思っていたけど、洋式万歳!トイレットペーパーはごわついていたけどそんなものよね。あまり日本と変わらなかったわ。いえ、流すところがなかったわね。底がどうなっているのかは分からないわ。
汚物とかはスライムが処理とかいうのを結構な異世界もので読んだこともあったから思わず便器の中を覗いちゃったけど真っ暗で分からなかったのよね。臭いはしなかったし清潔だったので私はとても満足よ。本当に良かったわ、中世くらいのトイレ事情だったらどうしようかと思ってたわよ。トイレには煩いわよ、これからしばらく過ごすことになるんだから、多分ね。
異世界ものの小説や漫画は結構読んだけど、お手洗いの描写あまりなかったのよね。みんなどうしてたのかしら。流石に日本と同じくらいではないわよね、中世とかだと。私が来た世界は中世ではなさそうね?トイレは大事よ、本当に。衛生的な場所でよかったわ。数日前は野外でいたしてたけど、本当に文化的な異世界にこれてよかった。いや、異世界にくるのは良くなかったわ。雰囲気に流されるところだったわ、危ない。
「お手洗いひとつでどれだけ国が発展しているのかが分かるわね。トイレは陶器だったのかしら?よく分からないけどちゃんとしてたわね。ひんやりしたから陶器…?ベッドも見事だし、うん」
そういいながらお手洗いから出るとシーツおばけさんと知らない人の方がいたわ。誰かしら…
横を見ると荷物がおいてある。魔王様かシーツおばけさんが運んでくれたのかもしれないわ。水差しもおいてあるわね、いただきましょう。
あ、そうだわ、荷物の確認!家族に写真を送らなきゃ。心配しているかしらね。
水差しから置いてあるコップに水をうつし、飲みながら写真を撮ってアルバムに載せる。
「そうねえ、あとはもしかしたら連絡が数日つかないこともいっておこうかしら。それと親切な方に会ったので衣食住を手に入れられたことも伝えましょう」
子どもの持ち物にあったノートを使い、手紙を書く。
-------------------------------------------
地球にいる大好きなみんなへ
るみです。魔王様という方に拾ってもらい、お部屋をもらいました。(魔王っていっても悪の大魔王みたいな感じではなさそうよ、安心してね)衣食住をもらえるのと家庭教師がつくみたいです。この屋敷のようなおうちには、温泉もあります。まだ人のような方には二人しか出会えてないけど優しくしてもらっています。
こんなにも優しいとなにか企んでいるのでは、と誠さんは疑うでしょう?対価のようなものとして私との毎日1回食事(多分これは業務連絡ね!)と3日に1回何処かに行ってきてほしいみたい(これも危険がないかとかはきちんと聞いたわよ!)です。
みんなお母さんは危機管理能力がないんだから、やら騙されやすい、ちょろいっていうけど、最低限は聞いているから安心してね。
早く帰れる何かを探すわ。みんなも元気で過ごしてね。
追伸
英会話に役立つ何かを送ってくださいな。英語はどこに行っても大切ね、異世界でも話すみたい。子どもたちが英語の勉強嫌がったら異世界でお母さんは使えなくて苦労してるっていっておいてほしいわ。
さらに追伸
毎日アルバムを更新する予定だったけど、もしかしたら写真の更新ができないかもしれないわ。1ヶ月連絡がなかったら何かがあったと思ってね。そちらでの扱いは失踪になっているのかしら。死亡にはならないわよね。7年以内には帰れるといいのだけど。
異世界より愛を込めて るみ
-------------------------------------------
こんなもんかしら。よし、写真を撮ったしこれでいいわね。にしてもどうしてあんなにも眠くなったのかしら。困るわね。
あら、地球のアルバムにたくさん写真があがってるわ。ふふ、元気そうね。日にちが違うみたいね、後ろの時計とあがってる時間がずれて、いえ、ここを考えたらだめよ、異世界パワーね。
にしても、どうしてこんなにも眠くなるのかしら。魔王様はなにか知ってそうだったわね、教えてもらいましょう。
あと、お手洗いに行きたいわ。場所を聞いておけばよかったわ。パサランはどこかしら。
「パサランいるー?」
…コートのポケットにもいないわね。うーん、この時間は寝てるし分からないわね。魔王様のところかしら。
カチャ
「Goodmorning!よく寝られタですネ」
あら、シーツおばけさんが来てくれたわ。英語も喋れるようね、というより英語のが得意なのかしら。ちょうどいいタイミングできてくれて良かったわ。この年でお漏らしは避けたいところよ。
「おはようございます。運んでいただいてありがとうございます。昨日聞き忘れてしまったのですが、お手洗いの場所ってどこですか」
「オテアライ…?」
あ、だめね、伝わってないわ。
「えーっと、Toilet、Restroom、Bathroom…うーん、お手洗いに行きたいという英文はなんていうんだっけ、May I use the Restroom?いえ、これはトイレをお借りしても、だったわ。トイレの場所を聞くんだから、、」
「Okey!オテアライ、こっちデスネ」
あああ、助かったわ。本当に英語の勉強をしなきゃなのかしら。逃げられないのね、共通語からは。誰よ、英語を広めたの、日本語を広めてちょうだい。
「ありがとうございます」
・・・・・
なんとお手洗いは洋式だったわ!平屋っぽいから和式かもしれないわと思っていたけど、洋式万歳!トイレットペーパーはごわついていたけどそんなものよね。あまり日本と変わらなかったわ。いえ、流すところがなかったわね。底がどうなっているのかは分からないわ。
汚物とかはスライムが処理とかいうのを結構な異世界もので読んだこともあったから思わず便器の中を覗いちゃったけど真っ暗で分からなかったのよね。臭いはしなかったし清潔だったので私はとても満足よ。本当に良かったわ、中世くらいのトイレ事情だったらどうしようかと思ってたわよ。トイレには煩いわよ、これからしばらく過ごすことになるんだから、多分ね。
異世界ものの小説や漫画は結構読んだけど、お手洗いの描写あまりなかったのよね。みんなどうしてたのかしら。流石に日本と同じくらいではないわよね、中世とかだと。私が来た世界は中世ではなさそうね?トイレは大事よ、本当に。衛生的な場所でよかったわ。数日前は野外でいたしてたけど、本当に文化的な異世界にこれてよかった。いや、異世界にくるのは良くなかったわ。雰囲気に流されるところだったわ、危ない。
「お手洗いひとつでどれだけ国が発展しているのかが分かるわね。トイレは陶器だったのかしら?よく分からないけどちゃんとしてたわね。ひんやりしたから陶器…?ベッドも見事だし、うん」
そういいながらお手洗いから出るとシーツおばけさんと知らない人の方がいたわ。誰かしら…
0
お気に入りに追加
17
あなたにおすすめの小説
神に同情された転生者物語
チャチャ
ファンタジー
ブラック企業に勤めていた安田悠翔(やすだ はると)は、電車を待っていると後から背中を押されて電車に轢かれて死んでしまう。
すると、神様と名乗った青年にこれまでの人生を同情された異世界に転生してのんびりと過ごしてと言われる。
悠翔は、チート能力をもらって異世界を旅する。
土属性を極めて辺境を開拓します~愛する嫁と超速スローライフ~
にゃーにゃ
ファンタジー
「土属性だから追放だ!」理不尽な理由で追放されるも「はいはい。おっけー」主人公は特にパーティーに恨みも、未練もなく、世界が危機的な状況、というわけでもなかったので、ササッと王都を去り、辺境の地にたどり着く。
「助けなきゃ!」そんな感じで、世界樹の少女を襲っていた四天王の一人を瞬殺。 少女にほれられて、即座に結婚する。「ここを開拓してスローライフでもしてみようか」 主人公は土属性パワーで一瞬で辺境を開拓。ついでに魔王を超える存在を土属性で作ったゴーレムの物量で圧殺。
主人公は、世界樹の少女が生成したタネを、育てたり、のんびりしながら辺境で平和にすごす。そんな主人公のもとに、ドワーフ、魚人、雪女、魔王四天王、魔王、といった亜人のなかでも一際キワモノの種族が次から次へと集まり、彼らがもたらす特産品によってドンドン村は発展し豊かに、にぎやかになっていく。
旦那様が多すぎて困っています!? 〜逆ハー異世界ラブコメ〜
ことりとりとん
恋愛
男女比8:1の逆ハーレム異世界に転移してしまった女子大生・大森泉
転移早々旦那さんが6人もできて、しかも魔力無限チートがあると教えられて!?
のんびりまったり暮らしたいのにいつの間にか国を救うハメになりました……
イケメン山盛りの逆ハーです
前半はラブラブまったりの予定。後半で主人公が頑張ります
小説家になろう、カクヨムに転載しています
転生させて貰ったけど…これやりたかった事…だっけ?
N
ファンタジー
目が覚めたら…目の前には白い球が、、
生まれる世界が間違っていたって⁇
自分が好きだった漫画の中のような世界に転生出来るって⁈
嬉しいけど…これは一旦落ち着いてチートを勝ち取って最高に楽しい人生勝ち組にならねば!!
そう意気込んで転生したものの、気がついたら………
大切な人生の相棒との出会いや沢山の人との出会い!
そして転生した本当の理由はいつ分かるのか…!!
ーーーーーーーーーーーーーー
※誤字・脱字多いかもしれません💦
(教えて頂けたらめっちゃ助かります…)
※自分自身が句読点・改行多めが好きなのでそうしています、読みにくかったらすみません
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
チート幼女とSSSランク冒険者
紅 蓮也
ファンタジー
【更新休止中】
三十歳の誕生日に通り魔に刺され人生を終えた小鳥遊葵が
過去にも失敗しまくりの神様から異世界転生を頼まれる。
神様は自分が長々と語っていたからなのに、ある程度は魔法が使える体にしとく、無限収納もあげるといい、時間があまり無いからさっさと転生しちゃおっかと言いだし、転生のため光に包まれ意識が無くなる直前、神様から不安を感じさせる言葉が聞こえたが、どうする事もできない私はそのまま転生された。
目を開けると日本人の男女の顔があった。
転生から四年がたったある日、神様が現れ、異世界じゃなくて地球に転生させちゃったと・・・
他の人を新たに異世界に転生させるのは無理だからと本来行くはずだった異世界に転移することに・・・
転移するとそこは森の中でした。見たこともない魔獣に襲われているところを冒険者に助けられる。
そして転移により家族がいない葵は、冒険者になり助けてくれた冒険者たちと冒険したり、しなかったりする物語
※この作品は小説家になろう様、カクヨム様、ノベルバ様、エブリスタ様でも掲載しています。
異世界転移したけど、果物食い続けてたら無敵になってた
甘党羊
ファンタジー
唐突に異世界に飛ばされてしまった主人公。
降り立った場所は周囲に生物の居ない不思議な森の中、訳がわからない状況で自身の能力などを確認していく。
森の中で引きこもりながら自身の持っていた能力と、周囲の環境を上手く利用してどんどん成長していく。
その中で試した能力により出会った最愛のわんこと共に、周囲に他の人間が居ない自分の住みやすい地を求めてボヤきながら異世界を旅していく物語。
協力関係となった者とバカをやったり、敵には情け容赦なく立ち回ったり、飯や甘い物に並々ならぬ情熱を見せたりしながら、ゆっくり進んでいきます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる