8 / 18
その8
魔女の裏切り
しおりを挟む
さていよいよ冒険者としてスタートを切ろうとしているナロー姫でしたが一方彼女のホームであるカスニート王国のお城ではカクヨーミ王子によるクーデター計画が着々と進行していました。
城内の隠し部屋で真夜中に行われるクーデターの賛同者による密会の参加者の数も徐々に増え今やその勢力を持ってすればクーデター計画の成功は確実かと思われました。
彼らの中には現役の大臣や軍の指揮官、国王の親族である有力な大貴族もいました。
そして今宵も彼らの秘密会合がお城の奥まった一室で行われようとしていました。
その集会所になっているのはお城の奥の目立たない所にある一室で知る人も少ないいわば隠し部屋のような場所でした。
数十人入ればいっぱいになる程の大きさの殺風景な石造りの部屋で真ん中に会議用の長いテーブルが置いてあります。
そのテーブルを中心にして反逆者たちは熱心にクーデター計画について話し合い夜な夜な議論を重ねていたのでした。
また今夜も彼らの熱気で石造りの部屋の空気はムンムンと燃立つかの様です。
声をひそめながらも野望に目を血走らせ陰謀をめぐらせる男達。
そして彼らの熱気が最高潮に達した時を見計らったかの様についにクーデター計画の首謀者カクヨーミ王子がその部屋の中に現れたのです。
反乱の盟主カクヨーミがとうとうその姿を見せた事でメンバー達の士気はさらに高まるはずでした。
しかしー。
彼らの前に現れたカクヨーミ王子を見てクーデター計画のメンバー達は驚愕します。
「お、王子!その姿は?!」
「ううっ、本当に王子なのですか?!」
何とカクヨーミは頭から女性物のパンツをすっぽりと被りその顔は両目以外は完全に下着の布地で覆い隠されていました。
まさしく変態仮面です。
彼の顔は小ぶりな女性用のパンツですっぽりと覆われていてもはやその人相さえ定かではありませんでした。
わずかに足を入れる二つの穴から血走った両目を覗かせており布越しにフシューッフシューッと荒い息をしてなんか某SF映画の悪役みたいでした。
部屋の中に入って来たカクヨーミの姿を見て驚愕するクーデター計画のメンバー達。
しかし次の瞬間、王子の背後からスッと現れた一人の背の高い女性の姿を見て彼らはさらに驚きました。
「あ、あなたは?」
「宮廷魔術師マーリン様!」
そう今、カクヨーミ王子に影のように寄り添っている女性こそナロー姫の師であり国王の信頼厚い宮廷魔術師マリーン女史その人だったのです。
部屋に集まったクーデターのメンバー達の間に驚きと疑問がさざ波のように広がります。
まさか国王の懐刀と呼ばれるマーリン女史までがクーデター計画に関わっていたとは。
驚きのあまり一人の男がマーリンに聞きました。
「ま、まさか貴女までクーデター計画のメンバーだったとは?ど、どうして?王に重用されている貴女がー」
マーリンはその言葉を聞くとフンッと鼻を鳴らし部屋を埋めつくす男どもの様子を一瞥しました。
そして大きく胸を張り自信に溢れた声で宣言します。
「このマーリンはこのまま宮廷付きの魔術師の地位で満足する様な小物ではありません。カクヨーミ様はクーデターが成功したあかつきには私にこの国の宰相の座を約束してくれました。私はやれば出来る子なのです!」
どこかで聞いたセリフだなーと部屋に集まった連中は思いました。
マーリン女史は不敵な笑みを浮かべ話を続けます。
「本来ならクーデターを決行する日まで私は表に出ないつもりだったのですが今回はカクヨーミ様が「覆面おパンツの荒行」を行なっている為あなた方と直接話す事が出来ません。そこで不詳この私が集会の司会役を買って出たのです」
「ふ、ふくめん、おパンツ・・・」
「あ、荒行とは・・・?」
顔のほとんどを女性物の下着で覆われたカクヨーミを見つめながら部屋に集まった人々は疑問を口にします。
マーリンは厳かな口調でその疑問に答えました。
「カクヨーミ様は顔全体をおパンツで塞ぐ事で己れの超感覚(フォース)を極限まで研ぎ澄ませているのです。これぞ「覆面おパンツの荒行」。並みの精神力の持ち主ではとてもやれる事ではありません」
・・・確かに並みの変態ではないとみんな思いました。
と、その時でした。
「も、もう嫌だーっ!!こんな連中の仲間になるのはっ!!ナロー様の方がずっとマシだーっ!!!」
部屋の中に集まった男の一人が絶叫と共に部屋から逃げ出そうとしました。
しかしー
「えいっ」
マーリンが胸元から小さな杖を取り出すと逃げ出そうとしているその男の背中の方に向かってそれを振りました。
「か、身体が動かないー」
なんとマーリンの魔術によって逃げ出そうとしていた男の身体は自分の意思では全く動かなくなってしまいました。
マーリンは金縛り状態の男を冷徹な目で見つめ彼の周りにいる他の男達に命令を下します。
「裏切り者を捕らえなさい」
周りにいる者たちによって拘束される逃げ出そうとした男。
身体が全く動かない彼は必死で叫び抵抗します。
「た、助けてくれーっ!!勘弁してくれーっ!!」
そんな男に対してマーリンは氷の様な声で言いました。
「裏切り者は許しません。とりあえず牢屋に入れておきなさい。クーデター決行の後で「水玉おパンツの刑」に処してあげるわ」
「水玉おパンツの刑!!!」
部屋中の男達が驚愕の声を上げます。
脱出しようとして拘束された男も恐怖で震え上がっています。
水玉おパンツの刑とは全裸で水玉柄のパンツのみを履かされた上さらにその画像をSNSにアップされるという恐ろしい刑罰でした。
「いやだぁーっ!!そ、それだけはーっ!!!」
金縛りの状態のまま両手両足を拘束され他の男達に部屋から引きずり出されていく逃げ出そうとした男。
部屋から去っていく彼の断末魔の様子を冷たい目で見送った魔女マーリンはあらためてその場に残った他のクーデター計画の賛同者たちの顔をぐるりと眺めました。
そしてぞっとする様な表情を浮かべて言いました。
「カクヨーミ王子を裏切る者はこうなるのです。わかりましたか?」
マーリンの言葉を聞いた陰謀計画の参加者たちの背中に一斉に悪寒が走ります。
彼女の隣に立つカクヨーミ王子は相変わらず無言のまま顔をすっぽりと覆った下着越しにフシューフシューと荒い息をしています。
隠し部屋に集まった面々は今更ながらとんでもない事に首を突っ込んでしまったと思い恐怖と後悔の念にさいなまれるのでした。
だけどもう引き返す事は出来ません。
クーデターの決行日は目前に迫っていたのです。
マーリン女史は部屋に集まった数十人の反逆者たちを舐めるような視線で見回した後、ニヤリと邪悪な笑顔を浮かべながら言いました。
「さぁ、それではクーデター当日の手順について詳しく話し合う事にしましょう。まずはー」
緊張の面持ちて彼女の声に耳を傾ける部屋に集まったクーデター計画のメンバー達。
魔女の隣に立つ下着で顔を覆ったカクヨーミの不気味な呼吸音が静まり返った部屋の中に響いていました。
[続く]
城内の隠し部屋で真夜中に行われるクーデターの賛同者による密会の参加者の数も徐々に増え今やその勢力を持ってすればクーデター計画の成功は確実かと思われました。
彼らの中には現役の大臣や軍の指揮官、国王の親族である有力な大貴族もいました。
そして今宵も彼らの秘密会合がお城の奥まった一室で行われようとしていました。
その集会所になっているのはお城の奥の目立たない所にある一室で知る人も少ないいわば隠し部屋のような場所でした。
数十人入ればいっぱいになる程の大きさの殺風景な石造りの部屋で真ん中に会議用の長いテーブルが置いてあります。
そのテーブルを中心にして反逆者たちは熱心にクーデター計画について話し合い夜な夜な議論を重ねていたのでした。
また今夜も彼らの熱気で石造りの部屋の空気はムンムンと燃立つかの様です。
声をひそめながらも野望に目を血走らせ陰謀をめぐらせる男達。
そして彼らの熱気が最高潮に達した時を見計らったかの様についにクーデター計画の首謀者カクヨーミ王子がその部屋の中に現れたのです。
反乱の盟主カクヨーミがとうとうその姿を見せた事でメンバー達の士気はさらに高まるはずでした。
しかしー。
彼らの前に現れたカクヨーミ王子を見てクーデター計画のメンバー達は驚愕します。
「お、王子!その姿は?!」
「ううっ、本当に王子なのですか?!」
何とカクヨーミは頭から女性物のパンツをすっぽりと被りその顔は両目以外は完全に下着の布地で覆い隠されていました。
まさしく変態仮面です。
彼の顔は小ぶりな女性用のパンツですっぽりと覆われていてもはやその人相さえ定かではありませんでした。
わずかに足を入れる二つの穴から血走った両目を覗かせており布越しにフシューッフシューッと荒い息をしてなんか某SF映画の悪役みたいでした。
部屋の中に入って来たカクヨーミの姿を見て驚愕するクーデター計画のメンバー達。
しかし次の瞬間、王子の背後からスッと現れた一人の背の高い女性の姿を見て彼らはさらに驚きました。
「あ、あなたは?」
「宮廷魔術師マーリン様!」
そう今、カクヨーミ王子に影のように寄り添っている女性こそナロー姫の師であり国王の信頼厚い宮廷魔術師マリーン女史その人だったのです。
部屋に集まったクーデターのメンバー達の間に驚きと疑問がさざ波のように広がります。
まさか国王の懐刀と呼ばれるマーリン女史までがクーデター計画に関わっていたとは。
驚きのあまり一人の男がマーリンに聞きました。
「ま、まさか貴女までクーデター計画のメンバーだったとは?ど、どうして?王に重用されている貴女がー」
マーリンはその言葉を聞くとフンッと鼻を鳴らし部屋を埋めつくす男どもの様子を一瞥しました。
そして大きく胸を張り自信に溢れた声で宣言します。
「このマーリンはこのまま宮廷付きの魔術師の地位で満足する様な小物ではありません。カクヨーミ様はクーデターが成功したあかつきには私にこの国の宰相の座を約束してくれました。私はやれば出来る子なのです!」
どこかで聞いたセリフだなーと部屋に集まった連中は思いました。
マーリン女史は不敵な笑みを浮かべ話を続けます。
「本来ならクーデターを決行する日まで私は表に出ないつもりだったのですが今回はカクヨーミ様が「覆面おパンツの荒行」を行なっている為あなた方と直接話す事が出来ません。そこで不詳この私が集会の司会役を買って出たのです」
「ふ、ふくめん、おパンツ・・・」
「あ、荒行とは・・・?」
顔のほとんどを女性物の下着で覆われたカクヨーミを見つめながら部屋に集まった人々は疑問を口にします。
マーリンは厳かな口調でその疑問に答えました。
「カクヨーミ様は顔全体をおパンツで塞ぐ事で己れの超感覚(フォース)を極限まで研ぎ澄ませているのです。これぞ「覆面おパンツの荒行」。並みの精神力の持ち主ではとてもやれる事ではありません」
・・・確かに並みの変態ではないとみんな思いました。
と、その時でした。
「も、もう嫌だーっ!!こんな連中の仲間になるのはっ!!ナロー様の方がずっとマシだーっ!!!」
部屋の中に集まった男の一人が絶叫と共に部屋から逃げ出そうとしました。
しかしー
「えいっ」
マーリンが胸元から小さな杖を取り出すと逃げ出そうとしているその男の背中の方に向かってそれを振りました。
「か、身体が動かないー」
なんとマーリンの魔術によって逃げ出そうとしていた男の身体は自分の意思では全く動かなくなってしまいました。
マーリンは金縛り状態の男を冷徹な目で見つめ彼の周りにいる他の男達に命令を下します。
「裏切り者を捕らえなさい」
周りにいる者たちによって拘束される逃げ出そうとした男。
身体が全く動かない彼は必死で叫び抵抗します。
「た、助けてくれーっ!!勘弁してくれーっ!!」
そんな男に対してマーリンは氷の様な声で言いました。
「裏切り者は許しません。とりあえず牢屋に入れておきなさい。クーデター決行の後で「水玉おパンツの刑」に処してあげるわ」
「水玉おパンツの刑!!!」
部屋中の男達が驚愕の声を上げます。
脱出しようとして拘束された男も恐怖で震え上がっています。
水玉おパンツの刑とは全裸で水玉柄のパンツのみを履かされた上さらにその画像をSNSにアップされるという恐ろしい刑罰でした。
「いやだぁーっ!!そ、それだけはーっ!!!」
金縛りの状態のまま両手両足を拘束され他の男達に部屋から引きずり出されていく逃げ出そうとした男。
部屋から去っていく彼の断末魔の様子を冷たい目で見送った魔女マーリンはあらためてその場に残った他のクーデター計画の賛同者たちの顔をぐるりと眺めました。
そしてぞっとする様な表情を浮かべて言いました。
「カクヨーミ王子を裏切る者はこうなるのです。わかりましたか?」
マーリンの言葉を聞いた陰謀計画の参加者たちの背中に一斉に悪寒が走ります。
彼女の隣に立つカクヨーミ王子は相変わらず無言のまま顔をすっぽりと覆った下着越しにフシューフシューと荒い息をしています。
隠し部屋に集まった面々は今更ながらとんでもない事に首を突っ込んでしまったと思い恐怖と後悔の念にさいなまれるのでした。
だけどもう引き返す事は出来ません。
クーデターの決行日は目前に迫っていたのです。
マーリン女史は部屋に集まった数十人の反逆者たちを舐めるような視線で見回した後、ニヤリと邪悪な笑顔を浮かべながら言いました。
「さぁ、それではクーデター当日の手順について詳しく話し合う事にしましょう。まずはー」
緊張の面持ちて彼女の声に耳を傾ける部屋に集まったクーデター計画のメンバー達。
魔女の隣に立つ下着で顔を覆ったカクヨーミの不気味な呼吸音が静まり返った部屋の中に響いていました。
[続く]
0
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説
記憶がないので離縁します。今更謝られても困りますからね。
せいめ
恋愛
メイドにいじめられ、頭をぶつけた私は、前世の記憶を思い出す。前世では兄2人と取っ組み合いの喧嘩をするくらい気の強かった私が、メイドにいじめられているなんて…。どれ、やり返してやるか!まずは邸の使用人を教育しよう。その後は、顔も知らない旦那様と離婚して、平民として自由に生きていこう。
頭をぶつけて現世記憶を失ったけど、前世の記憶で逞しく生きて行く、侯爵夫人のお話。
ご都合主義です。誤字脱字お許しください。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
【完結】言いたいことがあるなら言ってみろ、と言われたので遠慮なく言ってみた
杜野秋人
ファンタジー
社交シーズン最後の大晩餐会と舞踏会。そのさなか、第三王子が突然、婚約者である伯爵家令嬢に婚約破棄を突き付けた。
なんでも、伯爵家令嬢が婚約者の地位を笠に着て、第三王子の寵愛する子爵家令嬢を虐めていたというのだ。
婚約者は否定するも、他にも次々と証言や証人が出てきて黙り込み俯いてしまう。
勝ち誇った王子は、最後にこう宣言した。
「そなたにも言い分はあろう。私は寛大だから弁明の機会をくれてやる。言いたいことがあるなら言ってみろ」
その一言が、自らの破滅を呼ぶことになるなど、この時彼はまだ気付いていなかった⸺!
◆例によって設定ナシの即興作品です。なので主人公の伯爵家令嬢以外に固有名詞はありません。頭カラッポにしてゆるっとお楽しみ下さい。
婚約破棄ものですが恋愛はありません。もちろん元サヤもナシです。
◆全6話、約15000字程度でサラッと読めます。1日1話ずつ更新。
◆この物語はアルファポリスのほか、小説家になろうでも公開します。
◆9/29、HOTランキング入り!お読み頂きありがとうございます!
10/1、HOTランキング最高6位、人気ランキング11位、ファンタジーランキング1位!24h.pt瞬間最大11万4000pt!いずれも自己ベスト!ありがとうございます!
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
[完結] 邪魔をするなら潰すわよ?
シマ
ファンタジー
私はギルドが運営する治療院で働く治療師の一人、名前はルーシー。
クエストで大怪我したハンター達の治療に毎日、忙しい。そんなある日、騎士の格好をした一人の男が運び込まれた。
貴族のお偉いさんを魔物から護った騎士団の団長さんらしいけど、その場に置いていかれたの?でも、この傷は魔物にヤられたモノじゃないわよ?
魔法のある世界で亡くなった両親の代わりに兄妹を育てるルーシー。彼女は兄妹と静かに暮らしたいけど何やら回りが放ってくれない。
ルーシーが気になる団長さんに振り回されたり振り回したり。
私の生活を邪魔をするなら潰すわよ?
1月5日 誤字脱字修正 54話
★━戦闘シーンや猟奇的発言あり
流血シーンあり。
魔法・魔物あり。
ざぁま薄め。
恋愛要素あり。
クラス転移で神様に?
空見 大
ファンタジー
集団転移に巻き込まれ、クラスごと異世界へと転移することになった主人公晴人はこれといって特徴のない平均的な学生であった。
異世界の神から能力獲得について詳しく教えられる中で、晴人は自らの能力欄獲得可能欄に他人とは違う機能があることに気が付く。
そこに隠されていた能力は龍神から始まり魔神、邪神、妖精神、鍛冶神、盗神の六つの神の称号といくつかの特殊な能力。
異世界での安泰を確かなものとして受け入れ転移を待つ晴人であったが、神の能力を手に入れたことが原因なのか転移魔法の不発によりあろうことか異世界へと転生してしまうこととなる。
龍人の母親と英雄の父、これ以上ない程に恵まれた環境で新たな生を得た晴人は新たな名前をエルピスとしてこの世界を生きていくのだった。
現在設定調整中につき最新話更新遅れます2022/09/11~2022/09/17まで予定
【完結】後妻に入ったら、夫のむすめが……でした
仲村 嘉高
恋愛
「むすめの世話をして欲しい」
夫からの求婚の言葉は、愛の言葉では無かったけれど、幼い娘を大切にする誠実な人だと思い、受け入れる事にした。
結婚前の顔合わせを「疲れて出かけたくないと言われた」や「今日はベッドから起きられないようだ」と、何度も反故にされた。
それでも、本当に申し訳なさそうに謝るので、「体が弱いならしょうがないわよ」と許してしまった。
結婚式は、お互いの親戚のみ。
なぜならお互い再婚だから。
そして、結婚式が終わり、新居へ……?
一緒に馬車に乗ったその方は誰ですか?
虐げられた令嬢、ペネロペの場合
キムラましゅろう
ファンタジー
ペネロペは世に言う虐げられた令嬢だ。
幼い頃に母を亡くし、突然やってきた継母とその後生まれた異母妹にこき使われる毎日。
父は無関心。洋服は使用人と同じくお仕着せしか持っていない。
まぁ元々婚約者はいないから異母妹に横取りされる事はないけれど。
可哀想なペネロペ。でもきっといつか、彼女にもここから救い出してくれる運命の王子様が……なんて現れるわけないし、現れなくてもいいとペネロペは思っていた。何故なら彼女はちっとも困っていなかったから。
1話完結のショートショートです。
虐げられた令嬢達も裏でちゃっかり仕返しをしていて欲しい……
という願望から生まれたお話です。
ゆるゆる設定なのでゆるゆるとお読みいただければ幸いです。
R15は念のため。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる