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邪神モーロックの都
その4
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メデューサの正体が露わになると同時に市街地の街路に人々の悲鳴が響き渡ります。
今までシュナンたちと勇敢に戦っていた騎馬兵たちはあっという間に逃げ去りました。
そして今までシュナンたちを路上で応援していた市民たちもパニックになって我先にと逃げ出し通りには誰もいなくなってしまいました。
建物の窓からシュナンたちを見ていた人々もバタンバタンと窓を閉じてしまいます。
結局、最終的に人気の無い街路に残っているのはシュナン一行と子供を抱いて座る吟遊詩人デイス、そして気絶したり怪我をして動けなくなった逃げ遅れの兵士たちだけでした。
シュナンの持つ師匠の杖が言いました。
「まったく、どうなっても知らんぞ!!」
シュナンはそんな師匠の言葉は聞き流し正体を現したメデューサの隣で座り込んでいる子供を抱いた吟遊詩人の男デイスの方へとゆっくりと近づきました。
そして地面に伏せるその男の目の前に立つと目隠しをした顔で彼を見下ろしながら言いました。
「どうしたのですか?一体何が?」
デイスは事態の急展開についていけない様子でしたが改めて自分の抱いている子供の様子を確認すると切迫した口調でシュナンに言いました。
「た、助けてくだせえ。俺は吟遊詩人のデイスといいます。実は俺は城で吟遊詩人として王に仕えていたのですが仲の良い官女の子供がモーロック神への生贄にされそうになっちまったんです。それで俺はその官女に頼まれ子供を預り城から逃げ出したんです。けれど追手がかかってしまいましてね。それで子供を抱きながら街中を逃げ回っていたんです」
深刻な表情でデイスと名乗る男の話を聞くシュナン。
どうやら彼はこの国に潜む大きな闇に触れてしまったみたいです。
旅の仲間たちも倒れて呻く兵士以外は誰もいなくなってしまった賑やかだった街路を困惑しながら見つめています。
道路沿いにたくさん並んでいる建物はすべて窓が固く閉じられておりまるで関わりを一切拒否しているようです。
そんな時でした。
近くにある一軒の酒場風の二階建ての建物の方からシュナン達を呼ぶ声が聞こえて来たのです。
街角に立ち尽くしていたシュナンたちがそちらの方角を見ると建物のドアが半開きになっていてそこから女性の白い手が突き出ていました。
そしてその手はおいでおいでと彼らを手招きしていたのです。
シュナン一行は不審に思いながらもわらをも掴む思いでその出入り口の扉から手が突き出ている建物の方へ近づきます。
するとその半開きの扉の中にはまだ若い女性がおり彼女が建物の内側からシュナンたちを手招きしていたのでした。
「早く中に入って」
女性に促されるまま建物の中に入るシュナン一行と子供を抱えた吟遊詩人デイス。
するとその建物の中の大きな部屋にはいくつかの椅子が逆さまに載せられた複数の丸や四角のテーブルがずらりと並んでいました。
どうやらそこは酒場か食堂として使われている場所みたいでした。
そしてシュナンたちを引き入れた女性はその数あるテーブルの一つを横にずらすと床に付いている小さなドアをパカリと開きました。
するとそのドアの奥は部屋の床から床下の地下へとつながっている下り階段になっておりどうやら地下室へ繋がる通路となっているようです。
シュナン一行とデイスは件の女性に更に促され地下へと続く床下の階段を降りました。
シュナンたちが謎の女性に先導され足元に気をつけながらその階段を降りるとそこには貯蔵庫みたいな地下室がありしかもいくつかの小部屋に分かれていました。
しかも更に驚いたことにはシュナンたちがいる部屋の隣の部屋からは大勢の子供の喋る声が聞こえて来たのです。
シュナンたちが驚いておもわず隣の部屋を覗くとそこにはなんと大勢の子供達がおり遊んだりテーブルで食事をしたりしていました。
自分たちの置かれた状況がわからず困惑するシュナンたち。
シュナンたちを地下にあるこの場所まで連れて来た女性はデイスの抱いている子供に目をやると側まで駆け寄り自分に渡すように彼にうながします。
「その子、だいぶ衰弱してるみたいね。手当するわ。わたしに貸して」
吟遊詩人デイスは少し迷っている様でしたがやがてその手に抱いていた幼い子を娘に手渡しました。
娘は子供の扱いに慣れているのかその子を上手にあやしながら子供達のたくさんいる隣の部屋に連れていきます。
一方デイスは肩の荷が降りたのか脱力したみたいに地下室の板張りの床にしゃがみ込んでしまいます。
そんなデイスの様子を横目に見ながらシュナンと旅の仲間たちは自分たちが連れてこられた地下室の内部を見回します。
「前は酒蔵だった様ですね。酒の樽がいくつか置いてあります」
そうシュナンが言うと彼が持つ師匠の杖がレリーフ状の目を光らせて答えました。
「フム・・・地下の貯蔵庫の様だな。この建物自体は酒場か食堂みたいだし。いくつかの部屋に分けて食材や酒類を保管しているのだろう。だがあの女は何者だろう?」
シュナンの隣に立つメデューサが軽く首を捻り自分の考えを言いました。
彼女は再びマントのフードを深くかむり蛇で出来た髪とその下に隠された魔眼が見えない様にしています。
「子供の扱いに慣れてるみたいだし、保母さんなんじゃない?隣の部屋には子供がいっぱいいるし。きっとここは託児所なのよ」
地下室の壁際に腕を組んでボボンゴと共に立つレダが呆れた様に肩をすくめます。
「こんな暗くてじめじめした託児所があるもんですか。子供はお日様の下で育てなきゃ」
レダの言葉を聞いたメデューサは不機嫌そうに顔をそむけます。
レダの隣に立つボボンゴは困った様に頭をかきました。
どうやらシュナン一行の女性陣の二人はあまり相性が良くないみたいです。
さてそんな風に思い思いに殺風景な地下室を眺め回していたシュナン達の前に先ほど子供を連れて出て行った例の若い女性が再び現れました。
彼女は隣の子供たちがいる部屋のさらに奥にあるベッドのたくさんある寝室まで衰弱した幼子を連れていったのです。
そしてその子に水と流動食を与えて体力を回復させました、
それからベッドに寝かしつけ容体の無事を確認してからシュナンたちのいるこの部屋に舞い戻って来たのでした。
彼女を見たメデューサは食いつく様にその側に近づいて尋ねます。
「あなた、保母さんよね!」
しかしその娘はメデューサの言葉に戸惑う様に首を傾げます。
「い、いいえわたしは保母さんではないです。わたしはこの酒場の女将でテトラといいます。今は出かけてますが主人と一緒に酒場を営んでいるんです」
しかしメデューサは納得せずに更に彼女に尋ねます。
「でも、子供の扱いが凄く上手いじゃない!?」
メデューサの言葉を聞いた瞬間、その娘テトラはウウッと呻くように喉を詰まらせ涙目になってしまいます。
ポケットからハンカチを取り出してそれでポロポロと流れる涙をぬぐうテトラ嬢。
「ーっ!!」
彼女が泣くのを見てメデューサは絶句しました。
「やーい、メデューサが、泣かしたーっ♪泣かしたー♪痛っ!」
メデューサをちゃかそうとした部屋の壁際に立つレダが隣にいるボボンゴに頭をペシンと叩かれます。
一方シュナン少年は涙ぐんでいるテトラに向かって歩み寄り気遣う様な口調で彼女に尋ねました。
「何か事情があるみたいだね。よければ聞かせてくれないか」
テトラは相変わらずこぼれる涙をハンカチで拭いながらも途切れがちな声でシュナンたちに語ります。
「わたしにはあの子と同じぐらいの歳の子供がいるんです。だから世話に慣れてるの。でもわたしの子はムスカル王の子供狩りにあって王宮に連れて行かれてしまったんです」
シュナンたちの方を涙目で見つめて手に持つハンカチをギュッと握りしめ声を振り絞るテトラ。
「このままではわたしの子供は邪神モーロックに生贄として捧げられてしまいます。お願いします。助けて下さい!!」
シュナンはテトラの訴えに心を動かしながらも状況が良く分からず戸惑います。
そんなシュナンに対して床に座り込んでいた吟遊詩人デイスがようやく立ち上がって背後から声をかけました。
「どうやら事情を少し説明した方がいいようですな。俺でよければお話しますぜ。あんたもそれでいいか?」
吟遊詩人デイスの言葉にテトラは頷きながら言いました。
「わかりました。王宮にいたあなたならうまく説明できるでしょう。それに夜になれば主人も帰って来ますし、他の同志たちも集まるはず。彼らからも話があるはずです。とりあえずテーブルを持って来るのでそこで休んで下さい。お食事を出しますわ」
テトラの言葉に地下室で杖を持って立つシュナンとその隣にいるフードを被ったメデューサ、そしてレダとボボンゴもコクリとうなずきます。
またデイスもホッとしたように息をつき再びその場にしゃがみ込みます。
シュナンの持つ師匠の杖が不満げに呟きました。
「やれやれまた厄介ごとか。しかも今度はあのムスカルが相手とは」
師匠の言葉に疑問を持ったシュナンが尋ねます。
「ムスカル王という人物を知っているのですか?師匠」
師匠の杖がぶっきらぼうな口調で答えます。
「わしの兄弟子だよ」
[続く]
今までシュナンたちと勇敢に戦っていた騎馬兵たちはあっという間に逃げ去りました。
そして今までシュナンたちを路上で応援していた市民たちもパニックになって我先にと逃げ出し通りには誰もいなくなってしまいました。
建物の窓からシュナンたちを見ていた人々もバタンバタンと窓を閉じてしまいます。
結局、最終的に人気の無い街路に残っているのはシュナン一行と子供を抱いて座る吟遊詩人デイス、そして気絶したり怪我をして動けなくなった逃げ遅れの兵士たちだけでした。
シュナンの持つ師匠の杖が言いました。
「まったく、どうなっても知らんぞ!!」
シュナンはそんな師匠の言葉は聞き流し正体を現したメデューサの隣で座り込んでいる子供を抱いた吟遊詩人の男デイスの方へとゆっくりと近づきました。
そして地面に伏せるその男の目の前に立つと目隠しをした顔で彼を見下ろしながら言いました。
「どうしたのですか?一体何が?」
デイスは事態の急展開についていけない様子でしたが改めて自分の抱いている子供の様子を確認すると切迫した口調でシュナンに言いました。
「た、助けてくだせえ。俺は吟遊詩人のデイスといいます。実は俺は城で吟遊詩人として王に仕えていたのですが仲の良い官女の子供がモーロック神への生贄にされそうになっちまったんです。それで俺はその官女に頼まれ子供を預り城から逃げ出したんです。けれど追手がかかってしまいましてね。それで子供を抱きながら街中を逃げ回っていたんです」
深刻な表情でデイスと名乗る男の話を聞くシュナン。
どうやら彼はこの国に潜む大きな闇に触れてしまったみたいです。
旅の仲間たちも倒れて呻く兵士以外は誰もいなくなってしまった賑やかだった街路を困惑しながら見つめています。
道路沿いにたくさん並んでいる建物はすべて窓が固く閉じられておりまるで関わりを一切拒否しているようです。
そんな時でした。
近くにある一軒の酒場風の二階建ての建物の方からシュナン達を呼ぶ声が聞こえて来たのです。
街角に立ち尽くしていたシュナンたちがそちらの方角を見ると建物のドアが半開きになっていてそこから女性の白い手が突き出ていました。
そしてその手はおいでおいでと彼らを手招きしていたのです。
シュナン一行は不審に思いながらもわらをも掴む思いでその出入り口の扉から手が突き出ている建物の方へ近づきます。
するとその半開きの扉の中にはまだ若い女性がおり彼女が建物の内側からシュナンたちを手招きしていたのでした。
「早く中に入って」
女性に促されるまま建物の中に入るシュナン一行と子供を抱えた吟遊詩人デイス。
するとその建物の中の大きな部屋にはいくつかの椅子が逆さまに載せられた複数の丸や四角のテーブルがずらりと並んでいました。
どうやらそこは酒場か食堂として使われている場所みたいでした。
そしてシュナンたちを引き入れた女性はその数あるテーブルの一つを横にずらすと床に付いている小さなドアをパカリと開きました。
するとそのドアの奥は部屋の床から床下の地下へとつながっている下り階段になっておりどうやら地下室へ繋がる通路となっているようです。
シュナン一行とデイスは件の女性に更に促され地下へと続く床下の階段を降りました。
シュナンたちが謎の女性に先導され足元に気をつけながらその階段を降りるとそこには貯蔵庫みたいな地下室がありしかもいくつかの小部屋に分かれていました。
しかも更に驚いたことにはシュナンたちがいる部屋の隣の部屋からは大勢の子供の喋る声が聞こえて来たのです。
シュナンたちが驚いておもわず隣の部屋を覗くとそこにはなんと大勢の子供達がおり遊んだりテーブルで食事をしたりしていました。
自分たちの置かれた状況がわからず困惑するシュナンたち。
シュナンたちを地下にあるこの場所まで連れて来た女性はデイスの抱いている子供に目をやると側まで駆け寄り自分に渡すように彼にうながします。
「その子、だいぶ衰弱してるみたいね。手当するわ。わたしに貸して」
吟遊詩人デイスは少し迷っている様でしたがやがてその手に抱いていた幼い子を娘に手渡しました。
娘は子供の扱いに慣れているのかその子を上手にあやしながら子供達のたくさんいる隣の部屋に連れていきます。
一方デイスは肩の荷が降りたのか脱力したみたいに地下室の板張りの床にしゃがみ込んでしまいます。
そんなデイスの様子を横目に見ながらシュナンと旅の仲間たちは自分たちが連れてこられた地下室の内部を見回します。
「前は酒蔵だった様ですね。酒の樽がいくつか置いてあります」
そうシュナンが言うと彼が持つ師匠の杖がレリーフ状の目を光らせて答えました。
「フム・・・地下の貯蔵庫の様だな。この建物自体は酒場か食堂みたいだし。いくつかの部屋に分けて食材や酒類を保管しているのだろう。だがあの女は何者だろう?」
シュナンの隣に立つメデューサが軽く首を捻り自分の考えを言いました。
彼女は再びマントのフードを深くかむり蛇で出来た髪とその下に隠された魔眼が見えない様にしています。
「子供の扱いに慣れてるみたいだし、保母さんなんじゃない?隣の部屋には子供がいっぱいいるし。きっとここは託児所なのよ」
地下室の壁際に腕を組んでボボンゴと共に立つレダが呆れた様に肩をすくめます。
「こんな暗くてじめじめした託児所があるもんですか。子供はお日様の下で育てなきゃ」
レダの言葉を聞いたメデューサは不機嫌そうに顔をそむけます。
レダの隣に立つボボンゴは困った様に頭をかきました。
どうやらシュナン一行の女性陣の二人はあまり相性が良くないみたいです。
さてそんな風に思い思いに殺風景な地下室を眺め回していたシュナン達の前に先ほど子供を連れて出て行った例の若い女性が再び現れました。
彼女は隣の子供たちがいる部屋のさらに奥にあるベッドのたくさんある寝室まで衰弱した幼子を連れていったのです。
そしてその子に水と流動食を与えて体力を回復させました、
それからベッドに寝かしつけ容体の無事を確認してからシュナンたちのいるこの部屋に舞い戻って来たのでした。
彼女を見たメデューサは食いつく様にその側に近づいて尋ねます。
「あなた、保母さんよね!」
しかしその娘はメデューサの言葉に戸惑う様に首を傾げます。
「い、いいえわたしは保母さんではないです。わたしはこの酒場の女将でテトラといいます。今は出かけてますが主人と一緒に酒場を営んでいるんです」
しかしメデューサは納得せずに更に彼女に尋ねます。
「でも、子供の扱いが凄く上手いじゃない!?」
メデューサの言葉を聞いた瞬間、その娘テトラはウウッと呻くように喉を詰まらせ涙目になってしまいます。
ポケットからハンカチを取り出してそれでポロポロと流れる涙をぬぐうテトラ嬢。
「ーっ!!」
彼女が泣くのを見てメデューサは絶句しました。
「やーい、メデューサが、泣かしたーっ♪泣かしたー♪痛っ!」
メデューサをちゃかそうとした部屋の壁際に立つレダが隣にいるボボンゴに頭をペシンと叩かれます。
一方シュナン少年は涙ぐんでいるテトラに向かって歩み寄り気遣う様な口調で彼女に尋ねました。
「何か事情があるみたいだね。よければ聞かせてくれないか」
テトラは相変わらずこぼれる涙をハンカチで拭いながらも途切れがちな声でシュナンたちに語ります。
「わたしにはあの子と同じぐらいの歳の子供がいるんです。だから世話に慣れてるの。でもわたしの子はムスカル王の子供狩りにあって王宮に連れて行かれてしまったんです」
シュナンたちの方を涙目で見つめて手に持つハンカチをギュッと握りしめ声を振り絞るテトラ。
「このままではわたしの子供は邪神モーロックに生贄として捧げられてしまいます。お願いします。助けて下さい!!」
シュナンはテトラの訴えに心を動かしながらも状況が良く分からず戸惑います。
そんなシュナンに対して床に座り込んでいた吟遊詩人デイスがようやく立ち上がって背後から声をかけました。
「どうやら事情を少し説明した方がいいようですな。俺でよければお話しますぜ。あんたもそれでいいか?」
吟遊詩人デイスの言葉にテトラは頷きながら言いました。
「わかりました。王宮にいたあなたならうまく説明できるでしょう。それに夜になれば主人も帰って来ますし、他の同志たちも集まるはず。彼らからも話があるはずです。とりあえずテーブルを持って来るのでそこで休んで下さい。お食事を出しますわ」
テトラの言葉に地下室で杖を持って立つシュナンとその隣にいるフードを被ったメデューサ、そしてレダとボボンゴもコクリとうなずきます。
またデイスもホッとしたように息をつき再びその場にしゃがみ込みます。
シュナンの持つ師匠の杖が不満げに呟きました。
「やれやれまた厄介ごとか。しかも今度はあのムスカルが相手とは」
師匠の言葉に疑問を持ったシュナンが尋ねます。
「ムスカル王という人物を知っているのですか?師匠」
師匠の杖がぶっきらぼうな口調で答えます。
「わしの兄弟子だよ」
[続く]
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