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第一章 世界創造編
10.天界創造計画
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「では、今度こそ天界の創造に取り掛かりましょう!」
陸上生物を作った翌日、レカエルは鼻息荒く切り出した。
臨時リーダーであったツツミの『ひとまず保留』という指示の有効期限は、地上に生き物を創るまで。
それが終わった今、念願だった天界作成に着手しようとレカエルが言い出すことは予想通りである。そして……。
「……えー」
エウラシアが乗り気でないのもまた想像できたことだった。
「地に命ができた今、神に仕える身である私がそれらと同じ場所で暮らすことなどできるわけがないでしょう」
ただの生き物と同じ場所で暮らす事は、唯一神の眷属であるレカエルにとって屈辱的なことらしい。
「いいでしょ。……別に」
それに対しエウラシアはオリンポスの住人。現在のオリンポスはやはり天にあるが、元々は地上にあった。
地上で暮らす事には全く抵抗がないらしい。
「そんなに。創りたいなら。……自分で。創れば?」
「つ、創ってみせ……くっ」
海や大地などを創った時のように大仕事になる。一人でできるものならとっくにやっていただろう。
そして、アトムの扱いがそれほど得意ではないレカエル。この中で最も式に長けたエウラシアの協力は絶対にだった。
「ツツミ、あなたもなんとか言いなさい!」
「うーん、そうだね……」
正直ツツミはどちらでもいいと考えている。高天原のような場所は魅力的だったが、これもまた昔は地上にあったらしい。
ではエウラシアに同調して地上にこのままいるか。絶対にレカエルは認めないだろう。かといってエウラシアを動かす材料がない。
……本当に? 本当にないのだろうか。
ツツミにはある一つの仮説があった。それを補強する根拠もある。うまくいけばエウラシアを説得できるかもしれない。
問題は、レカエルにそこまでの覚悟があるかどうかだった。
「レカエル。そんなに上からものを言っても手伝ってくれるわけないじゃん。ここはきちんとお願いしないと」
ツツミが言うと、レカエルは鬼の形相でエウラシアを睨みつけていたがやがて膝をつく。膝立ちの状態で手を前で組んだ。
「エウラシア、ど、どうか私に力を貸してください」
「やだ」
レカエルにとって悪魔の使いであるエウラシアに膝をつくのはさぞ屈辱だったろう。しかし返答はにべもなかった。
「ダメじゃないですか!」
食って掛かるレカエルにツツミは言う。
「あのねレカエル。『きちんと』っていうのは『相手に利があるように』ってことだよ。レカエルは天界を創りたい?」
「あたりまえでしょう」
「どんなことをしてでも?」
「え、ええ」
ツツミの謎の迫力にレカエルはたじろぎながらもうなずいた。
「わかった、耳貸して」
ツツミはレカエルの耳元で必勝の策を授ける。聞いたレカエルの顔は瞬時に真っ赤になった。
「できるわけないでしょう!」
「いやでも私もうこれしか思いつかないし。どうするかはレカエルの自由だよ」
「…………くっ」
高利貸しに法大な利息を吹っ掛けられたかのようにレカエルは唇をかんだ。数回深呼吸し、また膝立ちになる。そして翼を開いた。
「エウラシア。天界創造の暁には、わ、わ、私の翼を自由に触って結構ですっ!!」
エウラシアの目が大きく見開かれた。
そうなのだ。月見酒の一件から推測するに、エウラシアはかなりの羽毛(あと毛皮)フェチ。
あの時はお酒が入っていた。しかし元来お酒というのはその人の本来の欲望を明らかにするもの。
しらふのエウラシアはあのような暴挙に出たりはしない。しかし心には常に欲求が渦巻いているはずだ。
「……本当に?」
「て、天使に二言はありません」
「手で。触る。だけ? ちゅー。……しても。怒らない?」
「ちゅー!? え、ええ、怒りませんっ」
どこまで値を吊り上げられるか試すようなエウラシア。
「今ならツツミの耳としっぽもお付けします!」
「ちょっと!?」
勝手に人をセットに付けるレカエル。ツツミがさらに反論する前にエウラシアは答えた。
「わかった。……うん。協力。するよ」
「まあ、よかったです!」
「よくない!!」
ツツミはレカエルの胸倉をむんずとつかんだ。
「なに人を勝手にダシに使ってるんだよ!」
「どうせあなただって天界に住むのだからいいじゃありませんか」
「そうだけど!」
なおも反論しようとするツツミにレカエルは言った。
「ツツミ。あの月の日の夜、あなたは私をおいて逃げましたね」
「あの時はレカエルだって暴走して……ていうか覚えてないって主張してたじゃん」
「……神託があったのです」
「ただの記憶だよ」
やはり覚えていたらしい。
「ともかく、人を見捨てて逃げた罪は重いのです。これはあなたの贖罪です」
「そーだ。そーだ」
もはや自分の欲望を隠そうともしないエウラシア。こうしてなし崩し的にツツミは再び耳としっぽを差し出すことになった。
「それで、どんな天界にしたいのさ」
「もちろん、いと高き場所に主の神殿を建てるのです」
なんとかと煙は高いところが好き、という言葉が一瞬よぎったが飲み込む。
「山が。いい」
これはエウラシア。オリンポス山のような場所がいいらしい。
ツツミはといえば、たいして希望もなかった。高天原の再現をするのもいいだろうが、まあゆっくり考えるとしよう。
「じゃあ、天におっきな山を創ろうよ。レカエルは頂上に神殿を建てればいいんじゃない?」
「ええ、頂点はわたしがいただきます」
目に見える上下関係(というか高低差)がお気に召したらしい。
「エウラシアも好きなように山を創りかえればいいよ。私もどこか適当に場所ちょうだい?」
「わかった」
天界創造スタートである。
陸上生物を作った翌日、レカエルは鼻息荒く切り出した。
臨時リーダーであったツツミの『ひとまず保留』という指示の有効期限は、地上に生き物を創るまで。
それが終わった今、念願だった天界作成に着手しようとレカエルが言い出すことは予想通りである。そして……。
「……えー」
エウラシアが乗り気でないのもまた想像できたことだった。
「地に命ができた今、神に仕える身である私がそれらと同じ場所で暮らすことなどできるわけがないでしょう」
ただの生き物と同じ場所で暮らす事は、唯一神の眷属であるレカエルにとって屈辱的なことらしい。
「いいでしょ。……別に」
それに対しエウラシアはオリンポスの住人。現在のオリンポスはやはり天にあるが、元々は地上にあった。
地上で暮らす事には全く抵抗がないらしい。
「そんなに。創りたいなら。……自分で。創れば?」
「つ、創ってみせ……くっ」
海や大地などを創った時のように大仕事になる。一人でできるものならとっくにやっていただろう。
そして、アトムの扱いがそれほど得意ではないレカエル。この中で最も式に長けたエウラシアの協力は絶対にだった。
「ツツミ、あなたもなんとか言いなさい!」
「うーん、そうだね……」
正直ツツミはどちらでもいいと考えている。高天原のような場所は魅力的だったが、これもまた昔は地上にあったらしい。
ではエウラシアに同調して地上にこのままいるか。絶対にレカエルは認めないだろう。かといってエウラシアを動かす材料がない。
……本当に? 本当にないのだろうか。
ツツミにはある一つの仮説があった。それを補強する根拠もある。うまくいけばエウラシアを説得できるかもしれない。
問題は、レカエルにそこまでの覚悟があるかどうかだった。
「レカエル。そんなに上からものを言っても手伝ってくれるわけないじゃん。ここはきちんとお願いしないと」
ツツミが言うと、レカエルは鬼の形相でエウラシアを睨みつけていたがやがて膝をつく。膝立ちの状態で手を前で組んだ。
「エウラシア、ど、どうか私に力を貸してください」
「やだ」
レカエルにとって悪魔の使いであるエウラシアに膝をつくのはさぞ屈辱だったろう。しかし返答はにべもなかった。
「ダメじゃないですか!」
食って掛かるレカエルにツツミは言う。
「あのねレカエル。『きちんと』っていうのは『相手に利があるように』ってことだよ。レカエルは天界を創りたい?」
「あたりまえでしょう」
「どんなことをしてでも?」
「え、ええ」
ツツミの謎の迫力にレカエルはたじろぎながらもうなずいた。
「わかった、耳貸して」
ツツミはレカエルの耳元で必勝の策を授ける。聞いたレカエルの顔は瞬時に真っ赤になった。
「できるわけないでしょう!」
「いやでも私もうこれしか思いつかないし。どうするかはレカエルの自由だよ」
「…………くっ」
高利貸しに法大な利息を吹っ掛けられたかのようにレカエルは唇をかんだ。数回深呼吸し、また膝立ちになる。そして翼を開いた。
「エウラシア。天界創造の暁には、わ、わ、私の翼を自由に触って結構ですっ!!」
エウラシアの目が大きく見開かれた。
そうなのだ。月見酒の一件から推測するに、エウラシアはかなりの羽毛(あと毛皮)フェチ。
あの時はお酒が入っていた。しかし元来お酒というのはその人の本来の欲望を明らかにするもの。
しらふのエウラシアはあのような暴挙に出たりはしない。しかし心には常に欲求が渦巻いているはずだ。
「……本当に?」
「て、天使に二言はありません」
「手で。触る。だけ? ちゅー。……しても。怒らない?」
「ちゅー!? え、ええ、怒りませんっ」
どこまで値を吊り上げられるか試すようなエウラシア。
「今ならツツミの耳としっぽもお付けします!」
「ちょっと!?」
勝手に人をセットに付けるレカエル。ツツミがさらに反論する前にエウラシアは答えた。
「わかった。……うん。協力。するよ」
「まあ、よかったです!」
「よくない!!」
ツツミはレカエルの胸倉をむんずとつかんだ。
「なに人を勝手にダシに使ってるんだよ!」
「どうせあなただって天界に住むのだからいいじゃありませんか」
「そうだけど!」
なおも反論しようとするツツミにレカエルは言った。
「ツツミ。あの月の日の夜、あなたは私をおいて逃げましたね」
「あの時はレカエルだって暴走して……ていうか覚えてないって主張してたじゃん」
「……神託があったのです」
「ただの記憶だよ」
やはり覚えていたらしい。
「ともかく、人を見捨てて逃げた罪は重いのです。これはあなたの贖罪です」
「そーだ。そーだ」
もはや自分の欲望を隠そうともしないエウラシア。こうしてなし崩し的にツツミは再び耳としっぽを差し出すことになった。
「それで、どんな天界にしたいのさ」
「もちろん、いと高き場所に主の神殿を建てるのです」
なんとかと煙は高いところが好き、という言葉が一瞬よぎったが飲み込む。
「山が。いい」
これはエウラシア。オリンポス山のような場所がいいらしい。
ツツミはといえば、たいして希望もなかった。高天原の再現をするのもいいだろうが、まあゆっくり考えるとしよう。
「じゃあ、天におっきな山を創ろうよ。レカエルは頂上に神殿を建てればいいんじゃない?」
「ええ、頂点はわたしがいただきます」
目に見える上下関係(というか高低差)がお気に召したらしい。
「エウラシアも好きなように山を創りかえればいいよ。私もどこか適当に場所ちょうだい?」
「わかった」
天界創造スタートである。
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