37 / 56
第37話 失禁
しおりを挟む
まず最初に突っ込んでいったのは由羽愛だった。
ミシェルよりも先を行き、ハルファスの前に立つ。
無茶を、と光希は思った。
なぜ先頭に立つんだ、ツバキは何を教えていたんだ?
だが、それこそがツバキの戦略だった。
由羽愛は素っ裸のまま、地獄の伯爵の前で魔法の詠唱を始めた。
いや、光希がハルファスとの会話を終える少し前にはすでに魔法を唱え始めていたのだ。
もちろん、ツバキの指示である。
「天の領域の聖なる光、太陽の輝き、星々のまたたき。我はここに呼ぶ、光なる守護の盾!」
「かしこみかしこみ申す。掛けまくも畏きおおみかみ。今ここに清めの結界を張り奉る。光明の御力を賜り、闇の邪気を払え、穢れなき結界を成したまえ!」
由羽愛自身の口と左手の口が同時に別々の詠唱を終える。
途端に由羽愛の目の前が光り輝いた。
由羽愛の後方かにいる光希から見ると全裸の女子小学生の後ろ姿が逆光で神々しく影になって見えた。
そのシルエットは女性らしい膨らみやくびれに乏しい、まさに子どものそれであった。
10歳か、やはりミシェルに比べると小さい尻してるんだな、と見たままの感想を持つ。
ハルファスと光希たちの間に二重に絡み合う魔法障壁が形作られた。
これは由羽愛が味方と認識している者の攻撃は貫通し、敵と認識している存在からの攻撃には干渉する障壁である。
障壁を作るにも射程距離がある。
だきら、まず最初に由羽愛が敵に肉薄して魔法障壁の魔法を使ったのだ。
そして、ツバキと由羽愛の狙いはそれだけではなかった。
「教えたとおりにやりな!」
ツバキの声かけに、由羽愛は、
「はい!」
と元気よく返事をして、
「行けっ、我がマジカルウォール!!!」
と叫んだ。
瞬間、ただ壁のように立っていた魔法障壁が、ハルファスの方へと吹っ飛んでいった。
そして、柔らかいフィルムのようにハルファスの体全体を魔法障壁が包む。
「ははは! これぞ魔女の魔法の使い方さ! これであいつはどこにどう移動しても障壁からは逃げられない!」
なるほど、これが狙いだったか、と光希は納得した。
確かに、こんな魔法障壁の使い方は初めて見た。
これで以後、戦いは有利に運べる。
「よし、由羽愛、戻って来い! あとは後方から支援魔法だ!」
ツバキの声に、由羽愛は裸のまま光希たちの元へと走り戻って来る。
コウノトリの姿をした悪魔、ハルファスは余裕の声でせせら笑う。
「たかが人間の障壁など、我が力の前では無力」
そしてそのくちばしを開ける。
「ブレスがくるぞ! 備えろ!」
ハルファスの口から真っ黒に燃え盛る、地獄の炎が吐き出された。
だがその炎は由羽愛の二重詠唱によって作られた、2種類の魔法が複雑に絡み合った障壁に阻まれてその威力をほとんど減じた。
「ふん、この程度……」
ハルファスがもう一度大きく口を開けた瞬間。
そこに突っ込んで行ったのは光希だった。
:青葉賞〈そういや今回は何を引いたんだ?〉
:マカ〈これは……植物?〉
:ベベベンボー〈植物系の中でもつえーやつだぞ!〉
:ブタ少女〈真っ青な薔薇だ〉
:いっこにこにこさんこー〈薔薇の花かこれ?〉
:光の戦士〈ブルーローズブレイド!〉
そう。
光希が握っている柄から伸びているのは、2メートルほどのトゲの生えた茎、そして何枚かの葉っぱ、さらには直径40センチはある大きな薔薇の花だった。
それも、晴天の空のような、鮮やかな青色。
本来、自然界には青い色素を持つ薔薇は存在しない。
科学の発展した現在、遺伝子操作によって近い色の薔薇は開発されたが、ここまでスカイブルーを連想させる爽やかな青色の薔薇はまだない。
ハルファスが黒い炎を吐く。
それは由羽愛の魔法障壁によってかなり弱まっている。
その炎を、光希は薔薇の剣でなんなく散らした。
そこにミシェルが両手に構えたレイピアでハルファスに襲いかかる。
ハルファスはその白い羽を一度羽ばたかせただけで瞬時に宙に浮き、ミシェルの攻撃をかわす。
そして。
「ォォオオヲヲヲヲヲヲヲヲヲヲヲヲン!!!」
と、不気味な唸り声をあげた。
胸と腹にズシンとくるほど低く、不愉快な雄叫びであった。
同時に、光希たちのいるこの空間が悪意のある魔力で満ち溢れるのがわかった。
鍛錬の足りない探索者であれば、それだけで戦意喪失するほどの魔力だった。
日本を代表するSSS級探索者である光希と、その使役モンスターであるミシェルは耐えられたが。
まだ十歳である由羽愛はそうはいかなかった。
空間に満ち満ちる悪意、殺意。
「ひいっ!」
素っ裸の女子小学生は経験したことのない恐怖に顔を歪ませた。
「やだっ、やだっ!!」
持っていたセラフィムソードを闇雲にブンブンと振り回す。
その剣が壁にあたり、取り落とす由羽愛。
彼女はそのまま頭を抱えてしゃがみ込み、
「あ、あ、あ、…………」
チョロロロ、プシャァァァーという音とともにダンジョンの床が濡れる。
精神汚染を受けた由羽愛が失禁してしまったのだ。
「やだ、やだ、やだ、怖い……」
恐慌状態に陥っている裸の女子小学生。
「由羽愛!」
光希が駆け寄ろうとしたが、ツバキが声をあげた。
「この子は私がなんとかするからそいつを殺せ!」
魔法契約書による誓約があるのだ、ツバキのことは信頼して良いだろう。
光希はハルファスに向き直った。
「さすがは地獄の伯爵閣下だな! 俺が小学生だったら脱糞してたところだぜ!!!」
ミシェルもそのウサギ耳を刃物のように硬化させて言った。
「マスターは性経験以外は最強の成人男性だからな!」
ミシェルよりも先を行き、ハルファスの前に立つ。
無茶を、と光希は思った。
なぜ先頭に立つんだ、ツバキは何を教えていたんだ?
だが、それこそがツバキの戦略だった。
由羽愛は素っ裸のまま、地獄の伯爵の前で魔法の詠唱を始めた。
いや、光希がハルファスとの会話を終える少し前にはすでに魔法を唱え始めていたのだ。
もちろん、ツバキの指示である。
「天の領域の聖なる光、太陽の輝き、星々のまたたき。我はここに呼ぶ、光なる守護の盾!」
「かしこみかしこみ申す。掛けまくも畏きおおみかみ。今ここに清めの結界を張り奉る。光明の御力を賜り、闇の邪気を払え、穢れなき結界を成したまえ!」
由羽愛自身の口と左手の口が同時に別々の詠唱を終える。
途端に由羽愛の目の前が光り輝いた。
由羽愛の後方かにいる光希から見ると全裸の女子小学生の後ろ姿が逆光で神々しく影になって見えた。
そのシルエットは女性らしい膨らみやくびれに乏しい、まさに子どものそれであった。
10歳か、やはりミシェルに比べると小さい尻してるんだな、と見たままの感想を持つ。
ハルファスと光希たちの間に二重に絡み合う魔法障壁が形作られた。
これは由羽愛が味方と認識している者の攻撃は貫通し、敵と認識している存在からの攻撃には干渉する障壁である。
障壁を作るにも射程距離がある。
だきら、まず最初に由羽愛が敵に肉薄して魔法障壁の魔法を使ったのだ。
そして、ツバキと由羽愛の狙いはそれだけではなかった。
「教えたとおりにやりな!」
ツバキの声かけに、由羽愛は、
「はい!」
と元気よく返事をして、
「行けっ、我がマジカルウォール!!!」
と叫んだ。
瞬間、ただ壁のように立っていた魔法障壁が、ハルファスの方へと吹っ飛んでいった。
そして、柔らかいフィルムのようにハルファスの体全体を魔法障壁が包む。
「ははは! これぞ魔女の魔法の使い方さ! これであいつはどこにどう移動しても障壁からは逃げられない!」
なるほど、これが狙いだったか、と光希は納得した。
確かに、こんな魔法障壁の使い方は初めて見た。
これで以後、戦いは有利に運べる。
「よし、由羽愛、戻って来い! あとは後方から支援魔法だ!」
ツバキの声に、由羽愛は裸のまま光希たちの元へと走り戻って来る。
コウノトリの姿をした悪魔、ハルファスは余裕の声でせせら笑う。
「たかが人間の障壁など、我が力の前では無力」
そしてそのくちばしを開ける。
「ブレスがくるぞ! 備えろ!」
ハルファスの口から真っ黒に燃え盛る、地獄の炎が吐き出された。
だがその炎は由羽愛の二重詠唱によって作られた、2種類の魔法が複雑に絡み合った障壁に阻まれてその威力をほとんど減じた。
「ふん、この程度……」
ハルファスがもう一度大きく口を開けた瞬間。
そこに突っ込んで行ったのは光希だった。
:青葉賞〈そういや今回は何を引いたんだ?〉
:マカ〈これは……植物?〉
:ベベベンボー〈植物系の中でもつえーやつだぞ!〉
:ブタ少女〈真っ青な薔薇だ〉
:いっこにこにこさんこー〈薔薇の花かこれ?〉
:光の戦士〈ブルーローズブレイド!〉
そう。
光希が握っている柄から伸びているのは、2メートルほどのトゲの生えた茎、そして何枚かの葉っぱ、さらには直径40センチはある大きな薔薇の花だった。
それも、晴天の空のような、鮮やかな青色。
本来、自然界には青い色素を持つ薔薇は存在しない。
科学の発展した現在、遺伝子操作によって近い色の薔薇は開発されたが、ここまでスカイブルーを連想させる爽やかな青色の薔薇はまだない。
ハルファスが黒い炎を吐く。
それは由羽愛の魔法障壁によってかなり弱まっている。
その炎を、光希は薔薇の剣でなんなく散らした。
そこにミシェルが両手に構えたレイピアでハルファスに襲いかかる。
ハルファスはその白い羽を一度羽ばたかせただけで瞬時に宙に浮き、ミシェルの攻撃をかわす。
そして。
「ォォオオヲヲヲヲヲヲヲヲヲヲヲヲン!!!」
と、不気味な唸り声をあげた。
胸と腹にズシンとくるほど低く、不愉快な雄叫びであった。
同時に、光希たちのいるこの空間が悪意のある魔力で満ち溢れるのがわかった。
鍛錬の足りない探索者であれば、それだけで戦意喪失するほどの魔力だった。
日本を代表するSSS級探索者である光希と、その使役モンスターであるミシェルは耐えられたが。
まだ十歳である由羽愛はそうはいかなかった。
空間に満ち満ちる悪意、殺意。
「ひいっ!」
素っ裸の女子小学生は経験したことのない恐怖に顔を歪ませた。
「やだっ、やだっ!!」
持っていたセラフィムソードを闇雲にブンブンと振り回す。
その剣が壁にあたり、取り落とす由羽愛。
彼女はそのまま頭を抱えてしゃがみ込み、
「あ、あ、あ、…………」
チョロロロ、プシャァァァーという音とともにダンジョンの床が濡れる。
精神汚染を受けた由羽愛が失禁してしまったのだ。
「やだ、やだ、やだ、怖い……」
恐慌状態に陥っている裸の女子小学生。
「由羽愛!」
光希が駆け寄ろうとしたが、ツバキが声をあげた。
「この子は私がなんとかするからそいつを殺せ!」
魔法契約書による誓約があるのだ、ツバキのことは信頼して良いだろう。
光希はハルファスに向き直った。
「さすがは地獄の伯爵閣下だな! 俺が小学生だったら脱糞してたところだぜ!!!」
ミシェルもそのウサギ耳を刃物のように硬化させて言った。
「マスターは性経験以外は最強の成人男性だからな!」
11
お気に入りに追加
47
あなたにおすすめの小説
世界最強の勇者は伯爵家の三男に転生し、落ちこぼれと疎まれるが、無自覚に無双する
平山和人
ファンタジー
世界最強の勇者と称えられる勇者アベルは、新たな人生を歩むべく今の人生を捨て、伯爵家の三男に転生する。
しかしアベルは忌み子と疎まれており、優秀な双子の兄たちと比べられ、学校や屋敷の人たちからは落ちこぼれと蔑まれる散々な日々を送っていた。
だが、彼らは知らなかったアベルが最強の勇者であり、自分たちとは遥かにレベルが違うから真の実力がわからないことに。
そんなことも知らずにアベルは自覚なく最強の力を振るい、世界中を驚かせるのであった。
王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します
有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。
妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。
さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。
そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。
そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。
現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
お坊ちゃまはシャウトしたい ~歌声に魔力を乗せて無双する~
なつのさんち
ファンタジー
「俺のぉぉぉ~~~ 前にぃぃぃ~~~ ひれ伏せぇぇぇ~~~↑↑↑」
その男、絶叫すると最強。
★★★★★★★★★
カラオケが唯一の楽しみである十九歳浪人生だった俺。無理を重ねた受験勉強の過労が祟って死んでしまった。試験前最後のカラオケが最期のカラオケになってしまったのだ。
前世の記憶を持ったまま生まれ変わったはいいけど、ここはまさかの女性優位社会!? しかも侍女は俺を男の娘にしようとしてくるし! 僕は男だ~~~↑↑↑
★★★★★★★★★
主人公アルティスラは現代日本においては至って普通の男の子ですが、この世界は男女逆転世界なのでかなり過保護に守られています。
本人は拒否していますが、お付きの侍女がアルティスラを立派な男の娘にしようと日々努力しています。
羽の生えた猫や空を飛ぶデカい猫や猫の獣人などが出て来ます。
中世ヨーロッパよりも文明度の低い、科学的な文明がほとんど発展していない世界をイメージしています。
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ
ひょんなことから異世界に召喚されてしまいました。
間違いで召喚された為にステータスは最初見えない状態だったけどネットのネタバレ防止のように背景をぼかせば見えるようになりました。
多分不具合だとおもう。
召喚した女と王様っぽいのは何も持っていないと言って僕をポイ捨て、なんて世界だ。それも元の世界には戻せないらしい、というか戻さないみたいだ。
そんな僕はこの世界で苦労すると思ったら大間違い、王シリーズのスキルでウハウハ、製作で人助け生活していきます
◇
四巻が販売されました!
今日から四巻の範囲がレンタルとなります
書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます
追加場面もあります
よろしくお願いします!
一応191話で終わりとなります
最後まで見ていただきありがとうございました
コミカライズもスタートしています
毎月最初の金曜日に更新です
お楽しみください!
転生したらやられ役の悪役貴族だったので、死なないように頑張っていたらなぜかモテました
平山和人
ファンタジー
事故で死んだはずの俺は、生前やりこんでいたゲーム『エリシオンサーガ』の世界に転生していた。
しかし、転生先は不細工、クズ、無能、と負の三拍子が揃った悪役貴族、ゲルドフ・インペラートルであり、このままでは破滅は避けられない。
だが、前世の記憶とゲームの知識を活かせば、俺は『エリシオンサーガ』の世界で成り上がることができる! そう考えた俺は早速行動を開始する。
まずは強くなるために魔物を倒しまくってレベルを上げまくる。そうしていたら痩せたイケメンになり、なぜか美少女からモテまくることに。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる