28 / 56
第28話 矜持
しおりを挟む
「とりあえず、小休止しよう。正直、疲労が溜まっている。これじゃなにもできない」
光希の言葉に全員が頷いた。
ベヒモスの死体から離れたところでミシェルがコッヘルで湯を沸かす。
それで各々コーヒーや紅茶やココアを飲む。
光輝は砂糖のたっぷり入った紅茶を一口すすった。
食道を熱い紅茶が流れていく。その味との香りが光希の疲れを少しだが癒やしてくれた。
霊体であるツバキは飲み物には手を付けずに言う。
「さて、ヴェレンディの今の居場所だが。ここから北に2キロ、東に1キロの地点に拠点を築いている。死体たちを集めて女王様きどりで優雅に暮らしている」
「もっと正確な地点はわかるか?」
「もちろんさ。北に2176メートル、東987メートルだ」
「……まあそれでいいが」
「そこまでの道案内ならしてあげられるよ。伊達にこの迷宮で35年も暮らしてないさ」
そしてツバキは光希をまっすぐ見て言った。
「ヴェレンディのやつ、ほんとに王様みたいな椅子で酒のんでいるからな。その地点からさらに東に850センチの地点。そこに奴を倒すためのキーを隠しておいた。これだけは決して忘れるなよ。やつの玉座から東に850センチだ」
「キー? なにがあるんだ?」
「あいつを倒せるアイテムさ。それなしでもお前らの力なら倒せるかもしれないが……あれば確実だ。使いこなすには難しい条件があるんだけどね」
「条件?」
「それは・・・由羽愛、君だよ」
いきなり名指しされてびっくりしたのか、由羽愛はコーヒーを持ったまま目を見開いて、
「え、あたしですか?」
「そうさ。あれを使いこなすには君のその二重詠唱の力が絶対にいる。私を殺したヴェレンディを倒すには、あのアイテムの力を由羽愛、君が開放する必要があるんだ」
ミシェルがそれに口を挟む。
「具体性がないぞ。もっとわかりやすくいってくれないか」
「言えない。アイテムの特性上、私の安全が確保されないかぎり、そのアイテムがなんなのかは言えない。だが嘘はついていないぞ。さっき魔法契約書をかわしただろう? 最大限の協力をしているし、最大限の情報提供だ。嘘なら今頃私は魔力を失っている」
確かにその通りではあったので、光希も訝しがりながらも一応今は納得しておくことにした。
「由羽愛、これからヴェレンディのもとへと行くまでに、私はお前に訓練をほどこす。ちゃんとうまい具合に魔法を使えるようになってくれよ」
「あ、はい・・・」
その返事に満足したのか、ツバキはにこりと笑うと、由羽愛の飲んでいるコーヒーに花を近づけ、クンクンとその香りを嗅ぐ。
コーヒーは飲めなくとも香りを楽しむことぐらいはできるようだった。
「霊体じゃあ、食べることもできないからさ。うなぎの蒲焼が好物だったのに。あの皮の方の見た目がヘビみたいで実に食欲をそそるし」
「はあ……あたしはあれヘビみたいだから嫌いですけど……」
由羽愛が困ったようにそう言う。
しばらくの沈黙のあと。
「……あの、梨本さん」
由羽愛が光希に尋ねた。
「凛音さんのこと……あたし、なんて言ったらいいか……」
「ん? 大丈夫だ、心配することない。きっと、輪魂の法に成功してそのへんを漂っているさ。あとはもうゾンビでもなんでもそこに入ってもらおう。そのあと、人形をつくれる人形師を探し出して『入れ物』を作ってもらおう」
「それなんですが……凛音さんは……あたしが聞くのもええと……」
言い淀む由羽愛。
数百年の年月を過ごして来きたツバキは由羽愛の言いたいことを察したようで、
「私がかわりに言ってやろう。梨本光希、お前、恋人が死んだというのに全然動揺も悲しみもしていないな? 執着もしていないし、はっきりいって魂を探し出そうとしているようにも見えない。そもそも、魂の探し方、知っているのか? 私に聞かなくてもいいのか?」
:青葉賞〈それは俺も気になっていた〉
:音速の閃光〈そうだよ、絶世の美少女の恋人が亡くなったんだからもっと泣きわめいてもいいはず〉
:ビビー〈やっぱりまだ抱いていないからか?〉
:支釣込足〈え、俺新参なんだけど二人って付き合ってたんでしょ? え、やっていなかったの?〉
:monica〈まさか。二人とも22歳と21歳とかでしょ? そんなことある?〉
:きジムナー〈あるんだなあこいつら〉
「ふふふ。マスターはな、童貞だから。私がおいしくいただくために今は熟成させてるのさ」
:250V〈さすがミシェル、きしょい〉
:積乱雲〈童貞を熟成させていいもんなんだ……発酵したりすんのか〉
タブレットに表示されるそんなコメント欄を一瞥して光希はそのタブレットをポンポンと叩く。
「いいんだ、凛音はきっと輪魂の法に成功している。それに、俺は凛音と約束したんだ。なによりも由羽愛を助けるってな。それが最優先だ。そうじゃないと凛音に俺が怒られる。俺達はプロの探索者で、小学生の由羽愛を助けにきた。凛音には悪いが、凛音の魂は由羽愛の命の次だ。それがプロとしての矜持だ。プライドだ」
それを聞いてツバキはふん、と鼻を鳴らして、
「ま、それならそれでいいさ。一応、私が凛音とかいうやつの魂は私も魔法探知で探してやってる。今の私でも感知くらいはできるからな。感謝しなよ? 有象無象の魂や霊がこの辺をうようよしているが、凛音のはまだ見つからないな……」
「きっと見つかる。俺は心配していない。とにかく、ヴェレンディを倒して由羽愛を地上に連れて帰るんだ。……それより、とにかく疲れた。俺も魔力が枯渇しかかっている。交代で見張りを立てて休もう。体力の回復が下手なやつはダンジョンで生き残れない」
そうして光希たちは順番で仮眠をとることにしたのだが。
事件は、そのすぐあとに起こった。
光希の言葉に全員が頷いた。
ベヒモスの死体から離れたところでミシェルがコッヘルで湯を沸かす。
それで各々コーヒーや紅茶やココアを飲む。
光輝は砂糖のたっぷり入った紅茶を一口すすった。
食道を熱い紅茶が流れていく。その味との香りが光希の疲れを少しだが癒やしてくれた。
霊体であるツバキは飲み物には手を付けずに言う。
「さて、ヴェレンディの今の居場所だが。ここから北に2キロ、東に1キロの地点に拠点を築いている。死体たちを集めて女王様きどりで優雅に暮らしている」
「もっと正確な地点はわかるか?」
「もちろんさ。北に2176メートル、東987メートルだ」
「……まあそれでいいが」
「そこまでの道案内ならしてあげられるよ。伊達にこの迷宮で35年も暮らしてないさ」
そしてツバキは光希をまっすぐ見て言った。
「ヴェレンディのやつ、ほんとに王様みたいな椅子で酒のんでいるからな。その地点からさらに東に850センチの地点。そこに奴を倒すためのキーを隠しておいた。これだけは決して忘れるなよ。やつの玉座から東に850センチだ」
「キー? なにがあるんだ?」
「あいつを倒せるアイテムさ。それなしでもお前らの力なら倒せるかもしれないが……あれば確実だ。使いこなすには難しい条件があるんだけどね」
「条件?」
「それは・・・由羽愛、君だよ」
いきなり名指しされてびっくりしたのか、由羽愛はコーヒーを持ったまま目を見開いて、
「え、あたしですか?」
「そうさ。あれを使いこなすには君のその二重詠唱の力が絶対にいる。私を殺したヴェレンディを倒すには、あのアイテムの力を由羽愛、君が開放する必要があるんだ」
ミシェルがそれに口を挟む。
「具体性がないぞ。もっとわかりやすくいってくれないか」
「言えない。アイテムの特性上、私の安全が確保されないかぎり、そのアイテムがなんなのかは言えない。だが嘘はついていないぞ。さっき魔法契約書をかわしただろう? 最大限の協力をしているし、最大限の情報提供だ。嘘なら今頃私は魔力を失っている」
確かにその通りではあったので、光希も訝しがりながらも一応今は納得しておくことにした。
「由羽愛、これからヴェレンディのもとへと行くまでに、私はお前に訓練をほどこす。ちゃんとうまい具合に魔法を使えるようになってくれよ」
「あ、はい・・・」
その返事に満足したのか、ツバキはにこりと笑うと、由羽愛の飲んでいるコーヒーに花を近づけ、クンクンとその香りを嗅ぐ。
コーヒーは飲めなくとも香りを楽しむことぐらいはできるようだった。
「霊体じゃあ、食べることもできないからさ。うなぎの蒲焼が好物だったのに。あの皮の方の見た目がヘビみたいで実に食欲をそそるし」
「はあ……あたしはあれヘビみたいだから嫌いですけど……」
由羽愛が困ったようにそう言う。
しばらくの沈黙のあと。
「……あの、梨本さん」
由羽愛が光希に尋ねた。
「凛音さんのこと……あたし、なんて言ったらいいか……」
「ん? 大丈夫だ、心配することない。きっと、輪魂の法に成功してそのへんを漂っているさ。あとはもうゾンビでもなんでもそこに入ってもらおう。そのあと、人形をつくれる人形師を探し出して『入れ物』を作ってもらおう」
「それなんですが……凛音さんは……あたしが聞くのもええと……」
言い淀む由羽愛。
数百年の年月を過ごして来きたツバキは由羽愛の言いたいことを察したようで、
「私がかわりに言ってやろう。梨本光希、お前、恋人が死んだというのに全然動揺も悲しみもしていないな? 執着もしていないし、はっきりいって魂を探し出そうとしているようにも見えない。そもそも、魂の探し方、知っているのか? 私に聞かなくてもいいのか?」
:青葉賞〈それは俺も気になっていた〉
:音速の閃光〈そうだよ、絶世の美少女の恋人が亡くなったんだからもっと泣きわめいてもいいはず〉
:ビビー〈やっぱりまだ抱いていないからか?〉
:支釣込足〈え、俺新参なんだけど二人って付き合ってたんでしょ? え、やっていなかったの?〉
:monica〈まさか。二人とも22歳と21歳とかでしょ? そんなことある?〉
:きジムナー〈あるんだなあこいつら〉
「ふふふ。マスターはな、童貞だから。私がおいしくいただくために今は熟成させてるのさ」
:250V〈さすがミシェル、きしょい〉
:積乱雲〈童貞を熟成させていいもんなんだ……発酵したりすんのか〉
タブレットに表示されるそんなコメント欄を一瞥して光希はそのタブレットをポンポンと叩く。
「いいんだ、凛音はきっと輪魂の法に成功している。それに、俺は凛音と約束したんだ。なによりも由羽愛を助けるってな。それが最優先だ。そうじゃないと凛音に俺が怒られる。俺達はプロの探索者で、小学生の由羽愛を助けにきた。凛音には悪いが、凛音の魂は由羽愛の命の次だ。それがプロとしての矜持だ。プライドだ」
それを聞いてツバキはふん、と鼻を鳴らして、
「ま、それならそれでいいさ。一応、私が凛音とかいうやつの魂は私も魔法探知で探してやってる。今の私でも感知くらいはできるからな。感謝しなよ? 有象無象の魂や霊がこの辺をうようよしているが、凛音のはまだ見つからないな……」
「きっと見つかる。俺は心配していない。とにかく、ヴェレンディを倒して由羽愛を地上に連れて帰るんだ。……それより、とにかく疲れた。俺も魔力が枯渇しかかっている。交代で見張りを立てて休もう。体力の回復が下手なやつはダンジョンで生き残れない」
そうして光希たちは順番で仮眠をとることにしたのだが。
事件は、そのすぐあとに起こった。
10
お気に入りに追加
47
あなたにおすすめの小説
世界最強の勇者は伯爵家の三男に転生し、落ちこぼれと疎まれるが、無自覚に無双する
平山和人
ファンタジー
世界最強の勇者と称えられる勇者アベルは、新たな人生を歩むべく今の人生を捨て、伯爵家の三男に転生する。
しかしアベルは忌み子と疎まれており、優秀な双子の兄たちと比べられ、学校や屋敷の人たちからは落ちこぼれと蔑まれる散々な日々を送っていた。
だが、彼らは知らなかったアベルが最強の勇者であり、自分たちとは遥かにレベルが違うから真の実力がわからないことに。
そんなことも知らずにアベルは自覚なく最強の力を振るい、世界中を驚かせるのであった。
異世界で検索しながら無双する!!
なかの
ファンタジー
異世界に転移した僕がスマホを見つめると、そこには『電波状況最高』の表示!つまり、ちょっと前の表現だと『バリ3』だった。恐る恐る検索してみると、ちゃんと検索できた。ちなみに『異世界』は『人が世界を分類する場合において、自分たちが所属する世界の外側。』のことらしい。うん、間違いなくここ異世界!なぜならさっそくエルフさん達が歩いてる!
しかも、充電の心配はいらなかった。僕は、とある理由で最新式の手回しラジオを持っていたのだ。これはスマホも充電できるスグレモノ!手回し充電5分で待ち受け30分できる!僕は、この手回しラジオを今日もくるくる回し続けて無双する!!
王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します
有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。
妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。
さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。
そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。
そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。
現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ
ひょんなことから異世界に召喚されてしまいました。
間違いで召喚された為にステータスは最初見えない状態だったけどネットのネタバレ防止のように背景をぼかせば見えるようになりました。
多分不具合だとおもう。
召喚した女と王様っぽいのは何も持っていないと言って僕をポイ捨て、なんて世界だ。それも元の世界には戻せないらしい、というか戻さないみたいだ。
そんな僕はこの世界で苦労すると思ったら大間違い、王シリーズのスキルでウハウハ、製作で人助け生活していきます
◇
四巻が販売されました!
今日から四巻の範囲がレンタルとなります
書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます
追加場面もあります
よろしくお願いします!
一応191話で終わりとなります
最後まで見ていただきありがとうございました
コミカライズもスタートしています
毎月最初の金曜日に更新です
お楽しみください!
転生したらやられ役の悪役貴族だったので、死なないように頑張っていたらなぜかモテました
平山和人
ファンタジー
事故で死んだはずの俺は、生前やりこんでいたゲーム『エリシオンサーガ』の世界に転生していた。
しかし、転生先は不細工、クズ、無能、と負の三拍子が揃った悪役貴族、ゲルドフ・インペラートルであり、このままでは破滅は避けられない。
だが、前世の記憶とゲームの知識を活かせば、俺は『エリシオンサーガ』の世界で成り上がることができる! そう考えた俺は早速行動を開始する。
まずは強くなるために魔物を倒しまくってレベルを上げまくる。そうしていたら痩せたイケメンになり、なぜか美少女からモテまくることに。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる