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本編
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しおりを挟む容赦なく神様をぶん殴った後、神様は軽く泡を吹いて気絶していた。そりゃ鳩尾に入ればそうなるよね。でも自業自得だ。私は絶対謝らないっ!
「はぁ。これからどうしよう…とりあえずお母さんの話を聞きたいところだけど…ここからどうやって帰ればいいのやら。」
何もすることがない…。神様も野垂れ死んでるし…。うん。とりあえず寝よう。
『………ん、痛ってぇ、思いっきりやられた…何でそんなに裸見られるだけで怒る……って、おい………。』
なんだこの可愛い生き物はっ!俺が気を失っている間になにが起きた?!神無が隣で無防備に寝てるんだがっ。
『これは、反則だろ…。』
起きるなよ……。絶対起きるなよ…。そう念じながら安眠している神無を優しく横抱きし、ベッドへと連れていく。まあこのベッド俺あんまり使ったこと無いんだけどな。神使たちが毎日シーツを変えてはいるが、神というものは人間とは違い普段は眠らなくとも大丈夫なものだ。力の消費を抑えるためや、蓄えるためには眠りにつく事もあるがあとは娯楽の一種と考えてもいい。
『流石に生身の人間を天界に引き込んだのは負担が大き過ぎたか。』
この15年間見守って来たが本当に愛らしくなった。性格は母親譲りなのが痛い所だが。
『白いるか?』
『はい。ここに。』
『神無の母親に言伝を頼む。今頃学校とやらから連絡が来ている頃だろう。』
『畏まりました。』
『また神久夜に殴られるのかもな。』
ははっ、と懐かしいような呆れるように笑い、神無が起きるまでの間寝顔を堪能する地球の神様。神無が起きた時に驚き、またもや鳩尾を殴られるのはすごく馬鹿らしい話である。
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