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本編

45 この国大丈夫?

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「教えない。てか何で拉致られてその上人の居場所を吐けとか言うの?馬鹿なの?考え無しなの?」

「なっ、な、ななな、なんだとっっっ!」

血管が数本ブチ切れそうになるほどはっきり分かるほど怒っていらっしゃる大公さん。本当にこの人が大公?

「だって貴方から謝罪の言葉を聞いてないもの。なんで謝らない人に教えなければならないの?」

「……なぜ謝らなければならんのだ。私はこの国の大公だ。」

はい。余程の馬鹿ですね。

「ダリウス様。誠に失礼ながら、カンナ様に無礼を働いたのはこちらに責任がございます。手違いとはいえ謝罪しなくても良いという訳には参りません。よくよくお考え下さいませ。」

「…チッ。お前がそこまで言うのなら謝ろう。すまなかった。」

「いえ別に。これでまた貴方が嫌だとでも言ったらこの国を滅ぼすつもりでいたので大丈夫です。国が滅びなくて良かったですね。」

そんな事を言われるとは思っていなかったのか、周りにいるバトラートさんと騎士さん達からは驚きとどよめきが起こりました。

「あ、あのカンナ様、貴方様は…一体何者なのでしょうか。」

「へ?ただのか弱い少女ですよ。すこーしだけ魔法が使えるだけです。」

「ただの少女が国を滅ぼすなんて普通言うわけが無かろう!」

「へ?そうなの?別に出来るけど?やって上げようか?」

「「「「「「やめて下さいっっっっ!!!」」」」」」

バトラートさんと騎士さん達が必死に止めてきました。それにしても息ピッタリだね!
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