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第四章 学園編

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 舞踏会での婚約者候補として発表され、お父様からトランディア王立学園から中等部への入学を許可
入学試験を受け、結果は合格。

 私は、もうすぐ10歳になり、その2ヶ月後に入学式を控えています。制服も仕上がっていて、袖を通すのを楽しみにしています。

「レミリア、良かったわね。学園に通えるようになって。」

「うん、アクア。学園がとても楽しみなの。中等部からだけれどお友達できるかな…。」

「できるわよ。レミリアはとても優しい子だもの。私が保証するわ。」

「アクアの言う通りです。このアンナも微力ながら精一杯サポートさせて頂きます。」

「2人とも、ありがとう。」

「レミリア様、そろそろお休みのお時間です。明日はタリーシャ様がいらっしゃいますよ。」

「久々にタリーシャ先生に会えるのね。明日が楽しみだわ。おやすみなさい、アンナ、アクア」 

「おやすみなさいませ、お嬢様。」

「おやすみ、レミリア。」








「おはようございます、お嬢様。今日はとても晴れていて良い天気ですよ。」

「ん、おはよう、アンナ。」

「今日はタリーシャ様がお昼前にいらっしゃるそうです。」

「そうなの、では昼食はタリーシャ先生と食べようかしら。」

「かしこまりました。今日はお召し物何になさいますか?」

「とてもいい天気だし薄手のワンピースがいいわ。」

「それではこの若葉色のワンピースなどいかがでしょう。」

「それがいいわ。」

「かしこまりました。」

アンナは手早く着替えを整えて、髪も軽めにセットしてくれた。
暑くなりそうだからと髪はアップにまとめて花飾りがさしてある。

「いつもありがとう、アンナ。」

「いいえ、お嬢様の身の回りのお世話は私の仕事。当然です。」

部屋を出てリビングへと向かう。そこにはお父様とお母様が席についていて、ベロニカはまだのようだった。

「おはようございます。お父様、お母様。」

「ああ、おはよう。」

「おはよう、レミィ。よく眠れたかしら?」

「はい、とてもよく眠れました。それと今日はタリーシャ先生がいらっしゃいますの。一緒に昼食をとる予定ですわ。」

「あらタリーシャ様がいらっしゃるのね。私は用事があってお会い出来ないけれどよろしくお伝えしておいてね。」

「はい。分かりましたわ。」

お父様は、相変わらずこちらを伺いもされずたんたんと言葉だけを発していた。もう慣れてしまってどうでも良くなってしまったけれど。
 お母様はいつもの様に体調などを気遣ってくれて、それを心の中で感謝している。
 席につくと少し遅れてベロニカもやってきた。

「お父様、お母様、レミリアお姉様、おはようございますわ。」

「ああ、おはよう。今日もとても可愛いな、さすが我が娘だ。」

ベロニカが来るやいなやニコニコとしながら褒めるお父様。相変わらずで私もお母様も呆れてものも言えないのだった。


















(すみません。ストックが無くなってしまったので少し更新が遅れたり等します。楽しみにしていただいているのに申し訳ございませんm(_ _)m。)
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