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記念・特別章 【大英雄の過去編】
第0話の11 ユウキvs同類
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1日遅れてしまい、申し訳ありません
===ユウキ視点========================
(ご主人様!!)
分かってるっ!!
俺はすぐさま"グランドキャニオン"という大きな土で出来た壁を作る。
そして、精霊達の攻撃が壁に当たり、岩を抉るような破壊音が鳴り続ける。
(このままだと……)
ああ、これが砕けるな。
(なら、やる事は1つだろ)
だな。
(……あまり得策とは言えませんが仕方ありませんね)
(バゴォーン!!)
遂に耐えきれなくなった壁が砕けるのと同時に右に飛び出し、右手に攻武、左手に守姫を顕現させる。
「丸見えよっ!!」
女性が精霊達を俺達に照準を合わせ、一斉に光を飛ばしてくる。
「それぐらいなら何とかなる!」
俺は飛んできた光を自分に当たりそうになるものだけを斬り続けながら走る。
最初は余裕っぽかった女性も、だんだん焦るのと共に照準が甘くなってくる。1対1での戦いに焦りはかなり負けの要因となる。
「食らえ!」
俺は女性に守姫の峰で腹を打つが、感触が人間の物では無かった。少し吹っ飛んだ女性の腹を見ると、そこには剣のようなものでガードしていた精霊が居た。
………マジかよ。
(精霊にも個体差はあり、精霊が使う精霊魔法だけでなく、刀のような武装を持つものや罠等を張るものを居ます)
……先に言って欲しかーー
(ご主人様!!)
ん?
守姫の叫び声を聞いて、聞き返そうとした時、視界の下端に光が見えた。
(ドゴォーン!!)
「………はぁ、はぁ。何なの、あの男は……。まあ、あれで………」
「いやー、危なかった」
女性が振り向くより前に背中を蹴飛ばし、浮いた体に守姫の拘束符を10枚向かわせ、腹辺りを横にテープでぐるぐる巻きにするように光を纏った拘束符が拘束する。
「……ぐっ!!どうしてあれを!?」
「"転移"であんたの後ろに移動しただけだ」
確かにあの爆発は完全に予想外だったが、"転移"が間に合わない程の爆発速度では無かったからな。
「……くっ!こんなもの!!」
女性は守姫の拘束符を剣を持った精霊に斬らせようとしたが、全く斬れない。
(そりゃそうです!私の拘束符はそんなもので斬れるほど中途半端なものでは無いんですから!!)
守姫が豪語している拘束符は、守姫の柄頭から出ている包帯のようなものが15cmくらいで切れたものだ。かなり強い拘束が出来る。
「さーて、何が目的か聞かせて貰おうか……」
女性は斬れない事が分かると精霊達を自身に戻した。降参していると見て良いのかは分からないけど、今は戦う気は無いようだ。
「……その前に1つ聞きたい。お前は『強化兵器計画』を知っているか?」
『強化兵器計画』という言葉を聞いて、思わず眉を潜めた。それを見て、女性は目を見開いた後、唇を血が出るほど噛み締めた。
「……そう、恐らくそうだと思ったけど……」
「お前もまさか……」
薄々気がついていたが、こいつは『人族強化兵器計画』のエルフ族のバージョンをやられたんだ。いわば、俺の同類。
「……ねえ、私はこの世界の人間全てが憎い……。なのに、何故、お前は人間がいる村で暮らしている。憎くは無いのか?人間が。私は憎い。とても憎い。1人残さず殺してやりたい程、憎い!!!」
やばい!!拘束符が!!
かなりの強度を持つ拘束符が内側から引きちぎられる。無残にバラバラになった拘束符が散り、女性は周囲に精霊をまた展開する。
「"滅却衝"!!」「死ねっ!!」
攻武を使った俺の"滅却衝"と精霊達の精霊魔法がぶつかり、大きな爆発を起こす。
その爆発に耐えきれず、俺は地面を転がる。そして、その回転を使ってすぐさま立ち上がり攻武と守姫を構える。
「………お前は裏切り者だ。お前なんて、真の痛みを知らない人間共と同じだぁ!!」
その叫び声とともに、爆発で出来た砂埃を貫いてきた精霊魔法が俺めがけて飛んで来る。
それらを斬り伏せていくが、キリがない。こんなの、俺の体力が無くなる方が早いに決まっている。
守姫!
(はい!)
守姫の柄頭から出ていた包帯のような物が15cmくらいで小分けされていき、合計6つの符が出来る。
「守護符!!」
5つの符が俺の周囲で回りだし、円柱状の結界を作り出す。その結界によって精霊魔法は全て弾かれる。
「それならっ!!」
とっくに晴れた砂埃の奥にいた女性は、俺の姿を見て、精霊達を一箇所に集めて光を集めている。
(あれはヤバイですよ!)
なら、守姫頼むぞ!
(はい!お任せください!!)
「死ねっ!!」
光が飛んで来た瞬間、俺は女性の背に瞬間移動する。
(転移符、起動しました!)
俺は守姫に感謝しつつ、舞う転移符を横目で見る。あの時、わざと1枚余るようにしたのは転移符を女性の背に向かわせる為。
「おらぁ!」
俺は攻武で"滅却衝"を至近距離で放つ。
またも、爆風で少し飛ばされるが、結界のお陰で大して飛ばず、砂埃が舞い上がっているのを、守姫を振るって払う。
そこには無傷の女性が立っていて、代わりに1体の精霊が爆発の中心に倒れていた。
「あれで防いだのか……」
「ねぇ……、後少しでも怪我しそうだったんだけど、どうしてくれるの!!?」
女性は未だ好戦的だ。こうなったら、どちらかが倒れるまで止まれないだろう。
(なら、やってやろうぜ)
……お前みたいに好戦的だったら、この戦いも楽しめたのかな!!
俺は言い終わるのと同時に"身体強化"を使い、駆け出した………。
あれから2日。お互いの実力が拮抗し過ぎて、全く決着が着かない。守姫の符を使っても、色んなやり方でやり過ごしてくる。
お互い、流石に体力が少ない。次で決めようとするのは、お互い一緒だろう。
「………さあ、締めだ」
俺は勢い良く駆け出し、守姫もなおし、両手で攻武を握り締め、今まで以上に光を集める女性に思いっきり振る。
「"極大滅却衝"!!」
===============================
去年中に完結出来なかったみたいです。
こんなどうしようもない作品ですが、今年も宜しくお願いします。
===ユウキ視点========================
(ご主人様!!)
分かってるっ!!
俺はすぐさま"グランドキャニオン"という大きな土で出来た壁を作る。
そして、精霊達の攻撃が壁に当たり、岩を抉るような破壊音が鳴り続ける。
(このままだと……)
ああ、これが砕けるな。
(なら、やる事は1つだろ)
だな。
(……あまり得策とは言えませんが仕方ありませんね)
(バゴォーン!!)
遂に耐えきれなくなった壁が砕けるのと同時に右に飛び出し、右手に攻武、左手に守姫を顕現させる。
「丸見えよっ!!」
女性が精霊達を俺達に照準を合わせ、一斉に光を飛ばしてくる。
「それぐらいなら何とかなる!」
俺は飛んできた光を自分に当たりそうになるものだけを斬り続けながら走る。
最初は余裕っぽかった女性も、だんだん焦るのと共に照準が甘くなってくる。1対1での戦いに焦りはかなり負けの要因となる。
「食らえ!」
俺は女性に守姫の峰で腹を打つが、感触が人間の物では無かった。少し吹っ飛んだ女性の腹を見ると、そこには剣のようなものでガードしていた精霊が居た。
………マジかよ。
(精霊にも個体差はあり、精霊が使う精霊魔法だけでなく、刀のような武装を持つものや罠等を張るものを居ます)
……先に言って欲しかーー
(ご主人様!!)
ん?
守姫の叫び声を聞いて、聞き返そうとした時、視界の下端に光が見えた。
(ドゴォーン!!)
「………はぁ、はぁ。何なの、あの男は……。まあ、あれで………」
「いやー、危なかった」
女性が振り向くより前に背中を蹴飛ばし、浮いた体に守姫の拘束符を10枚向かわせ、腹辺りを横にテープでぐるぐる巻きにするように光を纏った拘束符が拘束する。
「……ぐっ!!どうしてあれを!?」
「"転移"であんたの後ろに移動しただけだ」
確かにあの爆発は完全に予想外だったが、"転移"が間に合わない程の爆発速度では無かったからな。
「……くっ!こんなもの!!」
女性は守姫の拘束符を剣を持った精霊に斬らせようとしたが、全く斬れない。
(そりゃそうです!私の拘束符はそんなもので斬れるほど中途半端なものでは無いんですから!!)
守姫が豪語している拘束符は、守姫の柄頭から出ている包帯のようなものが15cmくらいで切れたものだ。かなり強い拘束が出来る。
「さーて、何が目的か聞かせて貰おうか……」
女性は斬れない事が分かると精霊達を自身に戻した。降参していると見て良いのかは分からないけど、今は戦う気は無いようだ。
「……その前に1つ聞きたい。お前は『強化兵器計画』を知っているか?」
『強化兵器計画』という言葉を聞いて、思わず眉を潜めた。それを見て、女性は目を見開いた後、唇を血が出るほど噛み締めた。
「……そう、恐らくそうだと思ったけど……」
「お前もまさか……」
薄々気がついていたが、こいつは『人族強化兵器計画』のエルフ族のバージョンをやられたんだ。いわば、俺の同類。
「……ねえ、私はこの世界の人間全てが憎い……。なのに、何故、お前は人間がいる村で暮らしている。憎くは無いのか?人間が。私は憎い。とても憎い。1人残さず殺してやりたい程、憎い!!!」
やばい!!拘束符が!!
かなりの強度を持つ拘束符が内側から引きちぎられる。無残にバラバラになった拘束符が散り、女性は周囲に精霊をまた展開する。
「"滅却衝"!!」「死ねっ!!」
攻武を使った俺の"滅却衝"と精霊達の精霊魔法がぶつかり、大きな爆発を起こす。
その爆発に耐えきれず、俺は地面を転がる。そして、その回転を使ってすぐさま立ち上がり攻武と守姫を構える。
「………お前は裏切り者だ。お前なんて、真の痛みを知らない人間共と同じだぁ!!」
その叫び声とともに、爆発で出来た砂埃を貫いてきた精霊魔法が俺めがけて飛んで来る。
それらを斬り伏せていくが、キリがない。こんなの、俺の体力が無くなる方が早いに決まっている。
守姫!
(はい!)
守姫の柄頭から出ていた包帯のような物が15cmくらいで小分けされていき、合計6つの符が出来る。
「守護符!!」
5つの符が俺の周囲で回りだし、円柱状の結界を作り出す。その結界によって精霊魔法は全て弾かれる。
「それならっ!!」
とっくに晴れた砂埃の奥にいた女性は、俺の姿を見て、精霊達を一箇所に集めて光を集めている。
(あれはヤバイですよ!)
なら、守姫頼むぞ!
(はい!お任せください!!)
「死ねっ!!」
光が飛んで来た瞬間、俺は女性の背に瞬間移動する。
(転移符、起動しました!)
俺は守姫に感謝しつつ、舞う転移符を横目で見る。あの時、わざと1枚余るようにしたのは転移符を女性の背に向かわせる為。
「おらぁ!」
俺は攻武で"滅却衝"を至近距離で放つ。
またも、爆風で少し飛ばされるが、結界のお陰で大して飛ばず、砂埃が舞い上がっているのを、守姫を振るって払う。
そこには無傷の女性が立っていて、代わりに1体の精霊が爆発の中心に倒れていた。
「あれで防いだのか……」
「ねぇ……、後少しでも怪我しそうだったんだけど、どうしてくれるの!!?」
女性は未だ好戦的だ。こうなったら、どちらかが倒れるまで止まれないだろう。
(なら、やってやろうぜ)
……お前みたいに好戦的だったら、この戦いも楽しめたのかな!!
俺は言い終わるのと同時に"身体強化"を使い、駆け出した………。
あれから2日。お互いの実力が拮抗し過ぎて、全く決着が着かない。守姫の符を使っても、色んなやり方でやり過ごしてくる。
お互い、流石に体力が少ない。次で決めようとするのは、お互い一緒だろう。
「………さあ、締めだ」
俺は勢い良く駆け出し、守姫もなおし、両手で攻武を握り締め、今まで以上に光を集める女性に思いっきり振る。
「"極大滅却衝"!!」
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去年中に完結出来なかったみたいです。
こんなどうしようもない作品ですが、今年も宜しくお願いします。
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