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第8章 神気
第77話 先代神王妃
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===リリ視点========================
先代神王妃、その人は師匠と深く関わりのある人物らしい。もしかしたら………
「…………どうして?」
アルナ様はとても厳しい顔で私を見てきます。先代神王妃と何かあったのかもしれませんが、私も知りたいんです。
「前に師匠の話をしてくださった時に出てきた人物ですよね?」
「……………そうね、だってあなた達の師匠さんと深い関係がある方ですし」
「だから、教えてほしいんですよ。どんな人で、一体どういった事をした人なのか」
アルナ様は深く考え始めました。隣にいるアマナさんが話しかけても反応しないほど。
やがて、意を決したように目を開き、語ってくださいました。
「先代神王妃様、アハナ様は私の母に当たり、とても強く、誰にでも優しい方でした」
神同士でも子供は出来るんだ………
「アハナ様は先代神王、ヘトロス様と『共神化』でき、それは敵なしの無双ぶり。最強の神である神王に相応しい人でした」
あれ?神同士でも『共神化』って出来るの………?
「ええ、元々は眷属と神が手を取り合って戦う術として創られた『神化魔法』の一種です」
「話を戻しますね。ある日、アハナ様は歴代神王の放置体制に遂に見切りをつけ、堕神した神達を殲滅しようと考え、一人、地上に降り立ちました」
あ、堕神しちゃったんだ…………
「それがアハナ様に限って堕神せず、あらゆる世界の地上にいる堕神した神を殲滅していきました。……そこまでは良かったんですが…………」
急に表情を曇らせて黙り込んでしまうアルナ様ですが、ここで私達が急かす訳にはいきません。
「…………すみませんね、話すと覚悟したんですが…」
「いえいえ、苦しい過去だとしたら、話すのは心苦しいと思います」
アルナ様は深呼吸をし、しばらくしたらまた語り始めました。
「そんな血塗られた日々を過ごすアハナ様に心を痛めた先代神王様はアハナ様を地上に降りれないように結界を施し、あまり無かった夫婦の時間をつくり、私を産みました。アハナ様も母性が出たのか、いつしか地上の事を気にも留めなくなりました」
ここまで聞いたら普通に良い話のような……
「ですが!その間に堕神達は『地球』に集結し、力を蓄え、遂に暴れ始めました」
『地球』………、それは師匠が居た別世界。多くの勇者様がその世界から来ている可能性が高いと思ってます。だって、勇者様全員が師匠と同じ黒髮黒目という共通点があるし、師匠の作る料理と勇者様が伝えた料理が似過ぎている事もあります。
「ええと、その話は後にするからね」
「あ、はいっ!続きをどうぞ!!」
咳払いをして、アルナ様の話は続きます。
「それを偶然にも知ってしまったアハナ様は心を痛め、先代神王様の施した結界を破って『地球』の地上に降り立ってしまいました。…………私を置いてたった一人で」
アルナ様の余りにも悲しそうな顔に聞いてしまった事を一瞬後悔しましたが、後悔したらそれこそ辛い事を話してくださっているアルナ様に申し訳ないのでグッと堪えます。ルルも同じような顔になっていて、アマナさんは泣きながら聞いています。
「それからの日々は殺し合いの日々で、いくら強いアハナ様でも日に日に傷を負い、最終的には、強力な攻撃を受け、限りなく死に近い生死不明になりました……」
少し涙ぐんでいますが、しっかりとアルナ様は話しきってくださりました。
「…………ありがとうございます、辛い事なのに話してくださって」
「……いえいえ、それより今の話で気になる事はありませんか?」
「………………じゃあ三つだけ。まず、師匠と先代神王妃様はいつ会ったのですか?」
師匠と先代神王妃様は必ず会っている。それはアルナ様から聞かされた話から確実。なら、いつ会ったんだろう?
「それは最初にアハナ様が地上の堕神を殲滅しまくってた時です」
「え!?あの時にも『地球』に行ってたんですか!?」
「そうみたいですね。あらゆる世界をまわっていたアハナ様はいちいち覚えていないでしょうけど」
「それじゃあ、次の質問です。先代神王はどうなったんですか?」
「……………先代神王はアハナ様の敵討ちの為に堕神し、今も『地球』に居ると思います」
アハナ様は堕神しなかったのに、神王様は堕神したんだ………。
「ええ、アハナ様が異常だっただけです」
「では、最後の質問です。アハナ様がそうなった原因である堕神達は『神の強欲』ではありませんか?」
「…………………………あぁぁぁーー!そうか!そうか!最近活動し出したから全然気づかなかった!!」
「…………え?マジですか?」
「ええ、ちょっとこれは分からないから調べさせて!明日また来てくれたら終わってると思うから!!」
そう言いながらアマナさんやちょっと忘れていたアギラさんによく分からない指示をしながらドタバタしているアルナ様。この結果を聞いたところで何が変わるって訳じゃないけど、構成員の数やそれぞれの特徴を知れる可能性がある。充分、明日来るのに文句無い情報だけど、
「……………すみませんが、師匠が現在、ピンチなのかもしれないんです」
私が話した瞬間、急に動きを止めるアルナ様とアマナさん。アギラさんは依然動いているけど、どこかぎこちなくなっています。
「それは…………、大変だね」
「はい、ですから師匠の無事を確認してからまた来てもいいですか?」
「……え、あ、うん。大丈夫。それなら仕方ないわ。私達はその分、深いところまで調べておくから」
「はいっ!ありがとうございます!!」
「アギラ、門」
「へいへい」
いつもどおりアギラさんが門を開けます。門が十分私達が通れる大きさになったところでアルナ様の方向を向き、
「「ありがとうございました!!」」
「いやいや、今回は『戦神』という強敵を追い払ってくれた。これぐらいはおやすいご用♪」
「では、失礼します!!」「………失礼します」
「うん、またね♪」
私とルルは一緒に門をくぐり、神殿へと戻りました…………。
===アルナ様視点========================
「アルナ様、変化してましたよ」
「え!?本当ですか?」
アマナに言われて今までリリさんとルルさんと話していた時を思い出します。………リリさんが教えてくれた時から変わっていますね………。その前からちょっとずつ変わっているところが……
「今はもう大丈夫です」
「は~、良かった~」
あ、また!
「俺は親近感がある方のアルナ様の方が良いーー「何か言いましたか?」いえ、何も」
眷属なのに神をからかうアギラは後でお仕置きとして、今考えないといけないのは『神の強欲』と叛逆堕神集団との関係性。ほとんどをリリさんとルルさんに任せているから、せめて情報だけでも助けにならなくては!
「いいですか、3日までに叛逆堕神集団の構成員と神名、『神化魔法』を調べ上げ、その後、現在ある『神の強欲』の情報との照合をします!あなた達は情報を集めてください!私は神王様に会ってきます!!」
「「お気をつけて!!」」
こんな時だけ眷属らしく跪いて見送るアギラとアマナ。それを一目見た後、天界へと続く門を開けた…………。
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先代神王妃、その人は師匠と深く関わりのある人物らしい。もしかしたら………
「…………どうして?」
アルナ様はとても厳しい顔で私を見てきます。先代神王妃と何かあったのかもしれませんが、私も知りたいんです。
「前に師匠の話をしてくださった時に出てきた人物ですよね?」
「……………そうね、だってあなた達の師匠さんと深い関係がある方ですし」
「だから、教えてほしいんですよ。どんな人で、一体どういった事をした人なのか」
アルナ様は深く考え始めました。隣にいるアマナさんが話しかけても反応しないほど。
やがて、意を決したように目を開き、語ってくださいました。
「先代神王妃様、アハナ様は私の母に当たり、とても強く、誰にでも優しい方でした」
神同士でも子供は出来るんだ………
「アハナ様は先代神王、ヘトロス様と『共神化』でき、それは敵なしの無双ぶり。最強の神である神王に相応しい人でした」
あれ?神同士でも『共神化』って出来るの………?
「ええ、元々は眷属と神が手を取り合って戦う術として創られた『神化魔法』の一種です」
「話を戻しますね。ある日、アハナ様は歴代神王の放置体制に遂に見切りをつけ、堕神した神達を殲滅しようと考え、一人、地上に降り立ちました」
あ、堕神しちゃったんだ…………
「それがアハナ様に限って堕神せず、あらゆる世界の地上にいる堕神した神を殲滅していきました。……そこまでは良かったんですが…………」
急に表情を曇らせて黙り込んでしまうアルナ様ですが、ここで私達が急かす訳にはいきません。
「…………すみませんね、話すと覚悟したんですが…」
「いえいえ、苦しい過去だとしたら、話すのは心苦しいと思います」
アルナ様は深呼吸をし、しばらくしたらまた語り始めました。
「そんな血塗られた日々を過ごすアハナ様に心を痛めた先代神王様はアハナ様を地上に降りれないように結界を施し、あまり無かった夫婦の時間をつくり、私を産みました。アハナ様も母性が出たのか、いつしか地上の事を気にも留めなくなりました」
ここまで聞いたら普通に良い話のような……
「ですが!その間に堕神達は『地球』に集結し、力を蓄え、遂に暴れ始めました」
『地球』………、それは師匠が居た別世界。多くの勇者様がその世界から来ている可能性が高いと思ってます。だって、勇者様全員が師匠と同じ黒髮黒目という共通点があるし、師匠の作る料理と勇者様が伝えた料理が似過ぎている事もあります。
「ええと、その話は後にするからね」
「あ、はいっ!続きをどうぞ!!」
咳払いをして、アルナ様の話は続きます。
「それを偶然にも知ってしまったアハナ様は心を痛め、先代神王様の施した結界を破って『地球』の地上に降り立ってしまいました。…………私を置いてたった一人で」
アルナ様の余りにも悲しそうな顔に聞いてしまった事を一瞬後悔しましたが、後悔したらそれこそ辛い事を話してくださっているアルナ様に申し訳ないのでグッと堪えます。ルルも同じような顔になっていて、アマナさんは泣きながら聞いています。
「それからの日々は殺し合いの日々で、いくら強いアハナ様でも日に日に傷を負い、最終的には、強力な攻撃を受け、限りなく死に近い生死不明になりました……」
少し涙ぐんでいますが、しっかりとアルナ様は話しきってくださりました。
「…………ありがとうございます、辛い事なのに話してくださって」
「……いえいえ、それより今の話で気になる事はありませんか?」
「………………じゃあ三つだけ。まず、師匠と先代神王妃様はいつ会ったのですか?」
師匠と先代神王妃様は必ず会っている。それはアルナ様から聞かされた話から確実。なら、いつ会ったんだろう?
「それは最初にアハナ様が地上の堕神を殲滅しまくってた時です」
「え!?あの時にも『地球』に行ってたんですか!?」
「そうみたいですね。あらゆる世界をまわっていたアハナ様はいちいち覚えていないでしょうけど」
「それじゃあ、次の質問です。先代神王はどうなったんですか?」
「……………先代神王はアハナ様の敵討ちの為に堕神し、今も『地球』に居ると思います」
アハナ様は堕神しなかったのに、神王様は堕神したんだ………。
「ええ、アハナ様が異常だっただけです」
「では、最後の質問です。アハナ様がそうなった原因である堕神達は『神の強欲』ではありませんか?」
「…………………………あぁぁぁーー!そうか!そうか!最近活動し出したから全然気づかなかった!!」
「…………え?マジですか?」
「ええ、ちょっとこれは分からないから調べさせて!明日また来てくれたら終わってると思うから!!」
そう言いながらアマナさんやちょっと忘れていたアギラさんによく分からない指示をしながらドタバタしているアルナ様。この結果を聞いたところで何が変わるって訳じゃないけど、構成員の数やそれぞれの特徴を知れる可能性がある。充分、明日来るのに文句無い情報だけど、
「……………すみませんが、師匠が現在、ピンチなのかもしれないんです」
私が話した瞬間、急に動きを止めるアルナ様とアマナさん。アギラさんは依然動いているけど、どこかぎこちなくなっています。
「それは…………、大変だね」
「はい、ですから師匠の無事を確認してからまた来てもいいですか?」
「……え、あ、うん。大丈夫。それなら仕方ないわ。私達はその分、深いところまで調べておくから」
「はいっ!ありがとうございます!!」
「アギラ、門」
「へいへい」
いつもどおりアギラさんが門を開けます。門が十分私達が通れる大きさになったところでアルナ様の方向を向き、
「「ありがとうございました!!」」
「いやいや、今回は『戦神』という強敵を追い払ってくれた。これぐらいはおやすいご用♪」
「では、失礼します!!」「………失礼します」
「うん、またね♪」
私とルルは一緒に門をくぐり、神殿へと戻りました…………。
===アルナ様視点========================
「アルナ様、変化してましたよ」
「え!?本当ですか?」
アマナに言われて今までリリさんとルルさんと話していた時を思い出します。………リリさんが教えてくれた時から変わっていますね………。その前からちょっとずつ変わっているところが……
「今はもう大丈夫です」
「は~、良かった~」
あ、また!
「俺は親近感がある方のアルナ様の方が良いーー「何か言いましたか?」いえ、何も」
眷属なのに神をからかうアギラは後でお仕置きとして、今考えないといけないのは『神の強欲』と叛逆堕神集団との関係性。ほとんどをリリさんとルルさんに任せているから、せめて情報だけでも助けにならなくては!
「いいですか、3日までに叛逆堕神集団の構成員と神名、『神化魔法』を調べ上げ、その後、現在ある『神の強欲』の情報との照合をします!あなた達は情報を集めてください!私は神王様に会ってきます!!」
「「お気をつけて!!」」
こんな時だけ眷属らしく跪いて見送るアギラとアマナ。それを一目見た後、天界へと続く門を開けた…………。
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