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第6章 協力者
第55話 武闘大会開催
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===ルル視点========================
お師匠様の正体について話した日からちょうど2週間後。参加者は街中の人も遠くから来た人も闘技場の地下にある大きな地下空間でそれぞれ最後の仕上げをしている中、私と姉さんは………
「ふぁぁぁ、眠いね」
「……うん、まさか4時起きだなんて」
「まあまあ、シャキッとしてね」
大きくあくびをしながらゆっくりと予選開始を待っていた。エルガさんは私達と一緒にいるけど、ティフィラさんはこの大会の参加者にイアさんがいないか探しに行った。
オリナは今頃、隠れて観客席にいるはず。確か、5日前ぐらいに完全に周りから分からなく出来るようになったとはしゃいでいた。その時、ピョンピョン跳ねていたから、胸が凄く揺れ動いていたのが腹立って胸を潰さん限りに握り締めていたら、姉さんに止められた。
因みに私と姉さんは再び合体出来るか試していたけど、一度も出来なかった。あの時みたいに切羽詰まった状況じゃないと出来ないのかあの時ぐらいに息が合わないと出来ないのかは分からないけど、とにかくあの合体をコントロール出来る様になっていないとお師匠様に怒られる。
「うーん、それにしても今は大体8時ぐらいなのにまだ始まらないの?」
「どうやら、人数が多すぎて抽選をして席決めをしているみたいよ」
「ティフィラさん!」
「精霊に外の様子を見に行かせたら、それはもう大蛇のような行列だったわ」
ティフィラさんはこっちに来ながら言った。どうやら、イアさんは見つからなかったみたい。
「精霊って、壁とかすり抜けられるんですねー」
「ええ、精霊はどっちかというとアンデット種に入るから」
アンデット種とは、魔物や人の魂が死してなお残り、その結果、新たにアンデット種という魔物に変化する。通常の魔物にある魔石という核が無く、ゾンビと呼ばれる死体から魔物になったのは物理攻撃が効くが、実体の無いゴーストと呼ばれる方の場合は光属性魔法でしか倒せないという厄介な魔物。
どうやら、精霊はそのゴーストに近い存在らしい。
「それにしても、人が多いですね」
「そうね、大体500人くらいはいるんじゃない?」
「500人!!」
この広い地下に500人もいる。一応、近くにいる人達に近い訳では無いけど、会話は聞こえるぐらいの距離しかない。この地下は相当広く作られているのは多分、武闘大会の規模が昔から大きかったという事なんだろう。
「お待たせしました!これから開会式が行われます!ゆっくりと2列になって出て来てください!そこから職員の指示に従って並んでいってくださいね!!」
「お、やっと始まるみたいだね」
「遅すぎですよ~」
「開会式はやる必要あるの?」
ゆっくりと動き出した人達に続いて歩きながら、地下に入って来る時の入り口とは真反対にある出口から光が漏れ、そこに次々と人が入っていく。2列になるのに若干もたついているところもあったけど、どんどん出て行き、遂に私達も出る事になり、姉さんの隣で一緒に歩く。入り口付近で歓声が聞こえる。後ろではティフィラさんがエルガさんを罵っている声が聞こえる……。
「よし、行こう!ルル!」
「うん!」
そして、入り口から出ると、耳が痛くなりそうなくらいの歓声が響き渡っていて、観客席の人達は誰も座っておらず、みんな開催を喜んでいるのがわかった。
正面には少し高いところに戦いの場となるフィールドをガラス越しに一望出来る特別な席もあり、そこには偉そうな人が人が座っていた。その中には連合国の人族代表の長くて綺麗な金髪で、いつも変わらず白を基調としたドレスを着て、いつも通り目を閉じていたシャルティ様もいた。
シャルティ様は10年程前は人族が一つの国を有していた頃の国王の子孫で、全ての国が連合国という大国になった今でも人族の女王と言われる程、人族に人気なのは勿論、他の種族にも優しい事から全ての種族から支持を得ている人だ。連合国成立もシャルティ様がいなかったら実現不可能とさえ言われている。
幼そうな外見に反して、やり手と言われ、優しいながらも切り捨てる時はあっさり切り捨てるぐらい冷血なところもあるらしい。
だが、シャルティ様が切り捨てる時はほぼ無い。何故なら、今も側近として近くにいる騎士団長がいるからだ。お父さんは《オウガ》の騎士団長だったけど、その騎士団長は連合国に各自で勝手に設けられた各種族ごとが自国とする地域に配属された騎士団の騎士団長だ。その実力はSSSランク冒険者並みと言われ、過去にあった様々な問題を力技で解決している。そういったところでは、《ラーグ村》に近い。
「ねぇ、シャルティ様がいるんだけど……」
「………うん、多分騎士団とかに誘う人を探しているんだと思う」
私達が少し緊張して下を見下ろしているシャルティ様を見ている中、後ろのティフィラさんとエルガさんは……
「ふーん、あれが人族のトップね」
「ティフィラさんの方が可愛いね」
「死ね」
いつも通りのやり取りをしており、その普段と変わらないところを聞いていると緊張が解けていく。………そういえば、お師匠様も私達が緊張している時は決まってふざけていた……。お師匠様とティフィラさんとエルガさんはどこか似ているのかも知れない……。
「さーて!いよいよ開会式を始めます!!まず、女王と名高いシャルティ様に挨拶をしてもらいます!お願いします!シャルティ様!!」
並んでいる参加者達の前にある高めの台にいつの間にか司会者がいたのに驚いたけど、シャルティ様の挨拶はどうやってするんだろう?
ガラス越しに下を見ていたシャルティ様は立ち上がり、自分の目の前に筒の先に玉がついた魔導具らしきものを持ってきて、喋り出した。その声は闘技場全域に広がり、澄んだ声が聞こえた。
「みなさん、今回の武闘大会、去年に色々と事件があって中止するだろうと言われていましたが、街の代表者であるガルトやギルドマスターのガイラの努力で無事、開催する事になりました。是非、日々の積み重ねを気兼ねなく思いっきり見せて欲しいと思います。みなさん、頑張ってくださいね」
シャルティ様が話し終わった瞬間、観客席は勿論、参加者も歓声を上げてうるさいくらい拍手をする。私達も勿論した。
因みに、ずっとシャルティ様は目を閉じていているが、しっかりと周りが見えると言われていて、武闘大会も目を閉じながら見るのだろう。
「シャルティ様、ありがとうごさいました!!本当はガルト様やガイラ様にも挨拶をしてもらう予定だったのですが、当初の予定よりだいぶ押しているので、すぐに予選を始めようと思います!予選は100人で行う乱闘!乱闘は2人残るまで続けられ、残った2人が本選出場となります!ので、10人が本選出場者枠です!狭い枠を奪い合って下さい!第一回目は10分後始めます!それまで暫くお待ちください!!」
そう言って、司会者は台から降りてどこかに行った。
2列に並んでいるのは人数を分けやすくするためだったみたいで、私達は2回目、ティフィラさんとエルガさんは3回目になった。分け方が縦ではなく横だったのが幸いした。
「頑張ろうね、ルル!」
「勿論!」
1回目以外の人はさっきの地下へと戻る。その地下には戦闘の様子を映す魔導具があるみたいなので、予選1回目を見てこの武闘大会のレベルを見極めよう……。
===============================
実はシャルティは初期から考えていたんですが、中々出す機会がなくて次出そう、次出そうと考え、まるで、エルガのような状態になってしまいました。
お師匠様の正体について話した日からちょうど2週間後。参加者は街中の人も遠くから来た人も闘技場の地下にある大きな地下空間でそれぞれ最後の仕上げをしている中、私と姉さんは………
「ふぁぁぁ、眠いね」
「……うん、まさか4時起きだなんて」
「まあまあ、シャキッとしてね」
大きくあくびをしながらゆっくりと予選開始を待っていた。エルガさんは私達と一緒にいるけど、ティフィラさんはこの大会の参加者にイアさんがいないか探しに行った。
オリナは今頃、隠れて観客席にいるはず。確か、5日前ぐらいに完全に周りから分からなく出来るようになったとはしゃいでいた。その時、ピョンピョン跳ねていたから、胸が凄く揺れ動いていたのが腹立って胸を潰さん限りに握り締めていたら、姉さんに止められた。
因みに私と姉さんは再び合体出来るか試していたけど、一度も出来なかった。あの時みたいに切羽詰まった状況じゃないと出来ないのかあの時ぐらいに息が合わないと出来ないのかは分からないけど、とにかくあの合体をコントロール出来る様になっていないとお師匠様に怒られる。
「うーん、それにしても今は大体8時ぐらいなのにまだ始まらないの?」
「どうやら、人数が多すぎて抽選をして席決めをしているみたいよ」
「ティフィラさん!」
「精霊に外の様子を見に行かせたら、それはもう大蛇のような行列だったわ」
ティフィラさんはこっちに来ながら言った。どうやら、イアさんは見つからなかったみたい。
「精霊って、壁とかすり抜けられるんですねー」
「ええ、精霊はどっちかというとアンデット種に入るから」
アンデット種とは、魔物や人の魂が死してなお残り、その結果、新たにアンデット種という魔物に変化する。通常の魔物にある魔石という核が無く、ゾンビと呼ばれる死体から魔物になったのは物理攻撃が効くが、実体の無いゴーストと呼ばれる方の場合は光属性魔法でしか倒せないという厄介な魔物。
どうやら、精霊はそのゴーストに近い存在らしい。
「それにしても、人が多いですね」
「そうね、大体500人くらいはいるんじゃない?」
「500人!!」
この広い地下に500人もいる。一応、近くにいる人達に近い訳では無いけど、会話は聞こえるぐらいの距離しかない。この地下は相当広く作られているのは多分、武闘大会の規模が昔から大きかったという事なんだろう。
「お待たせしました!これから開会式が行われます!ゆっくりと2列になって出て来てください!そこから職員の指示に従って並んでいってくださいね!!」
「お、やっと始まるみたいだね」
「遅すぎですよ~」
「開会式はやる必要あるの?」
ゆっくりと動き出した人達に続いて歩きながら、地下に入って来る時の入り口とは真反対にある出口から光が漏れ、そこに次々と人が入っていく。2列になるのに若干もたついているところもあったけど、どんどん出て行き、遂に私達も出る事になり、姉さんの隣で一緒に歩く。入り口付近で歓声が聞こえる。後ろではティフィラさんがエルガさんを罵っている声が聞こえる……。
「よし、行こう!ルル!」
「うん!」
そして、入り口から出ると、耳が痛くなりそうなくらいの歓声が響き渡っていて、観客席の人達は誰も座っておらず、みんな開催を喜んでいるのがわかった。
正面には少し高いところに戦いの場となるフィールドをガラス越しに一望出来る特別な席もあり、そこには偉そうな人が人が座っていた。その中には連合国の人族代表の長くて綺麗な金髪で、いつも変わらず白を基調としたドレスを着て、いつも通り目を閉じていたシャルティ様もいた。
シャルティ様は10年程前は人族が一つの国を有していた頃の国王の子孫で、全ての国が連合国という大国になった今でも人族の女王と言われる程、人族に人気なのは勿論、他の種族にも優しい事から全ての種族から支持を得ている人だ。連合国成立もシャルティ様がいなかったら実現不可能とさえ言われている。
幼そうな外見に反して、やり手と言われ、優しいながらも切り捨てる時はあっさり切り捨てるぐらい冷血なところもあるらしい。
だが、シャルティ様が切り捨てる時はほぼ無い。何故なら、今も側近として近くにいる騎士団長がいるからだ。お父さんは《オウガ》の騎士団長だったけど、その騎士団長は連合国に各自で勝手に設けられた各種族ごとが自国とする地域に配属された騎士団の騎士団長だ。その実力はSSSランク冒険者並みと言われ、過去にあった様々な問題を力技で解決している。そういったところでは、《ラーグ村》に近い。
「ねぇ、シャルティ様がいるんだけど……」
「………うん、多分騎士団とかに誘う人を探しているんだと思う」
私達が少し緊張して下を見下ろしているシャルティ様を見ている中、後ろのティフィラさんとエルガさんは……
「ふーん、あれが人族のトップね」
「ティフィラさんの方が可愛いね」
「死ね」
いつも通りのやり取りをしており、その普段と変わらないところを聞いていると緊張が解けていく。………そういえば、お師匠様も私達が緊張している時は決まってふざけていた……。お師匠様とティフィラさんとエルガさんはどこか似ているのかも知れない……。
「さーて!いよいよ開会式を始めます!!まず、女王と名高いシャルティ様に挨拶をしてもらいます!お願いします!シャルティ様!!」
並んでいる参加者達の前にある高めの台にいつの間にか司会者がいたのに驚いたけど、シャルティ様の挨拶はどうやってするんだろう?
ガラス越しに下を見ていたシャルティ様は立ち上がり、自分の目の前に筒の先に玉がついた魔導具らしきものを持ってきて、喋り出した。その声は闘技場全域に広がり、澄んだ声が聞こえた。
「みなさん、今回の武闘大会、去年に色々と事件があって中止するだろうと言われていましたが、街の代表者であるガルトやギルドマスターのガイラの努力で無事、開催する事になりました。是非、日々の積み重ねを気兼ねなく思いっきり見せて欲しいと思います。みなさん、頑張ってくださいね」
シャルティ様が話し終わった瞬間、観客席は勿論、参加者も歓声を上げてうるさいくらい拍手をする。私達も勿論した。
因みに、ずっとシャルティ様は目を閉じていているが、しっかりと周りが見えると言われていて、武闘大会も目を閉じながら見るのだろう。
「シャルティ様、ありがとうごさいました!!本当はガルト様やガイラ様にも挨拶をしてもらう予定だったのですが、当初の予定よりだいぶ押しているので、すぐに予選を始めようと思います!予選は100人で行う乱闘!乱闘は2人残るまで続けられ、残った2人が本選出場となります!ので、10人が本選出場者枠です!狭い枠を奪い合って下さい!第一回目は10分後始めます!それまで暫くお待ちください!!」
そう言って、司会者は台から降りてどこかに行った。
2列に並んでいるのは人数を分けやすくするためだったみたいで、私達は2回目、ティフィラさんとエルガさんは3回目になった。分け方が縦ではなく横だったのが幸いした。
「頑張ろうね、ルル!」
「勿論!」
1回目以外の人はさっきの地下へと戻る。その地下には戦闘の様子を映す魔導具があるみたいなので、予選1回目を見てこの武闘大会のレベルを見極めよう……。
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実はシャルティは初期から考えていたんですが、中々出す機会がなくて次出そう、次出そうと考え、まるで、エルガのような状態になってしまいました。
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