俺が乙女で最強?

Nori

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二話 姉の襲撃

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俺は、いつものようにゲームの電源を入れようとすると「バン!」と言いながら強くドアが開かれた。入り口にはめっちゃ怖い顔で睨みつける姉がいた。姉は美人だから怒ると怖い。だが、姉は俺とはあまり積極的に関わろうとするタイプではなかったから俺は驚いていた。しばらく姉を見つめているとズカズカという音をたてながら早歩きで俺に近づいてきた。すると急に胸ぐらを掴む。

「お前はいつまで!ゲームなんてしてるんだ!お母さんがどれだけ頭抱えてお前のこれからを考えているのかわかっているのか!?」と今まで聞いたことのない怒鳴り声で姉は怒ってきた。

俺は、驚いていたが。頭の中は相手を倒すモーションが浮かんでいた。だが、姉の気迫に自分は完全にゲームの人間になっていることに冷や汗を感じた。

「ごめん、姉さん……」と少し薄れた声で返した。無理もない。
恐らく、姉と話したのは4年ぶりだろう。

俺は、2年前の中学卒業してから高校受験しずに引きこもった。もともとイジメがあった。ことで、一年は耐えることができたが。少しめんどくさいやつだったから。どの高校もまともな生活ができる自信がなかった。

「高校は、もういいのか?」と姉は優しく聞いてきた。本当に俺にはもったい姉だ。

「うん、いいよ。まだ、まともに高校生活ができるかもわからないし。」と言うと姉は少し辛そうな顔をした。姉はやはり俺の中学生の事を知っていたのだろう。

「それは、大丈夫だ。たぶん」と姉は言う。励ましてくれたのだろう。

「でも、俺が今更受験してもどこも…」
そう、どこもこんなのゲーム廃人を入れたがらない。

「それなら。だ、大丈夫だ。私が勉強教えるから。」と何故か俺を高校に入れたそうにする。

「でも、やっぱり俺が高校生やってたらまともに姉さんに悪いイメージがつくし。姉さんはもう高校3年生なんだし大事な時期じゃん。俺は、何とかアルバイトから始めてみるからさ。」と言うと姉は「うん、そうか。」と少し暗く微笑んだ。
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