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しおりを挟む「んぐ、げほ、ん」
少年達は何度か吐精したが、その勢いは衰えない。仙彦の体は大量の精液にまみれてベタつき、口の中も苦味で溢れた。
影はしばらく仙彦の後ろを押し広げていたが、やがて動きを緩やかにし、とある一点を集中的に擦るようになっていた。
始めは何故そこばかり、と思ったがやがて硬くなり、じわじわと全身が総毛立つような快感がやってきた。
射精とも違う。ねっとりとまとわりつくような鈍い快感がずっと離れない。
いっそ射精出来たら楽だろう。
しかし影は仙彦の陰部の根本を締め上げそれを許さなかった。そのくせしつこく裏筋をなで続ける。
いつの間にか逃げる意思は消え、射精させてくれと心の中で必死に懇願し続けた。
お願い。お願いします。出したい。
お願いします。お願いします。
高熱に浮かされる様に、ぼんやりしたまま何度も同じ事を繰り返す。
「あ……」
ぐぽ、と下品な音を立て、影は突然中から出て行く。少年たちも離れた。
ぽっかり空いた孔に冷たい風が当たり、ぶるりと身震いする。
「なん、で……?」
恐ろしい事に、腹と口と手が空になった事で喪失感を覚える程、仙彦は快感に毒されていた。
「ゆ……許してくだ、さ」
口ではそう言った。
しかし仙彦は期待していた。
少年が、ぐったりと仰向けに転がる仙彦の脚の間に入り込み、太ももを掴んで押し上げる。
赤く熟れた穴が露わになる。
視線を受けてひくひくと動くその場所へ少年が逸物を充てがうと、仙彦はまるで乞うように無意識に秘部を擦り付けた。
「お願い…お願い…しま…あ――っっっ」
硬く熱いものが、ずぶりと差し込まれ、腸壁を擦りながら入り込んでいく。
「は…ああ、あー…あー」
恐怖はない。
求めていた快感の続きに、仙彦はぶるぶると歓喜で震えた。
もうこれ以上進まないというところまで行くと、少年は激しく抜き差しを始めた。
「い、や、はあ、あうう」
温度のなかった影とは違う、熱を持った塊が自分の中を蹂躙している。その事が自身の興奮を助長した。
雁首がゴツゴツと良いところに当たると、さらに自ら背中を退け反らせて押し付けた。涙が出るほどの快感を夢中で貪る。
「あー、ああ、すご…すごい、すごい」
自慰では得られない感覚。
女の様に喘ぎ、されるがままに身体を揺らされる。その情け無い姿を思うと、どうしてか更に快感が増す。きっと頭がおかしくなっているのだ。
「ああだめ、ダメだ、なんか、なんか――」
ずぶずぶの快感の中で更に迫り上がってくる強い快感を捉え、恐怖と期待が鬩ぎ合う。しかしやはり恐怖の方が勝つ。
これ以上したら本当に戻れない――
そう本能で察した。その先の自分を知るのが怖い。
思わず腰が引けると、少年にまとわりつく黒い影が濃くなる。腰を掴んでぐりぐりと中を押し潰し、逃げる仙彦を快感で強引に引き止める。
「それ以上はっ、それ以上はだめ!や、だめえ!」
それ以上は――
その言葉を何度か繰り返したとき、仙彦は頭が真っ白になった。
ふわりと身体が浮く様な感覚の後、強い快感が全身を巡る。
「――っ ―――っ」
声も出ない。息もつけない。
大きく跳ねる身体が次第に落ち着き、濡れた地面に心地よさを感じた時、自身が絶頂に達した事を知った。
「っ…う」
こんな快感があって良いのだろうか。
背中にじっとり汗が滲む。
逸物をずっと締め付けていた影が緩み、仙彦の竿をゆるく擦ると、精液がどろりと漏れて下腹を濡らした。
「もう…おねが…」
達してすぐに擦られるのが辛い。
幾分か我に返った仙彦は涙を浮かべ、力無く身を捩る。しかし少年は手を離さない。
気付け代わりとばかりに強く奥を突いた。
「――!!」
パンッと肉のぶつかる音の後、陰部の先から精液が押し出される。
「ね、ちょ、お願、い、いい」
まだまだ終わらせてやらないと嘲笑うように少年の腰はガクガクと動き続ける。
「やめろ、やめろ! いやだああ、あ、あ」
敏感になり切っていた仙彦は叫び、辺りの草をぶちぶちと掴んで投げつけた。
少年は意にも介さず獣のような獰猛な声で呻き、昂りを打ち続ける。
残りの仲間は仙彦の顔や胸に射精し、尚も収まらない逸物をもどかしそうに胸や顔に擦り付ける。
「ああ、くる、またくる、くるううう」
仙彦はあっという間に達した。今度は勢いよく射精したが、尚も打ち付けられる衝撃でそれは溢れ続ける。
「いやあああ、あああっ」
暴れる仙彦を無視し何度か強い打ち付けた後、中に熱いものを放った。それは大量に出続け、遂には穴からどろどろと落ちた。
さすがの少年もがくりと項垂れ荒い息を吐く。
仙彦はビクビクと痙攣が止まらず、「すごい、すごい」とうわごとの様に漏らす。既に正気が失われつつある。
「うう、う、ああんっ」
横で逸物を擦っていた少年が焦れたように脚の間に居座る少年を押しのけ、あ、と思った時にはもう中が埋まっていた。
待ち切れなかったソレは、奥にひと突きし早々に達した。二人分の精液が押し出され尻を伝い、仙彦はゾクゾクと身震いした。
それを見た少年は、中に挿れてるモノを再び大きくさせて焦るように動かす。
「た、太一ろ…う、うう、ゆっくり…ゆっくりして、お願いい、い」
言葉は聞き入れられない。かえってその声に興奮を掻き立てられたように、少年は押し潰す勢いで仙彦に覆い被さり、大きくなり切った欲望をがつがつとぶつける。
息も出来ないほど圧迫された仙彦は少年の肩をどんどんと叩くが、それを両手で掴まれ更に身動きを封じられる。
唇を齧り付かんばかりに吸われ、叫ぶ事すら許されない。
「んーっ、んっんっんっん」
小刻みに揺れる尻に睾丸が当たりパンパンと激しい音が鳴り続け、その度身体が熱く硬直していく。
こんな風に無理矢理に犯されているのにどうしてか身体が喜ぶ。
「ん、出、んん、んんーーーー」
尻の締め付けがきつくなり、少年が奥に精を放つ。まるで水を飲み干すように腸壁が律動し、精液を搾り取られた少年は切ない呻きを上げた。
「あ、まだ、出て……あうぅっ」
いやらしい糸を引きながら濡れた竿が抜かれ、余韻に浸る間も無く次のモノが入る。
「あー…あ、あー、は、奥、奥すごいいい」
仙彦の陰部が互いの腹で擦られ、何度も出た精液でぐちゃぐちゃと卑猥な音がする。それでも関係なく掘られ続け、仙彦はもう何も考えられずヘラヘラと笑うしかなかった。
「いい、いい、きもち、あは、は、もっとおお」
何度したか分からない。
気絶しても犯され続け、目が覚めてもまだ犯される。
影に取り憑かれた少年達の体力は無尽蔵で、ぐったりとする仙彦の腰を無理矢理立たせ、ただそうするだけの道具のように犯した。
「いい…すごい、ああんっ」
声が掠れ、喉が乾く。透明になってしまった精液すらとうに出ない。
影は満足したように彼らから離れ、朝がくる前に消えた。
そこに残るのは、快感の余韻に溺れる少年たちだけ。
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