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闇魔法使いとの対峙
争いへ
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ロジェは小さく首を縦に振る。
「俺は協力に惜しまないよ。元から、この犯人を捕まえるつもりだったからね」
けれど、とロジェは続ける。
「被害者の人たちは皆、なんて言っていたんだい?」
「記憶がないって。だけど、分かっていることもあるの」
ソフィーは皿の隣に、地図を一枚広げた。
「最後に記憶が残っている場所……被害を受けたと思われる場所の特定をしているの。大体、街の北西周辺が特に被害が多かったわ」
「俺や騎士団。冒険者ギルドなんかもほぼ同じ見解だね」
たぶん、ソフィーの予想は間違いないのだろう。
「けど、闇魔法使い……マリオンらしき人影なんてなかった」
「でも、わたしが精霊を可視化すれば……きっと見つけられるわ」
「うん。ソフィーならきっと見つけられる。今までだってそうだったからね」
二人でそう話し合っている最中であった。
外が騒がしい。
そして、店の中に男性が飛び込んできた。
「敵襲! 街にならず者と魔物共がやって来たぞ!」
ロジェが立ち上がり、ソフィーは状況を飲み込めていない。
「なに……!? なんの騒ぎ……!?」
「ならず者……!? ソフィー、俺は行くよ」
彼は剣の柄に手を添える。
しかし、ソフィーは混乱しながらも立ち上がった。
予感がする。予兆を感じる。
「待って、ロジェ!」
ソフィーは静かに口を開く。
「いる……かもしれないわ」
「何が?」
「闇の精霊……それも黒幕の精霊が」
「この街の近くにかい……! なら……!」
「この街に近づいているのは、その闇の精霊によって産み出された魔物……たぶん、北西の方から、術を送っていると思う」
ソフィーは汗を拭いながら、唾を飲み込む。
「北西。そこから術を使っている限り……魔物たちは止められないわ」
恐ろしい何かは。
そちらからやって来ているようであった。
「俺は協力に惜しまないよ。元から、この犯人を捕まえるつもりだったからね」
けれど、とロジェは続ける。
「被害者の人たちは皆、なんて言っていたんだい?」
「記憶がないって。だけど、分かっていることもあるの」
ソフィーは皿の隣に、地図を一枚広げた。
「最後に記憶が残っている場所……被害を受けたと思われる場所の特定をしているの。大体、街の北西周辺が特に被害が多かったわ」
「俺や騎士団。冒険者ギルドなんかもほぼ同じ見解だね」
たぶん、ソフィーの予想は間違いないのだろう。
「けど、闇魔法使い……マリオンらしき人影なんてなかった」
「でも、わたしが精霊を可視化すれば……きっと見つけられるわ」
「うん。ソフィーならきっと見つけられる。今までだってそうだったからね」
二人でそう話し合っている最中であった。
外が騒がしい。
そして、店の中に男性が飛び込んできた。
「敵襲! 街にならず者と魔物共がやって来たぞ!」
ロジェが立ち上がり、ソフィーは状況を飲み込めていない。
「なに……!? なんの騒ぎ……!?」
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彼は剣の柄に手を添える。
しかし、ソフィーは混乱しながらも立ち上がった。
予感がする。予兆を感じる。
「待って、ロジェ!」
ソフィーは静かに口を開く。
「いる……かもしれないわ」
「何が?」
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「この街の近くにかい……! なら……!」
「この街に近づいているのは、その闇の精霊によって産み出された魔物……たぶん、北西の方から、術を送っていると思う」
ソフィーは汗を拭いながら、唾を飲み込む。
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恐ろしい何かは。
そちらからやって来ているようであった。
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