228 / 253
おまけ 大切な人達
おまけ 大切な人達 2
しおりを挟む
「ほら、サヤさん達も行くよ。
…これが終わったら、今晩はうんとサービスするかね…。」
サヤは艶のある色っぽい声でアイクの耳元で呟いた。
その瞬間にアイクは、引き締まった表情になり二つの返事で他の2人のように他の建物に飛び移った。
買収完了。
言った事は嘘ではないが、上手く事が運んだことにサヤは満足そうにアイクの背中で笑みを浮かべた。
まず、最初のターゲットはさっきも言ったように近場のベル達だった。
手慣れた様子でヘアピンで、ベルの部屋の鍵を手早く開ける。
「煙突がないからしょうがないでしょ。」
そういうと兵士のような動きで、身を隠しながらキビキビと入っていく。
ベルのプレゼントって地獄の片道切符なのかなぁ…そう思いながらアイクはゆっくりと歩いてサヤについていく。
かなり静かに入ったのだが…ベルに気づかれたらしくリビングに入る扉の前で鉢合わせた。
「…サヤ姉ぇ…なにしてん?」
全身タイツのアイクと可愛らしいサンタコスのサヤを交互に見て呆れた表情でそう口を開いた。
ハゲをつけていたりメイクをしたりして変装をしていない純度100%の素顔をさらしているサヤは胸を張って堂々を口を開いた。
「サヤ姉ぇではない!
私は…サンタさんだよぉ!」
そんなサヤを見た後に、ベルはアイクを冷たい目で見る。
そういうプレイですか?
…と。
「アイクかサヤ姉のドッチかは知らんが…。
アンタらの遊びに俺を巻き込まんでくれない?
リア充を超えた存在の新婚夫婦のイチャイチャは、ボッチの俺にはキツイんすよ。
コーヒーでも出すから、温まったらネオンの光に向かっ…」
突然、会話の途中でベルは倒れた。
アイクは驚いて側に寄ったが…直ぐに原因が分かった。
サヤの手に、吹き矢が握られていたのだ。
「…サヤ姉ぇではないと二度も言わせたいのか…。
サヤさ…サンタさんは、君のようなノリの悪い餓鬼は嫌いだよ。」
鬼の形相で倒れるベルにチッと舌打ちと鳴らしてそう言い放つと、布団の上に寝かせた。
そして、ラッピングされた箱の入ったカラフルな靴下をベルの枕元に置く。
「メリークリスマス。
来年も良い年を。」
睡眠薬で無理矢理寝かされて苦しそうに寝ているベルにそう言った。
先ほどの舌打ちした表情とは打って変わって聖母のような表情で。
サヤの自己満足に巻き込まれたベルにアイクは黙祷を捧げ…2人は次の犠牲者コーダの部屋に向かった。
コーダは机の上て寝ていた。
机の上にある資料をみると、何か研究の資料でも纏めていたのだろう。
あとは、半端に残ったおにぎり。
不自然に残ったおにぎりでアイクは全てを悟った。
「コーダはどうせ起きてると思ったから、先手を打って置いたんだ。
今日は特別に、睡眠時間もプレゼントだよぉ。」
サヤは、迷うことなくコーダにクスリを盛ったのだ。
側にある毛布をコーダに被せ、側にプレゼントを置いた。
ノラの男は、総じて不運なのだな…。
アイクはコーダに心中で謝罪すると、サヤの後を追って部屋を出る。
そして女子寮。
「なぁ、マイハニー。
俺はここにいていいのか?」
「大丈夫よ、マイダーリン。
今のダーリンはトナカイだから。」
さらっとアイクの人権を奪ったサヤは、慣れた足取りでジュリの部屋に向かう。
中には、色違いのお揃いのパジャマを着たジュリとシオとカナがいた。
ジュリとカナにサンドされるように抱かれて寝るシオ達が大きく敷かれた布団の上に川の字で寝ている。
「…これが、尊い…ってやつなのかなぁ。
ねぇ、ダーリン。」
「しらん。」
極力3人の姿を見ないようにしていたアイクだったが、ちらりと見えたカナの幸せそうな表情をみてアイクは少し表情を緩ませる。
自分を、兵器だと呼んで何処か一線を敷くことのあるカナだが…友人の前にはこんなに無防備になるのは本当に嬉しかったのだ。
「これにしても、シオは苦しそうだね。
カナとジュリに抱きつかれるようにして寝てるから?
シオが小さいわけじゃないんだけど、2人とも大きいからね…挟まれたらキツイよね…これ?
ねぇ、ダーリン。」
「俺は見ないからな…絶対見ないからな!」
何をとはまでは言わなかったが、サヤの言葉に何かを察したアイクはシオ達から離れた所に移動した。
そんなアイクを気にもせず、カナはベル達と同様に3人の枕元にプレゼントを置く。
…これが終わったら、今晩はうんとサービスするかね…。」
サヤは艶のある色っぽい声でアイクの耳元で呟いた。
その瞬間にアイクは、引き締まった表情になり二つの返事で他の2人のように他の建物に飛び移った。
買収完了。
言った事は嘘ではないが、上手く事が運んだことにサヤは満足そうにアイクの背中で笑みを浮かべた。
まず、最初のターゲットはさっきも言ったように近場のベル達だった。
手慣れた様子でヘアピンで、ベルの部屋の鍵を手早く開ける。
「煙突がないからしょうがないでしょ。」
そういうと兵士のような動きで、身を隠しながらキビキビと入っていく。
ベルのプレゼントって地獄の片道切符なのかなぁ…そう思いながらアイクはゆっくりと歩いてサヤについていく。
かなり静かに入ったのだが…ベルに気づかれたらしくリビングに入る扉の前で鉢合わせた。
「…サヤ姉ぇ…なにしてん?」
全身タイツのアイクと可愛らしいサンタコスのサヤを交互に見て呆れた表情でそう口を開いた。
ハゲをつけていたりメイクをしたりして変装をしていない純度100%の素顔をさらしているサヤは胸を張って堂々を口を開いた。
「サヤ姉ぇではない!
私は…サンタさんだよぉ!」
そんなサヤを見た後に、ベルはアイクを冷たい目で見る。
そういうプレイですか?
…と。
「アイクかサヤ姉のドッチかは知らんが…。
アンタらの遊びに俺を巻き込まんでくれない?
リア充を超えた存在の新婚夫婦のイチャイチャは、ボッチの俺にはキツイんすよ。
コーヒーでも出すから、温まったらネオンの光に向かっ…」
突然、会話の途中でベルは倒れた。
アイクは驚いて側に寄ったが…直ぐに原因が分かった。
サヤの手に、吹き矢が握られていたのだ。
「…サヤ姉ぇではないと二度も言わせたいのか…。
サヤさ…サンタさんは、君のようなノリの悪い餓鬼は嫌いだよ。」
鬼の形相で倒れるベルにチッと舌打ちと鳴らしてそう言い放つと、布団の上に寝かせた。
そして、ラッピングされた箱の入ったカラフルな靴下をベルの枕元に置く。
「メリークリスマス。
来年も良い年を。」
睡眠薬で無理矢理寝かされて苦しそうに寝ているベルにそう言った。
先ほどの舌打ちした表情とは打って変わって聖母のような表情で。
サヤの自己満足に巻き込まれたベルにアイクは黙祷を捧げ…2人は次の犠牲者コーダの部屋に向かった。
コーダは机の上て寝ていた。
机の上にある資料をみると、何か研究の資料でも纏めていたのだろう。
あとは、半端に残ったおにぎり。
不自然に残ったおにぎりでアイクは全てを悟った。
「コーダはどうせ起きてると思ったから、先手を打って置いたんだ。
今日は特別に、睡眠時間もプレゼントだよぉ。」
サヤは、迷うことなくコーダにクスリを盛ったのだ。
側にある毛布をコーダに被せ、側にプレゼントを置いた。
ノラの男は、総じて不運なのだな…。
アイクはコーダに心中で謝罪すると、サヤの後を追って部屋を出る。
そして女子寮。
「なぁ、マイハニー。
俺はここにいていいのか?」
「大丈夫よ、マイダーリン。
今のダーリンはトナカイだから。」
さらっとアイクの人権を奪ったサヤは、慣れた足取りでジュリの部屋に向かう。
中には、色違いのお揃いのパジャマを着たジュリとシオとカナがいた。
ジュリとカナにサンドされるように抱かれて寝るシオ達が大きく敷かれた布団の上に川の字で寝ている。
「…これが、尊い…ってやつなのかなぁ。
ねぇ、ダーリン。」
「しらん。」
極力3人の姿を見ないようにしていたアイクだったが、ちらりと見えたカナの幸せそうな表情をみてアイクは少し表情を緩ませる。
自分を、兵器だと呼んで何処か一線を敷くことのあるカナだが…友人の前にはこんなに無防備になるのは本当に嬉しかったのだ。
「これにしても、シオは苦しそうだね。
カナとジュリに抱きつかれるようにして寝てるから?
シオが小さいわけじゃないんだけど、2人とも大きいからね…挟まれたらキツイよね…これ?
ねぇ、ダーリン。」
「俺は見ないからな…絶対見ないからな!」
何をとはまでは言わなかったが、サヤの言葉に何かを察したアイクはシオ達から離れた所に移動した。
そんなアイクを気にもせず、カナはベル達と同様に3人の枕元にプレゼントを置く。
0
お気に入りに追加
5
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる