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第十四話
第14話 11
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ーグレーズ・コーダsaidー
「やれやれ。
随分な事になったな。
アリエス教授の研究室についたと思ったらコレだ。」
騒ぎが始まった時に二人は、荷物を気休め程度で研究所内の安全そうな場所に置くとキーウエポンを握って潜伏していた。
コーダはキーウエポンを銃形態に変えるとグレーズの指示通りにサイレンサーと実弾を装填している。
気休め程度だが、音で誘導がある程度できるかもしれない。
幸いにも獣が来る気配もないまま、能力封じが解除された。
コーダは少し凝り固まった筋肉をほぐすようにストレッチをしながらグレーズに話しかける。
「まぁ、能力封じもなくなったし…どうする、おっさん?」
「こんな騒ぎだ。
姐さんが静かにしている訳がないだろ?
規模が規模だ。
チャンスが来るまで潜伏しているんだろう。
仮に姐さんが捕まったら、獣達が騒いでいる筈だからな。
…恐らく、奴らの隙は…次の放送だ。
街を完全に制圧したとの放送。
わずかな気の緩みを突く。
俺たちの合図は、姐さんだ。
姉さんの側にはシオとベルがいて運が良ければ、アリエス教授か他の誰かがいるだろう。
ま、気長に待とうや。
戦に備えるのも、また…戦だ。
そんな、切羽詰まって焦った表情をすんなよ坊主。」
グレーズは、そう言うとスヤスヤと寝始めた。
コーダは、キーウエポンを右手で握りしめて深呼吸しながら空を見上げる。
ノイズがかってよくわからないが、何やら放送が聞こえたと思ったら爆発音と共に何やら大きな建物が出現した。
「ぶははは!!
国王も面白れぇー事をするな。
カナ嬢ちゃんと同様に切り札を全て使えるよつにひてるって話しを耳にしてたが…ほんとうだったようだな。」
「国王なんだ。
てっきりアリエス教授かと思ったよ。」
国王がいるなら、サヤもそこを目指すだろう。
2人は砦を目指して走り出した。
すると、上空から凄い速さでビルとビルを渡っている影が見えた。
その影は、ピタッと止まると二人を見る。
「君達は、コーダ君とグレーズ君ではないか。
無事で何よりだ。
よし、君達も私についてこい。
因みにノラのメンバーで他にはサヤ君、ベル君、シオ君は既に合流済み。
ベル君とシオ君は救護班に、サヤ君は…。」
「サヤ君は、ここですよ。」
ニースが振り向くと、困り顔のサヤがいた。
ニースが、止まるのを確認するすると長い髪を纏めてポニーテールにする。
不満そうなその表情も大方、護衛も仲間もつけずに前衛に突っ込んでいったのが不満だったのだろう。
「そんな不安な顔をしなくていい。
私がついているのだ。
戦艦にいるつもりで…。」
「怒ってるんです!
折角タイミングを見計らっていたのに昂って一人で進んでしまってはダメでしょう!
ニース様の速度についてこれる兵士は限られています。
転移を駆使すれば、ダルタニアンさんやアリスがついていけるけど…転移を使わないでついてこれるのは、ホープを使えるノラか、アステラ君だけ!
仲間を鼓舞したい気持ちはわかりますが…少し落ち着いてください!」
サヤは、腕を組んでカッと怒った。
まさかの国王を。
ニースは下を向いて、すまないと小さく囁いた。
子供はいないが、サヤも旦那を持つ者。
母は強し。
なんか、そんな言葉を連想してコーダは少しだけ笑った。
「やれやれ。
随分な事になったな。
アリエス教授の研究室についたと思ったらコレだ。」
騒ぎが始まった時に二人は、荷物を気休め程度で研究所内の安全そうな場所に置くとキーウエポンを握って潜伏していた。
コーダはキーウエポンを銃形態に変えるとグレーズの指示通りにサイレンサーと実弾を装填している。
気休め程度だが、音で誘導がある程度できるかもしれない。
幸いにも獣が来る気配もないまま、能力封じが解除された。
コーダは少し凝り固まった筋肉をほぐすようにストレッチをしながらグレーズに話しかける。
「まぁ、能力封じもなくなったし…どうする、おっさん?」
「こんな騒ぎだ。
姐さんが静かにしている訳がないだろ?
規模が規模だ。
チャンスが来るまで潜伏しているんだろう。
仮に姐さんが捕まったら、獣達が騒いでいる筈だからな。
…恐らく、奴らの隙は…次の放送だ。
街を完全に制圧したとの放送。
わずかな気の緩みを突く。
俺たちの合図は、姐さんだ。
姉さんの側にはシオとベルがいて運が良ければ、アリエス教授か他の誰かがいるだろう。
ま、気長に待とうや。
戦に備えるのも、また…戦だ。
そんな、切羽詰まって焦った表情をすんなよ坊主。」
グレーズは、そう言うとスヤスヤと寝始めた。
コーダは、キーウエポンを右手で握りしめて深呼吸しながら空を見上げる。
ノイズがかってよくわからないが、何やら放送が聞こえたと思ったら爆発音と共に何やら大きな建物が出現した。
「ぶははは!!
国王も面白れぇー事をするな。
カナ嬢ちゃんと同様に切り札を全て使えるよつにひてるって話しを耳にしてたが…ほんとうだったようだな。」
「国王なんだ。
てっきりアリエス教授かと思ったよ。」
国王がいるなら、サヤもそこを目指すだろう。
2人は砦を目指して走り出した。
すると、上空から凄い速さでビルとビルを渡っている影が見えた。
その影は、ピタッと止まると二人を見る。
「君達は、コーダ君とグレーズ君ではないか。
無事で何よりだ。
よし、君達も私についてこい。
因みにノラのメンバーで他にはサヤ君、ベル君、シオ君は既に合流済み。
ベル君とシオ君は救護班に、サヤ君は…。」
「サヤ君は、ここですよ。」
ニースが振り向くと、困り顔のサヤがいた。
ニースが、止まるのを確認するすると長い髪を纏めてポニーテールにする。
不満そうなその表情も大方、護衛も仲間もつけずに前衛に突っ込んでいったのが不満だったのだろう。
「そんな不安な顔をしなくていい。
私がついているのだ。
戦艦にいるつもりで…。」
「怒ってるんです!
折角タイミングを見計らっていたのに昂って一人で進んでしまってはダメでしょう!
ニース様の速度についてこれる兵士は限られています。
転移を駆使すれば、ダルタニアンさんやアリスがついていけるけど…転移を使わないでついてこれるのは、ホープを使えるノラか、アステラ君だけ!
仲間を鼓舞したい気持ちはわかりますが…少し落ち着いてください!」
サヤは、腕を組んでカッと怒った。
まさかの国王を。
ニースは下を向いて、すまないと小さく囁いた。
子供はいないが、サヤも旦那を持つ者。
母は強し。
なんか、そんな言葉を連想してコーダは少しだけ笑った。
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