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第十四話
第14話 9
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ーアイク、ジュリsaidー
アイクとジュリは光の柱が出た瞬間に隠れながらキーウエポンを回収していた。
申請を出してキーウエポンを所持していたのは、サヤ組とグレーズ組のみ。
「皆は無事かなぁ。」
「大丈夫だろ、俺たち以外はキーウエポンを握ってる。
少なくとも簡単にはやられないさ。」
やや怯え気味のジュリを先導しながらアイクは自分の研究室に無事に辿り着く。
ここまで安全についたのに少し胸を撫で下ろしながらアイクは自分のキーウエポンを握る。
2人ともキーウエポンは起動できたが、ホープを使えたのはアイクのみ。
アイクだけが使えても意味がない。
2人は素早く研究室の奥に身を隠してアイクの携帯のような端末を覗く。
端末には、簡単なマップが表示されていて一部に赤い点が点滅している場所があった。
そこが現在キーウエポンがある場所で、適合者とキーウエポンが揃っていると赤く点滅するそうだ。
「サヤは、シオ達と行動している。
全く動かないって事は、潜伏していると思う。
キーウエポンから、持ち主が離れたような感じもしない。」
「アイクがキーウエポンを察知しているのは見晴らしの良い丘だよね?
…ハルのお墓があった所。」
アイクは静かにうなづいた。
先の事件で、犠牲になったもの。
ハルに関しては罪はなかった。
「今は、沈んでいる場合じゃない。
ここまで動かない事は、恐らく騒ぎが落ち着いて一息ついた所を狙うのだろう。
俺達も様子を見て動くぞ。」
ジュリがゆっくりと頷くのを確認したアイクは、ジュリを自分の影に隠すように移動してキーウエポンを握り様子を伺った。
何やら放送が聞こえると思ったら地響きと共に砦が出現した。
「ジュリ、今ならホープがつかえるんじゃないか?」
アイクは、驚いた表情を見せたが咄嗟にジュリにホープが使えないか確認を取る。
アイクの予感があたりジュリも無事にホープがつかてるようになっていた。
「おそらくあの砦は王様が能力で作ったものだとおもう。
サヤ達もそこにいるようだから合流しよう。」
「了解。」
〝体の1段〟
2人は赤い雷を全身に纏わせた後に建物の屋根を伝って砦に向かい始めた。
アイクは移動の道中に砦の正体とニースの能力についてジュリに話をした。
全ての切り札を使える。
全能。
まさに、王に相応しい能力だと。
「なんで、初めから使わなかったんだろう?」
「そこまでは、俺も分からない。
何かリスクでもあったんじゃないのか?
又は、今になってそのリスクが弱くなった…とか。
とにかく、そんな事を考えても仕方がない。
さっさと合流してこの騒動の鎮圧に集中するぞ。」
アイクとジュリは光の柱が出た瞬間に隠れながらキーウエポンを回収していた。
申請を出してキーウエポンを所持していたのは、サヤ組とグレーズ組のみ。
「皆は無事かなぁ。」
「大丈夫だろ、俺たち以外はキーウエポンを握ってる。
少なくとも簡単にはやられないさ。」
やや怯え気味のジュリを先導しながらアイクは自分の研究室に無事に辿り着く。
ここまで安全についたのに少し胸を撫で下ろしながらアイクは自分のキーウエポンを握る。
2人ともキーウエポンは起動できたが、ホープを使えたのはアイクのみ。
アイクだけが使えても意味がない。
2人は素早く研究室の奥に身を隠してアイクの携帯のような端末を覗く。
端末には、簡単なマップが表示されていて一部に赤い点が点滅している場所があった。
そこが現在キーウエポンがある場所で、適合者とキーウエポンが揃っていると赤く点滅するそうだ。
「サヤは、シオ達と行動している。
全く動かないって事は、潜伏していると思う。
キーウエポンから、持ち主が離れたような感じもしない。」
「アイクがキーウエポンを察知しているのは見晴らしの良い丘だよね?
…ハルのお墓があった所。」
アイクは静かにうなづいた。
先の事件で、犠牲になったもの。
ハルに関しては罪はなかった。
「今は、沈んでいる場合じゃない。
ここまで動かない事は、恐らく騒ぎが落ち着いて一息ついた所を狙うのだろう。
俺達も様子を見て動くぞ。」
ジュリがゆっくりと頷くのを確認したアイクは、ジュリを自分の影に隠すように移動してキーウエポンを握り様子を伺った。
何やら放送が聞こえると思ったら地響きと共に砦が出現した。
「ジュリ、今ならホープがつかえるんじゃないか?」
アイクは、驚いた表情を見せたが咄嗟にジュリにホープが使えないか確認を取る。
アイクの予感があたりジュリも無事にホープがつかてるようになっていた。
「おそらくあの砦は王様が能力で作ったものだとおもう。
サヤ達もそこにいるようだから合流しよう。」
「了解。」
〝体の1段〟
2人は赤い雷を全身に纏わせた後に建物の屋根を伝って砦に向かい始めた。
アイクは移動の道中に砦の正体とニースの能力についてジュリに話をした。
全ての切り札を使える。
全能。
まさに、王に相応しい能力だと。
「なんで、初めから使わなかったんだろう?」
「そこまでは、俺も分からない。
何かリスクでもあったんじゃないのか?
又は、今になってそのリスクが弱くなった…とか。
とにかく、そんな事を考えても仕方がない。
さっさと合流してこの騒動の鎮圧に集中するぞ。」
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