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第十二話
第12話 5
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爆発が収まると、カナはいなくなっていた。
跡形も無く消えたか?
そんな事を考えたが、直ぐにブルーマは槍を頭上に上げる。
“エックス”
“イコール”
カナは、ブルーマの頭上まで転移していて刀身に森羅万象全ての力を込めて落下しながら振り下ろしている。
ブルーマは、難なくそれを受け止めた。
白い雷を周囲に放ちながらバキバキと槍のコーティングは剥がれているもののブルーマ自身には傷をつけていない。
槍のコーティングが完全に剥がれて、ベルの心特化型のキーウェポンが現れるとブルーマはカナを押し出す。
「なッ!?」
「怠惰の反射と引力で威力を全て俺の方からの全てズラしタ。
…ほら、コッチの番ダ。」
ブルーマはそう言うと、バリッと白い雷を左手から弾けさせた後にカナにかざして自分の側に引き寄せる。
カナを引寄せたブルーマは右足で回し蹴りを叩き込み、そして左手で殴った後にキーウェポンで思い切り殴り飛ばし、そして飛んでいるカナを無理やり引き寄せて左手で掴んで地面に叩きつける。
「引力と反射。
果報は寝て待て、歩かなくても相手をたおすことができル。
それが、怠惰の由縁。
反射と引力による強化された体術は痛手だロ?
さっきキーウェポンのコーティングを剥がしておいて良かったナ。
剥がして無かったら今頃、串刺しだっタ。」
「まだ…まだァ!!
自分は、負ける訳にも諦める訳にもいかないのでス!
全ては…皆の笑顔と約束の為にッ!」
“技の0段”
カナは、そう叫びながら黒い帯を体から放出する。
黒い帯に吹き飛ばされたブルーマは、直ぐに体勢を立て直してカナに向き合う。
カナは、黒い帯を右手に集めて一本の大剣に変える。
「これが、お前の神話継承カ?」
「エぇ、そうですッ!」
カナはそう言う左手のキーウェポンの鎖を左手で握り直して振り回す。
“技の4段”
雷を纏わせたキーウェポンを乱暴に地面に叩きつけて周囲に複数の雷を落とす。
ブルーマは、器用に雷を避けてカナとの距離を開けていく。
「マだまだッ!!」
“技の2段”
カナは左手のキーウェポンを腕を使ってグルンと回して風を刃先に球体状に集めてそれを飛ばす。
だが、それをブルーマは白い雷を纏わせた左手を振る動作だけて難なく弾き返して風の球体をカナにぶつける。
「…出力…足り…いだ…でス。
…だ…上ら…れ…ス。」
フラフラと立ちあがりながら、カナは左手のキーウエポンと右手で握る黒い帯で作った大剣を重ねる。
少し息を整えると大きく声を上げた。
「動きなさい…インフィニティ!!」
カナの声に答える様にキーウエポンと大剣から赤と緑と白の三色の雷をバチバチと光り、光と雷が収まると2本の武器が一つの大剣に姿を変える。
大剣の間合いを確かめる様に数回素振りするとキッとブルーマを睨む。
「コこからが…本番…でス!!」
そう言うと、カナは走り出したが…急にカナの様子がおかしくなった。
ピタッといきなり立ち止まったと思うと大剣を無造作に手放して両手で肩を抱いて膝をつく。
「はっ…っ。」
瞳の色が元に戻ると身体中から赤、青、緑、白の雷を放出されるとキーウェポンを含めたカナにかかった全ての状態変化が元に戻った。
雷が治った後に、痛々しい嗚咽と共に口から大きな血の塊を吐き出す。
「…ここが、お前の限界なんだよ最強。」
ブルーマは、そう言うとカナに向かって容赦なくキーウェポンを振り抜いた。
「…やれやれ。
女に手を出すなんて随分な事をするなお前も。」
カナが吹き飛んでいった場所には、アトロがいた。
上手く吹き飛ばされたカナを受け止めて、ブルーマを睨んでいる。
ブルーマは、頭を左手で掻くと槍先をアトロに向けた。
「散々ボコられているのに今更ノコノコ出てきた王子様気取りか?」
「…聞こえているかは知らない。
お前が欲しがっているものを全員が理解している。
そのために、全員が惜しみなく動いているから…もう少しだけ待っていろ。
お前とは話すら交わしていないが…飯を食わして貰っているんだそれ位は言わせてもらう。」
ブルーマは、少しだけヤレヤレと首を振ると槍を振ってアトロの前まで転移する。
アトロも直ぐにアニマである刀を構えてブルーマの攻撃を防ぐ。
「…悪いな、新入り迷惑をかけるわ。
もう少しだけ…茶番に付き合ってくれ。」
「…っ!!」
ブルーマがかなり小声でそう言うと、気が一気に抜けたせいかアトロは簡単に吹き飛ばされた。
だが、直ぐに体勢を立て直してブルーマに向かっていく。
「…反射だけで、よくやるよ。
片割れはあの白毛の悪趣味なド変態が持っているんだっけな?
お前の反射と、変態の引力がそろって始めて意味があるものなのによ。」
「悪いけど、俺も漢だからさ…。
多少のリスクとかスリルとかが欲しくなっちゃうんだよねえ!」
跡形も無く消えたか?
そんな事を考えたが、直ぐにブルーマは槍を頭上に上げる。
“エックス”
“イコール”
カナは、ブルーマの頭上まで転移していて刀身に森羅万象全ての力を込めて落下しながら振り下ろしている。
ブルーマは、難なくそれを受け止めた。
白い雷を周囲に放ちながらバキバキと槍のコーティングは剥がれているもののブルーマ自身には傷をつけていない。
槍のコーティングが完全に剥がれて、ベルの心特化型のキーウェポンが現れるとブルーマはカナを押し出す。
「なッ!?」
「怠惰の反射と引力で威力を全て俺の方からの全てズラしタ。
…ほら、コッチの番ダ。」
ブルーマはそう言うと、バリッと白い雷を左手から弾けさせた後にカナにかざして自分の側に引き寄せる。
カナを引寄せたブルーマは右足で回し蹴りを叩き込み、そして左手で殴った後にキーウェポンで思い切り殴り飛ばし、そして飛んでいるカナを無理やり引き寄せて左手で掴んで地面に叩きつける。
「引力と反射。
果報は寝て待て、歩かなくても相手をたおすことができル。
それが、怠惰の由縁。
反射と引力による強化された体術は痛手だロ?
さっきキーウェポンのコーティングを剥がしておいて良かったナ。
剥がして無かったら今頃、串刺しだっタ。」
「まだ…まだァ!!
自分は、負ける訳にも諦める訳にもいかないのでス!
全ては…皆の笑顔と約束の為にッ!」
“技の0段”
カナは、そう叫びながら黒い帯を体から放出する。
黒い帯に吹き飛ばされたブルーマは、直ぐに体勢を立て直してカナに向き合う。
カナは、黒い帯を右手に集めて一本の大剣に変える。
「これが、お前の神話継承カ?」
「エぇ、そうですッ!」
カナはそう言う左手のキーウェポンの鎖を左手で握り直して振り回す。
“技の4段”
雷を纏わせたキーウェポンを乱暴に地面に叩きつけて周囲に複数の雷を落とす。
ブルーマは、器用に雷を避けてカナとの距離を開けていく。
「マだまだッ!!」
“技の2段”
カナは左手のキーウェポンを腕を使ってグルンと回して風を刃先に球体状に集めてそれを飛ばす。
だが、それをブルーマは白い雷を纏わせた左手を振る動作だけて難なく弾き返して風の球体をカナにぶつける。
「…出力…足り…いだ…でス。
…だ…上ら…れ…ス。」
フラフラと立ちあがりながら、カナは左手のキーウエポンと右手で握る黒い帯で作った大剣を重ねる。
少し息を整えると大きく声を上げた。
「動きなさい…インフィニティ!!」
カナの声に答える様にキーウエポンと大剣から赤と緑と白の三色の雷をバチバチと光り、光と雷が収まると2本の武器が一つの大剣に姿を変える。
大剣の間合いを確かめる様に数回素振りするとキッとブルーマを睨む。
「コこからが…本番…でス!!」
そう言うと、カナは走り出したが…急にカナの様子がおかしくなった。
ピタッといきなり立ち止まったと思うと大剣を無造作に手放して両手で肩を抱いて膝をつく。
「はっ…っ。」
瞳の色が元に戻ると身体中から赤、青、緑、白の雷を放出されるとキーウェポンを含めたカナにかかった全ての状態変化が元に戻った。
雷が治った後に、痛々しい嗚咽と共に口から大きな血の塊を吐き出す。
「…ここが、お前の限界なんだよ最強。」
ブルーマは、そう言うとカナに向かって容赦なくキーウェポンを振り抜いた。
「…やれやれ。
女に手を出すなんて随分な事をするなお前も。」
カナが吹き飛んでいった場所には、アトロがいた。
上手く吹き飛ばされたカナを受け止めて、ブルーマを睨んでいる。
ブルーマは、頭を左手で掻くと槍先をアトロに向けた。
「散々ボコられているのに今更ノコノコ出てきた王子様気取りか?」
「…聞こえているかは知らない。
お前が欲しがっているものを全員が理解している。
そのために、全員が惜しみなく動いているから…もう少しだけ待っていろ。
お前とは話すら交わしていないが…飯を食わして貰っているんだそれ位は言わせてもらう。」
ブルーマは、少しだけヤレヤレと首を振ると槍を振ってアトロの前まで転移する。
アトロも直ぐにアニマである刀を構えてブルーマの攻撃を防ぐ。
「…悪いな、新入り迷惑をかけるわ。
もう少しだけ…茶番に付き合ってくれ。」
「…っ!!」
ブルーマがかなり小声でそう言うと、気が一気に抜けたせいかアトロは簡単に吹き飛ばされた。
だが、直ぐに体勢を立て直してブルーマに向かっていく。
「…反射だけで、よくやるよ。
片割れはあの白毛の悪趣味なド変態が持っているんだっけな?
お前の反射と、変態の引力がそろって始めて意味があるものなのによ。」
「悪いけど、俺も漢だからさ…。
多少のリスクとかスリルとかが欲しくなっちゃうんだよねえ!」
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