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第六話
第6話 6
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「残りのメンバーは、何処にいるのでしょうか?
私の記憶が正しければ、カナ様、ティア様の他にあと何人かいるはずですが」
「ううん。
正確にはカナちゃんは、特殊だから森羅万象には加わってないの。
アリエス先生の持つ森羅万象を操れる者を森羅万象のメンバーと呼んでいるわ。
水の私、
炎の“ラグエル”
風の“フウ”
雷の“ロゼ”
このメンバーが、アリエス先生の発見したファーストサンプルを受け継いで極めた人間達。
他にも使えた人はいたけど、皆死んでしまったったり…軍に行った人もいるの。
ポープ程じゃないけど、私達は自然界のエネルギーを直接体内に取り込んでいるから一般人より身体能力は高いわ。」
ティアは、顔のそばで人差し指を上に立ててそういう。
アイクは、腕を組んだ後に口を開く。
「たしか、森羅万象はそれぞれ行方不明になったんだよな?
その間、お前はどうしていたんだ?」
「獣に囚われていた...かな...。
厄介な話だけど、獣は記憶や意識を含めた脳の操作を条件さえ揃えば簡単にこなせてしまう。
能力を使えるとはいっても、ピンチになったらオートで発動するものじゃないのは、ポープを使う君達も良く知っているでしょ?
意識して使役することしかできない。
不意をつかれ、脳信号のうち能力を使う信号を阻害された途端、簡単に崩壊。
私は、森羅万象の全員が能力を一時的封じられた時になんとか動けた先生に助けられてここにいるの。
先生と、他の皆、そして途中で私の盾となってくれたラグエルの行方不明は分からない。
私はその間、能力が復活するまで隠れていて復活して最初に仲間を捜索した場所でカナちゃんと会いました。」
「そうか。
なら、お前も砦にこい。
少なからず、一人でいるよりかはマシだ。
このステキハウスでも守り切るのに限界があるんじゃないのか?
なぁ、カナ。
メイクで上手く誤魔化しているが、目に隈ができてるだろ?」
「...いやはや。
アイク殿には、敵いませんね。」
そんなやり取りをしていると、入り口付近から物音がした。
いや、破壊音と言うべきか。
ドアを蹴破り何者かがドカドカと入ってくる音が響く。
研究室に向かって真っ直ぐ進めるのは仲間か敵か。
しかし、仲間ならあんなに乱暴に入ってこない。
「敵襲のようです。
なら、私の力を見て欲しいので見ててください。」
ティアは、そう言うと四人より前に出ると両手を胸の辺りで広げる。
そして、少しだけ目を閉じ目を開くと共に口を開く。
「...水よ。」
“アクアボール”
兄弟、親、恋人などごく一部だけにしか使わないような優しい声色でそう言った。
すると、ティアの周囲に水の塊が5つ程出現する。
そしてそのうちの3つだけ帯状に変化してティアの周りを回っていた。
私の記憶が正しければ、カナ様、ティア様の他にあと何人かいるはずですが」
「ううん。
正確にはカナちゃんは、特殊だから森羅万象には加わってないの。
アリエス先生の持つ森羅万象を操れる者を森羅万象のメンバーと呼んでいるわ。
水の私、
炎の“ラグエル”
風の“フウ”
雷の“ロゼ”
このメンバーが、アリエス先生の発見したファーストサンプルを受け継いで極めた人間達。
他にも使えた人はいたけど、皆死んでしまったったり…軍に行った人もいるの。
ポープ程じゃないけど、私達は自然界のエネルギーを直接体内に取り込んでいるから一般人より身体能力は高いわ。」
ティアは、顔のそばで人差し指を上に立ててそういう。
アイクは、腕を組んだ後に口を開く。
「たしか、森羅万象はそれぞれ行方不明になったんだよな?
その間、お前はどうしていたんだ?」
「獣に囚われていた...かな...。
厄介な話だけど、獣は記憶や意識を含めた脳の操作を条件さえ揃えば簡単にこなせてしまう。
能力を使えるとはいっても、ピンチになったらオートで発動するものじゃないのは、ポープを使う君達も良く知っているでしょ?
意識して使役することしかできない。
不意をつかれ、脳信号のうち能力を使う信号を阻害された途端、簡単に崩壊。
私は、森羅万象の全員が能力を一時的封じられた時になんとか動けた先生に助けられてここにいるの。
先生と、他の皆、そして途中で私の盾となってくれたラグエルの行方不明は分からない。
私はその間、能力が復活するまで隠れていて復活して最初に仲間を捜索した場所でカナちゃんと会いました。」
「そうか。
なら、お前も砦にこい。
少なからず、一人でいるよりかはマシだ。
このステキハウスでも守り切るのに限界があるんじゃないのか?
なぁ、カナ。
メイクで上手く誤魔化しているが、目に隈ができてるだろ?」
「...いやはや。
アイク殿には、敵いませんね。」
そんなやり取りをしていると、入り口付近から物音がした。
いや、破壊音と言うべきか。
ドアを蹴破り何者かがドカドカと入ってくる音が響く。
研究室に向かって真っ直ぐ進めるのは仲間か敵か。
しかし、仲間ならあんなに乱暴に入ってこない。
「敵襲のようです。
なら、私の力を見て欲しいので見ててください。」
ティアは、そう言うと四人より前に出ると両手を胸の辺りで広げる。
そして、少しだけ目を閉じ目を開くと共に口を開く。
「...水よ。」
“アクアボール”
兄弟、親、恋人などごく一部だけにしか使わないような優しい声色でそう言った。
すると、ティアの周囲に水の塊が5つ程出現する。
そしてそのうちの3つだけ帯状に変化してティアの周りを回っていた。
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