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女装者の夢
第23話 プロローグ
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(これまでのあらすじ……)
少年の前に愛する少女を連れ、私が彼の未来の存在だと伝えましたが、少年は愛する少女を守り抜きます。夜が明けましたが、少年の腕にはそれが夢ではなく現実であった証が残っており、少女は少年の腕にそれを見つけます。少女を守るべく命を賭けた必死な少年の思いは少女の心に届き、少女は彼への免罪符を与えたのです。そして、これからも少女を守ってくれるように少年に願い、自らの意思で少年の唇に自らの唇を合わせます。少年は遂に少女の心をつかむことが出来たのでした。
**********
少年、荒木繁雄は、自分の部屋のベッドに寝転がりながら、今日、栄理が手当てしてくれた左腕の包帯をしげしげと眺めていました。長いことずっと、少年はその包帯を飽きずに眺めています。それを見ていると、自分の左腕に手を添えて、包帯を巻いてくれた、栄理の手のひらや指先の感触がにわかに蘇るような気がしていたのでした。
時刻は、もう家族みんなもそれぞれが寝入った深夜になっています。しかし、少年はまだ就寝することもなく、栄理が巻いてくれた包帯を眺めつつ、放課後の栄理との会話を思い出し、栄理との初めてのキスのことを思い返していました。
そして、いつしか少年の顔はほころび、笑顔になり、そして……。
「ふふ、……ふふふ、……ははっ、……はははっ、……アハハ、……ハハハッ!……アッハハハッ!ハハハッ!ハハハハッ!」
少年は、まるで人が変わったように、突然、笑い転げたのでした。予想だにしなかった栄理子との仲が急接近したことで、あまりの嬉さに気が狂ってしまったのでしょうか。
「ハハハハッ……。……はぁ、はぁ、はぁ、はぁぁ……。」
少年は不意にピタリと笑いを止めました。そして、なぜか少年以外に誰もいない部屋の中をぐるりと見渡します。
「どうせ、いるんだろう!……出てこいよ!」
突然、少年が部屋の天井を見上げながら叫びました。
すると、ベッドとは反対側の部屋の隅に、ぼぉっと女性の姿が現れてきたではありませんか。そうです、それこそ女装魔法使いのわたしです。
「あら、自分からケガまでしたわりには随分とご機嫌ね。」
わたしは、少年に笑って声をかけました。
「あんたのことだから、どうせ気付いてたんだろう。どこから気付いた?」
少年は、昨夜の時や学校にいた時とは打って変わって、かなり不敵不遜な態度口調でわたしに尋ねてきます。少年はいったい何を指して、何に対して気づいていたのかと言うのでしょう。しかし、わたしには少年の言わんとすることが、己が掌を見るようによく分かっています。
「ふふふっ……最初っからよ。最初っから気づいていたわ。……彼女の意思とか自由とか言いながら、あなたは彼女を抱きしめたまま放さないでいたわ。少なくとも違和感はあるわね。」
実はあの時、少年は単に大好きな女性を抱きしめることができた喜びを噛みしめていただけでした。本当に彼女の意思や自由を尊重するというならば、恋人でもない女性をいつまでも抱きしめているのは確かにおかしい話しです。
そんなことで見透かされたとは、少年はやや拍子抜けしたように感じたようです。ただ、あの時、少女を手放したくないという気持ちは隠しようもないし、それは彼にとって何ともしようのない押さえられないものでした。
「それだけ?」
わたしは少年の不審ぶりがよく理解できました。少年と同じ思考回路の私だからこそ察知できたことです。別にこの場に名探偵は必要ありません。
「そうねぇ、わたしに対して啖呵を切りながら、顔は彼女を向いていたじゃない?あれって、わたしにじゃなく、彼女に聞かせていたんじゃない?」
それこそ、少年の目的としたことでありました。わたしの指摘はまさに図星であり、正鵠を射たものなのでした。少年は自らの覚悟を作為的に演出し、意図的に彼女に聞かせていたのでした。
「だから言ったでしょ。あなたはわたし、考えることは一緒なのよ。あなたの行動は別に彼女の涙を見たから衝動的に始まったわけじゃない、涙は少なくとも引き金ぐらいにはなったかしらね。」
少年は楽しそうに、にやにやしながら話しを聞いています。自分の思惑が筒抜けというのは、普通なら決して愉快なことではありません。しかし、少年はむしろ楽しんで聞いています。恐らくは、聞きながらアイデンティティーの一致を再確認していたのでありましょう。
「彼女の涙を見て逆上したように見せかけながら、あなたはすべてに計算づくでわたしに刃向かってきたのよね。彼女もきっと、その涙を見たことによって、あたかもあなたが理性を取り戻したかのように思ったのかしら。」
少年は苦笑しています。決して不愉快な苦笑いではなく、むしろ、その通りに当てられていることが楽しそうでありました。
「……そうよねぇ、心理学で言うところの『吊り橋効果』って分かるかしら。」
少年はにやりと頬をひくつかせました。
「『異常な状況下で生れた恋愛は永続きしない』……、映画の『スピード』のあれかな?キアヌの『マトリックス』なんかより結構好きで、何度も見たよ。」
爆弾を仕掛けられた暴走バスを舞台にした昔のアメリカ映画の中で、女優サンドラ・ブロックと名優キアヌ・リーブスの2人に恋が芽生えた中で語られたセリフです。
「逆もまた真なり、よね。つまり、異常な状況下にこそ恋愛は生まれ易い、そして、その恋愛を永続きさせたいなら、定期的に異常な状況、不安定な状況を作り出せば良いわけよね。吊り橋のような不安定な状況に置かれたら、不安定からくるその緊張感は、恋愛感情と容易に誤認されてしまうもの……どう?間違っていて?」
わたしは笑って少年を横目に見て言いました。同じ思考回路だけに、期待した返答が打てば響くように返ってくる快さを感じさせてくれます。
「いや、さすが俺だ。すべて読み通りだよ。」
少年は感心したように唸りました。わたしは更に少年に教えてあげました。
「あの時、なんなら、あなたや彼女の記憶を消して、元に戻すこともできたのよね。でも、しなくて正解だったわ。結果オーライよ。うまくいったわ。」
少年はそれも想定の範囲内であったと見えて、まだまだ余裕を持って話しを聞いていました。時空を自由に飛び回れる、しかも、自分だけでなく任意の人物、任意の物体をも連れて一緒に飛び回れるということは、少年も自ら体験して分かっています。時空を飛び回る能力もあるなら、ひょっとしたら記憶を消すくらいのことはやるであろうと少年も想像していたようです。
「針の刺し位置もそう。あとあと面倒なことにならないように、身体に影響の一番少ないところにピンポイントでうまく調節してあげたんだから。……感謝してよ。」
少年は苦笑しながら左腕を撫でて言いました。時空を飛び回るなら、少年の針の位置なんかを操作するのは容易いことでしょう。少年もそれをある程度は予測していたからこそ、バカな自傷行為に躊躇なく走れたのです。
「なら、もうちょっと痛くなくしてほしかったなぁ。」
笑いながら言う少年に対して、今度はわたしの方が苦笑してしまいました。
「贅沢を言わないの。その分、血糊は余計にサービスしてあげたんだから、出血大サービスよ。……おかげで彼女もおおいに感激してくれたんじゃないの。」
少年は笑顔を隠さず、いかにも楽しそうに応えました。
「お姉さん、僕たち、良いパートナーになれそうだよね。これからもよろしく頼むよ。」
少年は右手を差し出しました。わたしも右手を差し出し、がっちりと握手をしました。
「良いのよ、あなたにはわたしの叶えられなかった夢を叶えて欲しいだけ、しばらくは栄理ちゃんと恋愛ゴッコを楽しむと良いわ。今の彼女はあなたに絶対的な信頼を持っている筈だからね。」
少年は、そこは嬉しそうに満面の笑みで応えました。
「ありがとう。遠慮なく栄理との恋愛を楽しませてもらうよ。……まぁ、時々、お姉さんの力も貸してくれることを期待させてもらっても構わないよね。」
「もちろん。……それでもし、あなたが彼女に飽きたというなら、いくらでも代わりのオモチャはたくさんあるしね。それとも、……彼女を私達の仲間に入れるという手もあるし、それはあなたの好きにすれば良いわ。あなたはわたしなんだし。……ふふふ。」
「ハハハッ、ハハハッ!」
「ふふふっ……。」
2人はいつまでも楽しそうに笑いあいました。
結果的にわたしは思い通りとなったわけだし、それは少年も同じです。これからも、ふたりの美少女を求める旅に終わりはありません。
**********
(おわりに)
私はここに新たなパートナーを見つけました。これより私たちふたりは、あまたの少女たちへの新たな愛の伝道の旅へと向かうことになるでしょう。
少年の前に愛する少女を連れ、私が彼の未来の存在だと伝えましたが、少年は愛する少女を守り抜きます。夜が明けましたが、少年の腕にはそれが夢ではなく現実であった証が残っており、少女は少年の腕にそれを見つけます。少女を守るべく命を賭けた必死な少年の思いは少女の心に届き、少女は彼への免罪符を与えたのです。そして、これからも少女を守ってくれるように少年に願い、自らの意思で少年の唇に自らの唇を合わせます。少年は遂に少女の心をつかむことが出来たのでした。
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少年、荒木繁雄は、自分の部屋のベッドに寝転がりながら、今日、栄理が手当てしてくれた左腕の包帯をしげしげと眺めていました。長いことずっと、少年はその包帯を飽きずに眺めています。それを見ていると、自分の左腕に手を添えて、包帯を巻いてくれた、栄理の手のひらや指先の感触がにわかに蘇るような気がしていたのでした。
時刻は、もう家族みんなもそれぞれが寝入った深夜になっています。しかし、少年はまだ就寝することもなく、栄理が巻いてくれた包帯を眺めつつ、放課後の栄理との会話を思い出し、栄理との初めてのキスのことを思い返していました。
そして、いつしか少年の顔はほころび、笑顔になり、そして……。
「ふふ、……ふふふ、……ははっ、……はははっ、……アハハ、……ハハハッ!……アッハハハッ!ハハハッ!ハハハハッ!」
少年は、まるで人が変わったように、突然、笑い転げたのでした。予想だにしなかった栄理子との仲が急接近したことで、あまりの嬉さに気が狂ってしまったのでしょうか。
「ハハハハッ……。……はぁ、はぁ、はぁ、はぁぁ……。」
少年は不意にピタリと笑いを止めました。そして、なぜか少年以外に誰もいない部屋の中をぐるりと見渡します。
「どうせ、いるんだろう!……出てこいよ!」
突然、少年が部屋の天井を見上げながら叫びました。
すると、ベッドとは反対側の部屋の隅に、ぼぉっと女性の姿が現れてきたではありませんか。そうです、それこそ女装魔法使いのわたしです。
「あら、自分からケガまでしたわりには随分とご機嫌ね。」
わたしは、少年に笑って声をかけました。
「あんたのことだから、どうせ気付いてたんだろう。どこから気付いた?」
少年は、昨夜の時や学校にいた時とは打って変わって、かなり不敵不遜な態度口調でわたしに尋ねてきます。少年はいったい何を指して、何に対して気づいていたのかと言うのでしょう。しかし、わたしには少年の言わんとすることが、己が掌を見るようによく分かっています。
「ふふふっ……最初っからよ。最初っから気づいていたわ。……彼女の意思とか自由とか言いながら、あなたは彼女を抱きしめたまま放さないでいたわ。少なくとも違和感はあるわね。」
実はあの時、少年は単に大好きな女性を抱きしめることができた喜びを噛みしめていただけでした。本当に彼女の意思や自由を尊重するというならば、恋人でもない女性をいつまでも抱きしめているのは確かにおかしい話しです。
そんなことで見透かされたとは、少年はやや拍子抜けしたように感じたようです。ただ、あの時、少女を手放したくないという気持ちは隠しようもないし、それは彼にとって何ともしようのない押さえられないものでした。
「それだけ?」
わたしは少年の不審ぶりがよく理解できました。少年と同じ思考回路の私だからこそ察知できたことです。別にこの場に名探偵は必要ありません。
「そうねぇ、わたしに対して啖呵を切りながら、顔は彼女を向いていたじゃない?あれって、わたしにじゃなく、彼女に聞かせていたんじゃない?」
それこそ、少年の目的としたことでありました。わたしの指摘はまさに図星であり、正鵠を射たものなのでした。少年は自らの覚悟を作為的に演出し、意図的に彼女に聞かせていたのでした。
「だから言ったでしょ。あなたはわたし、考えることは一緒なのよ。あなたの行動は別に彼女の涙を見たから衝動的に始まったわけじゃない、涙は少なくとも引き金ぐらいにはなったかしらね。」
少年は楽しそうに、にやにやしながら話しを聞いています。自分の思惑が筒抜けというのは、普通なら決して愉快なことではありません。しかし、少年はむしろ楽しんで聞いています。恐らくは、聞きながらアイデンティティーの一致を再確認していたのでありましょう。
「彼女の涙を見て逆上したように見せかけながら、あなたはすべてに計算づくでわたしに刃向かってきたのよね。彼女もきっと、その涙を見たことによって、あたかもあなたが理性を取り戻したかのように思ったのかしら。」
少年は苦笑しています。決して不愉快な苦笑いではなく、むしろ、その通りに当てられていることが楽しそうでありました。
「……そうよねぇ、心理学で言うところの『吊り橋効果』って分かるかしら。」
少年はにやりと頬をひくつかせました。
「『異常な状況下で生れた恋愛は永続きしない』……、映画の『スピード』のあれかな?キアヌの『マトリックス』なんかより結構好きで、何度も見たよ。」
爆弾を仕掛けられた暴走バスを舞台にした昔のアメリカ映画の中で、女優サンドラ・ブロックと名優キアヌ・リーブスの2人に恋が芽生えた中で語られたセリフです。
「逆もまた真なり、よね。つまり、異常な状況下にこそ恋愛は生まれ易い、そして、その恋愛を永続きさせたいなら、定期的に異常な状況、不安定な状況を作り出せば良いわけよね。吊り橋のような不安定な状況に置かれたら、不安定からくるその緊張感は、恋愛感情と容易に誤認されてしまうもの……どう?間違っていて?」
わたしは笑って少年を横目に見て言いました。同じ思考回路だけに、期待した返答が打てば響くように返ってくる快さを感じさせてくれます。
「いや、さすが俺だ。すべて読み通りだよ。」
少年は感心したように唸りました。わたしは更に少年に教えてあげました。
「あの時、なんなら、あなたや彼女の記憶を消して、元に戻すこともできたのよね。でも、しなくて正解だったわ。結果オーライよ。うまくいったわ。」
少年はそれも想定の範囲内であったと見えて、まだまだ余裕を持って話しを聞いていました。時空を自由に飛び回れる、しかも、自分だけでなく任意の人物、任意の物体をも連れて一緒に飛び回れるということは、少年も自ら体験して分かっています。時空を飛び回る能力もあるなら、ひょっとしたら記憶を消すくらいのことはやるであろうと少年も想像していたようです。
「針の刺し位置もそう。あとあと面倒なことにならないように、身体に影響の一番少ないところにピンポイントでうまく調節してあげたんだから。……感謝してよ。」
少年は苦笑しながら左腕を撫でて言いました。時空を飛び回るなら、少年の針の位置なんかを操作するのは容易いことでしょう。少年もそれをある程度は予測していたからこそ、バカな自傷行為に躊躇なく走れたのです。
「なら、もうちょっと痛くなくしてほしかったなぁ。」
笑いながら言う少年に対して、今度はわたしの方が苦笑してしまいました。
「贅沢を言わないの。その分、血糊は余計にサービスしてあげたんだから、出血大サービスよ。……おかげで彼女もおおいに感激してくれたんじゃないの。」
少年は笑顔を隠さず、いかにも楽しそうに応えました。
「お姉さん、僕たち、良いパートナーになれそうだよね。これからもよろしく頼むよ。」
少年は右手を差し出しました。わたしも右手を差し出し、がっちりと握手をしました。
「良いのよ、あなたにはわたしの叶えられなかった夢を叶えて欲しいだけ、しばらくは栄理ちゃんと恋愛ゴッコを楽しむと良いわ。今の彼女はあなたに絶対的な信頼を持っている筈だからね。」
少年は、そこは嬉しそうに満面の笑みで応えました。
「ありがとう。遠慮なく栄理との恋愛を楽しませてもらうよ。……まぁ、時々、お姉さんの力も貸してくれることを期待させてもらっても構わないよね。」
「もちろん。……それでもし、あなたが彼女に飽きたというなら、いくらでも代わりのオモチャはたくさんあるしね。それとも、……彼女を私達の仲間に入れるという手もあるし、それはあなたの好きにすれば良いわ。あなたはわたしなんだし。……ふふふ。」
「ハハハッ、ハハハッ!」
「ふふふっ……。」
2人はいつまでも楽しそうに笑いあいました。
結果的にわたしは思い通りとなったわけだし、それは少年も同じです。これからも、ふたりの美少女を求める旅に終わりはありません。
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私はここに新たなパートナーを見つけました。これより私たちふたりは、あまたの少女たちへの新たな愛の伝道の旅へと向かうことになるでしょう。
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