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佐和子先生の章
第5話 男子のテストを始めます
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(これまでのあらすじ……)
顧問の佐和子先生は研修会議に出かけ、音楽部の指導はわたしが代わりを務めました。まず、部長に手本を示してもらい、女子達も交歓を始めました。次に男子の特訓の番ですが、その特訓の前に男子諸君には女子のスクール水着とセーラー服を着てもらったのです。
**********
今や、音楽教室の中は、混沌としたカオスにあります。
指揮台にある女性教師は1人の女子生徒を抱擁し唇と手をその少女の身体中に這わせて、みずからの可愛いドールとしています。
その女性教師の前では、大勢の体操着姿の女子生徒たちがお互いに抱擁し、愛撫し、麗しい愛の交歓を繰り広げています。
そしてその傍らでは、なぜか女子の制服であるセーラー服を身にまとった10人の男子が微動だにせず佇立していました。非常に不思議な光景がこの狭い音楽室の空間に現出していました。
**********
また暴れたら面倒ですから、再び男子生徒の身体を凍りつけ、身動きも出来ぬままに整然と並ばせていました。そして、全員が女装の羞恥に顔を真っ赤にしてうつむいています。
しかしながら、男子それぞれは見事に可愛らしくセーラー服を着こなしています。これが男子だと言われなければ、ちょっとボーイッシュな女子生徒だと言われても通用しそうな可愛いらしさでした。
「男子のみんなも、とっても可愛いわ。女子の制服を着て、女の子の気持ちもよく理解できたところよね。」
本当に女子の気持ちが理解できたかどうかはともかく、少なくとも、スカートを穿いている状態が、いかに儚げで頼りなく心もとないかはよく実感できたようです。
(女子って、毎日、こんなんなのかよ。)
(恥ずかしいよぉ……。はずいぃぃぃ……。)
(小学生で、毎日みたいにスカートめくりしてたけど、……やだなぁ。……スースーするよぉ。)
(なんか、ドキドキしちゃう……ジンジンして……なんか……気持ちいいかも♪ )
それぞれの反応も楽しく拝聴させていただきました。みんな、一様に、スカートの前がこんもりとしています。
「じゃあ、いよいよ本番に入るわよ。」
わたしの言葉に、まだ、男子生徒は憤りを隠せません。
(女子の服を着たからって、それがなんだってんだよ。くそっ! )
(こんなんで女子と分かりあえるって、意味わかんねぇし! )
(これじゃ、理解し合うどころか、変態の烙印押されるじゃんかよ! )
(本番って、なに? こうなったら、いっそ、女子とエッチさせてくれないかな。)
(ぼく、なんだか、癖になりそう。下着も着たいなぁ……。本番、どんなの? ……なんか、楽しみ。)
わたしはひとしきり男子たちの声を楽しむと、指揮台の縁にタクトをピシャリと当てました。セーラー服姿の可愛い女装男子の整列に、ついついわたしも興奮してきたようです。
「本番の試験はね、今のあなたたちになら決して難しくはないわ。」
(なんだよ、本番って、試験? こんな状況でテストすんの? )
わたしはひとわたり男子の顔を眺めわたして言いました。
「……あなたたちが着ている水着と制服、それに染み付いた女子の残り香をヒントに、それがどの女生徒のものかを当てていただきます。」
(えっ? )
(はあ? )
(へっ? )
(ひぇ? )
(いぃ? )
予想外のとんちんかんなテスト内容の告知に、男子たちは、一瞬、思考が停止してしまったようです。
「……それであなたたちが、どれだけ女子と理解しあえたかが分かるのよ。」
男子たちは一様に、それの意味が分かりかねるような怪訝な反応を見せています。無理もありませんが。
(今、おれが来ているセーラー服が、どの女子の制服か、当てろってこと? )
(またまた、それはどういう意味? )
(どうやって? みんな同じ服で、分かるわけないよなぁ。)
(制服で神経衰弱でもすんの? )
(犬じゃあるまいし、匂いで分かるかよ。)
(そんなの、ぼく、分か~んな~い! )
困惑を超えて、やや反発気味とも取れる男子の素直な反応は、生意気にも可愛いものです。その男子の心の声に応えて、私はニッコリ微笑んで話を続けます。
「そうよね、犬でもないのに、このままじゃ分からないわよね。だから、ほんとに犬になって、女子の匂いをしっかり嗅いでもらいましょう。犬だから、いっそ舐めても構わないわよ、好きな方法でやってみてください。」
再び、セーラー服の女装少年たちはきょっとんとしてしまいました。
(匂いを嗅げって? どういうこと? )
(え? 何の匂いを嗅ぐの? )
(舐めていいって? なに? ……まさか……。)
(女子の匂いを嗅いで、舐める? ……え? 密着しちゃうよ~! )
男子たちの困惑をよそに、いよいよ、持ち主当て試験が開始されました。
**********
(おわりに)
いよいよテスト内容が明らかにされました。セーラー服とスクール水着から、その持ち主の女子生徒を当てるテストです。
顧問の佐和子先生は研修会議に出かけ、音楽部の指導はわたしが代わりを務めました。まず、部長に手本を示してもらい、女子達も交歓を始めました。次に男子の特訓の番ですが、その特訓の前に男子諸君には女子のスクール水着とセーラー服を着てもらったのです。
**********
今や、音楽教室の中は、混沌としたカオスにあります。
指揮台にある女性教師は1人の女子生徒を抱擁し唇と手をその少女の身体中に這わせて、みずからの可愛いドールとしています。
その女性教師の前では、大勢の体操着姿の女子生徒たちがお互いに抱擁し、愛撫し、麗しい愛の交歓を繰り広げています。
そしてその傍らでは、なぜか女子の制服であるセーラー服を身にまとった10人の男子が微動だにせず佇立していました。非常に不思議な光景がこの狭い音楽室の空間に現出していました。
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また暴れたら面倒ですから、再び男子生徒の身体を凍りつけ、身動きも出来ぬままに整然と並ばせていました。そして、全員が女装の羞恥に顔を真っ赤にしてうつむいています。
しかしながら、男子それぞれは見事に可愛らしくセーラー服を着こなしています。これが男子だと言われなければ、ちょっとボーイッシュな女子生徒だと言われても通用しそうな可愛いらしさでした。
「男子のみんなも、とっても可愛いわ。女子の制服を着て、女の子の気持ちもよく理解できたところよね。」
本当に女子の気持ちが理解できたかどうかはともかく、少なくとも、スカートを穿いている状態が、いかに儚げで頼りなく心もとないかはよく実感できたようです。
(女子って、毎日、こんなんなのかよ。)
(恥ずかしいよぉ……。はずいぃぃぃ……。)
(小学生で、毎日みたいにスカートめくりしてたけど、……やだなぁ。……スースーするよぉ。)
(なんか、ドキドキしちゃう……ジンジンして……なんか……気持ちいいかも♪ )
それぞれの反応も楽しく拝聴させていただきました。みんな、一様に、スカートの前がこんもりとしています。
「じゃあ、いよいよ本番に入るわよ。」
わたしの言葉に、まだ、男子生徒は憤りを隠せません。
(女子の服を着たからって、それがなんだってんだよ。くそっ! )
(こんなんで女子と分かりあえるって、意味わかんねぇし! )
(これじゃ、理解し合うどころか、変態の烙印押されるじゃんかよ! )
(本番って、なに? こうなったら、いっそ、女子とエッチさせてくれないかな。)
(ぼく、なんだか、癖になりそう。下着も着たいなぁ……。本番、どんなの? ……なんか、楽しみ。)
わたしはひとしきり男子たちの声を楽しむと、指揮台の縁にタクトをピシャリと当てました。セーラー服姿の可愛い女装男子の整列に、ついついわたしも興奮してきたようです。
「本番の試験はね、今のあなたたちになら決して難しくはないわ。」
(なんだよ、本番って、試験? こんな状況でテストすんの? )
わたしはひとわたり男子の顔を眺めわたして言いました。
「……あなたたちが着ている水着と制服、それに染み付いた女子の残り香をヒントに、それがどの女生徒のものかを当てていただきます。」
(えっ? )
(はあ? )
(へっ? )
(ひぇ? )
(いぃ? )
予想外のとんちんかんなテスト内容の告知に、男子たちは、一瞬、思考が停止してしまったようです。
「……それであなたたちが、どれだけ女子と理解しあえたかが分かるのよ。」
男子たちは一様に、それの意味が分かりかねるような怪訝な反応を見せています。無理もありませんが。
(今、おれが来ているセーラー服が、どの女子の制服か、当てろってこと? )
(またまた、それはどういう意味? )
(どうやって? みんな同じ服で、分かるわけないよなぁ。)
(制服で神経衰弱でもすんの? )
(犬じゃあるまいし、匂いで分かるかよ。)
(そんなの、ぼく、分か~んな~い! )
困惑を超えて、やや反発気味とも取れる男子の素直な反応は、生意気にも可愛いものです。その男子の心の声に応えて、私はニッコリ微笑んで話を続けます。
「そうよね、犬でもないのに、このままじゃ分からないわよね。だから、ほんとに犬になって、女子の匂いをしっかり嗅いでもらいましょう。犬だから、いっそ舐めても構わないわよ、好きな方法でやってみてください。」
再び、セーラー服の女装少年たちはきょっとんとしてしまいました。
(匂いを嗅げって? どういうこと? )
(え? 何の匂いを嗅ぐの? )
(舐めていいって? なに? ……まさか……。)
(女子の匂いを嗅いで、舐める? ……え? 密着しちゃうよ~! )
男子たちの困惑をよそに、いよいよ、持ち主当て試験が開始されました。
**********
(おわりに)
いよいよテスト内容が明らかにされました。セーラー服とスクール水着から、その持ち主の女子生徒を当てるテストです。
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