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五章 深川めし
五章 深川めし(8)
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♢
達輝が自首したせいだろう。外が、にわかに騒がしくなる。
その一方で、店内は波を打ったように静かだった。事件が残した、後口の悪い余韻が身体に染みる。
「あまりすっきりはしませんね」
「そ、そうですね」
会話が弾むような気配は、全くなかった。
江本さんに言いたいことがたくさんあって、店まで来たはずだった。だのに、今は空っぽになっている。
そのぽっかり開いた穴を埋めていたのは、昔の思い出だ。
私は、じっと脅迫文が書かれた壁を見つめる。その塗料の奥には、きっとまだ私の書いた落書きが残っている。形の上では上書きされてしまったが、結果として、初恋の記憶は塗り替えられなかった。綺麗なまま、ここにある。
それが良かったのか悪かったのか、自分でも分からなかった。いつまでも、もう叶わない運命を大事に抱えていることが幸せに繋がるのだろうか。
少し難しいことに考え及んでいると、感情とは不釣り合いに、きゅうっとお腹が鳴った。
毎度のことだが、間が悪い。それに、もう少し静かに鳴ってくれてもいいはずだ。なぜ聞こえよがしに鳴るのだろう。
「ご飯にしましょうか。ちょうど手早くできるものがございます」
「……はい」
けれど、江本さんの料理を食べられると思うと、私はただ頷いていた。
なぜか、キッチンの中へは入れてくれなかった。
手伝うといっても、頑なに断られ、理由も教えてくれない。江本さんは、耐久戦も辞さない構えだった。スイングドアの前に立ちふさがる。わざわざ揉めに来たわけではないから、結局、私が引き下がった。
大人しくカウンター席から、調理をする江本さんの手元を眺める。
そういえば最初、ここでバイトをすることになった日もその様に見惚れていた。なぜか同じシーンを見ているような気がしてくる。
それもそのはずだった。
──あの時と同じ匂い。
味噌と潮の混じった香りがしていた。そこへさらに、ネギと生姜が切り出されて確信する。
そう、深川めしだ。
あの時も、過去の思い出が蘇って、懐かしさを感じたのだった。アサリだと勘違いしていたが、この店で出しているものは、初めからバカガイだったのだろう。
そこから鎖が連なって、一つだけ尋ねたいことを思い出した。
「そういえば、どうして壁に書いていた文字のこと、知ってたんです?」
私が、その壁に落書きをしていたという情報を、江本さんに教えた覚えはない。もし事前に壁の落書きを見ていたとして、私が書いたものとはわからないはずだ。
幼馴染が知っていたのは驚いたけれど、それは基本的には私しか知らないはずのことである。
いや正確に言うなら、もう一人。
ちょうど、カチッと火が止められた。料理が完成したらしい。
「それより、まずはお召し上がりください。冷めるといけません」
ことりと、汁が並々に注がれたお茶碗が私の前に置かれる。予想は的中、やはり、深川めしだった。
「食べていただければ分かるかもしれません」
なにがだろう。ともかく私の手は、嗅覚にせかされて、自然と箸に伸びていた。
「いただきます」
手を合わせる。
深川めしを食べるのは、あの調理実習以来、人生で二度目だった。あの時の味はまだ覚えている。だからこそ、思い出してしまいそうで、これまで食べるのは意図的に避けてきた。
でも、これで精算できるかもしれない。
このあたりで、引きずるだけの過去とは別れなければいけない。江本さんに上書きしてもらって、新しい私になれるなら、むしろ幸せだ。きっと、小学生が見真似で作ったものより、美味しいに違いない。
「…………この味、なんで」
そのはずが、もくろみは外れに終わった。
一口食べて、蘇ってきたのは、鮮烈なまでのいっくんとの思い出だった。
基本的にはなにもできない私だが、舌だけは冴えるのだ。一度食べたものは、味を思い起こせる。これは、そっくりそのままあの時の味だ。七味が変に多いのも同じときている。
「簡単なことですよ」
江本さんがにっこりと微笑む。その笑みが示すものは、
「…………僕が、いっくんだからでございます」
ということになる。
箸を持つ手が固まる。あまりの衝撃に力が抜けて、ぽろっと落としてしまった。
江本さんは、すぐに代わりの箸を差し出してくれる。だが、持ってもまた落とす。
「もう一膳、使われますか?」
「いやそんな場合じゃなくて! もしかして最初から分かってたの!? 分かってて、私を雇ったの!」
「いえ、そういうわけでは。全く気づきませんでした。単に、素敵な方だと思ってのことです」
いつもなら照れているところだが、今その暇はない。
「ほんとに? ほんとに、いっくん?」
「そうでございます」
「じ、じゃあ美術室でなに作ったか覚えてるよね」
「……ガラス細工のことでしょうか。それならば、店先に」
外の風鈴が、りんと鳴る。
三ヶ月前の春先、私はあの音に惹かれて、この店に入ったのだった。なんだか懐かしさを感じて。
そこから、私はまさに立板に水、昔のことを尋ねる。
短い期間だけれど、未だに私の中に居座り続けている思い出をいっぺんにぶつけた。
その全てに彼はきちんと答えた。その場で作ったとは到底思えないくらい、私の記憶と一致していた。
「でも、全然似てないよ。変わりすぎじゃない? 髪色変えるような子じゃなかったでしょ!」
「あなたが言ったのでしょう。明るくしていれば奇跡は起こるって」
たしかに言った。それから江本さんも、私の家族事情を知ったとき、そう励ましてくれた。どこかで聞いたセリフだと思っていたが、違った。私の言葉だったのだ。
そしてその奇跡は、今まさに起きているのかもしれない。
「もしかして、そのためだけに、その髪?」
「そうでございますが……。元来暗い方なので、髪ぐらいはと思いまして」
「そんな変わってたら分からないよ」
「それは、申し訳ありません」
お互い気づかなかったわけだ。姿も大きく変わっていれば、名前も違う。
お母さんが離婚したから、私は小学生の時とは苗字が変わっていた。
それに結衣なんて、珍しい名前でもない。
私は私で、彼の苗字は知らなかった。別クラスだった私が覚えていたのはあだ名である、「いっくん」だけ。はじめ、つまりは数字の一。だから、いっくんだったんだ。
江本さんが頭の三角巾をほどく。
その仕草は、完全にいっくんと重なった。江本さんは布を正方形に折りたたむ。
「これ、もしかして私が貸した……?」
「申し訳ありません。お返しすることができず、あの時は別れてしまったので。こうして使わせていただいていました。それから、もしくはいつか再会できたときに、気づいていただけないか、と」
もう編み目が弛みきっていた。四隅は、幾重にもほつれている。十年以上も使っていたのなら、当たり前だ。
その刻まれた年季は、私を忘れないでいてくれた証そのものだった。
「ずっと君を探してた。大河原結衣さん」
全身の毛がぶわっと一斉に立ち上がる。
目には、涙がたまっていくのが分かった。それは、十数年以上の、恋の結晶だ。それが今形を結ぼうとしているのかもしれない。
ずっと、運命に裏切られ続ける人生なのだと思っていた。そういう定めこそが運命なのだと諦めようともした。もう信じない。何回そう思ったか。
でも、いつも私がよくやる早とちりだったのだ。運命は私を見限っていたんじゃなかった。いろんな全てを切り捨てて、たった一つ、私をここへ導いていたのだ。私がこの手で運命を掴むのを待っていたのだ。
昔、彼に出会った時から、今ここまで。
「………いっくん?」
「この歳でそう呼ばれるのは、少し照れるな」
江本さんは落ち着かない様子で、右手を使い前髪をいじる。左手は、恥ずかしさを隠すように、右肩を抱えていた。いつになく、感情がよく現れている。
「ねぇ、私のこと恨んでないの」
「どうして恨むことがありますか」
「だって私、最後、お見送りいかなかったし……」
「たしかに少し落ち込みはしましたが、それ以上に僕は、あなたに色々なものを貰いましたから。転校ばかりで、どこへ行っても馴染めない中、あなただけが僕を見つけてくれた。それだけで十分幸せでしたよ。あなたが僕の生きる道を照らしてくれたのです。まるで太陽のように」
一呼吸おいて、江本さんはしみじみと言う。
「あなたと作った深川めしを忘れられなかったことが、郷土料理を作るきっかけだったのです。どうせ転校続きなら、全国を見て回れる。ならば、ちょうどいいかと」
「じゃあ、いつか料理を届けたいって言ってた人って」
「えぇ、あなたのことです。あなたに、食べて貰いたくて、京都ではなく上野、それもわざわざこの店を選んだのです。まさかとっくに叶っていたとは」
江本さんは、ゆるく握った手を口元にあて、苦笑する。
私はといえば、それに釣られて笑いながら、口を開けると、嗚咽が漏れる。涙をこらえ切ることはできなかった。
私は、この人の前で何回泣くんだろう。これから、何回泣くのだろう。
誤魔化すように、私は深川めしを掻き込む。もう、汁は冷め切っていた。
冷えると、ただでさえ味が濃いように感じるのに、涙と混じるから、より塩辛い。
でも同じだけ、甘くもあった。
達輝が自首したせいだろう。外が、にわかに騒がしくなる。
その一方で、店内は波を打ったように静かだった。事件が残した、後口の悪い余韻が身体に染みる。
「あまりすっきりはしませんね」
「そ、そうですね」
会話が弾むような気配は、全くなかった。
江本さんに言いたいことがたくさんあって、店まで来たはずだった。だのに、今は空っぽになっている。
そのぽっかり開いた穴を埋めていたのは、昔の思い出だ。
私は、じっと脅迫文が書かれた壁を見つめる。その塗料の奥には、きっとまだ私の書いた落書きが残っている。形の上では上書きされてしまったが、結果として、初恋の記憶は塗り替えられなかった。綺麗なまま、ここにある。
それが良かったのか悪かったのか、自分でも分からなかった。いつまでも、もう叶わない運命を大事に抱えていることが幸せに繋がるのだろうか。
少し難しいことに考え及んでいると、感情とは不釣り合いに、きゅうっとお腹が鳴った。
毎度のことだが、間が悪い。それに、もう少し静かに鳴ってくれてもいいはずだ。なぜ聞こえよがしに鳴るのだろう。
「ご飯にしましょうか。ちょうど手早くできるものがございます」
「……はい」
けれど、江本さんの料理を食べられると思うと、私はただ頷いていた。
なぜか、キッチンの中へは入れてくれなかった。
手伝うといっても、頑なに断られ、理由も教えてくれない。江本さんは、耐久戦も辞さない構えだった。スイングドアの前に立ちふさがる。わざわざ揉めに来たわけではないから、結局、私が引き下がった。
大人しくカウンター席から、調理をする江本さんの手元を眺める。
そういえば最初、ここでバイトをすることになった日もその様に見惚れていた。なぜか同じシーンを見ているような気がしてくる。
それもそのはずだった。
──あの時と同じ匂い。
味噌と潮の混じった香りがしていた。そこへさらに、ネギと生姜が切り出されて確信する。
そう、深川めしだ。
あの時も、過去の思い出が蘇って、懐かしさを感じたのだった。アサリだと勘違いしていたが、この店で出しているものは、初めからバカガイだったのだろう。
そこから鎖が連なって、一つだけ尋ねたいことを思い出した。
「そういえば、どうして壁に書いていた文字のこと、知ってたんです?」
私が、その壁に落書きをしていたという情報を、江本さんに教えた覚えはない。もし事前に壁の落書きを見ていたとして、私が書いたものとはわからないはずだ。
幼馴染が知っていたのは驚いたけれど、それは基本的には私しか知らないはずのことである。
いや正確に言うなら、もう一人。
ちょうど、カチッと火が止められた。料理が完成したらしい。
「それより、まずはお召し上がりください。冷めるといけません」
ことりと、汁が並々に注がれたお茶碗が私の前に置かれる。予想は的中、やはり、深川めしだった。
「食べていただければ分かるかもしれません」
なにがだろう。ともかく私の手は、嗅覚にせかされて、自然と箸に伸びていた。
「いただきます」
手を合わせる。
深川めしを食べるのは、あの調理実習以来、人生で二度目だった。あの時の味はまだ覚えている。だからこそ、思い出してしまいそうで、これまで食べるのは意図的に避けてきた。
でも、これで精算できるかもしれない。
このあたりで、引きずるだけの過去とは別れなければいけない。江本さんに上書きしてもらって、新しい私になれるなら、むしろ幸せだ。きっと、小学生が見真似で作ったものより、美味しいに違いない。
「…………この味、なんで」
そのはずが、もくろみは外れに終わった。
一口食べて、蘇ってきたのは、鮮烈なまでのいっくんとの思い出だった。
基本的にはなにもできない私だが、舌だけは冴えるのだ。一度食べたものは、味を思い起こせる。これは、そっくりそのままあの時の味だ。七味が変に多いのも同じときている。
「簡単なことですよ」
江本さんがにっこりと微笑む。その笑みが示すものは、
「…………僕が、いっくんだからでございます」
ということになる。
箸を持つ手が固まる。あまりの衝撃に力が抜けて、ぽろっと落としてしまった。
江本さんは、すぐに代わりの箸を差し出してくれる。だが、持ってもまた落とす。
「もう一膳、使われますか?」
「いやそんな場合じゃなくて! もしかして最初から分かってたの!? 分かってて、私を雇ったの!」
「いえ、そういうわけでは。全く気づきませんでした。単に、素敵な方だと思ってのことです」
いつもなら照れているところだが、今その暇はない。
「ほんとに? ほんとに、いっくん?」
「そうでございます」
「じ、じゃあ美術室でなに作ったか覚えてるよね」
「……ガラス細工のことでしょうか。それならば、店先に」
外の風鈴が、りんと鳴る。
三ヶ月前の春先、私はあの音に惹かれて、この店に入ったのだった。なんだか懐かしさを感じて。
そこから、私はまさに立板に水、昔のことを尋ねる。
短い期間だけれど、未だに私の中に居座り続けている思い出をいっぺんにぶつけた。
その全てに彼はきちんと答えた。その場で作ったとは到底思えないくらい、私の記憶と一致していた。
「でも、全然似てないよ。変わりすぎじゃない? 髪色変えるような子じゃなかったでしょ!」
「あなたが言ったのでしょう。明るくしていれば奇跡は起こるって」
たしかに言った。それから江本さんも、私の家族事情を知ったとき、そう励ましてくれた。どこかで聞いたセリフだと思っていたが、違った。私の言葉だったのだ。
そしてその奇跡は、今まさに起きているのかもしれない。
「もしかして、そのためだけに、その髪?」
「そうでございますが……。元来暗い方なので、髪ぐらいはと思いまして」
「そんな変わってたら分からないよ」
「それは、申し訳ありません」
お互い気づかなかったわけだ。姿も大きく変わっていれば、名前も違う。
お母さんが離婚したから、私は小学生の時とは苗字が変わっていた。
それに結衣なんて、珍しい名前でもない。
私は私で、彼の苗字は知らなかった。別クラスだった私が覚えていたのはあだ名である、「いっくん」だけ。はじめ、つまりは数字の一。だから、いっくんだったんだ。
江本さんが頭の三角巾をほどく。
その仕草は、完全にいっくんと重なった。江本さんは布を正方形に折りたたむ。
「これ、もしかして私が貸した……?」
「申し訳ありません。お返しすることができず、あの時は別れてしまったので。こうして使わせていただいていました。それから、もしくはいつか再会できたときに、気づいていただけないか、と」
もう編み目が弛みきっていた。四隅は、幾重にもほつれている。十年以上も使っていたのなら、当たり前だ。
その刻まれた年季は、私を忘れないでいてくれた証そのものだった。
「ずっと君を探してた。大河原結衣さん」
全身の毛がぶわっと一斉に立ち上がる。
目には、涙がたまっていくのが分かった。それは、十数年以上の、恋の結晶だ。それが今形を結ぼうとしているのかもしれない。
ずっと、運命に裏切られ続ける人生なのだと思っていた。そういう定めこそが運命なのだと諦めようともした。もう信じない。何回そう思ったか。
でも、いつも私がよくやる早とちりだったのだ。運命は私を見限っていたんじゃなかった。いろんな全てを切り捨てて、たった一つ、私をここへ導いていたのだ。私がこの手で運命を掴むのを待っていたのだ。
昔、彼に出会った時から、今ここまで。
「………いっくん?」
「この歳でそう呼ばれるのは、少し照れるな」
江本さんは落ち着かない様子で、右手を使い前髪をいじる。左手は、恥ずかしさを隠すように、右肩を抱えていた。いつになく、感情がよく現れている。
「ねぇ、私のこと恨んでないの」
「どうして恨むことがありますか」
「だって私、最後、お見送りいかなかったし……」
「たしかに少し落ち込みはしましたが、それ以上に僕は、あなたに色々なものを貰いましたから。転校ばかりで、どこへ行っても馴染めない中、あなただけが僕を見つけてくれた。それだけで十分幸せでしたよ。あなたが僕の生きる道を照らしてくれたのです。まるで太陽のように」
一呼吸おいて、江本さんはしみじみと言う。
「あなたと作った深川めしを忘れられなかったことが、郷土料理を作るきっかけだったのです。どうせ転校続きなら、全国を見て回れる。ならば、ちょうどいいかと」
「じゃあ、いつか料理を届けたいって言ってた人って」
「えぇ、あなたのことです。あなたに、食べて貰いたくて、京都ではなく上野、それもわざわざこの店を選んだのです。まさかとっくに叶っていたとは」
江本さんは、ゆるく握った手を口元にあて、苦笑する。
私はといえば、それに釣られて笑いながら、口を開けると、嗚咽が漏れる。涙をこらえ切ることはできなかった。
私は、この人の前で何回泣くんだろう。これから、何回泣くのだろう。
誤魔化すように、私は深川めしを掻き込む。もう、汁は冷め切っていた。
冷えると、ただでさえ味が濃いように感じるのに、涙と混じるから、より塩辛い。
でも同じだけ、甘くもあった。
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