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06:働くメンズの朝ごはん
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豪州出張から帰国して1週間。
有馬とのことで心を乱す暇もなく、航平は日々の業務に忙殺されていた。
電子決裁システムに溜まっていた稟議書に目を通し終え、「決裁」を連続クリックして電子決裁システムを閉じる。
見計らったようにメール受信のポップアップが表示された。明後日の訓練調整会議の資料更新依頼だ。
今日はこの後に会議が2件入っているし、明日は海上幕僚長の定例会見があるので、質疑応答集の作成も急がなければならない。
そういえば、昼飯食い損ねたな。今日は金曜日だからメニューはカレー一択だったのに。
昼食のことを考えると盛大に腹の虫が鳴った。
「これ、どうぞ」
音が聞こえてしまったらしい。
隣席の堀内真奈1尉がクッキーを差し出してくれた。真っ白な夏制服からすらりと伸びた腕が眩しい。
むさい男ばかりの職場で堀内は紅一点。
口に出したらハラスメントになるので言わないが、菓子を差し出してくれる若い女性は心のオアシスだ。
航平は海上自衛官である。
現在勤務するのは、新宿区の一等地に広大な敷地を構える防衛省。の、庁舎の一角にオフィスを構える海上幕僚幹部防衛部防衛課。
防衛課で勤務するのは、秘書と庶務係を除き、全員が海上自衛官。7月の今、真っ白な夏制服に身を包んだ自衛官が働く様子は目にも爽やかだ。
だが、爽やかなのは見た目だけで、仕事内容は全く爽やかではない。
自衛官といえど、国家公務員で、ここはデスクワークの拠点だ。
仕事内容は調整につぐ調整につぐ調整、残業につぐ残業。しかも、自衛官には残業手当というシステムがないので、すべてサビ残だ。
航平はありがたくクッキーを受け取り、口に入れた。
どこのコンビニでも売っている定番のチョコチップクッキーだが、空腹にはご馳走だ。
「サンキュー。血糖値ちょい上がったわ」
「たくさんあるので、いつでもどうぞ」
堀内はデスクの引き出しをがらりと開けてみせた。
なるほど、チョコにクッキー、カップラーメンに栄養ドリンクといった非常食が詰まっている。
「用意周到だな」
「後方を軽んじる軍隊は敗北しますから」
澄ました顔で言って、堀内はパソコンのモニターに向き直った。
コーヒーで空腹を誤魔化しながら、訓練調整会議のパワポ資料に、ダーウィンでの米軍と豪州軍との協議結果を踏まえた提案事項を入力していく。
必要な地図だの写真だのをぺたぺたペーストして印刷し、上司である馬場防衛課長に差し出した。
「ちょっと読ませてくれ。そういえば十波3佐、おまえ、ダーウィンで米軍とやりあったらしいな」
「やりあったなんて人聞きが悪い。自分たちのオペレーションの都合で海幕長との会談のスケジュールを変更しようとするから抗議しただけですよ」
「時間変更くらい受け入れてやれよ」
「会談時間を変更すると、ヘリの着艦時刻も変更しなければいけなくなるので、現場が困ります」
「相変わらず現場主義だな」
「当たり前です」
喋りながらも、課長はささっと資料に赤字で微修正を入れると航平に返した。
「資料はこれでいい。時に、十波3佐」
「なんでしょう」
「役得だ。頑張ってくれ」
課長は神妙な顔で激励を送ってくる。
なんの話だ。この人は部下のいないところで勝手に話を進める節がある。
嫌な予感しかしない。
怪訝に立ちすくむ航平に、堀内が声をかけてきた。
「十波3佐、広報室の武井3佐がお見えです」
防衛課の入口で、小柄な女性自衛官が手招きしている。
防衛課長は「ちょうどいいタイミングだな」と頷いた。
繰り返す。嫌な予感しかない。
防衛課のミーティングスペースに移動するなり、武井は前置き無しに切り出した。
「十波3佐、「はぴはぴモーニング☆」って知ってる?」
「帝テレの朝の情報番組ですよね。時々見ています」
「御多分に漏れず、はなりんファン?」
はなりん、こと葉梨カレンは帝都テレビのアナウンサーだ。
ゆるふわな容姿と甘いボイスは、出勤前の男たちの癒し的存在だ。
「いや、俺はさっちー派なんで」
「「はぴモニ」を見ているなら、話が早いわ」
航平が挙げたライバル局の女子アナの名を綺麗にスルーし、武井は偉そうに言った。
階級は同じだが、武井は防衛大学校の3期先輩だ。3期上ということは神にも等しい。
とくに女性の先輩には絶対に逆らってはいけない。
「番組の後半に、「働くメンズの朝ごはん」っていうコーナーがあるでしょう」
「ああ、なんか中途半端なイケメンの素人が朝飯食いながら自分語りしてるコーナーですね」
「ひどい言い草ね」
「男的には何にも面白くないんで」
「女性の視聴者狙いなんでしょう。その中途半端なイケメンの素人に、十波が抜擢された」
航平は口を開けて、武井を二度見する。
なんですと?
「間抜け面しない。帝都テレビから、「メンズごはん」で自衛官を取り上げたいってオファーがあったのよ」
「なんで俺なんですか」
「先方の希望する条件に十波がドハマリだったからよ。あなた、黙っていれば見ようによってはジャニーズ系だしね」
全く褒められていない。
「どんな条件か知りませんが、嫌ですよ。そんなお茶の間のさらし者になるなんて」
航平の抵抗は想定内だったのだろう。武井はすらすらと口上を述べ始める。
「朝の情報番組の5分よ。たった5分。けれどその宣伝効果は数千万円に値するわ。ちょっと朝飯作って食べながら、海上自衛隊の活躍っぷりと素晴らしさをアピールしてくれればいいだけよ」
「そんな無茶な」
「言っておくけど、広報業務は海上自衛隊の任務のひとつよ。防衛課長の許可は貰っているから、心して励むように」
それであの激励か。勝手に話進めやがって。
航平はあっさり白旗を挙げた。
自衛隊は階級社会。上の命令は絶対。考える兵隊は要らない。
「今日の午後に、帝都テレビの記者が説明に来るから同席よろしく。時間と場所は後でスケジューラー飛ばしておくから」
午後の仕事が増えてしまった。
有馬とのことで心を乱す暇もなく、航平は日々の業務に忙殺されていた。
電子決裁システムに溜まっていた稟議書に目を通し終え、「決裁」を連続クリックして電子決裁システムを閉じる。
見計らったようにメール受信のポップアップが表示された。明後日の訓練調整会議の資料更新依頼だ。
今日はこの後に会議が2件入っているし、明日は海上幕僚長の定例会見があるので、質疑応答集の作成も急がなければならない。
そういえば、昼飯食い損ねたな。今日は金曜日だからメニューはカレー一択だったのに。
昼食のことを考えると盛大に腹の虫が鳴った。
「これ、どうぞ」
音が聞こえてしまったらしい。
隣席の堀内真奈1尉がクッキーを差し出してくれた。真っ白な夏制服からすらりと伸びた腕が眩しい。
むさい男ばかりの職場で堀内は紅一点。
口に出したらハラスメントになるので言わないが、菓子を差し出してくれる若い女性は心のオアシスだ。
航平は海上自衛官である。
現在勤務するのは、新宿区の一等地に広大な敷地を構える防衛省。の、庁舎の一角にオフィスを構える海上幕僚幹部防衛部防衛課。
防衛課で勤務するのは、秘書と庶務係を除き、全員が海上自衛官。7月の今、真っ白な夏制服に身を包んだ自衛官が働く様子は目にも爽やかだ。
だが、爽やかなのは見た目だけで、仕事内容は全く爽やかではない。
自衛官といえど、国家公務員で、ここはデスクワークの拠点だ。
仕事内容は調整につぐ調整につぐ調整、残業につぐ残業。しかも、自衛官には残業手当というシステムがないので、すべてサビ残だ。
航平はありがたくクッキーを受け取り、口に入れた。
どこのコンビニでも売っている定番のチョコチップクッキーだが、空腹にはご馳走だ。
「サンキュー。血糖値ちょい上がったわ」
「たくさんあるので、いつでもどうぞ」
堀内はデスクの引き出しをがらりと開けてみせた。
なるほど、チョコにクッキー、カップラーメンに栄養ドリンクといった非常食が詰まっている。
「用意周到だな」
「後方を軽んじる軍隊は敗北しますから」
澄ました顔で言って、堀内はパソコンのモニターに向き直った。
コーヒーで空腹を誤魔化しながら、訓練調整会議のパワポ資料に、ダーウィンでの米軍と豪州軍との協議結果を踏まえた提案事項を入力していく。
必要な地図だの写真だのをぺたぺたペーストして印刷し、上司である馬場防衛課長に差し出した。
「ちょっと読ませてくれ。そういえば十波3佐、おまえ、ダーウィンで米軍とやりあったらしいな」
「やりあったなんて人聞きが悪い。自分たちのオペレーションの都合で海幕長との会談のスケジュールを変更しようとするから抗議しただけですよ」
「時間変更くらい受け入れてやれよ」
「会談時間を変更すると、ヘリの着艦時刻も変更しなければいけなくなるので、現場が困ります」
「相変わらず現場主義だな」
「当たり前です」
喋りながらも、課長はささっと資料に赤字で微修正を入れると航平に返した。
「資料はこれでいい。時に、十波3佐」
「なんでしょう」
「役得だ。頑張ってくれ」
課長は神妙な顔で激励を送ってくる。
なんの話だ。この人は部下のいないところで勝手に話を進める節がある。
嫌な予感しかしない。
怪訝に立ちすくむ航平に、堀内が声をかけてきた。
「十波3佐、広報室の武井3佐がお見えです」
防衛課の入口で、小柄な女性自衛官が手招きしている。
防衛課長は「ちょうどいいタイミングだな」と頷いた。
繰り返す。嫌な予感しかない。
防衛課のミーティングスペースに移動するなり、武井は前置き無しに切り出した。
「十波3佐、「はぴはぴモーニング☆」って知ってる?」
「帝テレの朝の情報番組ですよね。時々見ています」
「御多分に漏れず、はなりんファン?」
はなりん、こと葉梨カレンは帝都テレビのアナウンサーだ。
ゆるふわな容姿と甘いボイスは、出勤前の男たちの癒し的存在だ。
「いや、俺はさっちー派なんで」
「「はぴモニ」を見ているなら、話が早いわ」
航平が挙げたライバル局の女子アナの名を綺麗にスルーし、武井は偉そうに言った。
階級は同じだが、武井は防衛大学校の3期先輩だ。3期上ということは神にも等しい。
とくに女性の先輩には絶対に逆らってはいけない。
「番組の後半に、「働くメンズの朝ごはん」っていうコーナーがあるでしょう」
「ああ、なんか中途半端なイケメンの素人が朝飯食いながら自分語りしてるコーナーですね」
「ひどい言い草ね」
「男的には何にも面白くないんで」
「女性の視聴者狙いなんでしょう。その中途半端なイケメンの素人に、十波が抜擢された」
航平は口を開けて、武井を二度見する。
なんですと?
「間抜け面しない。帝都テレビから、「メンズごはん」で自衛官を取り上げたいってオファーがあったのよ」
「なんで俺なんですか」
「先方の希望する条件に十波がドハマリだったからよ。あなた、黙っていれば見ようによってはジャニーズ系だしね」
全く褒められていない。
「どんな条件か知りませんが、嫌ですよ。そんなお茶の間のさらし者になるなんて」
航平の抵抗は想定内だったのだろう。武井はすらすらと口上を述べ始める。
「朝の情報番組の5分よ。たった5分。けれどその宣伝効果は数千万円に値するわ。ちょっと朝飯作って食べながら、海上自衛隊の活躍っぷりと素晴らしさをアピールしてくれればいいだけよ」
「そんな無茶な」
「言っておくけど、広報業務は海上自衛隊の任務のひとつよ。防衛課長の許可は貰っているから、心して励むように」
それであの激励か。勝手に話進めやがって。
航平はあっさり白旗を挙げた。
自衛隊は階級社会。上の命令は絶対。考える兵隊は要らない。
「今日の午後に、帝都テレビの記者が説明に来るから同席よろしく。時間と場所は後でスケジューラー飛ばしておくから」
午後の仕事が増えてしまった。
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