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Yukito: おめでとう。
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3月1日。
私立祥英高校では卒業証書授与式が粛然と執り行われていた。
保護者席の片隅に座った行人は瞳だけを動かして周りを見渡す。保護者席には空乃のご両親がいるはずだが、どの人かは分からない。
卒業生は既に着席していてちらほらと金髪も見えるが、どれも空乃の髪色とは違う。
「ユキちゃん。卒業式に来てください」
数日前の夕食後、空乃が妙に改まって畳に正座したので何事かと思えば、卒業式のお誘いだった。
正直、迷った。
卒業式は彼氏彼女を連れていく場所ではない。
「親御さん、いらっしゃるんだろう?」
おずおずと訊いた行人に、空乃はきっぱりと言った。
「両親とも来るけど、関係ない。親に挨拶してほしいとかじゃないから。俺は、ユキに俺が卒業するとこを見てほしい」
行人は躊躇う。
「先生方や親御さんに感謝と成長を見せる行事だろう。俺には行く権利はないよ」
本当は行きたいけれど。
壇上で証書をもらう空乃を。空乃の最後の制服姿を見たいけれど。
引くべき一線はある。
迷いが伝わったのか、空乃は姿勢を正した。大人びた眼差しが行人を捉える。
「高校生活で、俺を一番成長させてくれたのはユキだ。ユキに出会えなかったら、俺は今でも、馬鹿みたいにケンカして傷だらけになって、センセーに怒られても成績良いからいいだろって生意気な口叩いてる嫌なガキのままだった。だから、お願いします」
空乃が正座をするのも敬語を使うのも初めてだ。
肩下まで伸ばした綺麗な金髪が畳に流れ落ちている。
差し出された卒業証書授与式の案内を、行人は両手で受け取った。
あいつ、まさか寝坊したとかじゃないだろうな。
空乃の姿を見つけることができず、行人は気が気ではない。
金髪の生徒達の後ろ姿をもう一度見るが、やはり空乃ではない。
昨夜は前夜祭があるとかで、空乃は学校に一番近い宮内敦の家に泊まったのだ。朝、連絡をしておけばよかった。
式は開会の辞と国歌斉唱が終わり、卒業証書授与が始まっている。
こっそりとスマホを見るが、ラインのトーク画面は昨夜の「おやすみユキちゃん。明日、楽しみにしてて」で終わったままだ。
何が楽しみにしててだ。
人を誘っておいて式に出席しないとか。親御さんだって泣くぞ。
空乃は3年A組。もうタ行まで来ているので、もうすぐのはずだ。
「間宮瑠美」
「はい」
女子生徒が立ち上がり、舞台に向かって歩いていく。
「三沢空乃」
行人の心配をよそに、司会の教師は淡々と名前を読み上げた。
「はい」
空乃の、聞き慣れた、けれどいつもより芯がこもった声が講堂に響いた。
え、空乃?
行人ははっと顔を上げる。
立ち上がった長身。健やかに伸びた背筋。
「そら、の」
思わず声を出してしまった。隣の保護者に視線でたしなめられ、口をつぐんだ。
嘘だろ。
ほぼ同時に卒業生席と在校生席がざわめいた。
「マジかよ」
「え、あれ三沢先輩だよね」
「うっそー。ヤバくない?」
小声の囁きがさざ波のように広がり、「静粛に」というアナウンスで再び静けさを取り戻す。
空乃は他の生徒の反応など我関せず、確かな足取りで壇上に昇った。
その髪は、黒く、短い。
鎖骨まで伸びていた髪は耳の上まで短く切られ、輝くようだった金髪は黒に染められている。
「卒業おめでとう」
校長先生が差し出した証書を、作法通りに肘を伸ばして受け取る。
「ありがとうございます」
空乃は礼を言い、一礼してから回れ右をする。講堂を全体を見回した。
ずらりと並ぶ保護者の中から、空乃の目は一瞬で行人を見つけ出す。
目が合ったので、行人は微笑んだ。
「おめでとう」
空乃に見えるように、大きく口を動かす。
空乃はにっと笑って、壇上でピースサインをした。
その仕草に、厳粛な面持ちを保っていた校長が口を開けている。
行人は思わず笑い出す。
まったく、本当に。俺の彼氏は、最高にカッコいい。
「こら、三沢! 早く戻りなさい」
苦言を呈す校長に、空乃が、
「さーせん」
といつもの調子で返し、くすくす笑いが生徒席に広がる。
行人も笑いながら、壇上の空乃を見る。
2年分の思い出が一気に溢れてくる。視界が滲む。礼服の膝に涙がこぼれた。
式の後の校舎前は、卒業生と在校生、保護者が入り乱れ、歓声と涙とシャッターの音でまさに卒業式の雰囲気だ。
空乃に会いに行きたいけれど友達やご両親もいるし帰った方が良いのか、早々と帰ったら残念がるだろうかどうしようかと思って正門近くでうろうろしていると、人混みの合間を縫って、空乃がやってきた。
「ユキ、こっち」
別の校舎の裏まで誘導される。
「ここ、日影だろ。夏は涼しいから、ここでよくメシ食ってた」
懐かしそうにそう言う空乃の頭をまじまじと見つめる。本当に、黒い。
確かに空乃なのに、髪型ひとつでこうまで雰囲気が変わるものか。
「見過ぎ。触る?」
誘われて手を伸ばす。手触りは変わらずサラサラだが、切り立ての毛先が指先に当たる。
「びっくりした」
ため息をつくと、空乃はふっと笑った。
「びっくりさせたかったから」
「急にどうしたんだ」
「大学デビューしようかなって」
「普通逆だろ」
「だな。なんつーか、ケジメ、かな」
ケジメ。気持ちはなんとなく分かる。
空乃は本当に真剣に受験勉強に取り組んでいた。
模試の合格判定は余裕で合格圏内なのだからそんなに勉強しなくてもと行人の方が心配になるくらいの熱心さだった。
合格発表は来週だが、試験を終えた日は晴れ晴れとした顔をしていたから、手応えがあったのだろう。
「空乃。おめでとう」
改めて祝いの言葉を口にすると、空乃はにこっと笑った。
「ありがとう」
それ以上は言葉が続かなかった。
「ごめん、君に伝えたいこと沢山あったはずなのに、なんだか言葉が出てこない。おめでとうだけじゃなくて、もっと心に残るようなこと、言いたかったのに」
胸が詰まって、気持ちが言葉にならない。
「さっきの式での口パク、あれが一番嬉しかった。来てくれてありがとう」
「来て良かった。すごく、感動した」
「ユキ、もしかして泣いてくれてた?」
空乃が自分の目元を指す。
行人の目が腫れているのだろう。瞼が重いので見なくても分かる。
「ちょっとうるっとしただけだ。それに、泣いてたのは俺だけじゃない」
実際、仰げば尊しが流れる頃には保護者席は涙涙だった。
強がっていると、空乃が少し腰をかがめて、耳元で囁いた。
「今、すっげー抱きしめたい」
「駄目」
特別な日でも学校は学校だ。即答すると、空乃が口をとがらせた。
「いーじゃん」
「駄目」
「卒業式でも?」
「卒業式でも」
「ちぇー。じゃあ、帰ったらな」
「謝恩会だろ」
「遅くなるけど、待ってて」
バイトや予備校で遅くなる時は先に寝てろと気を遣う空乃だ。待っていてなんて珍しい。すこし、可愛い。
「仕方ないな」
行人が答えると、空乃は声を潜めた。
「帰ったら、制服のままエッチさせて」
「……は?」
何を言っているのか。
想像して、顔が熱くなる。
「ほら、最後だし」
「……いいよ」
頷くと、空乃はおもむろに言った。
「ユキちゃん。手、出して」
「手? こうか?」
手のひらを差し出す。
空乃は拳を学ランの胸元に持っていった。ぷつりと糸が切れる音。
「はい」
開いた手のひらに置かれたのは、金色のボタン。使い込んだそれは、ところどころ剥げている。
「これって」
第2ボタン。
ぎゅっと握りしめると、3月なのに熱を帯びている気がする。
「ベタだけど」
空乃が視線を逸らす。少し頬が赤いのは、多分、照れている。
「ありがとう。嬉しい」
本当に嬉しかった。
まさか、人生で第2ボタンを貰うことがあるなんて思わなかった。
気持ちが舞い上がってしまう。
「ありがとう」
もう一度言って、行人は背伸びをする。素早く軽く、空乃の口元に口づけた。
私立祥英高校では卒業証書授与式が粛然と執り行われていた。
保護者席の片隅に座った行人は瞳だけを動かして周りを見渡す。保護者席には空乃のご両親がいるはずだが、どの人かは分からない。
卒業生は既に着席していてちらほらと金髪も見えるが、どれも空乃の髪色とは違う。
「ユキちゃん。卒業式に来てください」
数日前の夕食後、空乃が妙に改まって畳に正座したので何事かと思えば、卒業式のお誘いだった。
正直、迷った。
卒業式は彼氏彼女を連れていく場所ではない。
「親御さん、いらっしゃるんだろう?」
おずおずと訊いた行人に、空乃はきっぱりと言った。
「両親とも来るけど、関係ない。親に挨拶してほしいとかじゃないから。俺は、ユキに俺が卒業するとこを見てほしい」
行人は躊躇う。
「先生方や親御さんに感謝と成長を見せる行事だろう。俺には行く権利はないよ」
本当は行きたいけれど。
壇上で証書をもらう空乃を。空乃の最後の制服姿を見たいけれど。
引くべき一線はある。
迷いが伝わったのか、空乃は姿勢を正した。大人びた眼差しが行人を捉える。
「高校生活で、俺を一番成長させてくれたのはユキだ。ユキに出会えなかったら、俺は今でも、馬鹿みたいにケンカして傷だらけになって、センセーに怒られても成績良いからいいだろって生意気な口叩いてる嫌なガキのままだった。だから、お願いします」
空乃が正座をするのも敬語を使うのも初めてだ。
肩下まで伸ばした綺麗な金髪が畳に流れ落ちている。
差し出された卒業証書授与式の案内を、行人は両手で受け取った。
あいつ、まさか寝坊したとかじゃないだろうな。
空乃の姿を見つけることができず、行人は気が気ではない。
金髪の生徒達の後ろ姿をもう一度見るが、やはり空乃ではない。
昨夜は前夜祭があるとかで、空乃は学校に一番近い宮内敦の家に泊まったのだ。朝、連絡をしておけばよかった。
式は開会の辞と国歌斉唱が終わり、卒業証書授与が始まっている。
こっそりとスマホを見るが、ラインのトーク画面は昨夜の「おやすみユキちゃん。明日、楽しみにしてて」で終わったままだ。
何が楽しみにしててだ。
人を誘っておいて式に出席しないとか。親御さんだって泣くぞ。
空乃は3年A組。もうタ行まで来ているので、もうすぐのはずだ。
「間宮瑠美」
「はい」
女子生徒が立ち上がり、舞台に向かって歩いていく。
「三沢空乃」
行人の心配をよそに、司会の教師は淡々と名前を読み上げた。
「はい」
空乃の、聞き慣れた、けれどいつもより芯がこもった声が講堂に響いた。
え、空乃?
行人ははっと顔を上げる。
立ち上がった長身。健やかに伸びた背筋。
「そら、の」
思わず声を出してしまった。隣の保護者に視線でたしなめられ、口をつぐんだ。
嘘だろ。
ほぼ同時に卒業生席と在校生席がざわめいた。
「マジかよ」
「え、あれ三沢先輩だよね」
「うっそー。ヤバくない?」
小声の囁きがさざ波のように広がり、「静粛に」というアナウンスで再び静けさを取り戻す。
空乃は他の生徒の反応など我関せず、確かな足取りで壇上に昇った。
その髪は、黒く、短い。
鎖骨まで伸びていた髪は耳の上まで短く切られ、輝くようだった金髪は黒に染められている。
「卒業おめでとう」
校長先生が差し出した証書を、作法通りに肘を伸ばして受け取る。
「ありがとうございます」
空乃は礼を言い、一礼してから回れ右をする。講堂を全体を見回した。
ずらりと並ぶ保護者の中から、空乃の目は一瞬で行人を見つけ出す。
目が合ったので、行人は微笑んだ。
「おめでとう」
空乃に見えるように、大きく口を動かす。
空乃はにっと笑って、壇上でピースサインをした。
その仕草に、厳粛な面持ちを保っていた校長が口を開けている。
行人は思わず笑い出す。
まったく、本当に。俺の彼氏は、最高にカッコいい。
「こら、三沢! 早く戻りなさい」
苦言を呈す校長に、空乃が、
「さーせん」
といつもの調子で返し、くすくす笑いが生徒席に広がる。
行人も笑いながら、壇上の空乃を見る。
2年分の思い出が一気に溢れてくる。視界が滲む。礼服の膝に涙がこぼれた。
式の後の校舎前は、卒業生と在校生、保護者が入り乱れ、歓声と涙とシャッターの音でまさに卒業式の雰囲気だ。
空乃に会いに行きたいけれど友達やご両親もいるし帰った方が良いのか、早々と帰ったら残念がるだろうかどうしようかと思って正門近くでうろうろしていると、人混みの合間を縫って、空乃がやってきた。
「ユキ、こっち」
別の校舎の裏まで誘導される。
「ここ、日影だろ。夏は涼しいから、ここでよくメシ食ってた」
懐かしそうにそう言う空乃の頭をまじまじと見つめる。本当に、黒い。
確かに空乃なのに、髪型ひとつでこうまで雰囲気が変わるものか。
「見過ぎ。触る?」
誘われて手を伸ばす。手触りは変わらずサラサラだが、切り立ての毛先が指先に当たる。
「びっくりした」
ため息をつくと、空乃はふっと笑った。
「びっくりさせたかったから」
「急にどうしたんだ」
「大学デビューしようかなって」
「普通逆だろ」
「だな。なんつーか、ケジメ、かな」
ケジメ。気持ちはなんとなく分かる。
空乃は本当に真剣に受験勉強に取り組んでいた。
模試の合格判定は余裕で合格圏内なのだからそんなに勉強しなくてもと行人の方が心配になるくらいの熱心さだった。
合格発表は来週だが、試験を終えた日は晴れ晴れとした顔をしていたから、手応えがあったのだろう。
「空乃。おめでとう」
改めて祝いの言葉を口にすると、空乃はにこっと笑った。
「ありがとう」
それ以上は言葉が続かなかった。
「ごめん、君に伝えたいこと沢山あったはずなのに、なんだか言葉が出てこない。おめでとうだけじゃなくて、もっと心に残るようなこと、言いたかったのに」
胸が詰まって、気持ちが言葉にならない。
「さっきの式での口パク、あれが一番嬉しかった。来てくれてありがとう」
「来て良かった。すごく、感動した」
「ユキ、もしかして泣いてくれてた?」
空乃が自分の目元を指す。
行人の目が腫れているのだろう。瞼が重いので見なくても分かる。
「ちょっとうるっとしただけだ。それに、泣いてたのは俺だけじゃない」
実際、仰げば尊しが流れる頃には保護者席は涙涙だった。
強がっていると、空乃が少し腰をかがめて、耳元で囁いた。
「今、すっげー抱きしめたい」
「駄目」
特別な日でも学校は学校だ。即答すると、空乃が口をとがらせた。
「いーじゃん」
「駄目」
「卒業式でも?」
「卒業式でも」
「ちぇー。じゃあ、帰ったらな」
「謝恩会だろ」
「遅くなるけど、待ってて」
バイトや予備校で遅くなる時は先に寝てろと気を遣う空乃だ。待っていてなんて珍しい。すこし、可愛い。
「仕方ないな」
行人が答えると、空乃は声を潜めた。
「帰ったら、制服のままエッチさせて」
「……は?」
何を言っているのか。
想像して、顔が熱くなる。
「ほら、最後だし」
「……いいよ」
頷くと、空乃はおもむろに言った。
「ユキちゃん。手、出して」
「手? こうか?」
手のひらを差し出す。
空乃は拳を学ランの胸元に持っていった。ぷつりと糸が切れる音。
「はい」
開いた手のひらに置かれたのは、金色のボタン。使い込んだそれは、ところどころ剥げている。
「これって」
第2ボタン。
ぎゅっと握りしめると、3月なのに熱を帯びている気がする。
「ベタだけど」
空乃が視線を逸らす。少し頬が赤いのは、多分、照れている。
「ありがとう。嬉しい」
本当に嬉しかった。
まさか、人生で第2ボタンを貰うことがあるなんて思わなかった。
気持ちが舞い上がってしまう。
「ありがとう」
もう一度言って、行人は背伸びをする。素早く軽く、空乃の口元に口づけた。
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