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Fujimori: いい加減、腹くくれ。
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渋谷道玄坂。
闇金きらきらファイナンスの事務所で藤森がひとり残業をしていると、思わぬ訪問者があった。
咥え煙草のまま扉を開いた藤森は、思わず煙草を落としてしまう。
「危ないな」
細い指先で煙草を拾い上げたのは、同級生の近間行人だった。さっと室内を見回し、テーブルの上の灰皿に煙草を押し付けている。
「悪い」
詫びると、行人は呆れたように笑った。
「いい加減、煙草やめろよな。入ってもいいか?」
「ああ」
行人は大学の同級生で、死んだ兄の元恋人で、藤森のセフレだ。いや、元セフレか。
別れようとかやめようとか言う話はしていないが、もう数か月寝ていない。
複雑な関係だと思っていたが、文字にしてみると割と陳腐なものだ。
藤森は苦笑しながら窓のブラインドを下ろした。黒革の客用ソファに行人を座らせ、冷蔵庫から常備してあるアサヒスーパードライの缶を二つ出す。
「飲むだろ?」
「ああ、サンキュ」
プルタブを上げ、視線だけで乾杯した。
クーラーは効いているが、暑い夏だ。半分を一気に飲み干して、藤森はジャケットを脱いでネクタイを取った。胸元を緩め、一息つく。
飲みっぷりのいい行人は珍しく、一口飲んだだけで缶を置いている。
「久しぶりだな」
「悪いな、あんまり連絡してなくて」
数週間ぶりに会う行人は、前よりも血色が良く肌にも髪にも艶がある。
常に纏っていた倦怠と退廃が剥がれ、なんだか健康的になったようだ。
「気にすんな。おまえ、感じ変わったよな」
「そうかな。少し体重が増えたかも」
行人はそう言うが、元々が細すぎたくらいなのだ。
「美味いもん食わしてもらってるからだろ」
空乃の存在を匂わせると、気まずそうに曖昧に頷いた。
なるほど、今日はコイバナしにきたわけか。
隣人の男子高校生と親しくなり、行人は男遊びをぱったりと止めた。
藤森は10年間、行人を抱いてきた。そこには愛も恋もなくて、最初は行人に眠りを与えるために、最後の方はもう惰性と情欲だけだった。
それでも10年は長い。
一夜限りの馬の骨と違い、俺だけは特別だろうと心のどこかで自惚れていたが、行人は藤森のことも誘わなくなった。
あんなエロいカラダしてんのに疼かねえのかなとか、一人でヌくだけで満足できてんだろうかとか。
あのDKが聞いたら歯ぎしりして殴りかかってきそうな下世話なことを考えてみたりもする。
でもって、また抱きてえなとか、寂しいなとか、思ってみたりもする。
それでもそんなことよりも、藤森はただ、行人に幸せになってほしかった。
一哉からも藤森からも解き放たれて、あのムカつくガキと、幸せになってほしい。
藤森がそんなことを考えている間、ぼんやりとビールを舐めていた行人が、ようやく口を開いた。
「あの時、目黒川で飲んだ酒、覚えてるか?」
思いがけぬ質問に藤森は瞬く。
あの時の目黒川。生きている一哉を見た最後の夜。
出発前にマテウスを開けたのは覚えている。その後、茶屋坂を下りながら飲んだ酒はなんだっただろうか。
「普通にビールとかじゃないか。ああ、カップ酒買った記憶はあるな」
「あの時、おまえ、どんな服着てたっけ」
質問の意図が分からず、藤森は肩をすくめる。
「それこそ覚えてねえよ」
「一哉さんはスプリングコートを着てたよな」
「ああ、確かそうだったな」
春の夜、楽しそうに夜道を歩く兄の後ろ姿。
「何色のコートだったっけ」
「あれ、どんなだっけな。よく着てた鶯色のやつじゃね? なあ、チカどうしたんだよ」
藤森の疑問には応えずに、行人は続ける。
「台所のタイル、どんな感じの青色だったっけ」
「どんなって、濃いめのトルコブルーみたいな色だろ」
今はない閑古堂は昭和モダンな作りで、細部にレトロな装飾がなされていた。
「店によく、ボケかけのおじいちゃん来てたよな」
「ああ、あの薬局のじいさんな。顔は覚えてるけど、名前なんだっけ」
「俺はもう、顔も名前も思い出せない。一哉さんが、いつもちゃんと相手してて。俺も何度も話したことあるのに」
なんの想い出クイズだ。
「なあ、チカ、何があった」
行人は顔を上げ、藤森を真正面から見た。眼鏡越しのその目には涙が揺れ、今にもこぼれ落ちそうだ。
「誠二」
10年ぶりに、行人はその名で藤森を呼んだ。
「おまえ、一哉さんの声、思い出せるか?」
どくんと、心臓が鳴った。
問われたことで、行人はもうそうではないのだと分かった。
祈るような思いで記憶を探る。
共に育った兄弟だ。もし今声を聞けば、すぐに兄だと分かって振り向けるだろう。
けれど、自発的に再生することが出来ない。
子供の頃の一哉の顔形や声は思い出せるのに、行人と交際し始めてからの穏やかで幸福そうな笑みは、儚くベールをまとっている。
「…いや。できない。もう、思い出せないな」
口にして、そうか俺は唯一の兄弟を亡くして、そして記憶というものは否が応でも薄れていくものだと思い知る。
まだ10年なのに。
50年後には、写真を見なければ顔すら思い出せないかもしれない。
「…俺もだ」
絞り出すように、行人が呟いた。
「あんなに好きだったのに。愛してたのに。一哉さんしかいないと思っていたのに! 毎日毎日、一日が終わるごとにあの日から遠ざかって、忘れたくないと思っているのに、どんどん消えていくんだ」
行人は泣きながら肩を震わせている。
「おい、チカ、大丈夫か」
藤森は行人の隣に移動して、その身体を引き寄せた。久しぶりに抱きしめた行人の肩はやはり細くて、心もとない。
「ごめん」
「チカ、分かったから。人間なんだから忘れて当たり前だ。そんなことで、兄貴は怒ったりしねえよ」
ぽすぽすと背中を叩いてやるが、行人の震えは止まらない。
「…俺はもう、一哉さんに恋はしていない」
小さな声が静かに言った。分かってはいたけれど認めるのが怖かったことを行人はきちんと音にした。
「当たり前だ。あいつはもう死んでんだから」
そう返すと、行人はこくりと頷いた。
「今俺が一緒にいたい相手は、一哉さんじゃないんだ」
「あのな、それで兄貴に申し訳ないとか思うなよ。さっさと死んじまったあいつが悪いんだ。兄貴は、おまえのこと縛りたいとか一生独り身でいてほしいとか、身勝手なこと思う奴じゃないだろ」
「うん。ごめん」
行人はしゃくり上げて、もう一度、ごめんと言った。
「だから謝んなって」
「誠二、このごめんは、おまえにだよ。おまえの罪悪感に付けこんで、俺はずっとおまえを利用してた。一哉さんを失ったこと、俺よりも、おまえの方が傷ついていたのに」
10年前も同じことを言われた気がする。初めて行人を抱いたあの夏の始まりの日に。
藤森は行人の頭を撫でる。クーラーで冷えた黒髪が柔らかく心地よい。
「一生面倒見てやるって言っただろ。だから、利用されたなんて思ってない。おまえが俺と寝てる間、俺のことを考えていなくても、それでも俺は良かったんだ」
「一生、見てくれるのか」
行人が馬鹿なことを言うので、指先でその額をはじいた。
「見ねえよ」
「どっちだよ」
涙目で不服そうにする行人が子供のように可愛くて、藤森は笑う。
「覚えてねえの。俺は、おまえがもう誰も好きになれなかったら、一生面倒見てやるって言ったんだよ。好きな奴できたんなら、俺はもうお役御免だろ」
「……高校生だぞ」
「来年18だろ。大体、あいつ、中身はおまえより大人だと思うが」
「うるさい」
藤森は腕の中から行人を解放すると、真正面から見据えた。
「チカ。観念しろよ。いい加減、腹くくれ」
藤森の凄みを受けてびびらない人間は少ないが、行人は藤森の目をまともに見返した。
「空乃が好きだ」
攻撃でも仕掛けるように、行人ははっきりと言った。
「で、どうすんの」
「空乃と付き合う。あいつの誠実さに、ちゃんと答えたいと心底思ったんだ。一哉さんとのことは思い出として大事にする。だから、もう、あの人を思って泣くのは止める。おまえとも友達に戻りたい」
行人は言い切った。
吹っ切れたような良い目をしている。
涙の痕が残る目尻を拭ってやり、その髪をぐしゃぐしゃと掻きまわした。
「おま、何すんだよ」
抗議する行人の首筋に、新しく取り出した缶ビールを当てた。
「乾杯しよーぜ」
「何にだよ」
「俺らの友情に」
クセえ台詞だな。
自分で行っておきながら、藤森は急に恥ずかしくなる。
誤魔化すようにぷしりと缶を開け、あおる。
二人とも、今度は一缶を一気に飲み干した。
闇金きらきらファイナンスの事務所で藤森がひとり残業をしていると、思わぬ訪問者があった。
咥え煙草のまま扉を開いた藤森は、思わず煙草を落としてしまう。
「危ないな」
細い指先で煙草を拾い上げたのは、同級生の近間行人だった。さっと室内を見回し、テーブルの上の灰皿に煙草を押し付けている。
「悪い」
詫びると、行人は呆れたように笑った。
「いい加減、煙草やめろよな。入ってもいいか?」
「ああ」
行人は大学の同級生で、死んだ兄の元恋人で、藤森のセフレだ。いや、元セフレか。
別れようとかやめようとか言う話はしていないが、もう数か月寝ていない。
複雑な関係だと思っていたが、文字にしてみると割と陳腐なものだ。
藤森は苦笑しながら窓のブラインドを下ろした。黒革の客用ソファに行人を座らせ、冷蔵庫から常備してあるアサヒスーパードライの缶を二つ出す。
「飲むだろ?」
「ああ、サンキュ」
プルタブを上げ、視線だけで乾杯した。
クーラーは効いているが、暑い夏だ。半分を一気に飲み干して、藤森はジャケットを脱いでネクタイを取った。胸元を緩め、一息つく。
飲みっぷりのいい行人は珍しく、一口飲んだだけで缶を置いている。
「久しぶりだな」
「悪いな、あんまり連絡してなくて」
数週間ぶりに会う行人は、前よりも血色が良く肌にも髪にも艶がある。
常に纏っていた倦怠と退廃が剥がれ、なんだか健康的になったようだ。
「気にすんな。おまえ、感じ変わったよな」
「そうかな。少し体重が増えたかも」
行人はそう言うが、元々が細すぎたくらいなのだ。
「美味いもん食わしてもらってるからだろ」
空乃の存在を匂わせると、気まずそうに曖昧に頷いた。
なるほど、今日はコイバナしにきたわけか。
隣人の男子高校生と親しくなり、行人は男遊びをぱったりと止めた。
藤森は10年間、行人を抱いてきた。そこには愛も恋もなくて、最初は行人に眠りを与えるために、最後の方はもう惰性と情欲だけだった。
それでも10年は長い。
一夜限りの馬の骨と違い、俺だけは特別だろうと心のどこかで自惚れていたが、行人は藤森のことも誘わなくなった。
あんなエロいカラダしてんのに疼かねえのかなとか、一人でヌくだけで満足できてんだろうかとか。
あのDKが聞いたら歯ぎしりして殴りかかってきそうな下世話なことを考えてみたりもする。
でもって、また抱きてえなとか、寂しいなとか、思ってみたりもする。
それでもそんなことよりも、藤森はただ、行人に幸せになってほしかった。
一哉からも藤森からも解き放たれて、あのムカつくガキと、幸せになってほしい。
藤森がそんなことを考えている間、ぼんやりとビールを舐めていた行人が、ようやく口を開いた。
「あの時、目黒川で飲んだ酒、覚えてるか?」
思いがけぬ質問に藤森は瞬く。
あの時の目黒川。生きている一哉を見た最後の夜。
出発前にマテウスを開けたのは覚えている。その後、茶屋坂を下りながら飲んだ酒はなんだっただろうか。
「普通にビールとかじゃないか。ああ、カップ酒買った記憶はあるな」
「あの時、おまえ、どんな服着てたっけ」
質問の意図が分からず、藤森は肩をすくめる。
「それこそ覚えてねえよ」
「一哉さんはスプリングコートを着てたよな」
「ああ、確かそうだったな」
春の夜、楽しそうに夜道を歩く兄の後ろ姿。
「何色のコートだったっけ」
「あれ、どんなだっけな。よく着てた鶯色のやつじゃね? なあ、チカどうしたんだよ」
藤森の疑問には応えずに、行人は続ける。
「台所のタイル、どんな感じの青色だったっけ」
「どんなって、濃いめのトルコブルーみたいな色だろ」
今はない閑古堂は昭和モダンな作りで、細部にレトロな装飾がなされていた。
「店によく、ボケかけのおじいちゃん来てたよな」
「ああ、あの薬局のじいさんな。顔は覚えてるけど、名前なんだっけ」
「俺はもう、顔も名前も思い出せない。一哉さんが、いつもちゃんと相手してて。俺も何度も話したことあるのに」
なんの想い出クイズだ。
「なあ、チカ、何があった」
行人は顔を上げ、藤森を真正面から見た。眼鏡越しのその目には涙が揺れ、今にもこぼれ落ちそうだ。
「誠二」
10年ぶりに、行人はその名で藤森を呼んだ。
「おまえ、一哉さんの声、思い出せるか?」
どくんと、心臓が鳴った。
問われたことで、行人はもうそうではないのだと分かった。
祈るような思いで記憶を探る。
共に育った兄弟だ。もし今声を聞けば、すぐに兄だと分かって振り向けるだろう。
けれど、自発的に再生することが出来ない。
子供の頃の一哉の顔形や声は思い出せるのに、行人と交際し始めてからの穏やかで幸福そうな笑みは、儚くベールをまとっている。
「…いや。できない。もう、思い出せないな」
口にして、そうか俺は唯一の兄弟を亡くして、そして記憶というものは否が応でも薄れていくものだと思い知る。
まだ10年なのに。
50年後には、写真を見なければ顔すら思い出せないかもしれない。
「…俺もだ」
絞り出すように、行人が呟いた。
「あんなに好きだったのに。愛してたのに。一哉さんしかいないと思っていたのに! 毎日毎日、一日が終わるごとにあの日から遠ざかって、忘れたくないと思っているのに、どんどん消えていくんだ」
行人は泣きながら肩を震わせている。
「おい、チカ、大丈夫か」
藤森は行人の隣に移動して、その身体を引き寄せた。久しぶりに抱きしめた行人の肩はやはり細くて、心もとない。
「ごめん」
「チカ、分かったから。人間なんだから忘れて当たり前だ。そんなことで、兄貴は怒ったりしねえよ」
ぽすぽすと背中を叩いてやるが、行人の震えは止まらない。
「…俺はもう、一哉さんに恋はしていない」
小さな声が静かに言った。分かってはいたけれど認めるのが怖かったことを行人はきちんと音にした。
「当たり前だ。あいつはもう死んでんだから」
そう返すと、行人はこくりと頷いた。
「今俺が一緒にいたい相手は、一哉さんじゃないんだ」
「あのな、それで兄貴に申し訳ないとか思うなよ。さっさと死んじまったあいつが悪いんだ。兄貴は、おまえのこと縛りたいとか一生独り身でいてほしいとか、身勝手なこと思う奴じゃないだろ」
「うん。ごめん」
行人はしゃくり上げて、もう一度、ごめんと言った。
「だから謝んなって」
「誠二、このごめんは、おまえにだよ。おまえの罪悪感に付けこんで、俺はずっとおまえを利用してた。一哉さんを失ったこと、俺よりも、おまえの方が傷ついていたのに」
10年前も同じことを言われた気がする。初めて行人を抱いたあの夏の始まりの日に。
藤森は行人の頭を撫でる。クーラーで冷えた黒髪が柔らかく心地よい。
「一生面倒見てやるって言っただろ。だから、利用されたなんて思ってない。おまえが俺と寝てる間、俺のことを考えていなくても、それでも俺は良かったんだ」
「一生、見てくれるのか」
行人が馬鹿なことを言うので、指先でその額をはじいた。
「見ねえよ」
「どっちだよ」
涙目で不服そうにする行人が子供のように可愛くて、藤森は笑う。
「覚えてねえの。俺は、おまえがもう誰も好きになれなかったら、一生面倒見てやるって言ったんだよ。好きな奴できたんなら、俺はもうお役御免だろ」
「……高校生だぞ」
「来年18だろ。大体、あいつ、中身はおまえより大人だと思うが」
「うるさい」
藤森は腕の中から行人を解放すると、真正面から見据えた。
「チカ。観念しろよ。いい加減、腹くくれ」
藤森の凄みを受けてびびらない人間は少ないが、行人は藤森の目をまともに見返した。
「空乃が好きだ」
攻撃でも仕掛けるように、行人ははっきりと言った。
「で、どうすんの」
「空乃と付き合う。あいつの誠実さに、ちゃんと答えたいと心底思ったんだ。一哉さんとのことは思い出として大事にする。だから、もう、あの人を思って泣くのは止める。おまえとも友達に戻りたい」
行人は言い切った。
吹っ切れたような良い目をしている。
涙の痕が残る目尻を拭ってやり、その髪をぐしゃぐしゃと掻きまわした。
「おま、何すんだよ」
抗議する行人の首筋に、新しく取り出した缶ビールを当てた。
「乾杯しよーぜ」
「何にだよ」
「俺らの友情に」
クセえ台詞だな。
自分で行っておきながら、藤森は急に恥ずかしくなる。
誤魔化すようにぷしりと缶を開け、あおる。
二人とも、今度は一缶を一気に飲み干した。
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