187 / 200
第3章 ホワイトライスケーキと疫病の話
秘策
しおりを挟む
ログアウトした翠。
冷蔵庫からお茶を取り出し喉を潤した翠は、 すぐにパソコンを使い始めた。
AFOの奏者の動画を片っ端から見たのだ。
今までと違う戦い方をしないと行けないのはよくわかった。
でも、 浮かばないのだ。
みんなはどうやって戦ってるの?
「………………うーん」
順番に動画を再生していくが、 翠が求めるものは無かった。
違うゲーム動画を探そうと色々見ることにした翠。
そこで、 ゲーム実況というやつを見てみる事にした。
解説がついていてわかりやすいのだ。
スイが使う奏者は勿論ないのだが、 バフという点を見て何かできることは無いかと調べているのだ。
そこで、 ある動画を見つけた。
「…………これは」
翠が見ていたのは別の協力ゲームの実況である。
翠の視線の先にはバフでは無く、 魔法職ではあるのだが
「………これならイケるかもしれない」
画面に見入りながら、 興奮気味に笑みを浮かべた。
「明後日、 時間が無い!すぐに作曲しなきゃ!!」
パソコンを乱暴にシャットダウンした翠はすぐにギアを手に取りベッドに横になった。
昼食にパソコンで検索して2時間弱。
「効率的に動かないと!!」
そう言ったあと、 翠はゲームの世界へと戻って行った。
「出かけてきます!!」
「え?あら、 スイちゃん?」
すごい勢いで降りてきたスイにセラニーチェは驚き目を丸くする。
スイはハーヴェイのところで回復薬を買えるだけ買ってからフェアリーガーデンを飛び出して行った。
それを見送ったセラニーチェ達はポカンと見送ったが、 すぐに笑いを漏らす。
「いきなり色々変わったみたいだから心配だったけど、 大丈夫みたいね」
『だから言ったじゃないですか、 スイなら大丈夫ですって!』
「スイ、 強い子」
「さっすが俺のスイちゃぁぁぁあん!」
「だぁーれがお前のだよ」
クスクスと笑って穏やかに話すフェアリーロードたち。
そんな様子をプレイヤー達もいつもの事だと笑っていた。
この下方修正について、 プレイヤー達はかなり注目していた。
明らかにスイに対する下方修正だなと、 わかっていたからだ。
運営は言った。
医療処置を受けた一定の人のステータスが上がっていると。
しかし、 目立ってステータスが強そうなプレイヤーがスイ以外にいないのだ。
これは以前言っていた、 処置の仕方でギアが測定する数値は個体差がある為だ。
つまり、 スイ以外にそこまでステータスの変動があるプレイヤーは、 少数ないし、 スイのみとなる。
可能性として、 目に見えての強さがわからないプレイヤーもいるかもしれない。
最前線にいる生産者の1人も器用値が上がっていて細部まで綿密に作られたアクセサリーを作成するプレイヤーもいるのだが、 閑話休題。
そういった事があり、 スイは現在注目を浴びている。
スイたん親衛隊は勿論、 スイの火力をバグだと言ったプレイヤーたちも。
弱くなったスイを、 公式イベントで見れると笑うゲスなプレイヤーも実際いるのだ。
「お久しぶりの森だなぁー」
高速で襲いかかってくるウサギを蹴りで吹き飛ばしながらのほほんと言うスイ。
ゲームをはじめて最初に来た、 あの森である。
「んー……マイナスイオンー」
そういうが、 ウサギの群れが次々とスイに襲いかかっている。
ハープを装備することなく、 丸腰で歩くスイをたまたま通りかかったプレイヤーが驚き武器を落としてウサギに突進されていた。
遠くで、 ぐぁぁ!と叫び声が聞こえて振り向くが、 既にプレイヤーの姿はない。
んん?と首を傾げるが、 気のせいか……と歩き出す。
スイ、 腕力に目が行きがちだが脚力強化もヤバいのだ。
すでに初心者の森では武器いらずである。
バケモノか。
「よーし、 作曲するぞー!!」
セーフティーエリアにきたスイは丸太に座って作曲をはじめる。
少し支援とは離れているのだが、 スイはある場面をしっかりと見ていたのだ。
それを見たために、 これは支援でもいける!
そう確信した。
スイは難曲を作曲し始める。
通常支援とは掛け離れている為に、 作曲はかなり難しいようで効果を上げるために今までにない時間を使って曲をじっくりと作る。
作曲が終わっても、 曲を弾けるまで時間が必要だ。
なるべく早く作曲しなくては、 公式イベントに間に合わない。
焦りもあるが、 新たな挑戦にワクワクもしていた。
そして…………
「でーきた」
ニヤリと笑ったスイは、 想像通りの効果がある曲を作曲した。
これにより、 スイは最大の弱点をカバー出来るようになり、 更には別の強さも身に付けれる様になるのだ。
ニヤニヤしながら、 曲作り終了までの残り時間はハープが使えないので体術、 主に足技の練習を始める。
「よーし!強くなるぞー!!」
意気込んで森に駆け出したスイは、 イベント開始ギリギリまで自らのレベリングに奔走するのだった。
運営サイド
運営メンバーは今回の下方修正をかなり迷っていた。
開始からそのステータスで動いていたプレイヤーにとって、 いきなり制限されたプレイになったら、 プレイヤーはどう思うのだろうか。
不満が出るだろう、 なんで自分だけと思う人もいる。
数値がそんなに上がっていないプレイヤーはさほど違和感は無い、 そうなるように調整したから。
でも、 フェアリーロードのスイは。
「……規格外なんだ」
以前の公式イベント、 雪合戦を見る運営。
たった一人で全てのプレイヤーを一掃できるその強さ。
明らかにパワーバランスを逸している。
スイがたまたま話して手に入れた攻撃専用の武器に、 作曲で手に入れた支援。
それだけで十分強いのに、 超火力を生み出す腕力。
このままにしておけば、 今後のイベント全てがスイのワンマンになるし、 スイ自身手応えが無くなりゲームに飽きる可能性だってある。
運営として、 それは避けたいのだ。
スイの持つ力は無限大だ。
それは作曲の性でもある。
作曲は、 その人の感性や難しくても諦めない気持ちなどにより効果が変わる。
同じ支援を作ろうとしても、 まるっきり同じものは作れないのだ。効果の倍率も違う。
だからこそ、 今回の下方修正に乗り出した。
腕力を失ったとしても、 スイなら他の武器がある。
上手くそれで立ち回ってもらいたい。
その気持ちでイベント前の今、 これを実施した。
期日がギリギリなのは、この下方修正がやっと出来たからだった。
イベント終了後にするかと社内でもめたが、むしろイベント中、 数値が下がったプレイヤーがどう動くのか他のプレイヤーも見れるように公式イベント前に決めた。
しかし、 やはり心配なのだ。
だから、 運営はスイの動きを追った。
「………おいおい、 まじかよ」
「まさか、 こんな解決方法を思いつくなんて」
「このプレイヤーに作曲は凶悪だなぁ」
画面越しに笑顔で暴れるスイに、 運営は冷や汗を浮かべる。
パワーバランスの為の下方修正だったのに、 逆に新たな力を生み出すきっかけとなった。
「……………もうやだぁー、 このプレイヤー」
「これは…自分で作り出したんだからもうどうする事も出来ないわね……」
「お前はどう思うよ」
「うん?……んー、 こういう子だよね」
「「はぁ………」」
もう無理だわ。
暖かく見守りましょう………
ガックリと項垂れる2人に苦笑するもう1人の運営。
スイが楽しそうに暴れているの眺めた。
こうして、 各プレイヤーがレベリングをして
公式イベント当日を迎える。
冷蔵庫からお茶を取り出し喉を潤した翠は、 すぐにパソコンを使い始めた。
AFOの奏者の動画を片っ端から見たのだ。
今までと違う戦い方をしないと行けないのはよくわかった。
でも、 浮かばないのだ。
みんなはどうやって戦ってるの?
「………………うーん」
順番に動画を再生していくが、 翠が求めるものは無かった。
違うゲーム動画を探そうと色々見ることにした翠。
そこで、 ゲーム実況というやつを見てみる事にした。
解説がついていてわかりやすいのだ。
スイが使う奏者は勿論ないのだが、 バフという点を見て何かできることは無いかと調べているのだ。
そこで、 ある動画を見つけた。
「…………これは」
翠が見ていたのは別の協力ゲームの実況である。
翠の視線の先にはバフでは無く、 魔法職ではあるのだが
「………これならイケるかもしれない」
画面に見入りながら、 興奮気味に笑みを浮かべた。
「明後日、 時間が無い!すぐに作曲しなきゃ!!」
パソコンを乱暴にシャットダウンした翠はすぐにギアを手に取りベッドに横になった。
昼食にパソコンで検索して2時間弱。
「効率的に動かないと!!」
そう言ったあと、 翠はゲームの世界へと戻って行った。
「出かけてきます!!」
「え?あら、 スイちゃん?」
すごい勢いで降りてきたスイにセラニーチェは驚き目を丸くする。
スイはハーヴェイのところで回復薬を買えるだけ買ってからフェアリーガーデンを飛び出して行った。
それを見送ったセラニーチェ達はポカンと見送ったが、 すぐに笑いを漏らす。
「いきなり色々変わったみたいだから心配だったけど、 大丈夫みたいね」
『だから言ったじゃないですか、 スイなら大丈夫ですって!』
「スイ、 強い子」
「さっすが俺のスイちゃぁぁぁあん!」
「だぁーれがお前のだよ」
クスクスと笑って穏やかに話すフェアリーロードたち。
そんな様子をプレイヤー達もいつもの事だと笑っていた。
この下方修正について、 プレイヤー達はかなり注目していた。
明らかにスイに対する下方修正だなと、 わかっていたからだ。
運営は言った。
医療処置を受けた一定の人のステータスが上がっていると。
しかし、 目立ってステータスが強そうなプレイヤーがスイ以外にいないのだ。
これは以前言っていた、 処置の仕方でギアが測定する数値は個体差がある為だ。
つまり、 スイ以外にそこまでステータスの変動があるプレイヤーは、 少数ないし、 スイのみとなる。
可能性として、 目に見えての強さがわからないプレイヤーもいるかもしれない。
最前線にいる生産者の1人も器用値が上がっていて細部まで綿密に作られたアクセサリーを作成するプレイヤーもいるのだが、 閑話休題。
そういった事があり、 スイは現在注目を浴びている。
スイたん親衛隊は勿論、 スイの火力をバグだと言ったプレイヤーたちも。
弱くなったスイを、 公式イベントで見れると笑うゲスなプレイヤーも実際いるのだ。
「お久しぶりの森だなぁー」
高速で襲いかかってくるウサギを蹴りで吹き飛ばしながらのほほんと言うスイ。
ゲームをはじめて最初に来た、 あの森である。
「んー……マイナスイオンー」
そういうが、 ウサギの群れが次々とスイに襲いかかっている。
ハープを装備することなく、 丸腰で歩くスイをたまたま通りかかったプレイヤーが驚き武器を落としてウサギに突進されていた。
遠くで、 ぐぁぁ!と叫び声が聞こえて振り向くが、 既にプレイヤーの姿はない。
んん?と首を傾げるが、 気のせいか……と歩き出す。
スイ、 腕力に目が行きがちだが脚力強化もヤバいのだ。
すでに初心者の森では武器いらずである。
バケモノか。
「よーし、 作曲するぞー!!」
セーフティーエリアにきたスイは丸太に座って作曲をはじめる。
少し支援とは離れているのだが、 スイはある場面をしっかりと見ていたのだ。
それを見たために、 これは支援でもいける!
そう確信した。
スイは難曲を作曲し始める。
通常支援とは掛け離れている為に、 作曲はかなり難しいようで効果を上げるために今までにない時間を使って曲をじっくりと作る。
作曲が終わっても、 曲を弾けるまで時間が必要だ。
なるべく早く作曲しなくては、 公式イベントに間に合わない。
焦りもあるが、 新たな挑戦にワクワクもしていた。
そして…………
「でーきた」
ニヤリと笑ったスイは、 想像通りの効果がある曲を作曲した。
これにより、 スイは最大の弱点をカバー出来るようになり、 更には別の強さも身に付けれる様になるのだ。
ニヤニヤしながら、 曲作り終了までの残り時間はハープが使えないので体術、 主に足技の練習を始める。
「よーし!強くなるぞー!!」
意気込んで森に駆け出したスイは、 イベント開始ギリギリまで自らのレベリングに奔走するのだった。
運営サイド
運営メンバーは今回の下方修正をかなり迷っていた。
開始からそのステータスで動いていたプレイヤーにとって、 いきなり制限されたプレイになったら、 プレイヤーはどう思うのだろうか。
不満が出るだろう、 なんで自分だけと思う人もいる。
数値がそんなに上がっていないプレイヤーはさほど違和感は無い、 そうなるように調整したから。
でも、 フェアリーロードのスイは。
「……規格外なんだ」
以前の公式イベント、 雪合戦を見る運営。
たった一人で全てのプレイヤーを一掃できるその強さ。
明らかにパワーバランスを逸している。
スイがたまたま話して手に入れた攻撃専用の武器に、 作曲で手に入れた支援。
それだけで十分強いのに、 超火力を生み出す腕力。
このままにしておけば、 今後のイベント全てがスイのワンマンになるし、 スイ自身手応えが無くなりゲームに飽きる可能性だってある。
運営として、 それは避けたいのだ。
スイの持つ力は無限大だ。
それは作曲の性でもある。
作曲は、 その人の感性や難しくても諦めない気持ちなどにより効果が変わる。
同じ支援を作ろうとしても、 まるっきり同じものは作れないのだ。効果の倍率も違う。
だからこそ、 今回の下方修正に乗り出した。
腕力を失ったとしても、 スイなら他の武器がある。
上手くそれで立ち回ってもらいたい。
その気持ちでイベント前の今、 これを実施した。
期日がギリギリなのは、この下方修正がやっと出来たからだった。
イベント終了後にするかと社内でもめたが、むしろイベント中、 数値が下がったプレイヤーがどう動くのか他のプレイヤーも見れるように公式イベント前に決めた。
しかし、 やはり心配なのだ。
だから、 運営はスイの動きを追った。
「………おいおい、 まじかよ」
「まさか、 こんな解決方法を思いつくなんて」
「このプレイヤーに作曲は凶悪だなぁ」
画面越しに笑顔で暴れるスイに、 運営は冷や汗を浮かべる。
パワーバランスの為の下方修正だったのに、 逆に新たな力を生み出すきっかけとなった。
「……………もうやだぁー、 このプレイヤー」
「これは…自分で作り出したんだからもうどうする事も出来ないわね……」
「お前はどう思うよ」
「うん?……んー、 こういう子だよね」
「「はぁ………」」
もう無理だわ。
暖かく見守りましょう………
ガックリと項垂れる2人に苦笑するもう1人の運営。
スイが楽しそうに暴れているの眺めた。
こうして、 各プレイヤーがレベリングをして
公式イベント当日を迎える。
23
お気に入りに追加
118
あなたにおすすめの小説
あまたある産声の中で‼~『氏名・使命』を奪われた最凶の男は、過去を追い求めない~
最十 レイ
ファンタジー
「お前の『氏名・使命』を貰う」
力を得た代償に己の名前とすべき事を奪われ、転生を果たした名も無き男。
自分は誰なのか? 自分のすべき事は何だったのか? 苦悩する……なんて事はなく、忘れているのをいいことに持前のポジティブさと破天荒さと卑怯さで、時に楽しく、時に女の子にちょっかいをだしながら、思いのまま生きようとする。
そんな性格だから、ちょっと女の子に騙されたり、ちょっと監獄に送られたり、脱獄しようとしてまた捕まったり、挙句の果てに死刑にされそうになったり⁈
身体は変形と再生を繰り返し、死さえも失った男は、生まれ持った拳でシリアスをぶっ飛ばし、己が信念のもとにキメるところはきっちりキメて突き進む。
そんな『自由』でなければ勝ち取れない、名も無き男の生き様が今始まる!
※この作品はカクヨムでも投稿中です。
貴方の隣で私は異世界を謳歌する
紅子
ファンタジー
あれ?わたし、こんなに小さかった?ここどこ?わたしは誰?
あああああ、どうやらわたしはトラックに跳ねられて異世界に来てしまったみたい。なんて、テンプレ。なんで森の中なのよ。せめて、街の近くに送ってよ!こんな幼女じゃ、すぐ死んじゃうよ。言わんこっちゃない。
わたし、どうなるの?
不定期更新 00:00に更新します。
R15は、念のため。
自己満足の世界に付き、合わないと感じた方は読むのをお止めください。設定ゆるゆるの思い付き、ご都合主義で書いているため、深い内容ではありません。さらっと読みたい方向けです。矛盾点などあったらごめんなさい(>_<)
雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜
霞杏檎
ファンタジー
「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」
回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。
フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。
しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを……
途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。
フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。
フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった……
これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である!
(160話で完結予定)
元タイトル
「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」
俺の召喚獣だけレベルアップする
摂政
ファンタジー
【第10章、始動!!】ダンジョンが現れた、現代社会のお話
主人公の冴島渉は、友人の誘いに乗って、冒険者登録を行った
しかし、彼が神から与えられたのは、一生レベルアップしない召喚獣を用いて戦う【召喚士】という力だった
それでも、渉は召喚獣を使って、見事、ダンジョンのボスを撃破する
そして、彼が得たのは----召喚獣をレベルアップさせる能力だった
この世界で唯一、召喚獣をレベルアップさせられる渉
神から与えられた制約で、人間とパーティーを組めない彼は、誰にも知られることがないまま、どんどん強くなっていく……
※召喚獣や魔物などについて、『おーぷん2ちゃんねる:にゅー速VIP』にて『おーぷん民でまじめにファンタジー世界を作ろう』で作られた世界観……というか、モンスターを一部使用して書きました!!
内容を纏めたwikiもありますので、お暇な時に一読していただければ更に楽しめるかもしれません?
https://www65.atwiki.jp/opfan/pages/1.html
魔法のせいだからって許せるわけがない
ユウユウ
ファンタジー
私は魅了魔法にかけられ、婚約者を裏切って、婚約破棄を宣言してしまった。同じように魔法にかけられても婚約者を強く愛していた者は魔法に抵抗したらしい。
すべてが明るみになり、魅了がとけた私は婚約者に謝罪してやり直そうと懇願したが、彼女はけして私を許さなかった。
またね。次ね。今度ね。聞き飽きました。お断りです。
朝山みどり
ファンタジー
ミシガン伯爵家のリリーは、いつも後回しにされていた。転んで怪我をしても、熱を出しても誰もなにもしてくれない。わたしは家族じゃないんだとリリーは思っていた。
婚約者こそいるけど、相手も自分と同じ境遇の侯爵家の二男。だから、リリーは彼と家族を作りたいと願っていた。
だけど、彼は妹のアナベルとの結婚を望み、婚約は解消された。
リリーは失望に負けずに自身の才能を武器に道を切り開いて行った。
「なろう」「カクヨム」に投稿しています。
義妹がピンク色の髪をしています
ゆーぞー
ファンタジー
彼女を見て思い出した。私には前世の記憶がある。そしてピンク色の髪の少女が妹としてやって来た。ヤバい、うちは男爵。でも貧乏だから王族も通うような学校には行けないよね。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる