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なんでヒロインなの!!!③

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「へぇ・・・公爵家って事は結構大きい家なのね」
本にはこの国での過去の出来事や高位貴族の名前などが載っている。
「うちはどれだろう・・・」
(この国の公爵は一家しかないって言ってたわよね・・・)
「ぁ、これかしら?
えっと・・・ルミエール家?」
(ルミエール・・・?
この苗字どこかで・・・)
不思議に思いながら他のページも見てみる事にした。
(この国の皇帝の苗字はなにかしら?)
「えぇーと・・・皇族家の苗字っと・・・。
ぁ、あったわ!カーライル?」
(この苗字も聞いたことあるわ・・・)
嫌な予感がして現騎士団長、現宰相など色々と見てみる事にした。
「ローデリック・・・ファーゲル・・・」
(やっぱりおかしい・・・どの苗字も聞いた事があるなんて・・・)
自慢じゃないが私は記憶力は悪くない。
という事は前世でこの苗字を聞いていたということ。
(でもどこで・・・)
前世で私と話す人などほとんどいなかった。
・・・いや、1人居た。
『可南子』という女の子だ。
その子はいわゆる【ゲーマー】だった。
私の所に来てはいつもゲームをしていた。
(そういえば・・・一度だけなんのゲームをしてるのか聞いたことがあったわね・・・)
そう、その時彼女はなんて言った・・・?
恋愛ゲーム・・・確かそう言っていた。
そこに出てくる登場人物は
【ヒロインであり公爵家の一人娘シルヴィア】
【皇太子レナルド・カーライル】
【現騎士団長ご嫡男チャールズ・ローデリック】
【現宰相ご嫡男ジュード・ファーゲル】
【侯爵家の娘であり悪役令嬢のエミリア・コンラード】
(・・・まさかそんなことってあるの?)
信じたくはなかったがあまりにも一致しているので信じざるをえなかった。
(あぁぁぁ・・・よりによってなんでヒロイン・・・。
どうせなら悪役令嬢が良かった・・・!)
エミリアはヒロインを虐めたことで地位を奪われ町外れの山奥でひっそりと暮らすことになる。
(そっちの方が良かったわ!!!)
ヒロインなんてそんな面倒くさいの勘弁して欲しかった。
ひっそりと暮らす方がよっぽど良い。
「なんで・・・なんでヒロインなのよ!!!」



    
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