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#2 男子高校生のフラグ
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薬を飲んだ時に着ていた服などは一緒に透明化し、新たに身に着けた物は透明にならない。準備万端で昼休みを迎えた俺は、ひとまずトイレに駆け込んで慎重にビンの蓋を開けた。
「これ浴びて三年の校舎に行って、天和に事情を説明して、どっか移動して飯食ってもいいよな。天和が朝コンビニで俺の飯も買ってきてくれたみたいだし、今日はゆっくり昼休みを楽しむぞ!」
「炎樽、嬉しそう」
「嬉しいよ! マカ本当にありがとう!」
「思いっ切り振りかけろ、炎樽!」
自分にも香水がかかるよう俺の近くを飛びながら、マカロが嬉しそうに宙返りを繰り返す。
「行くぞ!」
小さなビンを頭上に掲げ、中身を全て自分の体へ振りかける。ピンク色の液体とラメがキラキラと降り注ぎ、俺はその瞬間、最高の気分になった。
───。
「どう?」
「おお! 炎樽、完全に見えなくなったぞ!」
「本当っ? 完全なる透明?」
「完全に透明! 全然見えない!」
「マカの姿も見えない!」
「やった!」
俺達は互いの姿が見えないながらも何となくでハイタッチをし、意気揚々とトイレを出た。
「マカ、付いてきてる?」
「見えねえけど、炎樽の匂いにくっついてってるから大丈夫!」
「流石!」
悠々と廊下を歩き中庭へ出て、忌まわしき三年の校舎へ入る。一年二年のそれと比べて明らかにどす黒く、ヤニの匂いが酷い。今までは走っていたから気にならなかったけど、こうしてゆっくり歩いているとまさに「悪の巣窟」って感じだ。
こんな場所で彰良先輩みたいな人も授業を受けているのか。真面目な生徒には可哀想すぎる環境だ。
ガラの悪い生徒達が廊下で座り込み、ジュースを飲みながら馬鹿笑いしている。時折誰かの怒号が聞こえ、また笑い声が響き、何かが倒れたり物がぶつかる音がして、また誰かが怒鳴り、皆が笑う。
ここはスラム街、もしくはコンビニ前か。透明化していなかったら絶対歩けない──と思うものの、実際に下級生がここを歩いていても特に絡まれたり事件が起こることは殆どない。このドヤンキーな三年生たちも、同じ学校の生徒には優しいからだ。そうじゃなきゃ、わざわざ三年の校舎に購買部なんて設けない。
追い回されていたのは俺だけ。だけど今日はそれも無し、平和な昼休みだ。
「天和のクラスはE組だから、三階だ。マカ、付いてきてる?」
「いるぞ。炎樽の匂い独特だからばっちりどこにいるか分かる」
「そういえば、その匂いってのは周りに気付かれないのか?」
「当然、匂いは伝わるぞ。炎樽が歩いた後、男達が変な顔してる」
「えっ?」
振り返ると廊下に座り込んでいた生徒達が黙り込み、見えないはずの俺の方を凝視している。
「………」
「何かムラムラしねえか?」
「する」
──やばい。一番の元凶である俺の匂いが伝わってしまうんじゃ意味ないじゃないか。
「大丈夫だ炎樽。視覚で捉えられない以上、あいつらが追っかけてくることはない。ちょっといい匂いするなー、くらいの感覚だ」
「ほ、本当かよ……?」
どうにも怖くて仕方ないが、マカロの言う通り誰も俺を追ってはこない。すんすんと鼻を鳴らしながら気まずい顔で赤くなっているだけだ。
薬の効果は絶大で、俺は難なく天和の教室へ辿り着くことができたのだった。
「お、いたいた」
天和は一番後ろの端っこの席で腕組みをし、何やら難しい顔をしている。俺も人のことを言えないが、こうして見ると天和も友達っぽいクラスメイトがいないらしい。
「天和、いつもはああやって一人で飯食ってるのかな?」
「食えるだけマシだって。俺なんかまともに昼飯食べれたことないんだから」
言いながら、堂々と教室に入ったその時だった。
「天和先輩、今日は放課後どっか行こうよ」
一年生らしい知らない生徒が天和の横にぴったりと付き、誘惑するような目で熱っぽく見つめている。
「新しいホテルができたんだって。室内プール付きでめちゃくちゃ広くて綺麗らしいよ」
「………」
「ね。俺、一番最初に先輩とそのホテル行きたい。美味しいもの食べてプールでエッチしよ」
天和の奴、俺にあれだけキレておきながら自分だって浮気と捉えられても仕方ないことしてるじゃないか。
──いや、別に付き合ってないんだから浮気もクソもないんだけど。
「天和先輩」
一年生が天和の上に向かい合って座り、対面座位の恰好になる。俺は無言で二人の傍まで行き、身を屈めて一年と天和の顔をじっと見つめた。
「先輩、……あ、押し付けちゃ、……あぁん」
しがみつき、天和の上で腰を揺らす一年。とんだビッチがいたものだ。
「あ、……何か、良い匂いする……エッチな匂い、これ好きかも……先輩、俺もう我慢できない……抱いて……」
「サキュバスの才能があるな」
姿の見えないマカロが囁き、俺もそれに頷いた。
「先輩、ずるいよ! 俺だって一緒にイチャつきたいのに」
振り返ればドアから別の一年が入ってきて、天和の上に跨った生徒を押し退けて思い切り天和に抱き付いた。
「先輩、今日は俺と遊ぶって約束してたでしょ。俺、一か月前から待ってたんだから!」
ぎゅうぎゅうと天和を抱きしめる第二の生徒。始めの生徒も負けじと反対側から天和に抱き付き、「やめろよ、離れろ!」と怒っている。
「先輩は俺と遊ぶんだからな!」
「違う、俺が約束してたんだって!」
「そんなの先輩も忘れてるし!」
……天和も大変だな。
「炎樽、この茶番ずっと見てるつもりか? 二十分しか透明化できないんだぞ」
「あ、そうだ。忘れてた、こんなことしてる場合じゃない」
どうにかして天和に存在を気付かせようと背後に回った、その時。
「お前ら、いい加減にしろ」
舌打ちした天和が左右の二人を引き剥がし、席を立った。
「先輩?」
「どうしたの、天和先輩?」
「……俺はもうそういうのやらねえんだ。ヤりてえなら他の奴に頼めよ」
そう言って天和が教室を出て行く。ぽかんとその後ろ姿を見つめるのは二人の一年生と俺、そして遠巻きにそれを見ていた他の生徒達だ。
──天和、本当に硬派になるって決めたのか。
「天和が一人になったぞ。炎樽、追いかけないと」
「あ、ああ」
俺も後を追って廊下に出ると、丁度天和がトイレに入って行くのが見えた。慌てて俺も中へ入ったはいいが、天和は用を足す気配はなく個室のドアを一発叩いて息を荒くさせている。朝俺に怒っていた時のような息使いと、真っ赤な顔。一年生の態度が気に障ったのだろうか?
いや、これは怒っているというよりも……
「クソッ、我慢するってムカつくぜ……!」
「………」
どうやらあの一年達にすっかりあてられていたらしく、天和の股間は見るからに盛り上がっていた。ヤりたい盛りの年頃なのだ、あんな風にされたら無理もない。
「炎樽を迎えに行く前に一発抜いとかねえと、あいつを襲っちまうからな……」
「………」
「炎樽、抜いてやれよ」
「えっ?」
「天和はちゃんと炎樽のために約束守ってるぞ。ご褒美あげないと可哀想だろ」
「えぇっ!」
マカロの囁きに飛び上がって驚く俺。天和は気付かず個室に入り、壁にもたれて荒い息を吐いている。
「炎樽、早く」
「マ、マカがやればいいじゃんか……! 種ゲットのチャンスだぞ、ほら!」
「人として良心が痛むよなぁ、そういうのは……」
「人じゃないじゃん、夢魔じゃん!」
「いいから早く、炎樽」
「あああ、もうっ!」
小声でのやり取りを挟んで、俺は半ば自棄気味でドアが閉まる寸前に個室の中へ飛び込んだ。
「これ浴びて三年の校舎に行って、天和に事情を説明して、どっか移動して飯食ってもいいよな。天和が朝コンビニで俺の飯も買ってきてくれたみたいだし、今日はゆっくり昼休みを楽しむぞ!」
「炎樽、嬉しそう」
「嬉しいよ! マカ本当にありがとう!」
「思いっ切り振りかけろ、炎樽!」
自分にも香水がかかるよう俺の近くを飛びながら、マカロが嬉しそうに宙返りを繰り返す。
「行くぞ!」
小さなビンを頭上に掲げ、中身を全て自分の体へ振りかける。ピンク色の液体とラメがキラキラと降り注ぎ、俺はその瞬間、最高の気分になった。
───。
「どう?」
「おお! 炎樽、完全に見えなくなったぞ!」
「本当っ? 完全なる透明?」
「完全に透明! 全然見えない!」
「マカの姿も見えない!」
「やった!」
俺達は互いの姿が見えないながらも何となくでハイタッチをし、意気揚々とトイレを出た。
「マカ、付いてきてる?」
「見えねえけど、炎樽の匂いにくっついてってるから大丈夫!」
「流石!」
悠々と廊下を歩き中庭へ出て、忌まわしき三年の校舎へ入る。一年二年のそれと比べて明らかにどす黒く、ヤニの匂いが酷い。今までは走っていたから気にならなかったけど、こうしてゆっくり歩いているとまさに「悪の巣窟」って感じだ。
こんな場所で彰良先輩みたいな人も授業を受けているのか。真面目な生徒には可哀想すぎる環境だ。
ガラの悪い生徒達が廊下で座り込み、ジュースを飲みながら馬鹿笑いしている。時折誰かの怒号が聞こえ、また笑い声が響き、何かが倒れたり物がぶつかる音がして、また誰かが怒鳴り、皆が笑う。
ここはスラム街、もしくはコンビニ前か。透明化していなかったら絶対歩けない──と思うものの、実際に下級生がここを歩いていても特に絡まれたり事件が起こることは殆どない。このドヤンキーな三年生たちも、同じ学校の生徒には優しいからだ。そうじゃなきゃ、わざわざ三年の校舎に購買部なんて設けない。
追い回されていたのは俺だけ。だけど今日はそれも無し、平和な昼休みだ。
「天和のクラスはE組だから、三階だ。マカ、付いてきてる?」
「いるぞ。炎樽の匂い独特だからばっちりどこにいるか分かる」
「そういえば、その匂いってのは周りに気付かれないのか?」
「当然、匂いは伝わるぞ。炎樽が歩いた後、男達が変な顔してる」
「えっ?」
振り返ると廊下に座り込んでいた生徒達が黙り込み、見えないはずの俺の方を凝視している。
「………」
「何かムラムラしねえか?」
「する」
──やばい。一番の元凶である俺の匂いが伝わってしまうんじゃ意味ないじゃないか。
「大丈夫だ炎樽。視覚で捉えられない以上、あいつらが追っかけてくることはない。ちょっといい匂いするなー、くらいの感覚だ」
「ほ、本当かよ……?」
どうにも怖くて仕方ないが、マカロの言う通り誰も俺を追ってはこない。すんすんと鼻を鳴らしながら気まずい顔で赤くなっているだけだ。
薬の効果は絶大で、俺は難なく天和の教室へ辿り着くことができたのだった。
「お、いたいた」
天和は一番後ろの端っこの席で腕組みをし、何やら難しい顔をしている。俺も人のことを言えないが、こうして見ると天和も友達っぽいクラスメイトがいないらしい。
「天和、いつもはああやって一人で飯食ってるのかな?」
「食えるだけマシだって。俺なんかまともに昼飯食べれたことないんだから」
言いながら、堂々と教室に入ったその時だった。
「天和先輩、今日は放課後どっか行こうよ」
一年生らしい知らない生徒が天和の横にぴったりと付き、誘惑するような目で熱っぽく見つめている。
「新しいホテルができたんだって。室内プール付きでめちゃくちゃ広くて綺麗らしいよ」
「………」
「ね。俺、一番最初に先輩とそのホテル行きたい。美味しいもの食べてプールでエッチしよ」
天和の奴、俺にあれだけキレておきながら自分だって浮気と捉えられても仕方ないことしてるじゃないか。
──いや、別に付き合ってないんだから浮気もクソもないんだけど。
「天和先輩」
一年生が天和の上に向かい合って座り、対面座位の恰好になる。俺は無言で二人の傍まで行き、身を屈めて一年と天和の顔をじっと見つめた。
「先輩、……あ、押し付けちゃ、……あぁん」
しがみつき、天和の上で腰を揺らす一年。とんだビッチがいたものだ。
「あ、……何か、良い匂いする……エッチな匂い、これ好きかも……先輩、俺もう我慢できない……抱いて……」
「サキュバスの才能があるな」
姿の見えないマカロが囁き、俺もそれに頷いた。
「先輩、ずるいよ! 俺だって一緒にイチャつきたいのに」
振り返ればドアから別の一年が入ってきて、天和の上に跨った生徒を押し退けて思い切り天和に抱き付いた。
「先輩、今日は俺と遊ぶって約束してたでしょ。俺、一か月前から待ってたんだから!」
ぎゅうぎゅうと天和を抱きしめる第二の生徒。始めの生徒も負けじと反対側から天和に抱き付き、「やめろよ、離れろ!」と怒っている。
「先輩は俺と遊ぶんだからな!」
「違う、俺が約束してたんだって!」
「そんなの先輩も忘れてるし!」
……天和も大変だな。
「炎樽、この茶番ずっと見てるつもりか? 二十分しか透明化できないんだぞ」
「あ、そうだ。忘れてた、こんなことしてる場合じゃない」
どうにかして天和に存在を気付かせようと背後に回った、その時。
「お前ら、いい加減にしろ」
舌打ちした天和が左右の二人を引き剥がし、席を立った。
「先輩?」
「どうしたの、天和先輩?」
「……俺はもうそういうのやらねえんだ。ヤりてえなら他の奴に頼めよ」
そう言って天和が教室を出て行く。ぽかんとその後ろ姿を見つめるのは二人の一年生と俺、そして遠巻きにそれを見ていた他の生徒達だ。
──天和、本当に硬派になるって決めたのか。
「天和が一人になったぞ。炎樽、追いかけないと」
「あ、ああ」
俺も後を追って廊下に出ると、丁度天和がトイレに入って行くのが見えた。慌てて俺も中へ入ったはいいが、天和は用を足す気配はなく個室のドアを一発叩いて息を荒くさせている。朝俺に怒っていた時のような息使いと、真っ赤な顔。一年生の態度が気に障ったのだろうか?
いや、これは怒っているというよりも……
「クソッ、我慢するってムカつくぜ……!」
「………」
どうやらあの一年達にすっかりあてられていたらしく、天和の股間は見るからに盛り上がっていた。ヤりたい盛りの年頃なのだ、あんな風にされたら無理もない。
「炎樽を迎えに行く前に一発抜いとかねえと、あいつを襲っちまうからな……」
「………」
「炎樽、抜いてやれよ」
「えっ?」
「天和はちゃんと炎樽のために約束守ってるぞ。ご褒美あげないと可哀想だろ」
「えぇっ!」
マカロの囁きに飛び上がって驚く俺。天和は気付かず個室に入り、壁にもたれて荒い息を吐いている。
「炎樽、早く」
「マ、マカがやればいいじゃんか……! 種ゲットのチャンスだぞ、ほら!」
「人として良心が痛むよなぁ、そういうのは……」
「人じゃないじゃん、夢魔じゃん!」
「いいから早く、炎樽」
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