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狗嵜ネムリ

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亜利馬、昇った先はセクハラ天国?

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 摘まんだそれの先端を三人の方へ向けながら、蚊の鳴くような声で訴える。
「お、お兄ちゃん……俺のここ、気持ち良くして……」
「……気持ち良くしたい、獅琉」
「俺も。思いっ切りしゃぶりてえ」
「まだダメダメ。亜利馬の頑張りを見ててあげないと。──いいよ亜利馬、続けて」
 駄目か……。もっと直接的なことを言わないと獅琉は許してくれないかもしれない。だけどそんな安直な考えで大丈夫だろうか。
 そういえば前にみんなで企画の案を出していた時、獅琉は「その場にいる全員の性欲を牛耳りたい」とか言っていたっけ。流石だなぁと思う、けど……
 今はもう、……欲しいのとじれったいのとで、頭の中がぐるぐるする。

「……も、もう我慢できない……から、お願い……」
「亜利馬。懇願するだけが『おねだり』じゃないよ」
「え……」
 獅琉が優しく笑って、伸ばした手で俺の頭を撫でる。
「セックスではタチが主導権握ってると思われがちだけど、その逆だって全然あるんだからさ。亜利馬は良い子だしみんなよりこういうことに慣れてないけど、『ウケがタチを支配する』のも大事なプレイの一つだよ」
「………」
 獅琉だったら、こういう時にどんな方法を取るんだろう。頭の中で想像するけど、獅琉が目に涙を浮かべて懇願している姿なんて全く似合わないし、それこそ支配される姿だって思い浮かばない。
 獅琉だったら、たぶん……

「……潤歩、大雅」
 まともに名前を呼ばれて視線を上げた二人が、「どうすんだろう」の目で俺を見ている。
 俺は唇を舌で湿らせて、誘うように二人の兄貴を見下ろした。
「……そんなに弟に欲情してるなら、もっと……強引にきてもいいのに」
「………」
 二人がちらりと獅琉を見る。獅琉は俺の頭を撫でた時と同じニコニコ顔のままだ。
「ねえ、……俺、二人になら何されても大丈夫だから、……めちゃくちゃにしていいよ」
 開かれた脚の間にあるそれを見せつけるようにして、少しだけ腰を浮かせる。
「早く、……もう待ち切れない、から……。×××切ないの、慰めて」
 ……極限的に恥ずかしいし、これじゃあまるでド淫乱だけど。たぶんこれが獅琉の喜ぶ「回答」だ。目は潤んでいてもどこか挑戦的で、口元には微笑を浮かべ、誘うように手招きするように、根元を摘まんだそれを上下に振ってみせる。

「早く。……×××乾いちゃう」
「亜利馬」
 先に動いたのは大雅だった。のそのそと四つ足で俺の元まで這ってきて、萎えて貧相になった俺のそれを一口で根元まで頬張られ──
「ああぁっ……!」
「──ん」
 我慢していた分をぶつけるように、口の中で大雅の舌が荒々しく蠢く。普段の素っ気なさや淡泊な感じからは想像もつかないような激しさだ。
「あぁ、あっん……! たい、が……! 気持ちいっ、……すご、い……!」
「代われよ、大雅。お前竜介の咥えてればいいだろ」
「……やだ。俺の」
「代われっつうの」
「ケ、ケンカしないで……潤歩さん、コッチも空いてるから……」
 竜介が俺の脚から手を放し、体勢を変える。四つん這いになって尻を潤歩達に突き出したポーズを取ると、すぐに潤歩が俺の尻にむしゃぶり付いてきた。
「あっ、あ……そんな、急に……!」
「るっせえ、無駄に待たされてんだよ俺は」
「あぁ……あ、……ヤバ、いって……これ、ぇ……」
 大雅の顔を跨いだ状態で下から咥えられ、突き出した蕾が潤歩の舌で蹂躙される。こんなに気持ちいいことを知ってしまって、今後の人生、大丈夫なんだろうか。

「あぁ、んっ、……! す、すぐ……イっちゃいそう、かも……」
「亜利馬。パパにもお返ししないと駄目だよ」
「ふ、あ……おかえし、する……」
 獅琉に促され、俺は目の前に座っている竜介のファスナーを下げた。飛び出した男の証を口に含み、存分に舌の上でその味を楽しむ。自然とやらしい舌使いになってしまうのは誰に教えられたものでもなく、俺の本能だ。
「ああ、上手いぞ亜利馬。良い子だ……」
 撫でられると更に気持ちが高ぶり、俺はより深く竜介のそれを咥え込んで愛撫した。決して上手くはないはずなのに、竜介は悦んでくれている。

 ……それが、俺には嬉しかった。
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