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ブレイズ&フリーズ、真夏の大激闘祭
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「えーと、潤歩くん、亜利馬くん。ヘアメするから順番にこっち来てね。秋常くんはそのままで大丈夫かな」
ヘアメイク担当の雄二さんが休憩室に入ってきて、奥の広間にヘアセット用道具が入ったバッグを下ろした。俺と潤歩は海で遊んでしまったから髪が乱れていて、俺はボサボサだし潤歩もヘアワックスが取れていつもの逆立ち髪がぺたんこになっている。
「潤歩さん、先どうぞ」
「悪い、雄二。海水でべたついてるかも」
「平気だよ~」
場所が空いたのを機に窓から顔を出し、大雅達の撮影を覗き見する俺。
「わ、凄い……わ、わ……」
日焼け止めを塗っている設定なのか、竜介と怜王が大雅の体にジェルタイプのローションを塗りたくっている。パラソルがあるとはいえ太陽の下で全裸になった大雅は綺麗だった。
「気持ち良さそうだねぇ」
獅琉の言葉に、俺は唾を飲み込んでから頷いた。
屹立した大雅のそれをにぎにぎしてローションを塗っている竜介。恐らく大雅のそこに指を入れ、かき回している怜王。二人の頭を抱きしめ、ビーチチェアの上で体を弾けさせている大雅。
「ああぁ、大雅可愛い……頑張れ……!」
「それどういう意味?」
心の声が口に出ていたらしく、獅琉に苦笑されてしまった。
そんな俺達の後ろから秋常と夕兎の声がする。
「はあぁん、亜利馬くんが興奮している……頑張れ……!」
「どういう意味なんだそれは」
しばらくして元のツンツン髪を取り戻した潤歩が俺達の元へ戻ってきた。どのみち撮影が始まれば汗でワックスも取れてしまうけれど、Vを見る潤歩ファンの人達がその経過も目で楽しめるように細部まで気を遣っているのだ。
「それじゃ、亜利馬くんおいで」
「は、はい!」
出来ればもっと大雅達を見ていたかったけれど……雄二さんに呼ばれて、俺は名残惜しく思いながらも窓から離れた。
「監督から爽やかな仕上がりで、って言われてるから、今日は前髪上げておでこ出してみようか。その方が汗で戻ってくる感じも分かりやすいしね」
「カッコ良くお願いします!」
雄二さんが手のひらにワックスを落とし、俺の前髪をかき上げて行く。頭皮マッサージをされているような心地好さ――雄二さんにヘアメイクしてもらうと、いつもすぐに眠くなる。
続いて左側の短い方の毛先をくしゅくしゅと泡で揉まれ、右側をヘアアイロンで伸ばされて行く。最後に軽くドライヤーをかけてもらって、ついでに良い香りのするヘアスプレーを振ってもらった。
「雄二さん、セットするの本当に早いですね」
「ヘアメイクはスピード勝負だよ。キャバクラでやってた時は、週末なんか戦場みたいな忙しさだったし」
「やっぱ髪が長い女の子よりは、今の方がやりやすいですか?」
「うん。でも映像とか画像で残るから、実は毎回凄い緊張してるんだ。汗で乱れちゃうのは分かってても、下手な仕事なんか出来ないからね」
表に出ることはなくても、雄二さんの仕事も大事な作品の一部だ。癖の強い髪質のモデルも多いし、皆が皆短い髪というわけでもない。限られた短い時間の中でモデルそれぞれに合った髪型にセットするには、やはりそれなりの技術がないと難しいだろうなと思う。
「ありがとうございます雄二さん。凄い、いつもと全然違う」
「亜利馬くん肌綺麗だし、おでこの形も良いから前髪無いのも似合うよ」
雄二さんの爽やかお兄系スマイルで褒められ、鏡に写った俺の顔がポッと赤くなった。
「頑張ってね!」
ヘアメイク担当の雄二さんが休憩室に入ってきて、奥の広間にヘアセット用道具が入ったバッグを下ろした。俺と潤歩は海で遊んでしまったから髪が乱れていて、俺はボサボサだし潤歩もヘアワックスが取れていつもの逆立ち髪がぺたんこになっている。
「潤歩さん、先どうぞ」
「悪い、雄二。海水でべたついてるかも」
「平気だよ~」
場所が空いたのを機に窓から顔を出し、大雅達の撮影を覗き見する俺。
「わ、凄い……わ、わ……」
日焼け止めを塗っている設定なのか、竜介と怜王が大雅の体にジェルタイプのローションを塗りたくっている。パラソルがあるとはいえ太陽の下で全裸になった大雅は綺麗だった。
「気持ち良さそうだねぇ」
獅琉の言葉に、俺は唾を飲み込んでから頷いた。
屹立した大雅のそれをにぎにぎしてローションを塗っている竜介。恐らく大雅のそこに指を入れ、かき回している怜王。二人の頭を抱きしめ、ビーチチェアの上で体を弾けさせている大雅。
「ああぁ、大雅可愛い……頑張れ……!」
「それどういう意味?」
心の声が口に出ていたらしく、獅琉に苦笑されてしまった。
そんな俺達の後ろから秋常と夕兎の声がする。
「はあぁん、亜利馬くんが興奮している……頑張れ……!」
「どういう意味なんだそれは」
しばらくして元のツンツン髪を取り戻した潤歩が俺達の元へ戻ってきた。どのみち撮影が始まれば汗でワックスも取れてしまうけれど、Vを見る潤歩ファンの人達がその経過も目で楽しめるように細部まで気を遣っているのだ。
「それじゃ、亜利馬くんおいで」
「は、はい!」
出来ればもっと大雅達を見ていたかったけれど……雄二さんに呼ばれて、俺は名残惜しく思いながらも窓から離れた。
「監督から爽やかな仕上がりで、って言われてるから、今日は前髪上げておでこ出してみようか。その方が汗で戻ってくる感じも分かりやすいしね」
「カッコ良くお願いします!」
雄二さんが手のひらにワックスを落とし、俺の前髪をかき上げて行く。頭皮マッサージをされているような心地好さ――雄二さんにヘアメイクしてもらうと、いつもすぐに眠くなる。
続いて左側の短い方の毛先をくしゅくしゅと泡で揉まれ、右側をヘアアイロンで伸ばされて行く。最後に軽くドライヤーをかけてもらって、ついでに良い香りのするヘアスプレーを振ってもらった。
「雄二さん、セットするの本当に早いですね」
「ヘアメイクはスピード勝負だよ。キャバクラでやってた時は、週末なんか戦場みたいな忙しさだったし」
「やっぱ髪が長い女の子よりは、今の方がやりやすいですか?」
「うん。でも映像とか画像で残るから、実は毎回凄い緊張してるんだ。汗で乱れちゃうのは分かってても、下手な仕事なんか出来ないからね」
表に出ることはなくても、雄二さんの仕事も大事な作品の一部だ。癖の強い髪質のモデルも多いし、皆が皆短い髪というわけでもない。限られた短い時間の中でモデルそれぞれに合った髪型にセットするには、やはりそれなりの技術がないと難しいだろうなと思う。
「ありがとうございます雄二さん。凄い、いつもと全然違う」
「亜利馬くん肌綺麗だし、おでこの形も良いから前髪無いのも似合うよ」
雄二さんの爽やかお兄系スマイルで褒められ、鏡に写った俺の顔がポッと赤くなった。
「頑張ってね!」
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