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第22話 SIESTA
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気持ちいい──。
「は、あっ……頼寿っ……!」
乱れても意識までは飛ばさず、体は次の演技をしっかりと憶えている。俺は頼寿の腕に背中を預けて思い切り体を反らせながら、左脚を持ち上げて頼寿の腰へ絡ませた。頼寿がしっかりと支えてくれているとはいえ、俺の体もよくここまで柔らかくなったと思う。
「玉雪、力抜いとけよ」
左脚を頼寿の腰に回しているだけ。その状態で背中を反らし、客席に見えるよう大きく股を開いている俺。頼寿は右腕一本で俺の背中を支え、更に左手を開いた俺の股間へと滑らせた。
「ん、……あん……」
体を完全に頼寿に預け、蕩けた顔を客席に向ける。
ここは頼寿と俺の店だ。頼寿が俺のために作ってくれて、俺が頼寿のために奮闘してきた大事なステージだ。照明も音楽も衣装も、全部全部が大切な未来への必需品。俺と頼寿のステージを、お金を払ってでも観たいと思ってもらえるって本当に幸せなことだ。今の俺ならはっきりそう言える。
もっと観てほしい。もっと俺達を感じてほしい。
もっと皆に、喜んでもらいたい──。
「ふあぁっ……」
「熱気にあてられてるか。撫でただけでイきそうなツラになってるぜ玉雪」
キツいレザーパンツを強引に押し上げるように主張している俺のそこを、頼寿の指がなぞってゆく。背筋がぞくぞくして頼寿の指に股間を押し付けたくなってしまうが、我慢して頼寿を見つめ続ける。
頼寿が俺の唇に軽いキスを落としたのを合図に、俺は左脚を戻し、反らせていた背中を持ち上げた。頼寿に背を向けて客席に向き直り、上に伸ばした両手を背後に立つ頼寿の首の後ろで組み合わせた。今度は背中ではなく胸を反らせた恰好だ。
「全員がお前を見ている。玉雪──お前の顔、お前の体、これから俺にされることも全部……。サービスしてやれよ、存分に見せつけろ」
「ん、……!」
後ろから伸びてきた頼寿の左手が俺の薄い胸を揉みしだくように動き、もう片方の右手人差し指がレザーパンツの端っこに引っ掛けられる。
俺の名前を呼ぶ大勢の声がする。これから頼寿にされることを思えば頬が火照って、心臓がドクドクして、全身が高ぶって今にも爆発してしまいそうだ。
「勃ち具合も上出来だな」
囁きながら、頼寿が人差し指を徐々に下へずらしてゆく。ペニスが硬く屹立しているせいでパンツが引っ掛かるが、お構いなしに頼寿の指は焦らす動きで下へ移動していく。これも演出の一つなのだ。ゆっくりと、だけど強引にずらされるレザーに押さえ付けられたペニスが硬度を保ったまま下を向き、早く早くと、顔を出したくてうずうずしている──。
「見せたいか?」
「は、……うぅ……見せた、い……。頼寿に、いっぱい可愛がられてる……俺のちんちん……。皆に見て、もらいたい……」
「台本通り完璧に動いてても、頭ん中は蕩けてるな。不意打ちで煽られると俺も余裕無くなるぞ」
全然余裕そうに嗤って、頼寿が一気に俺のパンツを下ろした。
「ああぁっ……!」
飛び出したペニスがステージの熱気に触れた瞬間、俺の喉から客席に届くほどの声が迸った。
「は、あっ……頼寿っ……!」
乱れても意識までは飛ばさず、体は次の演技をしっかりと憶えている。俺は頼寿の腕に背中を預けて思い切り体を反らせながら、左脚を持ち上げて頼寿の腰へ絡ませた。頼寿がしっかりと支えてくれているとはいえ、俺の体もよくここまで柔らかくなったと思う。
「玉雪、力抜いとけよ」
左脚を頼寿の腰に回しているだけ。その状態で背中を反らし、客席に見えるよう大きく股を開いている俺。頼寿は右腕一本で俺の背中を支え、更に左手を開いた俺の股間へと滑らせた。
「ん、……あん……」
体を完全に頼寿に預け、蕩けた顔を客席に向ける。
ここは頼寿と俺の店だ。頼寿が俺のために作ってくれて、俺が頼寿のために奮闘してきた大事なステージだ。照明も音楽も衣装も、全部全部が大切な未来への必需品。俺と頼寿のステージを、お金を払ってでも観たいと思ってもらえるって本当に幸せなことだ。今の俺ならはっきりそう言える。
もっと観てほしい。もっと俺達を感じてほしい。
もっと皆に、喜んでもらいたい──。
「ふあぁっ……」
「熱気にあてられてるか。撫でただけでイきそうなツラになってるぜ玉雪」
キツいレザーパンツを強引に押し上げるように主張している俺のそこを、頼寿の指がなぞってゆく。背筋がぞくぞくして頼寿の指に股間を押し付けたくなってしまうが、我慢して頼寿を見つめ続ける。
頼寿が俺の唇に軽いキスを落としたのを合図に、俺は左脚を戻し、反らせていた背中を持ち上げた。頼寿に背を向けて客席に向き直り、上に伸ばした両手を背後に立つ頼寿の首の後ろで組み合わせた。今度は背中ではなく胸を反らせた恰好だ。
「全員がお前を見ている。玉雪──お前の顔、お前の体、これから俺にされることも全部……。サービスしてやれよ、存分に見せつけろ」
「ん、……!」
後ろから伸びてきた頼寿の左手が俺の薄い胸を揉みしだくように動き、もう片方の右手人差し指がレザーパンツの端っこに引っ掛けられる。
俺の名前を呼ぶ大勢の声がする。これから頼寿にされることを思えば頬が火照って、心臓がドクドクして、全身が高ぶって今にも爆発してしまいそうだ。
「勃ち具合も上出来だな」
囁きながら、頼寿が人差し指を徐々に下へずらしてゆく。ペニスが硬く屹立しているせいでパンツが引っ掛かるが、お構いなしに頼寿の指は焦らす動きで下へ移動していく。これも演出の一つなのだ。ゆっくりと、だけど強引にずらされるレザーに押さえ付けられたペニスが硬度を保ったまま下を向き、早く早くと、顔を出したくてうずうずしている──。
「見せたいか?」
「は、……うぅ……見せた、い……。頼寿に、いっぱい可愛がられてる……俺のちんちん……。皆に見て、もらいたい……」
「台本通り完璧に動いてても、頭ん中は蕩けてるな。不意打ちで煽られると俺も余裕無くなるぞ」
全然余裕そうに嗤って、頼寿が一気に俺のパンツを下ろした。
「ああぁっ……!」
飛び出したペニスがステージの熱気に触れた瞬間、俺の喉から客席に届くほどの声が迸った。
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