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第17話 ワンナイトイリュージョン
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その時突然フロアが暗くなり、同時に店内のBGMがフェードアウトしていった。いよいよ始まるのだ。何だかこっちまで緊張してしまう。
「うわっ、すげ……!」
円形ステージが下からライトアップされた瞬間、ブルーの光の中にローゼオさんが現れた。いつの間にそこに立っていたのか……全然気付かなかった。
巻き起こった期待の拍手と歓声の中、ステージ用のBGMがなり始める。ローゼオさんの衣装はカッコ良かった。ハンターというからジャングル探検隊みたいなものかと思っていたけれど、どうやら文明社会のそれではないらしい。
SMでは定番のラバー衣装。セクシーな胸板が強調されるショルダーハーネスに筋肉むちむちの尻や脚にぴったりとフィットしたロングパンツ。普通のボンテージなのに何故そんなにカッコいいハンターに見えるかというと、全ては右手に持ったショットガン、そしてローゼオさんのガチムチ具合のなせる技だ。
「迫力あるなぁ……」
単体ストリップでもかなりのショーになりそうなのに、これからロッソ君と絡むというのだから贅沢すぎる。立ち見も出てくるわけだ。
食い入るようにステージを見ていると、次にステージの真上の天井からヒョウコスプレのロッソ君が舞い降りてきた。実際には中央のポールを伝ってするすると滑り降りて来ているのだけど、そのしなやかなボディはまるで重力を無視しているかのようなゆったりとした動作でまさに「舞い降りてきた」ようにしか見えない。拍手が起こり、俺も思わず夢中で手を叩いてしまったほどだ。
ローゼオさんの前にふわりと落ちてきたロッソ君が、誘うような上目遣いで彼を見上げる。するとローゼオさんがロッソ君の後頭部に手を伸ばし、その赤い後ろ髪を掴んで更に上を向かせた。顎にはショットガンの銃口が向けられている。
そうして青い照明で照らされていたステージが、ショットガンの銃声と共に弾けて消えた。
暗闇。そして──
「わっ!」
次の瞬間、爆音のBGMと共にステージが強烈なスポットで照らされた。それに気付いた時にはもう、二人はステージ上で濃厚なキスをしていた。
「わ、わ、……」
目を開けて切なげに互いを見つめながら、俺達が見えるようわざと唇を離して舌を絡ませている二人。キスというよりもはや愛撫だ。舌を絡ませたまま、ロッソ君が人差し指の先をローゼオさんの肌に這わせている。胸からヘソへ、ギリギリラインの下腹部へ、レザーパンツ越しのそこへ……
「うわ、わ……やばい、どうしよ」
「うるせえぞ、タマ」
すると唇を離したローゼオさんがロッソ君の人差し指を優しく握り、その先端にキスをした。それから唇を手の甲へと移動させ、女王様に忠誠を誓う戦士のような控えめなキスを落とした。
もちろんそこで終わりじゃない。ローゼオさんの唇は手の甲から手首、腕から二の腕、そして肩へと──徐々に激しさを増してゆく。
片手でポールを握ったロッソ君が思い切り背中を反らす。そんな彼のシャツを捲って素肌を愛撫するローゼオさん。
真っ白な肌をローゼオさんの舌が這い、ロッソ君の表情がうっとりと心地好さそうなものになる。……多分まだまだ序の口なんだろうけれど、既に俺の顔は火照っていた。
「うわっ、すげ……!」
円形ステージが下からライトアップされた瞬間、ブルーの光の中にローゼオさんが現れた。いつの間にそこに立っていたのか……全然気付かなかった。
巻き起こった期待の拍手と歓声の中、ステージ用のBGMがなり始める。ローゼオさんの衣装はカッコ良かった。ハンターというからジャングル探検隊みたいなものかと思っていたけれど、どうやら文明社会のそれではないらしい。
SMでは定番のラバー衣装。セクシーな胸板が強調されるショルダーハーネスに筋肉むちむちの尻や脚にぴったりとフィットしたロングパンツ。普通のボンテージなのに何故そんなにカッコいいハンターに見えるかというと、全ては右手に持ったショットガン、そしてローゼオさんのガチムチ具合のなせる技だ。
「迫力あるなぁ……」
単体ストリップでもかなりのショーになりそうなのに、これからロッソ君と絡むというのだから贅沢すぎる。立ち見も出てくるわけだ。
食い入るようにステージを見ていると、次にステージの真上の天井からヒョウコスプレのロッソ君が舞い降りてきた。実際には中央のポールを伝ってするすると滑り降りて来ているのだけど、そのしなやかなボディはまるで重力を無視しているかのようなゆったりとした動作でまさに「舞い降りてきた」ようにしか見えない。拍手が起こり、俺も思わず夢中で手を叩いてしまったほどだ。
ローゼオさんの前にふわりと落ちてきたロッソ君が、誘うような上目遣いで彼を見上げる。するとローゼオさんがロッソ君の後頭部に手を伸ばし、その赤い後ろ髪を掴んで更に上を向かせた。顎にはショットガンの銃口が向けられている。
そうして青い照明で照らされていたステージが、ショットガンの銃声と共に弾けて消えた。
暗闇。そして──
「わっ!」
次の瞬間、爆音のBGMと共にステージが強烈なスポットで照らされた。それに気付いた時にはもう、二人はステージ上で濃厚なキスをしていた。
「わ、わ、……」
目を開けて切なげに互いを見つめながら、俺達が見えるようわざと唇を離して舌を絡ませている二人。キスというよりもはや愛撫だ。舌を絡ませたまま、ロッソ君が人差し指の先をローゼオさんの肌に這わせている。胸からヘソへ、ギリギリラインの下腹部へ、レザーパンツ越しのそこへ……
「うわ、わ……やばい、どうしよ」
「うるせえぞ、タマ」
すると唇を離したローゼオさんがロッソ君の人差し指を優しく握り、その先端にキスをした。それから唇を手の甲へと移動させ、女王様に忠誠を誓う戦士のような控えめなキスを落とした。
もちろんそこで終わりじゃない。ローゼオさんの唇は手の甲から手首、腕から二の腕、そして肩へと──徐々に激しさを増してゆく。
片手でポールを握ったロッソ君が思い切り背中を反らす。そんな彼のシャツを捲って素肌を愛撫するローゼオさん。
真っ白な肌をローゼオさんの舌が這い、ロッソ君の表情がうっとりと心地好さそうなものになる。……多分まだまだ序の口なんだろうけれど、既に俺の顔は火照っていた。
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