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第8話 玉雪、オンステージ!
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しゃがんだ状態で脚を開くとなると、やっぱりM字開脚ってやつだろうか。そんなのやったことないし、尻まで見えるようにってどういうことだろう。
だけど考えている暇はなく、パンツを脱ぎ捨てた俺は家出少年時代にしょっちゅうやっていたヤンキー座りで大きく脚を開いた。
「ん、んう……」
「そのまま自分のモンを扱いてみせろ」
そのまま頼寿のペニスを咥え、同時に自分のそれも一緒に扱く。口元は苦しいけれど背徳的快楽が堪らない。
顔は見えなくても大勢の男達が俺を見ているんだ。頼寿のペニスを咥えながらオナニーする俺を、こんなに恥ずかしいことをしている俺を、数えきれないほど大勢の目が──
「はあ、っ……頼寿、……ヤバいかも俺、クラクラして……」
「だらしねえ顔だな玉雪。俺がイくまでイくんじゃねえぞ」
「頼寿ぁ……我慢汁止まんない、射精したい、……頼寿のしゃぶってると変な気分になる、お願い……」
握った頼寿のペニスに舌を絡ませていると、自分のモノを扱かなくても自然と熱くなってしまう。フェラするだけでイきそうなんて聞いたことない。俺の体、どうなっちゃったんだろう……。
「は、あぁっ……」
「美味いか?」
「ん、ぅ……おいし、……」
体液の味が口の中に広がり、頼寿も興奮してるんだと分かってますます高ぶってくる。早く射精して欲しい。俺の口で気持ち良くなって、俺の口の中に思い切りぶちまけて欲しい──。
「んん、ん……ふ、ぅ……」
何度も何度も咥えたまま頭を前後させ、顎が痛くなるほど強く吸い上げる。
「……玉雪、口を開けろ」
頼寿の手が俺の後頭部に添えられる。たっぷりと最後に舌を絡めた後で大きく口を開けると、頼寿が一瞬腰を震わせた直後に青臭い体液が放たれた。
「ぷあっ……」
口の中、それから唇と顎に、熱いものが付着する。
その瞬間の俺のペニスは痛いほど膨張していた。
「あ、あ……頼寿、もう俺もイッていい……? もう限界、イきたい……!」
「立て」
顔に付いた精液も拭わずに立ち上がって頼寿の正面に立つと、頼寿が俺の腕を掴んでぐるりと体を後ろ向きにさせた。
さっきと同様、後ろから頼寿に抱きしめられた状態になる。
「客に見てもらうぞ、タマ」
「え? も、もう見られてるんじゃ……」
その瞬間、眩しいほどに俺を照らしていたスポットが消えた。
「え……?」
スポットの代わりに、今度は柔らかい光の白い照明がステージを包み込む。今までスポットの逆光で見えなかった観客の顔がフロアに浮かび、俺は息を飲んだ。
周り360度、ステージを囲むように配置された客席から俺を見ている男達の顔、顔、顔──
これまでは気にならなかったそれらがはっきり視界に映ったことで、途端に恥ずかしさが込み上げてくる。
「や、やだ……さっきのライトがいい、見られてるって分かると俺、……!」
「何か問題か? お前の情けねえ×××を大勢に見てもらえてんだ、有難く思えよ玉雪」
頼寿の冷たく凍るような声が耳に注がれ、身体が震えると同時に涙が溢れてきた。
無理だこんなの、何十人も見ている中で下半身丸出しの上射精するだなんて、恥ずかしくて耐えられない。
「や、やだ……あぁっ!」
後ろから伸びてきた手が、俺のそれを形に沿って握りしめる。
「頼寿ぁっ……」
「ここにいる全員がお前を見に来てる。お前の顔、体──お前が俺の手で扱かれて無様にイくところも、全てをな」
「や、……や……」
「嫌ならここで終了するぞ」
「そ、それもやだっ……」
こんなやり取りもマイクを通して客には筒抜けだ。笑い声に小さな歓声、それから俺の名前を呼ぶ声。
──そ、そうだ。見られてるのは嫌だけど、見られるためにここにいるんだっけ。
「頼寿……」
「何だ」
俺は覚悟を決めて唇を開いた。
「……めちゃくちゃに、気持ち良くして……」
だけど考えている暇はなく、パンツを脱ぎ捨てた俺は家出少年時代にしょっちゅうやっていたヤンキー座りで大きく脚を開いた。
「ん、んう……」
「そのまま自分のモンを扱いてみせろ」
そのまま頼寿のペニスを咥え、同時に自分のそれも一緒に扱く。口元は苦しいけれど背徳的快楽が堪らない。
顔は見えなくても大勢の男達が俺を見ているんだ。頼寿のペニスを咥えながらオナニーする俺を、こんなに恥ずかしいことをしている俺を、数えきれないほど大勢の目が──
「はあ、っ……頼寿、……ヤバいかも俺、クラクラして……」
「だらしねえ顔だな玉雪。俺がイくまでイくんじゃねえぞ」
「頼寿ぁ……我慢汁止まんない、射精したい、……頼寿のしゃぶってると変な気分になる、お願い……」
握った頼寿のペニスに舌を絡ませていると、自分のモノを扱かなくても自然と熱くなってしまう。フェラするだけでイきそうなんて聞いたことない。俺の体、どうなっちゃったんだろう……。
「は、あぁっ……」
「美味いか?」
「ん、ぅ……おいし、……」
体液の味が口の中に広がり、頼寿も興奮してるんだと分かってますます高ぶってくる。早く射精して欲しい。俺の口で気持ち良くなって、俺の口の中に思い切りぶちまけて欲しい──。
「んん、ん……ふ、ぅ……」
何度も何度も咥えたまま頭を前後させ、顎が痛くなるほど強く吸い上げる。
「……玉雪、口を開けろ」
頼寿の手が俺の後頭部に添えられる。たっぷりと最後に舌を絡めた後で大きく口を開けると、頼寿が一瞬腰を震わせた直後に青臭い体液が放たれた。
「ぷあっ……」
口の中、それから唇と顎に、熱いものが付着する。
その瞬間の俺のペニスは痛いほど膨張していた。
「あ、あ……頼寿、もう俺もイッていい……? もう限界、イきたい……!」
「立て」
顔に付いた精液も拭わずに立ち上がって頼寿の正面に立つと、頼寿が俺の腕を掴んでぐるりと体を後ろ向きにさせた。
さっきと同様、後ろから頼寿に抱きしめられた状態になる。
「客に見てもらうぞ、タマ」
「え? も、もう見られてるんじゃ……」
その瞬間、眩しいほどに俺を照らしていたスポットが消えた。
「え……?」
スポットの代わりに、今度は柔らかい光の白い照明がステージを包み込む。今までスポットの逆光で見えなかった観客の顔がフロアに浮かび、俺は息を飲んだ。
周り360度、ステージを囲むように配置された客席から俺を見ている男達の顔、顔、顔──
これまでは気にならなかったそれらがはっきり視界に映ったことで、途端に恥ずかしさが込み上げてくる。
「や、やだ……さっきのライトがいい、見られてるって分かると俺、……!」
「何か問題か? お前の情けねえ×××を大勢に見てもらえてんだ、有難く思えよ玉雪」
頼寿の冷たく凍るような声が耳に注がれ、身体が震えると同時に涙が溢れてきた。
無理だこんなの、何十人も見ている中で下半身丸出しの上射精するだなんて、恥ずかしくて耐えられない。
「や、やだ……あぁっ!」
後ろから伸びてきた手が、俺のそれを形に沿って握りしめる。
「頼寿ぁっ……」
「ここにいる全員がお前を見に来てる。お前の顔、体──お前が俺の手で扱かれて無様にイくところも、全てをな」
「や、……や……」
「嫌ならここで終了するぞ」
「そ、それもやだっ……」
こんなやり取りもマイクを通して客には筒抜けだ。笑い声に小さな歓声、それから俺の名前を呼ぶ声。
──そ、そうだ。見られてるのは嫌だけど、見られるためにここにいるんだっけ。
「頼寿……」
「何だ」
俺は覚悟を決めて唇を開いた。
「……めちゃくちゃに、気持ち良くして……」
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