上 下
11 / 122
第1章 過去の責任を生涯かけてとります!

第11話 ツインテールの僕っ娘になりました (1)

しおりを挟む
「えぇ~ん、えぇ~ん。李儒理樹が朕を。朕のことを弄んだ~!」と。
「朕に種付けだけして。朕に飽きたからいらぬと。先帝と同じこと~。酷いことを~。李儒理樹も朕に告げぇ~。もういらぬと告げてくるから~。あんまりじゃ~!」とも嘆き。
「オスと言う生き物は、本当に酷い。酷い生き物じゃ~。朕は自害して、また李儒理樹の枕元に立ってやるからな~~~。恨めし、恨めしいよ~。朕は李儒理樹のことがぁ~! 恨めしい~~~」

 何太后さまは僕に離婚宣言をされて泣いている振りをしているままだから。

「おい、こら! バカ女神! 涙がでとらんぞ! 貴様は~!」と。

 僕は嘘泣きばかりをして離婚宣言を誤魔化そうとしている何太后さまへとワンワンと吠えると。

「バカ女神! 僕は要するに元に戻れるの?」

 僕は怪訝な表情で何太后さまへとまた尋ねると。彼女にガブリだ! 僕の背後から嘘つき女神がキョンシーの如く、肩に噛みつき。

「グル、ルルル」と唸り。

「誰が、ばか女神じゃ~! 朕がばか女神ならば伴侶の李儒理樹はばか亭主だ!」と。

 二匹の魔物から攻撃を受け防御──。絶対絶命な僕へと女魔物が悪態をついてくるから。

「ほら、やっぱり、泣いてないではないですか~? 何太后さまは~、本当にうそつきなのだから~」

 僕は背後の魔物──。僕の肩を「ガル、ルルル」と相変わらず唸りつつ噛む、何太后さまへと不満を漏らせば。

李儒理樹の方がうそつきじゃ……。前世で朕を弄り殺したから、責任をとると男らしく告げてくれたのに。土壇場になれば男と言う奴は。朕を弄ぶだけ弄んで捨てる酷い生き物じゃ……」

 何太后がまた僕へと悪態をつくから。

「僕のこの身体を弄んだのは何太后さまで。僕はまだあなたを弄んでいないから童貞のままなのですが。何か不満はありますか?」

 僕が何太后さまへと、また懲りもしないで自分が未だ童貞だ! と威張り。
 わりと大きな僕のオ〇パイを逸らしながら空威張りをすれば。

「クス」、
「クスクス」と。

 前世の僕が! ボスモンスター化している暗黒化の僕がね、鼻で笑いやがった。

 だから僕は後ろを振り向く行為を辞め。

「こらぁ~! 前世の僕~! 僕が童貞で悪いかぁ~!」

 僕は罵声を吐けば。

「ラ〇ダーキック!」と叫びながら。

 ドン! と。

 僕のカモシカのようにすらりと伸びた足──。

 と、言っても。未だ成長過程の僕であり。何故か? 高校生のはずの僕がダークエルフ化したら小学生高学年ぐらいの背丈……。

 でも胸だけは将来が楽しみぐらいは大きくなるかも? 家のバカ女神さまぐらいは? と僕は思いつつ役立たずの女神は放置……!

 だけど前世に李儒は僕の蹴りで城壁の壁へと激突した。

 だから前世の僕へと素早く詰め寄り。
 再度「いやぁ、あああっ!」と、威勢のある声をあげ。中国四千年以上の歴史を持つ蹴り足、技を入れ込んでやった。

 すると前世の僕はまたまた違う城壁へと『ドン!』と鈍い衝撃音を立て激突するから。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる

フルーツパフェ
大衆娯楽
 転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。  一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。  そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!  寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。 ――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです  そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。  大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。  相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。      

ブラフマン~疑似転生~

臂りき
ファンタジー
プロメザラ城下、衛兵団小隊長カイムは圧政により腐敗の兆候を見せる街で秘密裏に悪徳組織の摘発のため日夜奮闘していた。 しかし、城内の内通者によってカイムの暗躍は腐敗の根源たる王子の知るところとなる。 あらぬ罪を着せられ、度重なる拷問を受けた末に瀕死状態のまま荒野に捨てられたカイムはただ骸となり朽ち果てる運命を強いられた。 死を目前にして、カイムに呼びかけたのは意思疎通のできる死肉喰(グールー)と、多層世界の危機に際して現出するという生命体<ネクロシグネチャー>だった。  二人の助力により見事「完全なる『死』」を迎えたカイムは、ネクロシグネチャーの技術によって抽出された、<エーテル体>となり、最適な適合者(ドナー)の用意を約束される。  一方、後にカイムの適合者となる男、厨和希(くりやかずき)は、半年前の「事故」により幼馴染を失った精神的ショックから立ち直れずにいた。  漫然と日々を過ごしていた和希の前に突如<ネクロシグネチャー>だと自称する不審な女が現れる。  彼女は和希に有無を言わせることなく、手に持つ謎の液体を彼に注入し、朦朧とする彼に対し意味深な情報を残して去っていく。  ――幼馴染の死は「事故」ではない。何者かの手により確実に殺害された。 意識を取り戻したカイムは新たな肉体に尋常ならざる違和感を抱きつつ、記憶とは異なる世界に馴染もうと再び奮闘する。 「厨」の身体をカイムと共有しながらも意識の奥底に眠る和希は、かつて各国の猛者と渡り合ってきた一兵士カイムの力を借り、「復讐」の鬼と化すのだった。 ~魔王の近況~ 〈魔海域に位置する絶海の孤島レアマナフ。  幽閉された森の奥深く、朽ち果てた世界樹の残骸を前にして魔王サティスは跪き、神々に祈った。  ——どうかすべての弱き者たちに等しく罰(ちから)をお与えください——〉

分析スキルで美少女たちの恥ずかしい秘密が見えちゃう異世界生活

SenY
ファンタジー
"分析"スキルを持って異世界に転生した主人公は、相手の力量を正確に見極めて勝てる相手にだけ確実に勝つスタイルで短期間に一財を為すことに成功する。 クエスト報酬で豪邸を手に入れたはいいものの一人で暮らすには広すぎると悩んでいた主人公。そんな彼が友人の勧めで奴隷市場を訪れ、記憶喪失の美少女奴隷ルナを購入したことから、物語は動き始める。 これまで危ない敵から逃げたり弱そうな敵をボコるのにばかり"分析"を活用していた主人公が、そのスキルを美少女の恥ずかしい秘密を覗くことにも使い始めるちょっとエッチなハーレム系ラブコメ。

愚かな父にサヨナラと《完結》

アーエル
ファンタジー
「フラン。お前の方が年上なのだから、妹のために我慢しなさい」 父の言葉は最後の一線を越えてしまった。 その言葉が、続く悲劇を招く結果となったけど・・・ 悲劇の本当の始まりはもっと昔から。 言えることはただひとつ 私の幸せに貴方はいりません ✈他社にも同時公開

ヒューマンテイム ~人間を奴隷化するスキルを使って、俺は王妃の体を手に入れる~

三浦裕
ファンタジー
【ヒューマンテイム】 人間を洗脳し、意のままに操るスキル。 非常に希少なスキルで、使い手は史上3人程度しか存在しない。 「ヒューマンテイムの力を使えば、俺はどんな人間だって意のままに操れる。あの美しい王妃に、ベッドで腰を振らせる事だって」 禁断のスキル【ヒューマンテイム】の力に目覚めた少年リュートは、その力を立身出世のために悪用する。 商人を操って富を得たり、 領主を操って権力を手にしたり、 貴族の女を操って、次々子を産ませたり。 リュートの最終目標は『王妃の胎に子種を仕込み、自らの子孫を王にする事』 王家に近づくためには、出世を重ねて国の英雄にまで上り詰める必要がある。 邪悪なスキルで王家乗っ取りを目指すリュートの、ダーク成り上がり譚!

異世界TS転生で新たな人生「俺が聖女になるなんて聞いてないよ!」

マロエ
ファンタジー
普通のサラリーマンだった三十歳の男性が、いつも通り残業をこなし帰宅途中に、異世界に転生してしまう。 目を覚ますと、何故か森の中に立っていて、身体も何か違うことに気づく。 近くの水面で姿を確認すると、男性の姿が20代前半~10代後半の美しい女性へと変わっていた。 さらに、異世界の住人たちから「聖女」と呼ばれる存在になってしまい、大混乱。 新たな人生に期待と不安が入り混じりながら、男性は女性として、しかも聖女として異世界を歩み始める。 ※表紙、挿絵はAIで作成したイラストを使用しています。 ※R15の章には☆マークを入れてます。

[完結]異世界転生したら幼女になったが 速攻で村を追い出された件について ~そしていずれ最強になる幼女~

k33
ファンタジー
初めての小説です..! ある日 主人公 マサヤがトラックに引かれ幼女で異世界転生するのだが その先には 転生者は嫌われていると知る そして別の転生者と出会い この世界はゲームの世界と知る そして、そこから 魔法専門学校に入り Aまで目指すが 果たして上がれるのか!? そして 魔王城には立ち寄った者は一人もいないと別の転生者は言うが 果たして マサヤは 魔王城に入り 魔王を倒し無事に日本に帰れるのか!?

処理中です...