僕は魔王董卓仲穎だ！ お前等かかってこいよ！ オラオラ！ と肩を振って威張り歩きたいけれど……

第138話 嫉妬！ （８）

「あなたが董卓ですか、顔を上げなさい……」

　彼女──。何太后陛下に呼ばれ──。洛陽学園の理事長室で膝をついて頭を下げていた僕に何太后陛下は顔を上げるように告げてきたから。

「はい」と僕は素直に彼女へと返事をして頭を上げた。
　すると僕達の後……。

　そう僕が洛陽学園へと着けば王允先生の指示通りに校門で、スマートフォンで学園内へと電話を入れた。

「（お待ちください、直ぐに行きますから……）]

　スマートフォンの向こう側から重い声音の女性の言葉が返ってきた。

　だから僕は「はい、わかりました」と言葉を返して、校門の前で待っているとこいつ……。僕を今理事長室で怪訝な表情で見詰めている奴……。

　そう我が家で居候……。押しかけ女房、彼女をしている何処かの姫様に二人にも何となく似ている【何進】の奴が僕の事を迎えに来て、

「董卓久し振りだな」

　こいつは一度も薄ら笑いさえ浮かべずに告げてきた。

「ああ、久し振り……。生きていたんだな、お前……」

　僕の中にいる魔王が口を使用して何進の奴へと言葉を返した。