上 下
132 / 170

第133話 嫉妬! (3)

しおりを挟む
「おりゃぁ、あああっ!」
「っりゃぁ、あああっ!」だよ。

 僕も宝剣の七星剣を召喚すれば。

《カンカン!》

 夏侯淵が召喚をした偃月刀と素早く剣戟を繰り返す。

「はぁ~!」
「やぁ~!」
「うりゃ~!」
「わりゃ~!」

 僕と夏侯淵は声を出しつつ拳や蹴り、裏拳も交えながら相手に攻撃を加えていくのだ。

 だからもう一つのグループ……。

 牛輔君と李典の争い、タイマン勝負の方も前回は……。

 そう曹洪と于禁の奇襲に遭い、自分の良い所を見せる間もなく他界してしまった牛輔君も前回のリベンジを賭けた戦い……。

 牛輔君自身がこれ以上他校の生徒……。英霊持ちの生徒に後れをとりたくないからと鼻息荒く、息込む戦いだから彼女……。李典が撃ち、放つ光の鏃を彼も僕のように。

《カンカン!》

 自分が召喚した盾で防ぎつつ李典へと猪突猛進──。素早く詰め寄ると、李典の白シャツの襟を掴んで彼の得意技──。魔力を込めた柔道の一本背負いで一気に地面へと叩き伏せる。

「うがぁっ!」

 だから牛輔君の事を少し舐めてかかっていた李典の口から悲痛な声が漏れ。

「うぅ、うううっ」

 李典は呻り声迄漏らすものだから。

「李典ー!」

 僕とリズム良く剣戟を繰り返しつつ、殴り合い、蹴り合いを続けていたあいつ……。

 そう見た目は金髪頭のリーゼント……。どうしようもないヤンキー男の夏侯淵だけれど。こいつは生前と同じで家臣や部下思いの男……。仲間の為ならが平然と一緒に泣ける熱いだから。地面を床にした李典の様子を見て顔色が変わり、名迄呼ぶ程、夏侯淵自身の気が逸れてしまう。




しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい

白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。 私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。 「あの人、私が

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

JKがいつもしていること

フルーツパフェ
大衆娯楽
平凡な女子高生達の日常を描く日常の叙事詩。 挿絵から御察しの通り、それ以外、言いようがありません。

[恥辱]りみの強制おむつ生活

rei
大衆娯楽
中学三年生になる主人公倉持りみが集会中にお漏らしをしてしまい、おむつを当てられる。 保健室の先生におむつを当ててもらうようにお願い、クラスメイトの前でおむつ着用宣言、お漏らしで小学一年生へ落第など恥辱にあふれた作品です。

ロリっ子がおじさんに種付けされる話

オニオン太郎
大衆娯楽
なろうにも投稿した奴です

名前を書くとお漏らしさせることが出来るノートを拾ったのでイジメてくる女子に復讐します。ついでにアイドルとかも漏らさせてやりたい放題します

カルラ アンジェリ
ファンタジー
平凡な高校生暁 大地は陰キャな性格も手伝って女子からイジメられていた。 そんな毎日に鬱憤が溜まっていたが相手が女子では暴力でやり返すことも出来ず苦しんでいた大地はある日一冊のノートを拾う。 それはお漏らしノートという物でこれに名前を書くと対象を自在にお漏らしさせることが出来るというのだ。 これを使い主人公はいじめっ子女子たちに復讐を開始する。 更にそれがきっかけで元からあったお漏らしフェチの素養は高まりアイドルも漏らさせていきやりたい放題することに。 ネット上ではこの怪事件が何らかの超常現象の力と話題になりそれを失禁王から略してシンと呼び一部から奉られることになる。 しかしその変態行為を許さない美少女名探偵が現れシンの正体を暴くことを誓い…… これはそんな一人の変態男と美少女名探偵の頭脳戦とお漏らしを楽しむ物語。

宝箱の中のキラキラ ~悪役令嬢に仕立て上げられそうだけど回避します~

よーこ
ファンタジー
婚約者が男爵家の庶子に篭絡されていることには、前々から気付いていた伯爵令嬢マリアーナ。 しかもなぜか、やってもいない「マリアーナが嫉妬で男爵令嬢をイジメている」との噂が学園中に広まっている。 なんとかしなければならない、婚約者との関係も見直すべきかも、とマリアーナは思っていた。 そしたら婚約者がタイミングよく”あること”をやらかしてくれた。 この機会を逃す手はない! ということで、マリアーナが友人たちの力を借りて婚約者と男爵令嬢にやり返し、幸せを手に入れるお話。 よくある断罪劇からの反撃です。

幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話

妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』 『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』 『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』  大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。

処理中です...