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第124話 仲穎VS夏侯惇(3)

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「うりゃああああああっ!」
「おりゃぁああああああ~!」
「われがぁ~!」
「クソが~!」

 僕と夏候惇はお互いを相手の悪態を尽きつつ殴り合い、蹴り合いを続けてきたのだが。
 僕も奴も最初の頃のような勢いは既に無く、お互いが自身の顔の形が変わる迄腫らしつつ声だけは、この通りの威勢良く……。

 でも拳と蹴りの方は時間と共に力強さも勢いも衰え無くなっているけれど。お互いが守りたい物……。

 夏侯惇は頑固一徹でから男の意地にかけて、自分の足元がふらついて、今にも倒れそうな雰囲気だけれど。
 自身の奥歯を噛み締めつつ、僕の顔に拳と身体には蹴りを入れてくるけれど。
 僕も大事な三人……。リちゃんや張繍さん、樊稠さんの事を自身の身に変え、身体を張ってでも守らないといけないから。
 夏候惇「うりゃあああっ!」の怒声に対して僕も「わりゃあああっ!」と怒声を吐き返し、守りたい者達の為にと拳と蹴りを繰り出す。

 まあ、僕と夏候惇は繰り出し、更に続けるから。お互いの体力をつき……。

 段々とカッコ好い死闘、喧嘩、殴り合いから。今は子供の喧嘩……。お互いが相手の首へと二の腕を回し、ヘッドロックをかけようとか? お相撲をしたりとか?

 まあ、何とも醜い……。綺麗さが無くなった喧嘩をお互いが肩で息をしながら更に続ける。
 でも僕も夏候惇の奴もお互いが相手に負けたくないと言った意地があるから。
 僕と夏候惇はお互いの頬をビンタするだけの力になってもお互いが殴り合いを続けてしまうのだった。


 ◇◇◇

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