僕は魔王董卓仲穎だ！ お前等かかってこいよ！ オラオラ！ と肩を振って威張り歩きたいけれど……

第74話 魔王からの下知じゃ！ （４）

　すると今度は大人しい筈の今日迄も真っ赤な顔で二君に使える気はない、身体を委ねる気も無い。
　自分は恥知らずの軽々しい娘にゃんはないと、儂に荒々しく不満を告げ、デブに戻れと下知をくだしてきたから。

「あっ！」と王允が我に返り驚嘆を漏らせば。

「姫殿下の言われる通りです……」
「確かに……」
「上田先輩と閣下は別の意思を持つ、別人だもね～～～」

　今迄儂に魅惑的に甘え、自分達の唇や舌を使用し、這わせ甘え、蛇のように自身の身体をクネクネと腰まで動かしていた李儒と張繡、樊稠も我に返り、呆れた顔、声で言葉を漏らせば。
　この儂から離れ遠ざかり距離を置くから。
　儂は致し方がない、今宵の宴……女人遊びは終わりじゃと思い、諦めるたから。

「じゃ、皆元気でなぁ～。後の事は頼むの～」と告げ。
「この戦は時空の狭間だけ召喚して張れば。その中で仮に他界しても結界が晴れれば元に戻り、皆静観する。だから敵に対して情や情けを捨て冥府へと完全に送るつもりで的と争うのだぞ！　特にそこ馬鹿三人……。牛輔と李傕、郭汜の三人は特に肝に銘じて行動するようにしろ！　分かったなぁ～！？」

　儂、董卓仲穎はデブの心の奥底へと戻りつつ、苦笑いを浮かべる者や自身の頬を可愛く膨らませ不貞腐れている者達……。自分の臣下の者達へと忠告すれば。

「また会おう～」と最後に告げた。


　◇◇◇