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第66話 辞めじゃ! (5)

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「……ん? どう言う事って、こう言う事です李儒……。貴女達が余りにも不甲斐ないから。仲穎の封印は妾達姉妹と王允とで解除しました……。それが何か……?」

 李儒の嫉妬に狂った恐ろしい顔での問いかけに対して劉協の奴が直ぐに反応を示し、李儒の鋭い眼光を睨み、弾き返しながら説明をする。

 しかし李儒の奴も、自分の今の上司から不快感を募らせた顔で睨まれつつ説明をされ、これ以上は問うなと遠回しに告げられてもあいつも納得しない。

「はぁ~、それが何かではないでしょ、協殿下? 私は今迄仲穎に嫌われようとも、あのひとの事を想うから悪者に徹して、閣下の邪悪な意思がでないように封印を続けるのと。仲穎の性格改善に努め、あのひとがサイコパスな犯罪者にならないように虐め、押さえ続けてきたのに……。これだと私は完全な悪者……ピエロ……仲穎からの嫌われ者で生涯を終えるようになるではないですか……」

 まあ、李儒はこの通りだ。
 劉協や劉弁、王允へと不満を告げる。

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