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第30話 押しかけの、あの娘の不満? (6)

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 大島が俺の代わりに浅田唯へと説明をしてくれたのだが。俺は別に姉ちゃんの事を大事だとは思ってはいないから。俺は大島へと不満を告げようと口を開こうとすれば。

「えぇ~~~!」
「嘘~~~!?」
「本当~~~!?」
『やだぁ~~~!』

 最後のぶりっ子言葉の『やだ~』は誰も言わないけれど。浅田唯が絶叫交じり声を俺の横で煩く叫べば。先輩達や他のクラスの奴等もこいつに釣られるように、俺に許嫁がいる事に驚嘆する。

「でも、まぁ、新作の大好きな姉ちゃんには彼氏がいるんだけれどな……」

 山中の奴が浅田唯他、驚愕したメンバー達へと説明をすれば。

「その姉ちゃんや彼氏、ツレ等にこいつボコボコにされて、それで喧嘩慣れして強くなりたいからとヤンキーなったんだよ。新作は……。なぁ、新作……」

 大島が俺に話しを振ってきたから「うん」と頷き。

「あいつらさ、汚いだって……。姉ちゃんの彼氏が不利になったら直ぐに残りの奴等ぶっ込んでくるから、俺や伯父さんは直ぐに袋叩きにされてしまうから」と俺が不満を漏らせば。

「お前の伯父さんにも手をあげるのか? 姉ちゃん彼氏やツレ達は?」

 先輩の一人が俺に尋ねてくるから。

「はい。そうなす」と俺が言葉を返せば。

「そいつら雑魚だな……」
「う~ん」
「普通は自分の彼女の親父さんに殴られても謝罪する事はあるけれど。殴ったりはしねぇなぁ~」
「うん」
「せん」
「しないのぅ」

 他の先輩達や他のクラスの奴もやはり姉ちゃんの彼氏等みたいに彼女やツレの親父に怒られても食ってかかるような事はしないし。相手に殴られたからと言って殴り返す事はしない。只謝罪をするだけだと教えてくれた。

「大島~、山中~。お前等二人はどうなん~?」



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