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第29話 押しかけ彼女? (4)

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「はぁ~、浅田~、お前~! 何を訳の解らない事……。地元の奴等が聞いたら、腹抱えて笑うような事を言っているんだ~。お前はガキの時から何かがあれば。後で浅田先輩がお前を泣かした奴等の所にお礼参りに行っていたじゃないか~。あれはどう言う事だ~?」

 真田は浅田唯の胸を! オ○パイを張り、威張りながらの台詞に対して苦笑いを浮かべながら、あいつが言っている事を否定した。

「はぁ~、何をいい加減なことを言っているの~、真田~。この場に居る奴等が誤解をするようなことは言わないでくれる~。うちは兄貴に何も言っていないけれど。家の兄貴が勝手にうちを虐めた奴のところにいっているから。うちは知らないから」と。

 浅田唯は売り言葉に買い言葉ではないが真田の言葉を完全に否定して、あいつの兄貴がした事だから知らないと。この後も元同じ中学……。地元同士の二人は『終わりがないのでは?』と。傍から二人の言い争いを見ている俺達が思うぐらい続けるから。

「お前等もしかして? 俺と新作みたいに幼馴染か?」

 大島が苦笑いを浮かべながら、子供の口喧嘩みたいな言い争いを続けている二人へと尋ねた。

「……ん? 言われてみればそうかも知れん?」

 真田が浅田唯と言い争いをするのを辞め、少し考える人になり、言葉を返した。

「はぁ~、何でうちがこんなデブと幼馴染にならないといけない訳? 只の同級生なだけだから……」

 浅田唯はツンツンしたじゃじゃ馬娘だから、真田の言葉を聞き、自分は【幼馴染】ではないと告げるのだが。
 俺が傍から見ても『だから二人は、こんなにも仲良く言い争いができるのか……。フムフム』と感心したぐらいだから。



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